猫にごはん

 

 

 

 

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2005年4月 アーカイブ

2005年4月 1日

誕生日!

今日はノアの誕生日だ。今年の誕生日プレゼントはこれ。斜めの立体爪とぎ。ソファーに伸び上がって爪をといだりするので、立体だとさぞかしとぎごごちがいいに違いない。ずっと欲しいと思っていたのだが、かさ張るので買わずにいたものだ。
ささっ、どうぞノアさま。
ほう、これが今年の誕生日プレゼントかね。 → 040205_1.jpg
なかなかいいね。 → なかなかいいね。

逆向きです。それでは頭に血がのぼります。関係のないソフィーもやってきた。
あたしだって爪とぐわよ! → あたしだって爪とぐわよ!

それも逆向きです。
どうやらうちの猫たちは正しい使い方ができないようだ。それでも普通の爪とぎと並べておいておくと、斜めのほうでしか爪とぎをしなくなった。かなり気に入っていると思われる。この斜めの爪とぎには、中の空洞部分におもちゃが付いている。ついでに遊べてよかろうと思ったのだが、空洞のせいで、爪をとぐ音が通常の倍くらいうるさいのがたまに傷なのだった。今日の夕飯はKさんが日本から買ってきてくれたノアが大好きだった日本製猫缶。久しぶりの日本の味にかなりの食べっぷりを示す猫たち。Kさんからはその他たくさん誕生日プレゼントをもらった(飼主には日本酒...。ぐふふふ)。Kさん、ありがとー♪
おもちゃも付いてるわ。 → おもちゃも付いてるわ。

ノアは今日で5歳になった。うちにきたばかりの子猫の頃は、まだ毛がばさばさで、恐ろしくやんちゃで激しく噛むし、尻尾はヘンだし(←それは今でも)、ぶちゃいくな顔をしてるし、あまり愛くるしい子猫とはいえなかった。大人になったらいったいどうなることかと思ったが、今やこんなに性格の良い、毛艶のよい、ほれぼれするような立派な美しい雄猫に成長した(←猫バカ)。
誕生日おめでとうノア!
ぶさいくだった子猫の頃。 → ぶさいくだった子猫の頃。

2005年4月 2日

外食の日

我が家の夕飯の献立をご覧いただいている方はお気づきかと思うが、うちではめったに夜は外食をしない。毎日うちで静かにご飯を食べている。
しかし今日はめずらしく昼も夜も外食。
昼は突然食べたくなってKさん夫婦と一緒に飲茶に行った。サンディエゴでは有名な飲茶の店は、中国人でたいへん混雑している。しかしさすがは飲茶。混んでても次から次へと料理は出てくるし、待たずにOK。中国人の定員はせわしないし、愛想のかけらもないが、昼だし、それはそれでいいのだ。10皿近く食べただろうか。おいしかったのは、ジューシーな豚リブ豆鼓蒸、皮がぱりぱりに揚がっている子豚の塊、ニワトリの足先(もみじ)の揚げ煮など。たくさん食べて安いし早いし、みな満足できる。
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夕飯はJの職場の人たちプラスアルファの10数名で、寿司を食べた。同じくサンディエゴで知らない人はいないというくらいの有名店。寿司職人といいながらもにぎっているのは実は外人が多い中、この店では日本人ばかりと聞く。客も日本人が多いそうだ。知り合いの日本人から聞いた噂でも評判の良い店なので一度は来てみたいと思っていたのだ。みなここの寿司はうまいと口々に言う。国籍混合グループのなか、唯一の日本人である私とJは初体験だ。
メニューはカリフォルニアロールや、スパイシーツナロールなど伝統的でないものもあるが、日本の普通の寿司屋と同じような品ばかり。多くはないが日本酒も日本のビールも数種類あるし、味噌汁も種類がある。かなり期待が持てる。
熱燗しか飲んだことがないという日本食好きのアメリカ人S夫婦に、辛口冷酒を勧めたらとてもおいしいと驚く。さて、肝心の寿司。
大きな木のまな板にどーんと乗って出てきて、たいへん見栄えがする。まずはまぐろをパクリ。ん?これが中トロ?ただの赤身だ。続いてはまちをパクリ。全然脂がのってない。はまちの部位も悪い。よく見ると他の寿司も色はよくないし、鮮度いいとは思えない。巻き物も形が悪い。かなり手を抜いている感じ。外人ばかりの団体のテーブル席だと思ってなめとんのか!
フランス人、アメリカ人、オランダ人たちはそれでもおいしいと食べている。しかしみな量はたくさん頼まない。アメリカにしてはここはたいへん値段の高い店なのだ。遠慮がちに食べるみなさまがた。
評判の寿司屋での食事会に、友達や誘ってない人まで来てしまったので、予定していた人数よりも2~3人増えてしまった。すると、他に空いているテーブルがあるにもかかわらず、予約した数と違うではないかと文句を言う感じの悪い日本人店員。隣のテーブルのアメリカ人がとりなして別な席に移ってくれたおかげで事なきを得たが、融通の利かないこと。そもそも今日は店側の都合で予約の時間まで勝手に変更させられたのだった。
その上、なんと時間制限付き。1時間半までとな。はやっ。アメリカ人たちはおしゃべりなのでたいへん夕飯に時間がかかる。酒を出すような夜の店、しかも寿司屋で1時間半?!なめてる。人気店だと思って調子に乗りすぎ。アメリカに来て、こんな短い時間制限付きの店など今まで聞いたことがない。遅れてくる人々に対して、あと残り何分しかないので、早く何を注文するのか決めてくれといちいち言いに来る日本人店員。終わりの時間が近付くと、ものも言わずに空いてる皿をじゃんじゃん片付けだす。何の断りもなくにゅっと手を伸ばして、とっくりを振り振り空いてはいないかと何度も確認する。重ね重ねの感じの悪さ。まったく腹立たしい。
日本食の店にはめったに足を踏み入れないので全部の店がそうだとは思わないが、普通アメリカ人のウェイトレス、ウェイターは、過剰なほど愛想が良くてサービスが良い。それは彼らはチップに生活がかかっているからで、アメリカ人は気に入ればきちんとチップを弾む。気に入らなければきちんとチップに跳ね返る。この寿司屋ではどうなっているのだろう。外人よりも日本人が多い店だから、愛想の悪さとチップは関係ないのだろうか。
それにしても昼に満腹するほど食べた安い中華と、数個しか食べてない高級寿司とは値段が何倍も違うのだ。ある程度値段をとるのだったらそれなりの対応をすべきだろう。同じアジア人経営の店だからって、感じが悪いのは許されるものではない。
帰り際にカウンターに並ぶ寿司ネタを見ると、新鮮そうで色も良いおいしそうな魚がずらりと並んでいる。
再び、外人グループだと思ってなめとんのか!
客によって態度を変えるのが、いい寿司屋だとでも勘違いしとるんか!何様?!
あとで聞いたところ、オランダ人たちもこの寿司屋の態度の悪さは、Japanese Way なのかと驚き眉をひそめていたそうだ。たぶんもう2度と行くことはないだろうこの店。人気店だと?ざけるなっ!(はぁはぁ。書いててだんだん思い出し怒りがこみ上げてきてしまった...。冷静に冷静に。)
寿司が大好きだというS夫婦よ。今度うちでもっとまともな手巻き寿司パーティーをやってあげるからね。

2005年4月 3日

猫とマフィン

まだ誰からも聞かれたことはないが、うちの猫たちの毛艶を保つ秘訣はと尋ねられたら、こう答えようと思っている。それは...。

直接油を塗っちまうこと。

猫用高級シャンプーよりも、フィッシュオイルを餌に混ぜ込むことよりもずーっと直接的で効き目がある。たとえば手にバター(無塩に限る)がついているとき、そのまま手を洗ったりしてはもったいない。そういうとき私は猫に塗ってしまう。もちろん手に付いているだけだから、量にしたらほんのちょっぴりだ。そして塩分の入っていない上質の油分のときだけ。それはそれはよく効く。
毛皮に変なものを付けられてしまった猫たちは、必死で体をなめてきれいにしようとする。そのあと、ノアなど黒い毛がぴかぴかになって天使の輪(←古っ)ができとってもきれい。猫にとってはかなりの迷惑だろうが、毛がばさばさの猫には獣医がフィッシュオイルを処方したりするくらいなので、これだってそう悪くはないに違いない(たぶん)。
がんばるノア。 → がんばるノア
ぴかぴか天使の輪。 → ぴかぴか天使の輪。

ところでソフィーは大の乳製品好き。ミルクやチーズやバターに目がない。ソフィーが来たばかりの頃、何気なくいつものようにノアの背中に無塩バターを塗りつけたあと、ふと見ると、もうソフィーがノアにむしゃぶりついてバターをなめていたことがある。あら、もしかしたらこれを期に仲良くなれるかも、と淡い期待をしたが、そのあと怒ったノアとたいへんなケンカになっていた。すまぬ猫たち。
熟睡中。塗られても気付かず寝ていることも。 → 熟睡中。気付かず寝てることも。

今日の朝ご飯はオレンジマフィン。マフィン型に無塩バターを塗り、その手をノアにも塗り、そしてマフィンを焼く。
以前何かの本で読んだのを思い出したが、昔の日本人はたいへん始末がよく、何ものをも無駄にしない。調理のときにはねて飛んだ油を、もったいないのでおばあさんが自分のカサカサの手に塗り込んでいたと書いてあった。その精神にちょっと近いかも...(←言い訳っぽいか)。
あぁ、誰かいつか秘訣を聞いてくれないだろうか。

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2005年4月 5日

待ってる中国人

1月に里帰りしていた中国人の友人Rがアメリカに戻ってきた。Rが中国に帰っていた理由は前回書いた通り、1歳になる息子をしばらく親に預けて、離れて暮らすためだ。
帰ってきたRをさっそく呼んで、うちでお昼ご飯を食べることにした。Rは最後に会ったとき、手のかかるやんちゃな年頃の子供に、かなりストレスたまりまくりで、このままだと育児ノイローゼでまずいことになるのではないかと心配したくらいだった。子供と離れて暮らすことに私は反対したけれど、もう耐えられないと強く主張していたRは、果たして子供がいなくなった今、どうしているだろう。
久しぶりに会ったRは、見た目は髪型・洋服などすっかり変わってあかぬけて、まるで日本にいる若者と変わらないような雰囲気。しかし話してみると、うるさかった子供がいなくなって、家がすっかり静まりかえり、ちょっとの物音でも心臓がばくばくになるほど神経質になってしまったそうだ。毎日中国にいる息子に電話して、声を聞いているそうだ。そして、やっぱり子供を置いてきたのは間違いだった。できるだけすぐにまた中国に戻って子供を連れ戻すことに決めたという。よかった。それよ、私の聞きたかった言葉は。
中国を往復するのには時間もお金もかかる。さらに学校に通いたい彼女が、アメリカでベビーシッターを雇うのにもかなりお金がかかる。しかしもうそんな出費は厭わないというR。息子に会うのが待ちきれないと素直に目を潤ませるRを見て、私もうれしくなった。
Rは本当に素直できさくな優しい子で、遠慮がちででしゃばらず、私がもっていた中国人に対する固定観念を少しだけ崩してくれた人なのだ。R、今度のあなたの選択は間違ってはいないはずだよ。やりたいこと全てを受け止めてくれる優しい旦那を持って、幸せだね。

ところでRはおみやげに幸せを呼ぶという中国のお守りと、携帯ストラップをくれた。携帯ストラップ...?そしてなぜか着たばかりなのに腕時計を外し、これ見よがしにテーブルの真ん中に置く。かわいい時計だねと言うと、突然膝を乗り出し、実はこういう時計や携帯ストラップなどの小物を中国から安く買ってきたのだと目を輝かせる。地元で流行っているのだというその驚くほど安い時計は、よく見ると、そういえばどこかのブランド品に似ている。ま、まさかコピー商品では...?アメリカで売ったらもうかるかなぁと冗談まじりに聞くR。冗談にしては嫌に具体的なプランまでたてている。だめ!そんなことアメリカでしたら捕まる!
あぁたくましい中国人よ。
お土産で遊びたいソフィー。 → お土産で遊びたいソフィー。

2005年4月 7日

アメリカで猫じゃらし

陶芸の帰り道、友人Kさんの愛猫はっぴー・こーのすけに会いに行った。ついに獣医からダイエット勧告がでてしまったこーのすけは、5歳だというのに成長著しく、気のせいか会うたびに大きくなっている。今日はめずらしく私の膝にかわいらしく丸まってくれたこーのすけ。愛らしいやつよ。しかし、お、重っ。足がしびれる。
少し運動させねばと、新品の猫じゃらしを振り回すKさんと私。
ちなみにこの猫じゃらし、日本製。たいへんシンプルなオーソドックスな猫おもちゃだが、こういうのはアメリカでは売っていないのだ。軽くて丈夫で扱いやすい。Kさんが日本から買ってきてきてくれた猫じゃらしは、我が家でも大人気。
同じおもちゃを使っても、猫によって遊び方が違うものだ。ノアだったらもっと遊びを複雑にしないと全然食いついてこない。この猫小さいときから人とばかり遊びなれているせいか、ただ振るだけなんて全く無視。例えば新聞紙の下に隠して複雑な動きで猫じゃらしを振ったり、部屋の端から猫じゃらしだけが見えるような位置で超高速で動かしたりなど、遊ぶのに時間がかかってしょうがない。遊び方は複雑化する一方。
もっと複雑に動かせないものかね。(不満) → もっと複雑に動かせないものかね。

ソフィーだったらもっと単純。猫じゃらしを見ただけで、目を輝かせて、手で持ち上げようものなら、早くもお尻振り振り。いいね、君は簡単で。
大好き猫じゃらし!(歓喜) → <br />
大好き猫じゃらし!

そしてこーのすけ。どうも遊び方がたいまんだ。ちょっと走ってはごろーん。ちょっとじゃれてはごろーん。寝たまま猫じゃらしにじゃれる。とにかく何かというとすぐごろーんとしてしまう猫なのだ。ちっとも運動になってない。
このまま寝ようかな。(怠惰) → このまま寝ようかな

アニマルシェルターからKさん宅に引き取られて5ヶ月たち、すっかり安心しきった様子でお腹をみせて床に転がり、ついに安住の地を見つけてほっとしたのか、ついでにお腹もたっぷりしてきたこーのすけ。日本製のおもちゃで遊び、日本製のまたたびに酔いしれ、かわいがられて毎日幸せに暮らすこーのすけを見ているだけで、私はハッピーだよ。
何か? → 何か?

2005年4月 9日

乗り物三昧

春らしい暖かい週末、自転車にのった。今日のコースは、たくさん乗り物にのる。
まずは車に自転車を積み、メキシコ国境近くまで南へ下る。そこから自転車で、コロナド半島を回るのだ。10マイルも続く自転車専用レーンは、花が咲き乱れ、人もいなくてとても気持ちがいい。久しぶりなので無理せず休憩しながら、のんびり走る。こんなにきれいないいコースがあったなんて知らなかった。気持ちいいー。
延々と続くきれいな自転車コース。 → 延々と続くきれいな自転車コース
向こうに見えるのがコロナド橋。 → 向こうに見えるのがコロナド橋

コロナド半島の北、コロナド橋を超えたところに、フェリー乗り場がある。フェリーに乗り換えて、サンディエゴのダウンタウンまで渡る。泳いでも渡れそうなほど、近くにある向こう岸は、ゆっくりしたフェリーの進みで15分かかる。フェリーには他にも何人か自転車を積んでいる人がいる。ちゃんと出入り口付近に置き場が用意してあってたいへん便利だ。ダウンタウン側は、引退した空母ミッドウェーの脇にフェリーの降り場がある。
フェリーの中の自転車置き場。とっても便利。 → フェリーの中の自転車置き場。とっても便利。

ダウンタウンを軽く走った後、サンディエゴトロリーに乗る。6両編成の小さなかわいい赤い路面電車だ。切符の自動販売機はホームに備え付けてあるが、駅の入り口もないし、電車に乗るのも降りるのも自由で、誰もチェックする人はいない。みんなちゃんと切符買ってるのかなぁ。もちろん私たちはちゃんと買う。噂では抜き打ちでたまーーに車内の切符検査があるそうだ。そのときに切符を持ってない人がいたら、かなり高額の罰金が科せられると聞く。その代わり普段は何のチェックもなしだなんて、合理的でとってもアメリカらしい。
車内は空いているので、自転車も楽に乗せられる。しかしメキシコ国境行きの電車は、だんだん混んできて、そのうち車内は空いている席がないほどになった。行商かと見まちがうほど大荷物を抱えた人も多い。もちろん車内は99%メキシコ人だ。私たちの目の前に座ったおばさんは、途中の駅でスーパーのカートいっぱい荷物を積んで乗ってきた。荷物を全部車内に放り投げると、ぽーんとカートはホームに放り出したまま。いったいどこから押してきたんじゃ。あきれて眺めている私と目があうと、にっこり笑顔を見せるかわいいおばさん。メキシコに家族が多勢待っているのだろうか。スーパーの袋の中には、驚くほどたくさんりんごやお菓子が入っていた。
トロリー車内。最初は空いていた。 → トロリー車内。最初は空いていた。

トロリーを降りて、駐車場まで戻り、車で無事帰宅。3時間あまりのコースで、実際それほど自転車で距離は走ってないのだが、とても楽しかった。
それにしても、こんなに簡単に足を延ばしてどこへでも自転車で行けるのは、船にも電車にもバスにも、自転車を積むことができるからだ。疲れたら帰りは乗り物に自転車を載せればいい。プラス料金もかからずたいへん手軽だ。
自転車はのっているときは、「あぁ気持ちいいなぁ。毎日これくらい走りたいものだ」などといつも思うのだが、乗る気になるまでに時間がかかる。車に積むのが面倒だとか、疲れそうだとか、ついおっくうになるのだ。しかし、季節もまさに自転車にぴったり。これからは毎週自転車に乗るぞ!(ほんとか...)

2005年4月10日

行方不明のものたち

ソフィーの悪い癖。それは物を落とすこと。それも被害が大きそうなもの、大きい音がしそうなものはやらないので、いたずら目的なのは明らかだ。いつも被害を被っているのは、机の上のボールペン、時計、コンパクトフラッシュ、髪の毛をとめるゴム、ピアスなど。床にたたきつけられたそれらのものたちは、たいていそのまま放置される。しかし気分が盛り上がっているときは、その被害者たちをもてあそび、どこかへ持っていってしまうというかなり始末の悪い癖なのだ。
これも → これも

そんなものをテーブルの上に放置している私が悪いのは分かっているのだが、ピアスは今まで2~3個なくなった。それも片方だけ。片方だけ残ったピアスはいつまでも捨てられない。いつか見つかる日を夢見て、とりあえず半端もの入れにしまいこむ。
これも → これも

そういえばソフィーが来てから、いろいろ物がなくなる。
猫のおもちゃも随分減った。あんなにいくつもあったネズミのおもちゃ、4つセットだった蛍光ボール、友達からもらったきらきらボール3個。家の中のどこかにはあるのだろうし、たまーに冷蔵庫の下や、布団の隙間など思いがけない場所で発見されることもあるが、今のところそれらのものたちはどこにも見当たらない。恐るべしソフィー。豪邸じゃあるまいし、こんなに狭い家の中、いったいどこへ持っていってしまうのだ。
これも。 みんな無くなった。 → これも

片方だけのピアスや、ねずみや、きらきらボールがたくさん集まっている秘密の国はどこにあるのだ…。
なんか落ちてるわよ。 → なんか落ちてるわよ。

2005年4月12日

暖炉のある図書館

うちの近くに過剰にゴージャスな図書館がある。建て替えたばかりの、まだ新しい建物で見た目もとてもきれい。めったに図書館に立ち寄ることはないのだが、今日は目当ての本があったので探しに行ってみた。
この図書館は中も広々している。2階のベランダには外で陽にあたりながら本が読めるように、いくつも椅子が出してあるし、1階にも屋根つきガラス張りのサンルームがあり、陽がさんさんと差し込んでいる。入り口近くには、年中温暖なサンディエゴであまり使う機会があるとは思えない、大きな暖炉まである。その他広いパソコンルームがあるのはもちろんのこと、そこら中に大きなソファや書き物机などたくさん並べてあるので、全くもってゆっくりくつろいで本が読めるようになっているのだ。これでコーヒーでも飲めれば言うことないのだが、さすがに図書館なのでそこまでは無理。
図書館のデータベースは自分で検索することもできる。目当ての本は残念ながら貸し出し中だったが、この著者の別の本も読んでみようと思いたち、暇そうに座っている司書らしき女性に、この著者の本はどの棚に並んでいるかと尋ねてみた。ぱたぱたとパソコンを叩いて、てきぱき教えてくれた。
女「この本は今ここにはない。別の図書館にあるので、自分で電話して取り寄せろ」
私「ないのは知ってる。この人の他のシリーズを読んでみたいのだ。どこにあるか」
女「それは私は知らないわ」
ヨーロッパなまりの片言英語を話すこの女性は、自分はボランティアなので何も知らないと明快に答える。在庫番号も分かっている著者だというのに、しかし探すのにはいっこうに協力してくれない。週に2回ここでボランティアをしているのよと、にっこりと感じの良い笑顔を見せてくれた彼女。私の次に、何かを尋ねたおばあさんにも、「I don't know.」とはきはき答えていた。フランス人だろうか。あまりに堂々としていて笑ってしまう。
それにしてもとっても静かな図書館。デジカメの音って思いのほか大きく響くものだ。家でくつろいでいるかのように、ソファで寝そべって絵本を読んでいたかわいい子供がいたので、写真に撮りたかったのだが、フランス人司書に叱られそうだったので止めた。1枚だけ本棚の陰からパチリ。ゴージャスな図書館だってこと分かるかなぁ。
04122005

2005年4月13日

猫とリボン

ソフィーは強引だ。ご飯の仕度をしているときや、パソコンに向かっているときに限って、遊べ遊べと大騒ぎする。特にパソコン!パソコンが嫌いなのか、じゃましてもいい時だと思っているのか、毎回毎回キーボードに乗ったり(#*@&!_!78*@^$$#!KQ7+%^)、画面と私の間にきちんとお座りしたり(見えん!)、その邪魔っぷりったらたいへんなものだ。そのうちパソコン壊れるかも。
ソフィーの最近のお気に入りは、棒についたリボン(←壊れたおもちゃにリボンを結びつけただけのやつ)。とにかくこれが大好きで、目を爛々と輝かせ、真剣に追い回す。うまくリボンをつかむと、たいへん得意げな様子で、意気揚揚と獲物をくわえてどこかへ行ってしまう。おーい。
まんまと奪ったわ! → まんまと奪ったわ!

この遊びのルールは、ソフィーが向かった先へ一緒に行き、隙をみてリボンを奪い、また振り回すこと。ちゃんと人が奪えるよう、わざとらしく途中でリボンを落としたり、よそ見をしたりして、わざわざ隙を作ってくれたりもする。奪われると大げさに驚いて、また遊びが再開される。
高いところに隠してもすぐに見つけてくる。 → 高いところに隠してもすぐに見つけてくる。

この遊び、猫が疲れるまで繰り返される。しかしそうは言っても、リボン振りはとっても時間がかかるし、疲れるし、そうそう毎回付き合っていられない。途中でやめたり無視していると、大げさに 「きゃーく~~~。あぁぁぁうぉぉぉぉぉぉん」 と大騒ぎを始める。それでも無視していると、運んでくる。これで遊べと、ずるずると、どこからかおもちゃを引きずってやってくる。
リボン振ってよ。(なぜか迫力顔) → リボン振ってよ。

少し離れたところにぽとんとおもちゃを置いて、じーっとこっちをにらむ。『北へ行く猫』のウメ嬢と一緒!chickpeaさんのいう通り、人に物を頼むときはもう少し愛らしい顔をして欲しいものだ。しかしあまりの熱い視線に負けて、仕方なくまたリボンを振りまわす気の弱い私。この目に弱いのよ...。
そしてブログの更新もままならぬうちに、リボン振り遊びはいつまでもいつまでも続くのであった(←言い訳)。
まだ? → まだ?

2005年4月15日

見分けのつかない猫たち

ボランティア先に、Woleeという3歳の大きな雄猫がいる。この猫、ちょっと特殊な事情で1年余りの長期に渡り、フォスターファミリーという一次預かり里親に預けられており、つい最近アダプションコーナーにやってきたばかり。フォスターに預けられる猫は、たいてい病気だったり、他の猫とあまりに仲良くやっていけなかったり、子猫過ぎたりと、人が常駐していないアダプションコーナーには置いておけない事情がある猫ばかりだ。フォスターをやっている人はもうどの人も猫飼いのベテランのような方々で、ボランティアとして長年この団体に登録している。
Woleeは肝臓病を患っており、治療は必要ないが、今後もずっと専用の餌を必要としている。たぶんそのような事情から、フォスターに預けられていたのだろう。このWoleeのフォスターをやっていたのが、それはもうたいへん熱心な方で、良い里親を自分で選びたいという。確かに一次預かりとはいえ、1年も一緒に暮らしていたら情も移るだろう。その気持ちは分かる。
今朝若いカップルがやってきた。Woleeを気に入り、申込書を書いてくれた。しかし特殊な事情を持つ猫、私がその場でOKを出すわけにはいかない。職業欄を見ると、若妻のほうはウエイトレス。若夫のほうは学生とある。あぁ、これはちょっと難しかろう。
職業に貴賎があるわけではないが、通常ウエイトレスは州で決められた最低賃金よりも低い時給で働いている。それはチップがあるから許されることで、彼らの店からもらっている給与は驚くほど低いのだと聞く。だから、熱心に接客してくれるウエイトレスにはきちんとチップを渡すべきなのだと、以前あるアメリカ人が教えてくれた。彼らは本当にチップに生活がかかっているのだ。
このカップルが気に入ってくれた猫Woleeは、専用の餌を与えねばならない。それは取り寄せのドライフードで、値段はかなりはる。申込書を見て、顔が暗くなる私。ミシェルにFAXで送ると、やはり彼女も同じことを思ったようだ。しかしこの猫の里親決定権は、フォスターファミリーにある。その方がどう判断するか...。フォスターが直接電話インタビューするということで、決定は持ちこされることになった。
熱心にこの猫が欲しいという人が現れ、餌も特殊でお金がかかることも説明した。それでもぜひにと言ってくれているのに、インタビューまでやるのはやりすぎではないだろうかという気もするのだが、それがこの団体のポリシーなのだから仕方ない。
ところで、このカップルが店に来たときちょっとした事件が起きた。かわいくてならないといった様子でWoleeを撫でる若妻。猫のほうもお腹をだしてなついている。日頃ないような愛撫にちょっと興奮したのか、突然爪をたてるWolee。一瞬の出来事で、止める間もなく、手を引っ込める隙もなかった。かなり深い傷だったようで、彼女の手からはだらりと赤い血が流れ出した。う、やばっ。猫にひっかかれたと怒り、お前を訴えてやると過去に数回罵倒されたことがある私。ものすごいあせった。しかし、
「撫ですぎた私が悪いのよ。大丈夫」
驚いたことに、すぐにおだやかに笑顔を見せてくれたので、たいへんほっとした。傷の手当てをしたあと、「また来るわ」と帰っていったが、本当にまた来るとは思わなかった。30分後、どうしても気に入ったのでこの猫が欲しいと、一旦家に帰ってから、またこのカップルはアダプションコーナーに戻ってきたのだ。初めて会った猫にこれだけ深い傷を負わされて、本当にまだこの猫をもらいたいのだという。白い腕についた爪あとはまだ生々しく、たいへん痛々しい。本気だ、この人たち。本当に気に入ってくれたのだ。
ボランティアのシフトを終えて家に帰った後、どうしても気になったのでミシェルにこの件を追加で報告した。すると、ミシェルも同じく気にしていたようで即座にメールの返信がきた。たいへんいい情報だ。これをそのまま転送するので、フォスターファミリーがいい決定をしてくれるよう祈っているという。
今週末バケーションから帰ってくるというフォスターファミリー。聞けば、Woleeはバケーション中面倒を見れないので、たまたまアダプションコーナーに出されていただけなのだそうだ。偶然とはいえ、良さそうな縁がみつかったWolee。どうかいい結果がでますよう、私も祈る。
がんばれ巨猫! → <br />
がんばれ巨猫!

話は変わるが、9ヶ月になるさび猫の姉妹がいる。ベイリーとヘイリーという名前もそっくりな、たいへんやんちゃで、元気いっぱいな猫たち。兄弟猫なので、2匹一緒にもらってくれる人を探している。外人の顔や名前は一度で覚えられたためしがないのに、猫に関してはすぐに覚えることができる私は、いつもちゃんと2匹を見分けられていた。というか、実はベイリーのほうがちょっと痩せていて顔も小さいのだ。
今日みんなを外に出して遊ばせていたところ、ふと、分からなくなった。どっちがどっちだ?数週間ここにいるうちに太ってきて、2匹の体型はいつの間にかそっくり同じになっていたのだった。うーん、全然区別できん。なんとなくこっちだろうとは思うのだが、絶対かといわれると全く自信がない。こういうときは、奥の手。全猫に埋め込まれている、マイクロチップをスキャンしてみればいいのだ。楽勝、楽勝。
ケージに戻す時間になって意気揚揚と、スキャナーを手にとる私。スイッチオン。ん?電源がつかない。がーん。壊れてる~。
そのとき偶然にも、いつもいるこの店の店員が通りかかり、ガラス越しに、「Hey Baylee!」と呼びかけていった。やった。こっちがベイリーだったか。すかさず捕まえ、各自のケージに入れて、帰ってきてしまった。間違ってないよう、こちらも祈る。
上がベイリー、下がヘイリー(たぶん)。 → 上がベイリー、下がヘイリー(たぶん)。

2005年4月16日

庭のある家

友人スーザンのお母さんが庭を見せてくれるという。スーザン一家は生粋のサンディエゴっ子で、ダウンタウンから30分ほど離れたところにあるLakesideというちょっと田舎に生まれ育ったのだ。ご両親はもう70を過ぎているがたいへん元気で、今は2人きり(プラス犬2匹)でまだLakesideに住んでいる。庭の花を見に行こうというわりには、歩きやすい靴、汚れてもいい服装でくるようとのこと。なぜだ。しかし理由は、着いたらほどなく分かった。
挨拶を済ませた後、さて庭へとなると、みないろいろ準備する。
「一人1本水のボトルが必要だ」「サングラスは持ったか」「日焼け止めは塗ったか」
そう。それはそれは広ーい庭だったのだ。
見渡すかぎり庭。 → 見渡すかぎり庭

きちんと手入れされ、見どころたくさん。まず案内されたのが、池。鯉(Koi fish)がいる。続いて滝(手作りの複雑な滝。ポンプ故障中のため水はない)。果樹園。ハーブ栽培用ビニールハウス。プレイハウス。丘、丘、丘。確かにこれは歩きやすい靴が必要だ。
プレイハウスとは、孫たちのためにスーザンのお父さんが作った小さな家のことだ。レンガでできており、中には小さな部屋が二つ。暖炉が一つ。って、ままごとするには広すぎじゃ。まるで『大草原の小さな家』にでてきそうな、何もかも手作りの小さな家。かわいいー。
かわいい子供用の家。 → かわいい子供用の家。

もう50年もこの家に住んでいるという老ご夫婦は、おだやかで枯れていてとってもいい感じ。永遠に終わらない庭いじりを生きがいにされているようで、私たち客人のために、数年間止まっているという滝を流して見せてくれようとした。ポンプを修理し、滝開通!しかし、うーん。予想はしていたが、水はそう簡単は流れてこず、とうとう最後まで見れなかった。(しかし、私たちが帰った5分後に、滝は開通したとメールがきた。ほんとか!)
長年住んでいる家は、使い込まれてどこもかしこもいい感じに古びている。ブランコもあり、たくさんの登りやすそうな木もあり、静かで自然がいっぱいで、それはもう子供が育つには最適の環境だ。こんな素敵な家で育ったスーザンは、それはもうすくすくと素直に育ち(体型的にはちょっと育ちすぎだが)、スーザンの息子のソレンも17歳だというのに驚くほど素直な感じの良い若者に育った。散歩するときは、お母さんやおばあさんの肩に手を回し、にこにこと愛想よく、親切で、おまけにため息がでるほどすらりとしたハンサム。今だかつて見たことのないほど、まったくもっていい子なのだ。だいたいこの年頃のティーンエージャーの男の子が、週末に母親とその外人の友達(私たち)なんかと一緒に、おばあさんの家に行ってお茶を飲んで、和気あいあいと会話を弾ませたりすものだろうか。はぁ、なんて素直に育った17歳。
マルメロをもいでくれるソレン。なんてハンサムなの! → マルメロをもいでくれるソレン。
おだやかな老犬。 → おだやかな老犬。

お土産にもらった、マルメロの実はとっても巨大で、ソフィーの頭の3倍はあろうかという大きさだった。何もかもすくすくよく育つこと。
何これ? → 何これ?

老夫婦と鍋

知人宅で夕飯をごちそうになった。Jがパソコンを直してあげたお礼なのだろう。私とJと、この知人とそのパートナーの4人で食べた。
この男性は日本人だが、もう在米30年以上になる。パートナーはアメリカ人の男性。そう。彼らはゲイカップルなのだ。最初にパートナーを紹介されるまで、ゲイだとは全然気付かなかった。ただの日本人のおじさんだと思っていた。
もう25年も一緒に住んでいるという彼らは、なんというかもうあまりにもしっくりしていて、まさしく熟年夫婦そのもの。落ち着いた枯れたカップル。年をとると、もうゲイも同性も関係ないものだ。長年一緒に暮らした二人の人間は、こう落ち着くはずだろうと思わせる、当たり前感があふれていた。

私が日本で知っていたゲイの男性はどの人もそうだが、ソフトで優しくとってもスマート。あまりにも繊細で、それゆえに乱暴な異性(女性)によって、傷つけられたことがあるのであろう、痛みを知っている目をした人たちだった。そして共通して、恐ろしく『かっこいい』のだ。なんてもったいない話だ。ぶつぶつ...。もうすっかり連絡も途絶えてしまったが、今ごろどうしているだろう。

今日のメニューは、カニを筆頭に魚介類たっぷりの豪華な鍋。鍋を取り分けてくれ、お代わりをよそってくれ、よく気がついて優しい。一つのグラスで、代わる代わる酒を口にする彼らも、自然でとってもいい雰囲気。
ゲイとかそういうことは関係なく、全くもって夫婦そのものなのだ。ツーといえばカー。ちょっとした口喧嘩もなんのその。自然な会話は長年連れ添った二人ならではのもので、幸せな平穏な傷つかない世界がそこにはあった。
それに比べて、自分たち夫婦はまだ結婚して3年目。まだまだ未熟なんだなぁと思うと同時に、お互い労わりあって、こういういい感じに共に老いを迎えられたらいいなぁとうらやましく思ったのだった。

2005年4月18日

気をつかう日

登録しているボランティア団体から、不定期にメーリングボランティアの招集がかかる。サンディエゴ各地へ送る、寄付金募集やイベント案内の手紙の発送作業をするのだ。私はめったに参加しないが、今日は特に予定がなかったので、お手伝いに行くことにした。
この手伝い、作業自体はいたって単純で、ホチキスを留めたり、宛名ラベルを貼ったりと、まるで内職のような仕事なのだ。だからほんの数時間、別にどうということはないのだが....。平日の午前中といったら、集まってくるのはたいていおばさんばかりだ。中にはおじさんや学生もいるが、ほとんどがアメリカ人のおばさん。いつも白人率は私を除くと100%だ。行ってしまえばどうということはないのだが、行くまでが気が重い。アメリカ人のおばさんたちはおしゃべりだ。弾丸トークがそこかしこで繰り広げられ、会話についていけないこともしばしば。だいたい、全員日本人だとしても、おばさんばかりのこういう集まりに参加するのは苦手なのだ。たいへん気をつかって、そのあと一日ぐったりしてしまう。でも英会話の練習にはなるのよね。と、考え直して重い腰をあげる。
メーリング作業に提供される家はいつも同じ家。もちろんその人もボランティアで、とても大きな家に一人で住んでいる未亡人だ。その家の1階部分が提供されるのだが、それがまたたいへんな広さだ。リビング2つ、食堂、テラスなど開放された場所だけで、軽く50人は作業ができるほどの大きさだ。ちゃんと全員分作業する場所や椅子があることだけでも驚きだ。
少し遅れて家に着くと、聞こえる聞こえる。外までも聞こえる大きな声でみんなが話してる。ひ~。最初にここに来たときは、まるで多勢で喧嘩でもしているのかと思うほどの声の大きさに足がすくんだものだ。
「久しぶりね」「元気?」「はーい」
など一斉に声をかけられる。みな本当は優しい人なのだ。飲み物を与えられ、場所を与えられ、作業開始。
ところで、この人の家には、2匹猫がいる。聞くと、これはトンキニーズという種類の猫だそうな。いつも疑問に思っていたことを、今日思い切って聞いてみた。この猫、どうしたの?すると声をひそめて彼女は言った。
「実はね、買ったのよ。この団体の人たちにはあまり言いたくないのだけど、私こういう血統書付きの猫が好きなのよ」
あまりに素直な答えに笑ってしまった。そうだよね。ボランティアしてるからって、捨て猫を面倒みたい人ばかりではないだろう。いたずらっ子のように、ウインクして困ったような笑顔をみせるおばさんはかわいらしかった。ボランティアをやっておりながらも、悪びれずに自分の欲しい猫を買ってかわいがっているところが、アメリカ人らしい。それはそれ、これはこれなのだ。
久しぶりに見る血統書付きの猫。そういえば、アメリカに来て猫を売っているペットショップは見たことがない。ペットショップで売っているのは猫用品だけで、生体はここのようなボランティア団体と提携して、里親募集の捨て猫を扱っている店ばかりだ。ブリードの猫が欲しい人は、ブリーダーから直接買うのが一般的なのだ。ブリーダーもたくさんいて、新聞の広告欄でよく見かける。ただし、その広告欄の一番上には、必ずといっていいほど、『猫を買う前に、一匹でも捨て猫を減らしましょう」などとシェルターなどの広告が載っているものだ。
おそらくそういったブリーダーから購入したのであろう、血統書付きのトンキニーズ。それにしても美猫だったなぁ。
作業中を隠し撮り。 → 作業中を隠し撮り。

2005年4月20日

黒猫はハゲていてもいいのか?

『黒猫にはハゲがある』

最近各地でその話題を目にするので、うちのノアもさっそくチェックしてみる。うん。間違いなくハゲている。かかとと、おでこ(耳の下)がハゲている。
両足ともハゲ。 → 両足ともハゲ。

昔の写真を引っ張り出してみても、やっぱり子猫のときからハゲている(かかとの写真は見つからなかったので不明)。気のせいか子猫の頃よりは、今のほうがハゲが治っているようにも見える。
いいのかなぁ、ハゲてても。特にcoco5628さんも言っているように、かかとのハゲが痛々しい。骨が浮き出ている感じ。黒猫だから目立つだけなのだろうか。みずちさんのところは、黒猫2匹だけがハゲていて、さび猫2匹はハゲていないそうだ。うちもハゲているのはノアだけだ。ちなみにpiyonekoさんのクーちゃんは、かかとはハゲていないが爪が黒いそうだ。ノアは爪は普通。ハゲと何か関係あるのか?
みなさんの家の猫、どうでしょうか?やっぱりハゲているのは黒猫だけなのだろうか。

かなりハゲてる(ノア生後3ヶ月)。 → かなりハゲてる(ノア生後3ヶ月)。
やっぱりハゲてる(現在)。 → やっぱりハゲてる(現在)。

2005年4月22日

猫のトレイニング係

先週はたくさん猫がもらわれていったようで、ボランティア先には新しい猫が4匹いた。
まずアダプションコーナーの部屋に入って最初にやることは、ドアを開け放って換気をすること。狭い部屋にたくさんの猫がいるので、空気が悪いのだ。その後、ログブックを読んで、引継ぎ事項を確認してから、ケージの掃除をする。その際、どういう順番でケージを開けるかがいつも迷うところだ。
できれば、長くここにいる猫のケージを先に開けてやりたい。そして年齢の高い猫から先に外にだしてやりたい。しかし相性の問題もある。他の猫とうまくやっていけない猫は、それだけ先に外で遊ばせてもやりたい。この猫とあの猫は仲が悪い。その猫は開けても外には出てこない。などなど。長くいる猫ほど、性格が分かってきて、お互いやりやすい。しかし、新しい猫は問題だ。どんな性格か過去をもつ猫か、ケージを開ける前にプロフィールを読んで考えるので、いつも後回しにすることにしている。
ずっとよく寝ていたので、今日最後にケージを開けた新しい猫、それは3本足の猫だった。
痛々しいHoward。 → 042305_4.jpg

交通事故で後ろ足を一本なくし、シェルターに保護された過去を持つ猫。おそらく人に飼われていた猫だと思われる。家から外に出て車に轢かれてしまったのだろうか。それとも捨てられて事故にあったのか。かわいそうな3本足の猫はまだたったの1歳だ。
最初にプロフィールを読めばよかった。そうしたら、他の猫よりも先に1匹だけ外にだしてあげられたのに。
私の友人は、前足が1本ない猫を拾って飼っているので、それは見たことがあるのだが、後ろ足のない猫をみるのは初めてだ。どういう動きをするのか、そもそもちゃんと歩くことができるのか元気なのか心配で、おそるおそるケージを開けてみた。すると...
いきなりケージから飛び出してきた3本足のHoward。そしてすぐさま開いていた隣のケージに入り、餌をがつがつ。なんだものすごい元気いっぱいだ。よかった。その後、キャットタワーに器用に飛び乗り、おもちゃにじゃれつき、私をひっかき、隙あらばおとなしい猫に襲い掛かるという乱暴振りを発揮してくれた。ちょっと元気すぎるくらいだ。しかし、手術の剃り跡も生々く、見ているととても痛々しい。従業員も見に来るし、お客さんも心配してみな尋ねる。Howardは人懐っこいし、かわいいタキシードキャットだし、なんとなく早くもらわれるような予感がする。
人懐っこいかわいいタキシードキャット。 → <br />
人懐っこいかわいいタキシードキャット。

ところで、今日うちにあった古い猫じゃらしを1本寄付した。先ごろKさんが日本から買ってきてくれたので、うちには新品が2本もあるのだ。うちではノアもソフィーも大好きな猫じゃらし。アメリカ猫たちの反応はいかに。
まず、さび猫姉妹2匹が大反応を示す。その他もみなニャンきらきらを目を輝かせて、飛びつく飛びつく。まさに猫夢中。
入り口のガラス戸近くで、さび猫姉妹を左右に配置し、猫じゃらしを交互に振る。左でベイリーが1メートルのジャンプで飛びつき、続いて右でそっくりな柄のヘイリーが同じく1メートルのジャンプを披露してくれる。あまりにも面白くて何度もやってると、気がついたらガラスの向こうに数人の人が集まりこちらをながめていた。その中の一人に、「お前は猫をトレイニングする係なのか?」とマジメに聞かれた。違うっちゅうの。どんな係じゃ、それは。
みんな大好き猫じゃらし。 → 042305_3.jpg 042305_2.jpg

2005年4月23日

酒飲みの夕べ

今日はうちで飲み会だ。集まったのは総勢7人だが、全員日本人なので気楽だ。大酒飲みが身近に少なくなった昨今、今日は酒飲みの九州男児がくる。とっても楽しみ。いそいそとうちにあるだけの酒を並べ、準備万端。
いつもと違う雰囲気に気がついたか、ソフィーなどまだ人が来る数時間前もから、クローゼットに引きこもっている。察しのいい奴。

今日のメニューは、
フライドチキン
鮭とエリンギのキッシュ
チキンビリヤニ
ラタトゥイユ
きゅうりとオリーブのサラダ
焼きチーズケーキ。
その他、汲みたて生ビール、いなり寿司、豆の煮物、タイ風炒め物、各種干物、乾き物などを、友達が持ってきてくれたので、テーブルはたいへんにぎやかになる。
飲み会風景。 → 飲み会風景。

私は自分のうちでやる飲み会が好きだ。飲んだ後、帰りの心配はしなくていいし、気にせず好きなだけ飲める。見慣れた家に、人が多勢いるのも楽しいし、めずらしく徹底的に掃除するのでいつになく家の中もきれいになる(いつもやれよ)。
一人暮らしをしていた頃から、飲み会をよくやっていたので、ノアも飲み会の席が大好きだ。忙しそうに人の動きを目で追い、もうすっかり慣れたKさんの横にちょこんと座って、一緒に飲み会に参加していた。しかし、ノアにとって平和だったのは、この最初うちだけだったのだ。このあとたいへんな目にあうノア。しかしまだ誰もそのことを知るものはいなかった。

楽しく食べたり飲んだり時が経つにつれ、むくむくと本領を発揮してくる九州男児。気持ちのいい飲みっぷりを披露してくれる。そしてこの人は猫アレルギーだというのに、動物が大好き。うちの猫たちのことが気になって仕方がない。
クローゼットから連れてこられてしまったソフィーも一時九州男児の犠牲になるが、腰が抜けたかのように、石になって固まってじーっとしているだけのソフィーは全然面白くなかったのだろう、のちに注意はノア一点に集中することになる。
気配を殺すソフィー。目に光がない。 → 気配を殺すソフィー。

人間に手を出されて黙っているノアではない。ノアは噛み猫だ。皮膚を狙って噛む噛む。猫パンチをするする。爪をたてるたてる。しかしそんなことで一向にめげることのない九州男児。酒を飲んでは、ノアのところに戻り、何度も戦いをいどむ。
噛み猫も本領発揮。 → 噛み猫も本領発揮。

全速力で家中走り回る黒い影が見えたかと思うと、突然寝室で、どこのどら猫かと思うほどすさまじい声が聞こえたりもする。「早く、写真、写真!」とどこかで呼ぶ声に応じて、カメラを抱えて飛んでゆく私。うーん、手ぶれでなかなかいい写真が撮れないのよね(←みんな酔っ払い)。
戦いの最中。 → 戦いの最中。

夜もふけて日付が変わった頃になり、ようやく力尽きて、ノアも血まみれになった九州男児もこんこんと眠ってしまった。みなさんおつかれさまでした。楽しい飲み会でした。ね、ノア?
飛ぶノア。 → 飛ぶノア。

2005年4月25日

面白メール紹介

先日アメリカ人から送られてきた面白メールを紹介。どこの国でも同じようにヘルプデスクの係の人はたいへんなのだろうなぁ、と笑ってしまう。5と8がけっこう好き。ちょっと長いので適当に読んでください。


【コンピューターのヘルプデスクの録音より】

1.
係: どのような種類のコンピューターをお持ちですか?
客: 白いのです。

2.
客: は~い、私セリーヌよ。フロッピーディスクを取り出すことができないのだけど。
係: 取り出しボタンを押してみましたか?
客: もちろんよ。全然だめなの。
係: それは問題ですね。メモをとらせていただきます。
客: あ、ちょっと待って。まだ 入れてなかった。机の上に置いてあったわ。ごめんなさい...。

3.
係: 画面左にある『マイコンピュータ』のアイコンをクリックしてください。
客: あなたの左?それとも私の?

4.
係: こんにちは。どのようなご用件でしょうか。
客: こんにちは。印刷ができないのだけど。
係: それでは、スタートボタンをクリックしていただけますか?
客: ちょっと待ってよ!専門的なこと言わないでちょうだい!私はビル・ゲイツじゃないんだからね、もう!

5.
客: こんにちは。マーサというものです。何度やっても印刷できないのです。『プリンターが見つかりません』っていわれるんです。私プリンターを持ち上げて、わざわざ画面の前に置いたのに、それでもコンピュータはプリンターが見つからないっていうのです...。

6.
客: 赤が印刷できないんですけど。
係: カラープリンターをお持ちでいらっしゃいますか?
客: あー、そういうこと!どうも~。

7.
係: 今何が見えてますか?
客: 彼がデパートで買ってくれた熊のぬいぐるみを見てます。

8.
客: キーボードが使えなくなってしまったのですが。
係: コンピュータにちゃんと接続されているか確認できますか?
客: できません。コンピューターの裏には入れませんから。
係: キーボードを持ちあげて、10歩後ろにさがってみてください。
客: 分かりました。
係: キーボードも一緒持って後ろにさがってこれましたか?
客: はい。
係: それはキーボードがコンピュータに繋がっていないということです。他にもキーボードをお持ちですか?
客: はい。ここに。あぁ、こっちは使えるわ!

9.
係: お客さまのパスワードは、小文字でappleの"a"、大文字でVictorの"V"、数字の"7"。
客: 7は大文字?

10.
-インターネットが使えないという客-
係: パスワードはお間違えないですか?
客: もちろんよ。同僚がやっていたのを見てましたから。
係: パスワードを教えていただけますか?
客: アスタリスク(*)5つです。

11.
係: ウイルスバスターは何のソフトをお使いですか?
客: ネットスケープです。
係: それはウイルスバスターではありません。
客: あぁ、ごめんなさい。インターネット・エクスプローラーです。

12.
客: たいへんな問題がおきてしまったのですけど。友達が私のコンピューターにスクリーンセーバーを入れてくれたのですけど、マウスを動かすたびに消えてしまうのです!

13.
係: どのようなご用件でしょうか。
客: 初めてメールを書いているんですけど。
係: それで、どのような問題が?
客: メールアドレスに"a"という文字は入力できたのですが、どうやったらそのaに丸をつけることができるのでしょうか?

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2005年4月26日

初物好き

初物の野菜や果物が好きだ。もうすぐ旬だろうと思われる頃に、店先に並びだすともう買わずにはいられない。話によると、江戸の人々も初物が大好きで、巨額のお金を投じて初物を手に入れようとする風潮から、『初物禁止令』が何度も発令されたと何かで読んだことがある。初物を食べると75日長生きすると思われていたそうだ。
そういえばうちの両親も初物の食べ物には目がない人たちだった。春になるといつもいち早く筍やそら豆などが食卓に並んでいた。そういうのが似てしまった私も、野菜売り場で旬の野菜を見つけると値段を見ずに(見ろよ)つい買ってしまう。

先日韓国系スーパーで見つけたのが、このグリーンピース。青々としてとてもきれい。青豆ご飯にしよう!と勇んでさっそく買った。1ポンド以上(約500g)もあったのに、剥いてみると驚くほど少ししかない。そういえばさや付きで買うのは初めてだ。
中身はすごく少ない。 → 中身はすごく少ない。
いいにおいがするわ。 → いいにおいがするわ。

急遽メニューを変更し、少しでもできるグリーンピースのポタージュを作ることにした。
豆特有のもわっとした柔らかい味がする。うすい緑色が、春らしくていい感じ。
グリーンピースのポタージュ → グリーンピースのポタージュ

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2005年4月29日

記憶力のいい猫

猫の記憶力は5分程度しかないと本で読んだことがある。

ところで、うちのベランダには高さ1メートル20cmくらいの柵がついている。その柵の上を更に1メートルの高さで、ベランダ全体にネットが張ってある。それは取りも直さず、猫たちのため。万が一柵の上に飛び乗って、外へ出てしまっては困るからだ。その防護ネットは、以前スポーツ用品店でゴルフ練習用のネットを買ってきて、Jが作ってくれた。うちへ来る人は、たいていあのネットは何かと質問するので、最近では聞かれる前に自分から説明するようにしているくらいだ。
そのせいでベランダの景観はたいへん損なわれているが、そのおかげか今まで一度も猫たちが外に出てしまうという危険はなかった。だから猫がにゃーんと鳴いて出たがれば、雨でも夜でもいつでもベランダには出放題にすることができる。
ネットは釘や紐でしばりつけてある。その一部が、はずれてしまった。しかし猫たちは今まで柵の上に乗ろうとしたことなど一度もないので、つい面倒でそのままにしていたのだった。
3日前の朝、ふと気がつくと、なんとノアが柵の上をトコトコと歩いているではないか!ベランダのすぐ横には大きな松の木がある。その枝に飛び乗ってしまったら…。幅15cmしかない柵から足を踏み外してしまったら...。一瞬頭が真っ白になる。

ノアがベランダから落ちる。→落下のショックで骨折。
いや悪くすれば、
ノアがベランダから落ちる。→迷子になる。→二度と見つからない。
最悪は、
ノアがベランダから落ちる。→谷へ向かってまっしぐらに走り去る。→コヨーテに食われる。

うわぁぁぁぁぁぁ。どれも最悪だ~。ちなみにうちは2階だ。
必死でいることを悟られまいと、極めて冷静な様子で、部屋の中からノアを呼ぶ。しかし初めて見る外の景色に夢中になっているノアは、全然こちらを見ようとしない。まさに猫なで声を出して何度も呼ぶが、全然だめ。近付いてつかまえたいのだが、そんなことをして驚かせたら、最悪の事態になりかねない。こうなれば奥の手。大好きな餌を持って来て振ってみると、にゃ~んと飛び降りて戻ってきた。よかったー、食い意地のはっている単純な猫で。嫌がるノアをぎゅうぎゅう抱きしめ、すぐさまベランダを締めた。無事でよかったよ。当分ベランダを開けるのは止めよう。
ところが話はこれで終わらない。
いつもベランダに自由に出入りしている猫に、急にベランダ禁止といっても聞き分ける訳がない。なぜ出られないのか全く理解できないソフィーは、不当な権利はく奪に抗議して、朝になく夕になく大声で鳴きわめく。ごめんよソフィー。ノアも気のせいか、いつもよりもたいへんベランダに興味を示している。困った。
そこで、思い出したのがこの本。
雨の日のネコはとことん眠い―キャットおもしろ博物学この本によると、猫の記憶は5分50秒程度しかもたない(ただし生きていくために必要不可欠のものに関しては別。餌・トイレなど)という。念のためにできるだけ我慢して、ベランダを開けないようにする。しかしベランダに用事もあるし、あまりにも猫はうるさいしで、3日後の今日、とうとう開けてみた。

すると勢い勇んでネットが外れていた角へまっしぐらへ走り寄るノア。角を見上げて、柵に飛び乗れる場所はないかと探し回る。ネットが全てちゃんと張りなおされていることを確認すると、つまらなそうにすぐに部屋へ戻ってきた。なんとなくがっかりして肩を落としているようにも見える。

ここらへんから乗れたはず。 → ここらへんから乗れたはず。

なんと丸3日以上も記憶力があるではないか!うそだ、この本。いやいや、サンプル数たった1つで結論付けるのはよくない。うちのノアは他の猫よりも数段優れた記憶力をもった特別な猫に違いない。おーっほっほ。と高らかに笑う猫バカの私だった。あー、それにしても怖かった。次からはネットが外れていないか、毎回確認するようにしよっと。
点検中。 → 点検中。

2005年4月30日

中華三昧の夜

今日は中華中華また中華料理の一日。
中国人の友人Rが夕飯に招待してくれた。今までにも水餃子や軽いお昼ご飯などごちそうになったことはあるが、ちゃんとしたディナーの中華は初めてだ。午後から遊びに行って、料理を作るところからずっと見せてもらうことにした。楽しみ楽しみ。
張り切っているRに、そんなにたくさん料理しなくていいから、普通の家庭料理でいいからと事前に言っておいた。しかし、Rが今日用意していた料理はなんと合計12皿。多すぎじゃっちゅうの。
そもそもRは、それほど料理好きな人ではないと思っていた。彼女は中国生まれの中国育ち、生粋の中国人だが、ピザやポテトチップなどジャンクフードが大好きで、一番好きな飲み物がダイエットじゃないコーラなどと言ってはばからない人だ。しかし、下ごしらえが済んでいる台所を見せてもらって驚いた。どの順番で何と何を炒めるか、どれを組み合わせるか、完璧に頭に入っている。そして何よりびっくりしたのが、肉や魚にそれぞれすばらしくしっかり下味をつけていることだ。下味といったって、にんにく、しょうが、酒、塩などでそれほど複雑なものではない。しかし、よくよく揉み込んで数時間マリネしてある。なんという丁寧な下ごしらえ。そして今日使う鍋はただ一つ。中華鍋のみ。
残念ながらアパート備え付けのコンロは電気コンロで、中華に必要な火力は望めないが、常に火の強さは最強で、一つだけの中華鍋で、手際よく料理する。できるんだなぁ、こういう電気コンロだけでも。
だいたい世界中どこへ行っても、ほとんどの国に中華街が存在し、中華料理店はそこら中にある。いくら中国人がたくさんいるからって、そんなにみんながシェフなのかいな?と思っていたが、そう。家庭料理のレベルが高いのだ。どれもすごく美味しい!

しかし気になったのが、Rがどの料理にも『味の素』を入れていること。味の素、そういえば昔うちの母親はよく何にでもふりかけていた。醤油の小皿にも、白菜の漬物にも。以前ブラジル人の友人宅にも味の素が常備されているのを見て驚いたこともある。この手のうまみ調味料(化学調味料)は、どうも体に悪いような気がして、私は自分では買ったことがない。考えてみれば、本だしなどのだしの元は使っているのに、なぜ化学調味料はよくないと思っているのだろう。
味の素㈱や、日本うまみ調味料協会(というのもあった)などのサイトを見てみると、当然、長年使用しても体に害はないと書いてある。だけど、何となく、何となくだけど化学調味料は体に悪い気がしてならないのだ。科学者であるRの夫は、自分では味の素は使わないと言っていた。Rにも使うなと言っているそうなのだが、思い切りよく全ての料理にばんばん味の素を入れるR。うーん、でもどの料理もすごくおいしかったのだ。うちで作るのとは一味違う。これが化学調味料のおかげだけだとは思いたくはないのだが...。実はうちにも味の素がある。以前友人Aさんがくれたものだが、一度も使ったことはない。今度、ちょびっとだけ入れてみようかな。

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メニューは左上から順に、麻婆豆腐、青椒肉絲、肉団子のあんかけ、野菜炒め、コブラー(白身魚)のしょうが炒め、鶏肉とマッシュルームの炒め物、いんげんの炒め物、魚のすり身スープ、ピーナッツの塩炒め、くらげの酢の物、乾燥豆腐、豆腐の煮物。こうやって書き並べると、ほとんど全部が炒め物という油だらけの料理なのに、全然油ぎってない。あくまでも野菜は青々としてさっぱり。すばらしい!

包丁は当然中華包丁ただ一つ。 → 050105_11.jpg