猫にごはん

 

 

 

 

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2005年8月 アーカイブ

2005年8月 3日

shuffle!

今日は数日遅れの誕生日プレゼントをもらった。
じゃーん、新しいトラ猫。
何かしら、これ。 → 何かしら、これ。

じゃなくって、iPod shuffle!やった!発売当初から、欲しい欲しいと言い続けて数ヶ月。何ごとも口に出してみるものだ。ありがとう、J。
さっそく、iTunesから曲をダウンロード。512MBなので、110曲入った。演奏時間7.6時間だと。充分だろう。昔のカセットテープを入れて聞いていたウォークマンから考えれば、格段の進歩だ。ダウンロードもあっという間だし、曲をシャッフルできるところが楽しい。今までのiPodと比べれば、断然軽くて軽快。猫にぶらさげても大丈夫。
案外気に入っている様子 → 案外気に入っている様子

あまりにうれしくて、今日は夕飯を作りながら、シャッフル。パソコンをやりながら、シャッフル。って、よく考えたら、自分の家にいるのだから、何もイヤホンで聞く必要などないのだった。散歩とか(するのか?)、ジョギングとか(いつする?)、ジムで運動とか(ほんとにするのか?)するときに使うものなのだった。よーし、これからがんばるぞ。
そういえばiPodといえば、以前読んだ、NYに住むちきかよさんの記事を思い出した。

NYの地下鉄では「iPod狩り」が流行っているのだという。手口は次の通り。
『白いイヤホンぶら下げてる人に「おい、iPodよこせ」と言う。以上。』

ひ~。白いイヤホン、取り替えておこうかなぁ。

2005年8月 5日

持ってきたもの

行くときにはほとんどスカスカだったスーツケースが、先週アメリカに戻ってくるときには、パンパンになっていた。日本に帰ったら、あれを買おうこれを買おうと、2年余りの間考えつづけていたものを、たんと手に入れてきたからだ。その中には、もちろん猫たちへのおみやげもたくさん含まれている。
猫たちのお土産といえば、もちろん猫缶が一番多い。なにせ、日本で生まれ育ったノアは、日本の猫缶が大好物なのだ。3度のアメリカメシより日本の猫缶。残念なことに、たいていのものは手に入るこの便利な西海岸でさえ、日本の猫缶は一度も見たことがない。しからば、どうしたって、個人で運ぶしか手がないのだ。
しかし、以前日本から送ってもらった小包の中の猫缶を、全部没収されてしまった悲しい思い出がよみがえる。アメリカへは肉類を持ち込むことはできない。しかし、没収された猫缶は、マグロやカツオ、煮干ダシや、かつお節味などのいかにも和風の味付けの魚のものばかり。それなのになぜ没収されたのかというと、どうやら、肉かどうか判断できないものは、全て没収されることになっているそうなのだ。
その苦い経験を踏まえ、猫餌の持ち込みに関しては特に慎重になる。
あえて、スーツケースの中ではなく、ダンボールを一つ用意した。その中に猫缶、猫おやつ、ついでに人間用の食品などもまとめて入れ、『肉類は入ってません。商用目的ではありません』と英語ででかでかと書いた紙を一番上に入れておいた。その注意書きが利いたのかどうかは分からないが、今回は何一つ没収されずにアメリカに持ち込むことができたのだった。やった!検疫チェック済みの紙が入っていたので、中はたぶん全部チェックされたのだろう。ふぅ、よかった。

その他、人間用に持ってきた今回の大物はこれ。体重計。
乗りたくありません。 → 乗りたくありません。

体重計などもちろんアメリカにもあるのだが、この体重計はちょっと優れもの。たまたま先月もらったもので、体脂肪、内臓脂肪、基礎代謝、そしてよく分からないが体年齢まで計れる。何より気に入ったのは、100g単位まで計れること。これなら猫にも使えるではないの。重いしかさばるが、こういう便利電化製品は日本製に限る。ついでに持って来てしまった。
さっそく、1ヶ月ぶりにあった猫たちの体重チェック。うぅむ。想像していたよりも、あきからに重い。5キロくらいだと思っていたノアの体重は、5.9キロ。きょ、巨猫だ。そして驚いたのがソフィー。ソフィーはもともと小柄な猫だし、顔が小さいので、かなり小さ過ぎだと思っていたのだった。予想体重3.5キロ。計ってみると...、な、なんと5キロもあったのだった。ひ~、全然小さくないではないか。全員ダイエット開始!(もちろん人間もです。しくしく...)
太ってる? → 太ってる?

2005年8月 6日

バジルの収穫祭

以前にも書いた通り、我が家のベランダは、何を植えてもろくに育たない。呪われているのではなかろうかとずっと思っていたが、それが間違いであったことがこのたび判明した。なんと今、うちのベランダは緑でいっぱい。
見よ。この元気なバジルたちを。 → 見よ。この元気なバジルたちを。

それもこれも、先月1ヶ月留守にしていた間に、ペットシッターに来てくれた、友人Kさんとマルコさんが、毎日丁寧にベランダの植物の世話をしてくれたおかげ。ってことは、今まで私の水遣りの仕方が悪かったということか。うーむ(反省)。
ひまわりまで咲いた。 → ひまわりまで咲いた。

この見事に育ったバジルを食べていただくべく、育ててくれた恩人お2人(と旦那さま)を夕飯に招待した。今日のメニューは、

バジルのピザ
ジェノベーゼとトマトのスパゲティ
バジルと焼パプリカとモッツアレラチーズ
エビとブロッコリーのマヨネーズ和え(←バジルなし)

など、バジルをたっぷり入れてみた。ちなみに、ジェノベーゼソース(バジルペーストに、松の実、チーズ、オリーブオイルなどを加えたもの)はJが作った。このソースはたくさんバジルを使うため、ほとんどバジルを収穫しきってしまうのではないかと心配したが、どんどん、どんどん新しい葉がでてくるので、今でもまだ食べきれない状態なのだ。すばらしい。かつて、こんなにバジルが育ったことが一度でもあっただろうか。いや、ない(断言)。

今日はおまけにスペシャルゲストまで来てくれた。じゃーん。
初対面の2匹。かなり腰のひけてるノア。 → 初対面の2匹。

マルコさんの愛猫うめこちゃん。うめこちゃんは、三毛柄だが体はほとんど真っ白。考えたら、今まで私の身内で、白っぽい猫を飼っている人は一人もいなかった。黒っぽい猫ばかり見慣れていたので、真っ白なうめこちゃんはとっても新鮮だ。もちろんノアも白い猫を見るのは初めて。興味津々で、色白美人のうめこちゃんのお尻を追い掛け回し、においを嗅ぎたがるノア。しかしうめこちゃんには、全く相手にされず。飼主ながら、お恥ずかしい。
後ろ姿がたまりませんな。 (by ノア) → 後ろ姿がたまりませんな。 (by ノア)

方や、うめこちゃんはかなり堂々としたもの。部屋中チェックし、一番高い棚の上で女王さまのようにくつろぐのだった。
憧れの白い女王さまから目が放せず、いつまでもいつまでもじーっと見上げるノア。そしてお気に入りの場所を奪われたにもかかわらず、それよりお客さまが怖くて椅子の下に隠れてでてこないソフィー。うぅぅ、うちの猫たちったら、情けない...。
いちおうシャーっとがんばるソフィー。顔に迫力がない。 → シャーっとがんばるソフィー。

2005年8月11日

お料理バトン

サンフランシスコのmatthewさんから回ってきた、お料理バトン。そういえば、matthewさんからは以前もミュージックバトンが回されてきたのだった。うぅぅ、また受け取ってしまった。しかし頼まれたら嫌とはいえない私。副会長の頼みとあらば、受けてたちましょう(ちょっと遅れましたが)!

質問は次の5つ
1.レパートリーの数は?
2.最後に作った料理は?
3.最後に買った食材は?
4.渾身の自作料理or思い出に残る自作料理は?3つ挙げてください
5.好きな店を3つ挙げてください。


■レパートリーの数は?■
matthewさんと同じく、1ヶ月毎日違うものが食べられるくらいはあるのではなかろうか...。

■最後に作った料理は?■
ドライカレー(←今日の夕飯です)。

■最後に買った食材は?■
大量の野菜(←なにせダイエット計画中なもので。えへへ)

■渾身の自作料理or思い出に残る自作料理は?三つ挙げてください
毎日が渾身の料理です!なんちゃってー。
オリジナルではないけれど、好きな料理を挙げてみました。
1. ベトナム生春巻き(ベトナム人直伝。材料さえ手に入ればとっても簡単です)
2. スープ全般(ポタージュ系、ミネストローネなどなど。なんでも好き!)
3. チキンバジル(最近作ったものの中で一押し)
なにせバジルが大量にあるものだから、がんばって消費してます。このレシピは、私の大好きな、はるみんさんのサイトの『晩ご飯の献立』からちょうだいいたしました。この方毎日本当においしそうなご飯を食べていらっしゃいます。あ~、食べに行きたいー!

■好きな店を三つ挙げてください。■
1. Saigon Restaurant (ベトナム料理)
2. Taste of Thai(タイ料理)
3. India Palace(インド料理)
4. Bronx Pizza(ピザ)
う~む。いくら考えてもアメリカ料理のおいしい店が思い浮かばなかったので、4つめは付けたし。そういえば、いったいアメリカ料理って何だろう。BBQ?ハンバーグ?それくらいしか思いつかないなぁ。どなたかお勧めのアメリカ料理屋さんがあったら教えてください。

■三人にバトンを渡してください。■
ここまで読んでくださった、あ・な・た♪バトンターッチ!

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2005年8月12日

気になるお客さま

昨日からうちにはお客さまがいる。それは、このひと。
ぼくのこと、呼んだ?(さっそく食事中) → ぼくのこと、呼んだ?(さっそく食事中)

黒猫振興会会員№50、はっぴー・こーのすけ。Kさん家族が不在の10日ばかりの間、我が家にお越しいただくことになったのだ。
こーのすけは、今まで何度かうちにも来たことがあるし、数日泊まったこともある。今までの傾向から、こーのすけが好むと思われる隠れ場所を、掃除し、タオルを敷き、準備万端お待ち申しておりました。
まずは、冷蔵庫の上。連れてきたケージを開けると、まっしぐらに台所へ行くこーのすけ。よーく点検し、敵がいないのを確かめた上で、ジャーンプ。ふっふっふ。そこは先般お見通しなのだよ、こーのすけくん。いつもは、にんにくやら、しょうがやらで、ごちゃごちゃしている冷蔵庫の上も、今日はすっかり片付いているのだ。好きなだけゆっくりおし。
そして第2ポイントは、流しの下。こーのすけの得意技は、引き戸を自ら開けて、棚の中へ入りこんでしまうことなのだ。うちの台所は棚がたくさんあるが、物もたくさん入っているので、猫が入れるような場所は1ヵ所しかない。今日は流しの下に、適度なスペースを設け、タオルを敷いておいた。
先ほどまでくつろいでいた冷蔵庫の上に、こーのすけがいないので、自信満々で流しの下を開けてみた。すると!い、いない。がーん。
どう考えても他の棚に猫の入るスペースはない。しかし、怖がりのこーのすけが、初日から他の部屋に行くはずがない。絶対台所にいるはず。探し回ってようやく見つけた。缶詰がたくさん入っている棚の中にいたのだ。中は缶詰でぎっしりなので、いるはずがないと思っていたが、ちゃんといた。缶詰の上に乗ってる。狭いところでは、高さ12センチくらいしか隙間がないのに。しかも、案外快適そうにくつろいでいるではないか。やられた。まさかここに入るとは予想外。というか、缶詰を一つも倒さずに入れただけでびっくりだ。
その後も、こーのすけは予想を覆し、ビニール袋まみれの中に入っていたり、鍋と並んでいたり(ボウルが下に転がっていた)、いろんな場所を試していた。面白いやつよのう。
香箱をつくるこーのすけ。 → 香箱をつくるこーのすけ。

不穏な空気を察してか、ソフィーは台所を通るときは、早足で、まるで幽霊でも潜んでいるかのようにびくついている。しかし、ノアは全く逆だ。こーのすけがたまに姿を見せると、目を見開いて興味津々。こーのすけが隠れている棚の前でじーっと出てくるのを待ったり(それじゃ出て来れないって)、ちょっと覗き込んだり(しゃーっと叱られる)、ちょっかいを出したくて仕方がないようだ。しゃーっとされるたびに、すごすごと引き返すノア。仲良くなれるといいね。早く出ておいで、こーのすけ。
何、あれ? → 何、あれ?

動物たちの夕べ

めったに食べられないことで有名(?)な、マルコさんの渾身の手料理をごちそうになった。行ったらもう既に、ちゃんと準備万端整えてあり、何もかもきっちり用意されている。いつも準備が悪く、その場で作りながらになってしまう、我が家とは大違い。マルコさんの几帳面な性格がよくでている。
見よ!この美しく並べられた餃子たちを。 → 餃子たち

ただでさえ、人の家に行くことは大好きなのだが、このお宅には、他よりもっと楽しみがある。
あんこちゃん(左)とたまこちゃん(右) → あんこちゃん(左)とたまこちゃん(右)

そう。ここには動物がいっぱいいるのだー。犬2匹猫1匹。普段犬とめったに触れ合う機会がないので、今日は思う存分犬をなでられる。この2匹は、ほんとうに人懐っこい、大人しい、従順な素直犬たちで、もうかわいくって仕方がない。どこを見回しても、どこかに動物がいるというのは、とっても幸せなことだ。おいしいご飯を食べながら、テーブルの下をふとのぞくと、こんな光景が。
訴えかけるうるんだ瞳。 → 訴えかけるうるんだ瞳。

か、かわゆいではないの!こんなに愛らしい澄んだ瞳で見つめられたら、ご飯をあげないでいられるだろうか。いや、いられまい(きっぱり)。実は告白した煮豚だけでなく、鶏肉もサーモンも生クリームも、こっそりあげてしまいました、私。許して、マルコさん。もうしません。ごめんなさーい。
ちょっとだけおすそ分け。 → ちょっとだけおすそ分け。

たくさん写真撮ったのに、うめこちゃんの良いショットが1枚もなかった。酔っ払ってると手ぶれしちゃうのよねー。うぅむ、残念!
あぁ、楽しかった。おいしかった。マルコさん、ごちそうさまでした!

満腹、満腹。 → 満腹、満腹。

2005年8月15日

今日のこーのすけクイズ

さて問題です。次の写真で分かる通り、この猫ちょっと変です。何がおかしいでしょうか。
ボクどこか変? → ボクどこか変?


うちに来て2日間というものの、安全地帯の台所から1歩も出ず、ほとんどの時間を棚の中に入り込んで過ごしていた、お客さまこーのすけ。このまま10日間ずっと引きこもっているつもりなのかと心配していたが、3日を過ぎた頃から俄然元気になってきた。堂々と部屋中歩き回り、ベランダに出て日光浴もするようになった。ご飯もよく食べ、おもちゃでもよく遊ぶ。
くつろぐこーのすけ → くつろぐこーのすけ

しかし、何より一番心配していたのが、うちの猫たちとの相性だ。普通は雄猫同士のノアとの喧嘩を気にかけるところだが、ノアは知っての通り相当のヘタレなので問題なかろう。それよりいつもノアの喉笛に飛びかかって襲う(遊ぶ?)ソフィーが心配。
人間が留守にする間に、猫3匹数時間置いておくときなど、帰ってきたら誰か(こーのすけ、もしくはノア)血まみれになって倒れているのではないかと、びくびくしながらそーっと玄関を開ける。しかしよく出来たもので、猫たちはシャーシャー威嚇しながらも、喧嘩になる事態にまで持ち込まないよう、微妙に互いを避けることができるのだ。
シャーシャーするのは、主にソフィー。こーのすけを決して近づけまいとする。なぜかこーのすけは、ソフィーには弱腰だ。毎回譲る。逆にノアはこーのすけに積極的に近付いて、シャーシャーされている。なんとなくこーのすけのことが好きな様子。お!それでは図式ができたではないの。

【好き】 ソフィー → ノア → こーのすけ → ソフィー

立派な三角関係ではないか!人間同様なかなか思いは届かないものです。それに伴い、順位も明らかに決定した。

【強い】 1.ソフィー 2.こーのすけ 3.ノア
【弱い】 1.ノア 2.こーのすけ 3.ソフィー

お気に入りの椅子を奪われてボーゼンとするノア → ボーゼンとするノア

数日でしっかりと自分の地位を確定したこーのすけだが、人間に対しては、どうもまだ一部しか心許してはいない。膝の上にも乗ってこないし、体をこすりつけたりもしない(除く、餌の時間)。こうしてみると、やっぱり飼主のKさんには、どんなにいつも懐いていたのかよく分かる。もう少し我慢しててね、こーのすけ。

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Happy birthday!

今日はソフィーの誕生日(推定)だ!2歳になった。生後3ヶ月でうちに来たから、もうまもなく2年になるのだ。早いものだなぁ。
ソフィーは最初から、やんちゃで、元気いっぱいで、健康で、何も心配することがなくて、あまりにもかわいいので、すぐに死んでしまうのではないかと(←美人薄命というし...)、いらぬ心配をしたほどだった。今でも毎日ながめていて、ため息がでるほどかわいい(←ばか)。
2歳になったソフィー。 → 2歳になったソフィー。

今年の誕生日プレゼントはこれ。
お尻さわらないでよね。 → お尻さわらないでよね。

猫じゃらし風黒猫の手。プレゼントというより、あまりにもかわいくてつい買ってしまったものだ。1本350円もした。けっこう高い。わざわざ日本で買ってきたのに、予測はしていたがやっぱり誰も遊んでくれない。がーん。仕方ないので、こんな風にして遊んでみる。
ノアの前足が3本にっ! → ノアの前足が3本にっ!

案外楽しいじゃん。

来た当時、こんなに細長くて、ねずみのようだったソフィー。今や番茶も出花、立派な2歳の雌猫になった。誕生日おめでとう!
生後4ヶ月頃のソフィー。 → 生後4ヶ月頃のソフィー。

2005年8月17日

祝!黒猫振興会、会員100名突破!

タイトルでもお分かりの通り、黒猫振興会の会員数が100名を突破しました!ぱちぱちぱち。
早いもので、サンフランシスコ在住のmatthew副会長にだまされて始めてしまった、黒猫振興会を立ち上げてから早10ヶ月(2004年10月4日会員募集開始)。会員番号は立ち上げ当初から3桁にしており、Jには野心的なやつだと笑われていたが、このたびとうとう3桁に突入し、驚くばかりです。
記念すべきキリ番、会員№100をゲットしたのは、ゆず彦さんの黒猫、まっくちゃんとゆず彦ちゃんです。
そういえば数えてみたら、ゆず彦さんはじめ、黒猫を複数飼っている方が10名もいらっしゃいます。多いのか少ないのか分かりませんが、その数なんと約1割。同じ色の猫が2匹も家にいるというのは、すごいことです。

今、我が家にはお客さまとして、会員№50のこーのすけが泊まっている。黒猫が2匹家にいて初めて知ったことがある。それは
『たいへん混乱する』
ということ。たとえば暗闇で、黒猫が前を横切ったりすると、一瞬どっちか分からなくなる。もちろんこーのすけはノアと違って、白い部分もあるし、何より尻尾がきれいなまっすぐだ。それなのに、それなのに、よく間違える。
今までだってうちには2匹猫がいたのに、私は名前を呼び間違えることなどほとんどなかった。しかし、こーのすけが来てから、おまけに名前までよく間違えるようになってしまった。ノアに「こーのすけ」と呼んでみたり、こーのすけに「ノア」と呼びかけてしまう。不思議なことにソフィーの名前は決して間違えないので、自分がどれだけ色彩だけで猫を判別していたのかよく分かった。
今や黒が2匹なので、後ろ姿を見かけた場合は、『尻尾の先まで確認要』。ひっくりかえっているときは、『手先の白さを確認要』と、必要事項がたいへん増えてしまったのだ。こんな簡単なことが、案外とっさのときには、対応できないものなのだ。2匹でこうなのだから、もっと複数同じ色の猫がいる家はさぞかしたいへんだろうと思う。まだ3匹以上の会員さんは一人もいないが、そのうちそういう方も出てくるかもしれない。そうしたら、どうやって区別をつけるのか、間違えたりしないのか、ぜひとも聞いてみたいものだ。

とにかく、黒猫振興会、現在会員数104名、世界6カ国に支部がある。こう書くと、たいそう立派な組織のように聞こえるのでおかしい。それでも最近世界各地でオフ会が開かれ、黒猫繋がりの輪も広がっているようなので、うれしい限りです。
みなさま、これからもどうぞよろしくお願いします。

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2005年8月18日

白猫を探せ

久々のボランティアだ。約2ヶ月ぶりの復帰。よっぽど人手が足りないらしく、ボスのミシェルも復帰をとても喜んでくれたのでうれしい。ミシェルに日本のお土産として、またたびの粉末をあげたら、ものすごく不審そうににおいを嗅いでいた。
またたびの粉末は、たいていのアメリカ猫にも良く効く。私が見たところ、キャットニップよりも効き目があると思うのだが、狭いところに多勢の猫がいるボランティア先では、使わないようにしている。興奮するとたいへんなことになりそうだから。

子猫のシーズンもほとんど終わりになったというのに、この日は子猫が4匹もいた。アメショー柄が2匹と黒が2匹。しかし翌日には、このアメショー柄たちはもらわれてしまったので、今残っている子猫は黒のみ。やっぱり黒だけいつも売れ残る...しくしく。
ここでも大人気なボール回し。 → 082005_1.jpg
すぐにもらわれた、アメショー柄2匹。 → 082005_2.jpg

大人猫でもきっちり里親が見つかるアメリカとはいえ、やっぱり子猫がいれば子猫に人気は集まる。特に、入り口の前に子猫のケージだけ出してあるので、こういうときお客さんに質問されるのは、子猫のことがほとんどだ。しかしこの日、ガラス戸越しに話し掛けてきた一人のおばさんは違った。
「白い猫いる?」
一瞬、パー子かと見まちがってしまったほど、恐ろしいど派手なピンクのパンツスーツを着ている。しかしパー子さんと違って、にこりともせず、いかにも感じが悪い。英語のなまりからすると、たぶん中国人のおばさんと思われる。部屋の中に入ろうともしないが、ガラス越しに、片言英語同士では埒があかないので、中に引き入れて話を聞いた。
自分の家白い猫がいなくなったから、代わりを探しているのだという。代わりって、あなた。確かに今、真っ白な美しい猫がここにはいる。しかしreplace、replaceと繰り返すところが気に入らない。猫はみな性格が違うし、同じ色だからといって代わりにはならないのだ。聞けばいなくなったのは、まだ昨晩のこと。なぜ探さない。なぜもう代わりを見つけようとする。聞いてくる質問も、何だかカチンとくることばかり。
「いくらで売ってるの?」
「なんでそんなに高いの?」
「今すぐ持って帰れる?」
「あと何年生きる?」
お前はほんとに猫飼いか?!このままだと、気弱な私は、ピンクおばさんに値切られたあげくに、白猫KCを今すぐ持っていかれてしまいそう。なんとか説得して、帰ってもらうことにした。いなくなった猫など探しても無駄だ、と言い放つおばさんに、無理やりアニマルシェルターの連絡先を渡し、ここに電話して猫がいるかどうか聞くように繰り返し説明した。
電話したかなぁ。しなかっただろうな。もしかしてその猫は行方不明なのではなく、家出したのではないかと、密かに疑ってしまうのであった。
危ないところだった美しい白猫『KC』。 → 危ないところだった美しい白猫『KC』。

2005年8月21日

最後の晩餐

こーのすけがうちに泊まりに来てから、今日で11日目になる。早いものだ。うちの猫たち2匹も、どうやら新入りが来たことに慣れてきた。
仲良くとはいはないが、一緒にベランダに出て思い思いにくつろいでみたり、同じ部屋で一緒に過ごすことも多くなった。しかし、やっぱりダメなのがソフィー。廊下で出会い頭にこーのすけとばったり会ったりすると、思いっきり「ウシャー!」と般若顔になる。相手がどうやら反撃しないと見切ったようで、近頃では猫パンチまで繰り出す。メスは強し。
ソ「近付くんじゃないわよ!」 こ「ゆ、許して。ソフィーさま」→082105_1.jpg

ところが気弱なオス同士、案外仲良くやっているのがノアとこーのすけ。もう接近しても、威嚇したり怯えたりしなくなった。
今朝も明け方になって、どだばたと聞こえてきたので、運動会が始まったなーと私が寝床でうとうとしていると、枕もとに『びゅんっ』と疾風がきた。黒いものが、顔の上を飛んで行く。続いてまた『びゅんっ!』。はっ、また黒。どっちが追っていたのか分からないが、2匹でかなり長いこと走り回っていた。いい運動になって良いことだ。
案外良い感じの黒猫2匹。 → 案外良い感じの黒猫2匹。

次に目が覚めると、ノアが急いで寝室に駆け込んできた。と思ったら、ソフィーが寝室のドアのところにひらりと立ちはだかり、廊下に向かって「うしゃー」とやっている。ノアをかばっているのか、ソフィー。案外良いやつではないか。こういう状況を見ると、うちの2匹は、そんなに仲が悪いわけではないのかもしれないと思う。お互い(?)助け合っているようだ。

2匹並んで食事中。 → 2匹並んで食事中。

ともあれ、こーのすけの飼主Kさんは、明日帰宅する。ということは、もう明日には自分の家に帰ってしまうのね、こーのすけ。こんなに慣れてきたのに残念だ。あと1ヶ月くらいいたら、3匹すっかり仲良しになると思うんだけどなぁ。

次は、今日我が家で交わされた会話の一部。

私 「明日、こーのすけのお迎えがくるそうだよ」
J 「寂しくなるなぁ」
私 「どうする、こーのすけ?ほんとに返す?」
J 「他の選択肢があるのか?」

あーん、寂しいよ~!
こんなにくつろぐ、こーのすけ。 → こんなにくつろぐ、こーのすけ。

2005年8月22日

おむつの秘密

友人Rがお昼ご飯を食べに来た。今日はRが来たらぜひとも見せるよう、Jに頼まれていたものがある。それはある日本の番組の録画。その内容の一部が本当に正しいのかどうか、聞いて欲しいというのだ。
その番組とは『トリビアの泉』。日本では随分前に放送されたものらしいが、トリビアの内容は、かなり衝撃的だ。
『中国では赤ちゃんがおむつをはく代わりに股間だけ切られたズボンをはく』
これを見て、たいへん驚いたJと私。でも、まさか未だにこんなことやっているはずもなかろう。中国の田舎のごく一部でやっている人がいるだけに違いないと、口々に感想を述べた。映像では、道端や家の中で、お尻の部分が大きく開いたズボンをはいたまま、小さな子供が大や小をしている様子が、モザイクで映っていた。つまりズボンを下げずに、そのまま用を足している。いわゆる垂れ流し。画像はこちら
友人Rは生粋の中国人だ。理由があって、今は息子を中国にいる自分の母親のもとに、預けている。お昼ご飯を食べた後、さっそくこの番組を見せてみた。気を悪くしてはいけないと思い、おそるおそる内容を説明する。
「あのね、これはね日本のバラエティー番組で、たまたま中国のネタをやってたのよ。でもね、ほんとかどうか分からないから、ちょっと見て欲しいのよ?あ、たぶんね、私はウソだと思うんだけどね。バラエティーだからさ、大げさにやってるだけだと思うんだよね。シリアスな番組じゃないからさ、ほんとに」
コメディーや日本のアニメが大好きなRは、見たい見たいとうれしそう。しかし、このネタが始まったとたんに、真剣に見始め、たまに眉などひそめたりする。やばっ。怒ったかも。見終わってはっきり言った。
「Yes, it's true!」
うわー、ほんとのことだったか。しかも、今中国にいる彼女の息子も、まさにこんなズボンをはいているのだそうだ。彼女の説明によると、この穴開きズボンは、オムツを取る時期、子供にトイレを教える訓練をさせるためにはかせるのだという。だって、家の中でそこら中に用を足されたら、その掃除のほうがもっとたいへんだろう。いいのか、それは?ズボンやお尻だって、汚れるだろう。いいのか、それも?
しかし、それでいいのだ、と大きく頷くR。おむつを洗う無駄な時間もはぶけるし、道端ならどこでしても問題ないし、家は掃除すればいいのだという。この穴開きズボンのおかげで、中国ではより早く、子供におむつの習慣を止めさせることができるのだと胸をはる。うーむ、恐るべし中国4000年の歴史(あれ?6000年だったか?)。
ちなみに息子がアメリカに戻ってきたあとは、どうするのか聞いたところ、もちろん普通の紙おむつを使うと言っていた。現実的な人である。

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ところで、この番組はアメリカでも放送されている。タイトルは『Hey!Spring of Trivia』。内容はそのままで英語のふきかえになっている。いつも思うのだが、果たしてアメリカ人にこの番組の笑いのポイントが理解できるのだろうか...。

2005年8月25日

焼きマシュマロ

友人スーザン一家に誘われて、海辺でたき火(bonfire)をした。
この辺りにの海岸には、たき火用のファイヤースペースがたくさん設けられており、週末は場所取り合戦でたいへんなほどにぎわっている。火を燃やして何をするかというと、そう。アメリカ人の大好きなマシュマロを焼くのだ。たき火の招待メールには、BYOMS (Bring Your Own Marshmallow Stick)と書いてある。もちろんマシュマロスティックなんぞ家にはないので、代わりにコーラやポテトチップスを持って、夕暮れの海岸へ。
焼いてる焼いてる。
夕暮れの海岸で、熱心にマシュマロを焼く。 → マシュマロを焼く

長い木の棒の先にマシュマロをさして、ゆっくりと直火であぶる。焼いたマシュマロを食べるのは初めてだ。そのまま食べるよりも、とろりとして、粉々感がなくておいしい。
焼いたマシュマロは、別の食べ方もある。グラハムクラッカーで焼きマシュマロを挟み、間にハーシーズのチョコレートをどーんと半分そのまま入れるのだ。もう、それはそれはこってりして、甘くって、ねちょねちょして、いかにも虫歯になりそうで、しかし案外おいしいのだ。この食べ方の名前は『Somemore』。その名の通り、「もっと、どう?(some more?)」と勧められたが、1つでもうたくさんなのだった。Somemoreは、白ワインと一緒に食べるとけっこういける。
これが、somemore。 → somemore

ちなみに、このマシュマロスティック、マシュマロスティック用として店で売っているのだそうだ。本当にみんな持ってるからすごい。こんな立派な串と、たき火があったら、鮎の塩焼きができるのにね、と残念がるJと私。今回、その他に焼いたものは、ホットドックのみ。うーん、惜しまれる。

今日私たちが持ってきたものは、もう一つある。先月日本で購入してきた、お土産の『ロートジー』だ。以前、「アメリカの目薬はただの水のようだ。日本のもののほうが断然良い」と話したことがあるので、ぜひ試してもらいたくて、買ってきたのだ。
さっそく使ってみる、スーザン他数名。ロートジーを射した途端、「Oh, my Gooooood!!!!」と、気持ちよく悲鳴をあげてくれる。各々、もう目が開けられない!目が潰れた!などと大騒ぎ。これだけ喜んでくれると、買ってきた甲斐があるというものだ。あまりに面白かったので、その様子を1枚パチリ。
大人気、ロートジー。 → 大人気、ロートジー

大人8人(含む友達)、子供(若者)4人で、たき火を囲んで、話をし、ゲームをし、太鼓を叩き、夜がふけるまで遊んだ。それにしても、なんて仲の良い家族なのだ。この一家は、特別なのだろうか。それとも、これがアメリカの平均的な家族なのだろうか。おじいさん、おばあさんもティーンエイジャーの孫たちも、みんなで集まって、親しく話し、にぎやかにたき火で遊ぶ。日本でもこんな仲の良い家族がいるのだろうか。この人たちに合うたびに、毎回不思議に思うのだった。
たき火と太鼓。 → たき火と太鼓

2005年8月27日

満腹な1日

先日会った知り合いに、お気に入りのレストランはどこかという話をした。手ごろな値段で、何度も行きたいようなおいしい店を見つけるのが、非常に難しいサンディエゴで、よく交わされる会話だ。彼女は、よく行くというメキシコ料理レストランを紹介してくれた。店の名前はEl Cuervo。彼女の夫のアメリカ人は、その店はサンディエゴ1、おいしいという。メキシコ料理といったら、車で20分もあれば行ける国境を越えて、メキシコへ行って食べるのが一番良いと思っていた私。それだけいうのなら一度は行かねばなるまい。
ぱっとしない店内。 → ぱっとしない店内。

入ると確かに食堂のようなこじんまりとしたたたずまい。しかし、こういう店は入ればすぐ分かる。エアコンすらない、シンプルな店内。怪しい壁画。ゴミ一つ落ちていない床。磨かれた古びたテーブルと椅子。新鮮なライムとサルサ。活気のある店員。「ここはおいしいに違いない」と深く確信する。
果たせるかな、でてきたものは確かにうまいっ!チープなプラスティックの食器がいかにもという雰囲気。それにしてもメキシコ料理というのは、どうしてこうしっくりくるのだろう。量といい、バランスといい、いう事なし。アメリカ料理とは大違い。家で作ってみる気にならないほど、よくできた味なのだ。メキシコに行くのが面倒なときはここで食べればいいんだ。また絶対来よう。
安心の味タコス。 → 082905_2.jpg

夜は友人Kさん宅の宴によばれた。昼も夜もお腹いっぱい食べて幸せ。
ところで5日ぶりにこーのすけに会った。特に歓迎も懐かしさも、何もない様子で、ごろごろしている。うぅぅ、やっぱり、すっかり忘れられてしまったのね...。
相変わらずのこーのすけ。 → 相変わらずのこーのすけ。

2005年8月29日

穴開き網戸

ソフィーはベランダが大好き。1日、そう10回くらいは外に出る。うちには猫用ドアなんぞついていないので、その都度人間がベランダの網戸を、開け閉め開け閉め。まったくもって面倒くさい。
しかし一つだけいい子なところがある。それは、部屋の中に戻るときだけ、自分で網戸を開けて、入ってくることができるのだ。なんで戻るときだけしか開けられないのかは分からないが、本人がそう思い込んでいるのだから仕方がない。どうせなら、出るときも自分で開けて欲しい。そして、できれば開けた後は閉めて欲しい、というのが切実な願いだ。
開け方は、網戸に爪をひっかけてほんの少しだけ横にスライドさせ、あとは、その隙間に片手を入れて、がらがらっと開く。おかげで網戸は、地上20cmくらいの高さに、たくさんの爪の穴が開いてしまっている(泣)。
き、きつっ。 → き、きつっ。

ところが、今日はいつもよりもてこずっているなぁと思ったら、そうだ。昨日ソフィーの爪を思いっきり短く切ったのだった。爪が短くて、網戸にひっかからない。しばらく悩んで、爪では無理だと判断するや、なんとおもむろに「グワッ」と大口開いて、牙を使って網戸をスライドさせたのだった。そうきたか。やるなー。難関をクリアして、部屋に戻ってきたソフィーは、なんだか得意げな表情をしている。
見ると、爪で開けた穴よりも、ずっと大きな牙の穴がしっかり2ヶ所、網戸に刻まれていたのだった。うぅぅ、止めて欲しい...。
やっと開いたわ! → やっと開いたわ!

2005年8月30日

猫の多い日

猫ボランティア先では人手が足りないので、シフトを組んで、いつも一人で作業をしている。しかし、たまには誰か他の人と一緒にボランティアをやることもある。先週、シンディーというアメリカ人のボランティアと一つ部屋にいたところ、たいへん驚かれて注意をされたことがある。それは私が、ある猫のケージを開けたとき。
「雄を2匹一緒に出しちゃだめよ!」
いさんでケージから出ようとしていた、アーサーという雄猫を、彼女は慌てて押し戻した。聞けば、雄同士一緒にすると喧嘩するから、同時には出してはいけないという。
そうだろうか?
私はその説については、かなり懐疑的だ。雄だからというよりも、猫それぞれに相性があって、雌同士でも、雌と雄でも、喧嘩するときはする。同様に、仲良くできる雄同士もいれば、雌同士もいる。特にここにいる猫たちは、(子猫も含めて)全て去勢・避妊済みなので、まったく一概にはいえないのだ。だいたい今まで雄同士で喧嘩になってしまったことなど、一度もない。
ただ、なんとなく傾向というものもある。きちんと調べている訳ではないので、単なる感想だが、『雄は概しておとなしく、雌2匹のほうがはるかにもめる』。子猫の面倒をみたり、一緒に遊んだりするのも、なぜか雄のほうが多いような気がする。一般的にはどう言われているのだろうか。
ケージに押し戻されたアーサーと、そのときすでに遊んでいたレドモンドは、特におとなしく人懐っこい雄猫たちだ。しかし、猫飼いにはその人なりの、飼い方も考え方もあるので、自分はいつも違うやり方をしていると話しただけで、その場を終わらせた。

今日はいつも通り自分だけのシフト時間なので、やりたいようにやる。どーんと一緒に遊ばせた。ほーら、大丈夫。もちろん、こんな狭い部屋に、全員(本日は19猫!今までで最多)を同時に出したりはしないが、雄雌取り混ぜて5~6匹ずつ。
まったりする雄猫たち。 → まったりする雄猫たち。

いつも大人の猫が多い中、今日は子猫が11匹もいた。これだけいるととてもじゃないが、名前も覚えられない。お客さんが多くて忙しかったが、成果は1申込→1拒否のみ。拒否の理由は、アパートの大家に電話確認したところ、猫は2匹までしか飼ってはいけないアパートだったため(すでに2匹飼っている人だった)。残念!
遊ぶ子猫たち。 → 遊ぶ子猫たち。 

2005年8月31日

出発のとき

友人Lがサンディエゴを離れる日がきた。
Lが8年越しの超遠距離恋愛を実らせて、とうとう結婚したのはこの3月のことだ。しかし事情があって、まだ新夫(←にいおっと?)とは一緒には住んでいなかったのだ。結婚相手は日本人なので、Lは今日いよいよ日本に向けて旅立つことになった。
耳の聞こえない、アメリカ英語の手話しかできない、筆談ももちろん英語しかできないあのLが、日本でどうやって生活していくのか、不安でならない。電話もかけることができない日本で(カリフォルニアには、耳の不自由な人専用の24時間無料オペレーター電話がある)、何かあったらいったいどうするのだろう。
しかし、そんな私の心配をよそに、本人はいたって平気な様子。この人は本当にたくましい人だ。まぁ、行ってしまえばどうにかなるのかもしれないけれど...。
最後なので、サンディエゴ空港まで見送りに行くことにした。Lの家の前では、めったに姿を見かけることのないLのお母さんもいた。このお母さんは生粋のベトナム人で(Lはベトナム人とアメリカ人のハーフ)、あまり外人と話すのが好きではないようで、まともに会話をするのはこれが初めてだ。
ベトナム訛りの強い英語で、「私はこの娘がとても心配なのだ」と私の肩を抱きながら、涙ぐむ。そうだろうよ、私も心配だ。長いこと母娘二人だけで暮していたのだもの。お母さんも寂しくなるだろうなぁ。
Lとはアメリカに来てからわりとすぐに友達になり、もう3年の付き合いになる。よく泊りにもきたし、一緒にベトナムにも旅行に行ったし、喧嘩もした。私にとって、友達といえる初めての外国人だった。行き先は日本だとはいえ、もう当分会えないと思うと、私もとてもとても寂しい。

一緒に空港まで行こうと、何度も勧めたが、お母さんは行きたくないと首を振る。泣いてしまうからだと泣きながら言っていた。それを見て、私も思わずもらい泣きをしてしまう。車に乗り込む前に、お母さんはお礼にと、冷たいビニールの包みをもたせてくれた。
淡々とすすむチェックイン。 → 淡々とすすむチェックイン

サンディエゴ空港はいつも通り空いていて、手続きはあっけないほど簡単に終わり、とうとうゲートへ向かう時がきた。セキュリティーをくぐって、振り返ったLは最後に
「Thank you. I love you.」
と笑顔で手話をしてくれた。

さようなら、L。日本でどうか辛い目にあいませんように。幸せになるのだよ。

お礼にもらったエビとフォーの麺。 → お礼にもらったエビとフォーの麺。