猫にごはん

 

 

 

 

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がら子

ボランティア先に、12歳になるメス猫がいる。心肥大のため2日に一度ニトログリセリンを投与しなくてはならない。ドライフードも特別食だ。
このボランティア団体(FOCAS)の良いところは、一度この団体に保護された猫は決して処分されないことだ。ここにいる猫たちは、アニマルシェルターで処分寸前だった猫たちばかり。シェルターにいたら、こんなに治療費のかかる猫はすぐに処分されてしまったことだろう。しかしここでは、里親が見つかるまでどんなに治療費がかかっても(獣医が見放さない限り)、手がかかっても、きちんと世話をしてもらえる。
今までの傾向からすると、年をとって病気の猫は案外早く里親が見つかる。最後の安住の地を与えてあげたいと、心優しいアメリカ人たちの気持ちを動かすのだろう。先週もOpieという7歳になる生まれつき耳の聞こえない猫がきたが、3日とたたずに里親が決まった。里親になった高齢のカップルは、なんとご両名とも耳が聞こえない。お二人はすぐにこの猫を気に入ってもらってくれたのだ。きっととっても上手くいくことだろう。
ところで、心臓の薬が必要な12歳のメス猫。彼女が来たときのことをよーく覚えている。ミシェルから連絡があり、新しい猫を今から持っていくので準備をするよう言われて、電話でざっと経歴を教えてもらった。良くしゃべる猫で、名前はエスメラルダというそうな。エスメラルダ...、以前メキシコ人にでも飼われていたのだろうか。すごい名前だ。どんなにかわいらしいひ弱な子がくるだろうと思って準備していると。来た、これがエスメラルダ。
私がエスメラルダよ。なんか文句ある? → 私がエスメラルダよ。

かなりの迫力。他の猫たちの威嚇もなんのその。いきなりの番長出現。お世辞にもかわいらしいとは言いがたい、すさまじい柄。地獄の底からわきあがるようながらがら声で、『ぐぶぶみゃぁぁぁぁぁぐ』と鳴き叫ぶ。あまりにも名前負けしてると思われるので、勝手にがら子と呼ぶことにした。
しかしがら子はおじょうさま育ちらしく、たいへんな好き嫌いでドライフードを食べようとしない。缶詰を開けても食べないが、人間の手のひらからなら食べる。お腹がいっぱいになると満足げに、『ぐぶぶみゃぁぁぁぁぁぐ』と一声叫んだあと寝床に入った。案外かわいいやつなのだ。大丈夫。きみはすぐにもらわれていくよ、がら子。

コメント (7)

がら子の模様が気になったので、FOCUSのサイトも見てきました。
がら子、がら子・・・、あれ、そんな名前の猫いないな~と思ったら、
本名はエスメラルダでしたね(笑)。
けっこう茶色がかったいい加減な模様ですね。さび猫の一種かな?
12歳で心臓の薬が必要でも、こんな模様でも、ちゃんと貰い手が見つかるなんて素晴らしい。
貰い手が見つかったら、なぜこの子を選んだか聞いてみたいなー。


>マルコさん
お、さっそくチェックしてくれたのですね♪
色の薄いさび猫(diluted tortie)のようです。どうですか
トムのいないすきにもう1匹。たぶん家中で一番えらくなること
間違いなしですよ~(笑)。


とてもニトログリセリンの注射してる顔はしてませんね。
「がらこ」の名前、ぴったりだ。うめこのお供にどうでっしゃろ。
マルコさん。(笑)


いやーん、Kさんまで~。
この際、こーのすけくんのお嫁さんにいかがですか?
しっかり者の年上女房(←押し付け合い、笑)。


がら子、これでも育ちはいいんですか・・・
ウメ嬢と同じさび猫なので、なんとなく人ごとじゃないんですが、やっぱブ・サ・イ・クですね!
我が家の場合は、選んでウメ嬢にしたというより、里親探しのおばちゃんの家に子猫がウメ嬢とボヨしかいなかったんですよね(笑)。
がら子、いい人にもらわれていきますように。


アメリカって凄いですねぇー
それだけ猫を大事に、好きな人がたっくさん居るんですね!
私…時々思うのですが、流行なんかで、血統書つきの高い
猫を購入したりする人が居るじゃないですか
まぁ、価値観は人それぞれだとは思うのですが…
猫が好きなら、身近にいる猫を保護すべきだと
思うんですよ、私の勝手な独り言だと思って
聞き流してください~(^-^;


>Kさん&マルコさん
この際じゃんけんで決めるっていうのはどうでしょ(笑)。
薬は錠剤タイプなのであげやすくて手がかからないですよ~♪


>chickpeaさん
ウメ嬢も確かにさび猫ですね。私最初にさび猫見たときは
なんてまた顔中すさまじい柄だ!と驚きましたが、見慣れる
と愛嬌があって今はとても好きです。ウメ嬢みたいに
濃いさびは特に好き♪
でも猫は柄じゃないですからね。性格性格!
がら子も早くもらわれて欲しいです~。


>のんさくらさん
いえいえ、私ものんさくらさんのおっしゃる通りだと思い
ますよ。身近に捨て猫がたくさんいるので日々思って
ます。アメリカでは大手ペット用品屋はたいてい、里親募集
コーナーを設けてて、ボランティア団体と提携して活動
してるのですよ。血統種はブリーダーから直接買うのが
多いようです。こうやって店側のバックアップがあると
捨て猫でも里親がちゃんと見つかるのかもしれませんね。
それにしても高齢猫を気に入ってくれる人に会うと、毎回
コメントありがとうございます♪
すごいなーと感心します。なかなかできないことですよね。


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