猫にごはん

 

 

 

 

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いまどきの

『いまどきの若者は』とか『若い子はしょうがないよね』とかいう言い方は好きではない。自分がイマドキの若者だった頃、そういうことを言う大人に限って、何も分かってないヤツだと思ったものだ。しかし、もしかしたら本当にいまどきの若い子ってダメダメなのかも、と思うこともある。
今日から新しくペアを組むことになったR。白人。女。若い。たぶん20歳そこそこ。シェルターのWeb用動物写真撮影は二人組でやることになっている。新しくアシスタントをやりたいと立候補してきた新人で、今日はトレイニングを頼まれたのだ。
こちらがにっこり笑って挨拶しても、にこりともしない。握手する手も力なくふにゃらとしている。そもそも待ち合わせ時間に10分遅刻してきているが、そのことについては何も触れない。こういう初対面の印象って大事なものだ。

まずは当り障りのない会話をする。
私「何か動物飼ってる?」
R「猫」
私「じゃあ猫が好きなんだ」
R「犬」
(なんじゃそれ。まぁいいか)
私「犬と猫どっちからやりたい?」
R、返事なし。はぁ...。別にいいけど。しかしまったく打っても響かない感じ。

二人組で写真を撮る場合、一人が動物を押さえて注意を引く、もう一人が撮影する。
手順を説明し、犬のケージに入る。まず私がカメラを持って入る。しかしRは外で見ているだけ。入って、というと素直に入ってくる。犬を押さえて、というと押さえる。こっちを向かせるようにして、というとやってくれる。まぁいいか。じゃあ次(どうでもいいけど、ドアは閉めない。閉めるよう私が言わなかったからだ)。
私がカメラを持って入る。しかしRは外で見ているだけ。何じゃそれ。もう一度説明するが、あまりわかった様子ではない。それからも毎回毎回同じことが繰り返される。こちらの英語力にかなり問題があることは間違いないのだが、それを差し引いても機転の利かないことはなはだしい。ここまでくると言葉の問題ではなかろう。この人もしかしてバカ?と思いたくもなるが、何をしているのか聞くと獣医の勉強をしているという大学生だという。別に頭が弱いわけではないのだ。ただ気が利かないだけらしい。
こういう人は行動の端々に性格が現れる。ドアを開けない。閉めない。押さえない。質問しない。ありがとうと言わない。メモして、といっても分からない。こういう言葉をその紙のその部分に書いて、と全部説明しないと書けないのだ。そして嫌に素直。とにかく、言われたことはやる。しかし言われないことは何もできない。
ボランティアで来たのだろう。少なくともやる気はあるのだろう。しかし自分で考えて行動できないのならボランティア(志願者)の意味はない。相手を思いやるという精神に全く欠けている。若いからか。いや違う。この人に問題があるのだろう。
それにしてもこうも自分とずれていると、もしかしたら年齢差があるから行動を理解できないだけなのかもと疑いたくもなる。しかしだんだんこちらも相手を理解しようと努力する気が失せてくる。めんどうだから「若い子だからしょうがないよね」と十把ひとからげにして、もうこんな人を記憶のかなたに追いやってしまいたくなるのだ。自分も若い頃こうだったのかと思うと、今若くなくて本当によかったと心から思う。
来週も来る?と聞くと、Yesと答える彼女。う~ん。

コメント (7)

あぁ、でも年って関係ないような気がしますね。 その子はちょっと、Odd(変わってる)な子なんでしょう。 アメリカの若い子、しっかりしてる子はすごくしっかりしてるし、機転の利く子はすごく利きます。 私の友人はニューヨークで日系の会社経営してますが、入ってくる若い日本人の子たち、仕事できない子多いですよぉ。 びっくりします。 その友人と「私たちも若いときってあんなんだったかね~?」という話になると、お互い、「うんにゃ、あんなにひどくはなかったべ」となります。 仕事がどうのというよりも、人に気遣う、素直さ、前向きに取り組む姿勢、あと、常識ってのがかけてる感じです。 世界共通で出来る人は出来る、出来ない人は出来ないんでしょうね。


>世界共通で出来る人は出来る、出来ない人は出来ないんでしょうね。
それは絶対そうですね。でも、どうしようもない人がけっこう目につきますねぇ。
で、いやだけど、言ってしまいますねぇ、"最近の若い子は...”って....


あと、団塊の世代の子供たちは、私たちとは明らかに異質だと感じることがよくあります。


noir殿はすごく手際がよくて感心する。狭いスペースにひしめくねこ達を出す順番、組み合わせをちゃんと考えているのだ。外人の客あしらいもそつがない。ケージの掃除もすごく手早い。ボランティア先に遊びに行くと、何か手伝おうと思うのだが、かえって時間がかかってしまう。私だったら、時間内に掃除、終わらないだろう。Rもだめだろうな。長くいるネコから出してあげるというところもやさしい。シェルターにいるでこちん女(Rではない)も、子猫とばかり遊んでないで、長くいるネコを少しでも外に出してあげる努力をすべきだ。


>雅子さま
私の印象ではアメリカ人の若い子はすごくしっかりして、人懐っこい人が多いような気がしてました。しかしどこでもダメな人はダメなんでしょうね。まさしく常識が欠けている感じ。こんなことを考えるようになったのは年をとった証拠なのか?!
「あんなにひどくはなかったべ」っていいですね(爆笑)!


>あきこさん
団塊の世代の子供たち、考えたことなかった。そうかも。
だいたい団塊の世代の人たち自体、いかがなものかという人たちが多い(かなり偏見ですが)。


>Kさん
この間、床掃除していただいてどうもありがとうございました。
貴重なクイックルを惜しげもなく使う様子に胸が痛みました。
あんな汚い床を...。あぁもったいないクイックル。
でこちん女は最近の若い子とは思えませんが、Rともどもちとひどすぎ。


こういうのは日本もアメリカもかわらないんですね。
日本で、派遣をやっていますが、今はかなり出入りに激しい会社にいます。

気が利かなかったり、メモを取ってね、といわなきゃ取らない人は年齢は関係ありません。
しかも同じことを何度言っても理解できなかったり。。
(日本人相手に日本語で話してるんですが)


>yukiさま
はじめまして!コメントありがとうございます。
そうですね。こういう人たちって年齢(国籍も!)には
変わりないんでしょうね。
こちらの英語が通じてないせいかも、と納得することすら
できない、日本人相手の日本語はますますストレスが
たまることでしょう。どうぞこのサイトで息抜きを
していってくださいまし。
これからもよろしくお願いします♪


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