猫にごはん

 

 

 

 

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2006年3月 アーカイブ

2006年3月 5日

今週の心構え

気がついたら日記を更新せずに1週間以上もたってしまった。Jには、猫にごはんが更新されていないと、いつも小言を言われる。更新する時間がないほど忙しかったわけでもないのに、書かなくなると、何を書いていいのか分からなくなって、ますます足が遠のいてしまうものだ。
考えたらWebで日記を公開し始めてから、2年以上がたつわけで(2003年12月22日開始←中途半端な日付だな)、最初の頃は毎日きちんと更新して、あった出来事をこまめに書いていたものだった。今や更新頻度も下がり、もはやこれが日記なのか、何のために書いているか、疑問に思うことすらある始末。
それでもエントリーを更新すると、こまめにコメントを入れてくださる優しい方々のおかげで、なんとかかろうじて続いているような感じだ。いつもありがとうございます。
今週はこまめに更新するようにしよっと(今週だけかい)。

振り込む女

第3回月例徹夜マージャン大会 in San Diegoが週末開催された。いつもながら完璧な準備を整えてくださった、雀荘あづ。には深く感謝。
半荘3回の本試合では、個人でみごと準優勝だった(6名参加中)。やった!過去3回の結果は、2位、3位、2位なので、まぁそう悪くはないのだった。低め安定、という感じか。
しかし、しかし今回はショックな出来事があった。
本試合がいやに早く終わってしまったため、エキシビションマッチが続いて行われたのだった(フィギュアスケートかよ)が、そこで大会初の大技役満、四暗刻(スーアンコウ)が登場したのだった!  (※マージャンをご存知ない方のために:これはとーっても難しいめったに見ることのできない上がり手なのです。説明終わり)
この大技を繰り広げたのはJ。おしゃべりなJがいやに無口になったと思ったら、まさかこんな手をこっそり企んでいたとは。
しかも振り込んでしまったのはこの私。振り込まないのをモットーとするマージャンだったはずなのに、一生の不覚。夫婦とはいえ、勝負の世界は厳しいのだった。しくしく。
夜も明けて、意気消沈しながら家路についた私と、興奮覚めやらぬJ。明暗くっきり。家に帰っても元気いっぱいなJはまだまだ一人で起きているため、ノアと一緒にぐったりと布団に入って、こんこんと不快、もとい深い眠りについたのだった。ちっ。次はがんばるぞ。

ところで、アメリカ人はよく、金曜になると「週末はどんな予定があるのか?」、月曜になると「週末は何をしてたか?」と、まぁ社交辞令的に挨拶代わりに聞いてくる。いつも適当なことをその場で考え出しているのだが、今回は「マージャンパーティーだ」と答えたら、一人目を輝かした白人男がいた。この人はいやに日本贔屓で、妙なことに詳しかったりする。それは前にテレビで見たことがある、小さいタイルみたいなのをみんないくつか持ってやるゲームだな、などという。おぉ、よく知っていること。全部でいくつタイルがあるのか、何が面白いのか、ルールを教えてくれといろいろ聞いてくる。む、難しい。日本語でだって、そんな立ち話で簡単に説明できる話ではないのだ。ここでは説明できないほどたいへん複雑なかつ面白いゲームだと答えておいたが、なにか簡単に一口でできるルール説明はないものだろうか。うーむ。

2006年3月 6日

毛布の散歩

先週末、久しぶりにノアも連れ出して散歩をした。ノアを散歩に連れて行くのは、ちょうど一年ぶりだ。今日は近くの公園へ。
相変わらず芝生の感触が嫌いなノアは、毛布の安全地帯からあまり出ようとしないので、こちらも落ち着いて見ていられる。しかし念のためにリードは必ず着けておく。
不審な草のにおいに鼻をぴくぴく。きょろきょろ周りを見回し、久しぶりの外の空気を満喫している様子(にもみえる)。
毛布の上を散歩中 → 毛布の上を散歩中

この公園はいつもとっても平和で、人が少なく、ましてや犬の姿などめったに見かけない広い芝生がただただあるだけの場所なのだが、なぜかこの日は犬連れの人が多い。犬の集会でもあるのか。なるべく遠くの見晴らしのいいところに座って日向ぼっこをしたが、早々に切り上げて帰ってきた。今度もっと平和な日にゆっくり行こう。

キャリーケースを見ただけで、恐怖で恐れおののきクローゼットの奥に隠れてしまう怖がりのソフィーのことは、もちろん連れて行かない。それなのに、出かける私たちと帰ってきた私たちを発見すると、自分は関係ないのに恐れ逃げ惑う。大丈夫だってば。そしてその後半日クローゼットの中で過ごしていたのだった。な、なんちゅう怖がりな。これオス(ノア)とメス(ソフィー)の違いなのでしょうかねぇ。

2006年3月 8日

クールなビール売り場

冬でも暖かいサンディエゴは、めったに寒くならないのだが、ここ最近嫌に寒い。ジャケットのひとつでも車に入れておかないと、突然の寒さに対応できない。
車の中に防寒具を入れておくのはもうひとつ理由がある。スーパーの冷蔵食品売り場が、夏でも冬でもどこもまた寒いのだ。なぜあんなに冷やす必要があるのか分からないが、とにかくがんがん景気良く冷えている。買い物に行くには、絶対上着が必要。
今日は、週末お客さまを呼ぶので、その用意のビールを物色しにスーパーへ行った。とにかく寒いのが分かっているので、かねて用意のジャケットを着込む。この日着たのはリーバイスの茶色のコーデュロイのジャケット。かなり古いものなのだけど、気に入っているのでたまに着る。厚手なジャケットは、このサンディエゴではめったに活躍の機会がないのだ。
ビール売り場に直行して、あれこれ悩んでいると、店員に話し掛けられた。
アメリカでは、スーパーで買い物してても何かと話をせずにはいられないのだ。店員はたいてい、「何か質問ある?」とか、レジでは「買いたいものは全部みつかった?」とか聞いてくる。レジでお金を払う直前でこんなことを聞かれても、Yes以外の答えがあるとは思えないのだが、買いたいものが本当に見つからない人もたまいいる。そういうときはこの段階で、平気でレジを中断してレジ係に物探しをさせるのだ。そんな大胆不敵なおばあさんを見たことがある。そんな時は、豪傑さんの後ろに並んでしまった自分を恨み、早く探し物が見つかることを祈りつつ、じっと再開を待つしかないのだった。
しかし、今日話し掛けられたのはそういうことではなかった。
「ワーオ、クールなジャケットだね!気に入ったよ、それ!」とリズミカルに話し掛けてきた黒人店員。「まるでライフガードみたいだよ!」とにっこり笑顔で去っていったのだった。
いちおう誉め言葉だと受け取って、サンキューと答えておいたが、今日は本当にどのビールがいいか質問しようと思っていたのに、出鼻をくじかれて聞けなかった...。
あたしの色に合ってるわね。 → あたしの色に合ってるわね。

2006年3月 9日

ソフィーの災難

今日はソフィーにとって散々な一日だった。

少し前から、顎の下に黒いぽつぽつしたゴミのようなものがついていた。そのうち痒がって、後ろ足で引っかくようになり、とうとう血がでてしまったのだ。以前は真っ白でちょっとピンク色だったかわいらしい小さな顎が、今やすっかり黒ずんでしまった。消毒をしたり、お湯で洗ったりしたけれど、一向に治らない。マルコさんが教えてくれたのだが、これはどうやら猫のアクネ(座瘡)というものらしい。
そうと決まれば話は早い。以前予防接種に連れて行ったことのある、近所の動物病院に予約の電話を入れる。「たぶんFeline Acneだと思います」と言ったらすぐに通じたので、よくある病気らしい。名前を名乗ったとたんに、どっちの猫を連れてくるのだ?と聞かれた。「gentle one(おとなしいほう)」と答えたらすぐに予約が取れた。うぅぅ情けない。凶暴な黒いののほうじゃなくてよかった。
ソフィーは本当におとなしい。病院の診察台の上に置かれても、哀れにかぼそく泣きはしたものの、泣き叫びも暴れも隠れもしない。よっぽど怖いんだなぁ。
治療を待つソフィー。 → 治療を待つソフィー。

獣医によると、やはりこれは典型的な猫のアクネだそうだ。考えられる原因は4つ。
1. ノミアレルギー
2. 食べ物アレルギー
3. プラスチックアレルギー
4. にきびができやすい体質
チェックをしたがノミはない。定期的にノミ防止薬をつけていると言ったら、それで良いとほめられた。2の食べ物アレルギーに関しては、最近新しく変えた餌はないので違う。中にはチキンアレルギーの猫もいるのだそうな。本当はサイエンスダイエット1種類にしたほうが良いのだろうけれど、何せノアは2日続けて同じものを出すと露骨に嫌がる猫なので、うちでは1種類だけにはしぼれないのだ。3のプラスチックアレルギー、プラスチック製の食器もしくは水入れに反応してしまう猫もいるそうだ。確かにボランティア先で、そういう猫を見たことがあった。こういう意味だったのか。しかし、うちは全部陶器なのでこれまた違う。とすると残りは、4のにきびができやすい体質だとしか考えられない。
治療法は結局、そのにきびの場所を清潔に保っておくしかないのだった。コットンにお湯を含ませ患部にあてる、というのを一日数回。そして抗生物質入りの塗り薬を一日2回、しばらく続けて様子をみることになった。その治療にあたって、顎の下の毛を刈らなくてはいけないのだった。「じゃあ、shaveしてくるわね」と気軽にソフィーを抱き上げていってしまった獣医。麻酔もしないでできるのだろうか。
しばし待たされた後、戻ってきたソフィーは、顎の下がきれいにまあるく剃られていた。さすがプロだ。剃ったあとを見ると、かなり赤くはれている。痛々しい。かわいそうに。
「彼女は本当におとなしくて、完全にパーフェクトで、とってもいい子だったわよ」と、またもやソフィーは看護婦にも獣医にも絶賛された。ノアだったらこんな治療は、2週間前に予約して全身麻酔でもしなければ誰も請け負ってはくれまい。随分対応が違うものだ。
ところでこの看護婦。獣医がいなくなったあと戻ってきて、「うちの猫もにきびだったのよ。指でつまんでチユーッと押すと白いものがでてくるから、そのほうが治りが早いわよ」などとわざわざ言いにきた。そ、そんなこと獣医は言ってなかったのに、勝手なやつだな。人間でもにきびをすぐにつぶしてしまう人がいるが、たぶんこの人はそういうセッカチさんに違いない。聞かなかったことにしよっと。
かわいそうなソフィーは、帰りの車の中ではもうことりとも音をたてず、じっとうずくまっている。帰ったらしばらくクローゼットに閉じこもっていたが、その後でてくると、いつになく人懐っこく甘えてくる。よっぽど怖くて、心細かったのだ。今日だけ特別に、ソフィーのお気に入りの毛布に一緒にくるまって、ソファで寝ることにした。私のお腹の上で、すぐにくーくーと眠りについたかわいそうなソフィーは、一晩中起きずにぐっすりよく寝ていた。明日から治療がんばろうね。
こんなになってしまいました。 → こんなになってしまいました。

2006年3月10日

また会いましょう会

今日は友達6人(プラス子供1)を呼んで飲み会。私とJを入れて8人。こんなに人数が多いのは久しぶりだ。例によってメニューは次の通り。
ちらし寿司
生春巻き
鶏のから揚げ
ゆで豚
焼売
キャベツの甘酢和え
メンマ
揚げピーナッツ
杏仁豆腐
差し入れ(ラムチョップ、大根サラダ、その他)
飲み会前のテーブル。 → 飲み会前のテーブル。

なんだかいかにも酒のつまみっぽい食べ物ばかりだが、実際に飲む人は3~4人しかいないのだった。飲み物も、日本酒、焼酎、ビール、ワインその他いろいろ取りそろえたが、ソフトドリンクを用意するのをすっかり忘れてしまった。自分が飲まないものはすーぐ忘れてしまうのだよね。わっはっはーだ。
いつものごとく、ソフィーはクローゼットに引きこもってしまうため、接待相手はノアの役割だ。本人もお客さま好きなので、自ら飲み会の席に出席して参加しようとする...、はずなのだが。今回は敵が2人もいたのだった。それは猫が気になって、猫に触りたくて仕方のない人たち。しかしそれでも決して逃げも隠れもせずに、立ち向かっていくところがさすがはうちのノアだ(←猫ばか)。
慎重な中国人の子供と... → 慎重な中国人の子供と...

感心なことに友人Rの子供(2歳)は、たいへん慎重な性格で、決して無理に猫に触らず、そーっと手のにおいを嗅がせ、よーく様子を見ている。急激な動きもしないし、大声も出さない。すばらしい。そして方や、またもや流血する九州男児。この人は猫アレルギーだというのに、こんなに接触してしまって大丈夫だったのでしょうか。
慎重でない日本人の大人。 → 慎重でない日本人の大人

ところで今回の飲み会は、お別れ会でもある。猫にごはんでもおなじみKさん夫妻と、九州男児夫妻がともに、今月で日本に帰国されることになったのだった。遠いなぁ。さみしー。またいつか会いましょうね~。

2006年3月15日

名残惜しい猫

いよいよKさんの日本帰国の日が迫ってきたので、引越しの数日間はうちでこーのすけを預かることになった。アメリカ生まれのこーのすけが、とうとう日本へ行ってしまう。この猫が、再びアメリカの地を踏むことはおそらくないであろう。なんという運命のめぐり合わせか。それにしても名残惜しいのぉ。
はっ、ここはあの黒い猫のいる家! → はっ、ここはあの黒い猫のいる家!

何度かうちには泊まりにきているこーのすけだが、今回はいつもと少し様子が違う。いやに強気なのだ。これまでだったら、最初の数日は冷蔵庫の上、もしくは棚の中から出てこなかったはずのこーのすけが、うなりながらも、がんがん家の中を動き回って、がんがんそこら中の棚を開けている(←ほんとにがんがんやっている)。またもや飼い主に捨てられたとでも勘違いして、やけっぱちになっているのだろうか。大丈夫なのに。せっかくだから、最後にいっぱい写真撮っておかねば。
サンディエゴ育ちの正統派タキシードキャット。 → サンディエゴ育ちの正統派タキシードキャット

食欲もかなりあるし、元気そうだ。この様子なら、まもなく訪れる予定の長時間のフライトにも耐えられそうだね。がんばるのだよ。そしてこの温暖なサンディエゴから、まだ寒い日本の冬へ向かうこーのすけよ、うんとかわいがられて大事にされて楽しく暮らしておいしいものいっぱい食べて、元気で長生きするのだよ。

このあと、こーのすけはいつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。完。←って勝手に終わらせるなー。でも願望です。Kさん、元気でね~。

2006年3月17日

初めてのヒッチハイク

駐車場から学校までの道のりを、てくてく歩いていたとき。ぶぉーっと勢いよく、私を通り越していったピックアップが急ブレーキをかけた。と思いきや、突然、これまた勢いよく10メートル近くもバックしてきた。そして私の横まできて停まると、助手席の窓が開き、わりと派手な感じの若い白人女性が「カモーン!」と元気よく手招きしたのだった。

教室の近くの駐車場はスペースが少ないため、校舎からは少し離れた(200メートルくらい)遠い駐車場にいつも車を停めるようにしている。そのほうが駐車場争いをしなくていいし、広くてぶつけられる心配もないからだ。そして、そのわずか200メートルの道を歩いていると、今までにも何度か、教室の側まで乗っていかないかと車から誘われたことがある。もちろんどれも見知らぬ人たちからのお誘いだ。ありがたいが、たいした距離でもないので、いつも断っていた。

「早く乗りなさいよー。カモーン」
わざわざこんなにバックまでして誘ってきたこの人は初めてだ。そこまでするか。しかも少し遅刻気味の時間だというのに。誘っている時間があったら、あんた早く行ったほうがいいんではないかと言いたくなるが、こういうときアメリカ人はほんとうに親切なのだ。助手席のドアまで開けてくれて待っているし、断っている時間もないし、なにせ気が弱い性格なので、今回は乗せてもらうことにした。短い距離とはいえ、初のヒッチハイク体験(半ば強制的だけど)。

そういえば、家の近所でも、ヒッチハイカーをたまに見かける。たいていはハイウェイの入り口付近で、「〇〇まで行きたい」と手書きのマジックで書いてある段ボールを掲げている、いかにもヒッチハイカー風の容貌をした人たちだ。何があるか分からないので、今まで乗せてあげたことはないのだが、帰りに同じところを通ると、もういなかったりするので、けっこう乗せてもらえるのだろう。
一度だけ思いがけない道で、ヒッチハイクを求められたこともある。それは海岸の近くの住宅街。大通りに向かう急激な上り坂でのことだった。サーフィンの帰り道とおぼしき、裸足=砂だらけ、ウエットスーツ姿=びしょぬれ、の若者2人が、私の車を見つけるやいなや、突然親指を立ててきたのだった。おい、君たち。サーフィンをする元気があるくらいなら、坂道もがんばって登りたまえよ。残念ながら、うちの車には2つのサーフボードを積む場所もないのだった。あのとき停まってあげていたら、いったいどうやって乗るつもりだったんだろうなぁ、あの人たち。
というわけで、あの坂道の上まで乗せてとか、そこの駐車場まで乗せてという、お手軽ヒッチハイクをするアメリカ人もままいるのだった。でもまさか自分がすることになるとは...。

私がしぶしぶ乗り込もうとしたおねえちゃんの車の助手席は、座席の下はもちろん座席の上まで何かの書類であふれかえっていて、そこら中に空き缶も転がっていて、とにかくおっそろしく散らかっていたのだった。ど、どこに座れば...。それより何より、乗りたくない...。しかしそんなこと言ってる時間も、片付ける時間もないので、見えなかった振りをして、そのまま書類の上に座ることにしたのだった。
そして走り出すや否や、ぺらぺらと自分のことをしゃべりだし、教室の前についてもまだその話は続いていて、終わる気配は一向にないのだった。ありがとう、親切なおねえちゃん。でももう分かったから、降ろしてね。うぅぅ、やっぱり歩けばよかった。

2006年3月21日

なつかしの日本

日本に帰国が決まったKさんたちとは、名残を惜しんで、先週1週間よく遊んだ。カラオケに行き、海に行き、買い物に行き、野球観戦を一緒にした。

サンディエゴには何軒かカラオケの店があるのは知っていたが、行くのは初めてだ。かれこれ5年ぶりくらいになるだろう。九州男児夫妻行きつけのこの店は、一見ものすごくさびれていて、東京だったら一瞬にしてつぶれそうな雰囲気ではある。しかし見ようによっては、最新の曲のページに3年近く前のドラマの主題歌などを新曲として載せたり、長く日本を留守にしている人々に対してたいへんフレンドリーな選曲になっているようだった。部屋の天井には、いまどきめずらしいミラーボールを設置し、望郷の念を呼び起こす工夫が、心にくい。入り口では、何語の歌本が欲しいか聞かれ(日本語・韓国語・英語の3種類の中から選べる)、隣の部屋からはハングルの熱唱が聞こえたりするところが、外国という雰囲気を少々感じさせるが、部屋の作りなどは一昔前の日本のカラオケボックスとなんら変わりはないのだった。あー、久しぶりに歌った。

WBCの準決勝、日本-韓国戦は、Kさん夫婦と一緒に、ビール片手にテレビの前で応援した。
準決勝、決勝と日本の勝利でめでたく幕を閉じたこのWBCは、しかしアメリカ人にはいまいちの知名度なのだった。決勝の当日、知り合いのアメリカ人に、このサンディエゴで決勝戦があるが知っているかと聞いてみたところ、「アメリカ対どこの国?」などと聞いてきたくらいだ。この人たち、アメリカのことしか興味ないのね。
この見事優勝した日本チーム。その中で、アメリカで一番有名なのは、おそらく王監督に違いない。ニュースでもLegendary Home-run King(伝説のホームランキング)などと形容詞が付くくらいだしし、野球中継の合間にも、王監督の両親の国籍から、生まれ育ち、一本足打法、「ON砲」の話までかなりマニアックな解説が入っていた。アナウンサーは、なぜか王監督のことだけは、「オオサン(王さん)」と呼び(他は全員呼び捨て)、しまいには「オオコントク(王監督」などとも呼び出すので、笑ってしまった。
元気でね、こーのすけ。 → 元気でね、こーのすけ。

日本に帰るKさんは、いろいろなものを置き土産にくれたが、その一つが、なんと魚焼き器だった!焼き魚なんて、しばーーーーらく食べていなかったなぁ。さっそく焼いてみると、さすが日本の誇るべき家電メーカー、ナショナルの優秀な魚焼き器は、煙ひとつ出さずに、すばらしくきれいな焼き目をつけておいしそうに焼き上げてくれた。
煙もでないのに、なぜかいち早くそのにおいを嗅ぎつけたノアは、待ちきれずに台所でニャーニャー鳴いている。きみも焼き魚を見るのは久しぶりだねぇ。仔猫のとき以来かもしれない。ほんの少しだけおすそ分けをあげましょう。
うまひ。うますぎ。Kさんどうもありがとう。
魚のそばから離れないノア。 → 魚のそばから離れないノア。

Kさん、今ごろもう日本に着いていることでしょうね。こーのすけも無事なことと思っております。またいつか遊びましょうね~。

2006年3月23日

続 ソフィーの災難

猫にきびができてしまったソフィー。あれから病院でいわれた通り、一日数回コットンにぬるま湯を付けてふき、一日2回塗り薬をつけていたが、一向によくならない。それはなぜか理由は明らか。そう、自分で舐めとり、さらに引っ掻いてしまうからなのだ。
特に塗り薬が嫌なようで、塗られたあとは、すぐさま舌をつかってできる限り舐めとってしまう。驚いたことに猫の舌というものは、思いのほか長くて、器用にほとんど下あご中を舐めることができるのだ。しかし感心してばかりもいられない、これは抗生物質が入っているし、必要もないのに体に入れてしまってはいいはずがない。だめだめ。
そしてもう一つ、決定的にだめなのが、引っ掻くこと。薬を取ろうとするせいか、治りかけで痒いのか、激しく後ろ足で顎の下を掻くようになってしまった。毎回コットンで拭くたびに、新しい血がついている。爪も思い切って短くし、さらに爪やすりで丸めてみたが、思いっきり掻いてしまってはいずれも効果なし。しかし掻かないよう、24時間見張っているわけにもいかない。もう残された手は一つ。
エリザベスカラーをするしかないのだった。

英語では、Elizabethan collar。いかにも発音が通じなさそうだったので、ペット用品屋へ行く前に、「えりざべっさん・からー、えりざべっさん・からー」と何度も練習して行く。しかし店に着いてみたら、ただ単に E-collar と省略系の簡単な名前がついていたのだった。アメリカ人にも長すぎるからか?もっととても悲惨なゴツイのを想像していたが、柔らかい透明なプラスチックで黒い縁取りの、案外シンプルないい感じのがあったので、さっそく購入。値段は約10ドル。
そういえば、ソフィーはうちにくる前にすでに避妊手術済みだったし、ノアの去勢手術のときには、エリザベスカラーは使わなかった。私はもちろん、うちの猫たちにとっても初のエリザベス体験。果たしてソフィーの反応やいかに。
絶望するソフィー。 → 絶望するソフィー。

まったく反応しない。あまりのショックに、もうすっかり動けなくなってしまったソフィー。ソファーに置いたら、そのまま、ただただじっとしている。毛布に乗せればそこから一歩も動かない。目を見開き、浅く早い呼吸を繰り返している。な、なにもそんなにショックを受けなくても。
半日すると少し行動するようになったが、カラーが机の角などにぶつかって止まってしまうと、そのままその場所でいつまでもいつまでもいつまでもじーーーーーーっと助けを待っているのだった。エリザベスカラーを付けると、みんなこんなになってしまうものだろうか。ネットで調べると、案外平気そうにしている猫たちの写真がたくさん載っているではないか。それなのに、なぜソフィーだけこんなに動けなくなってしまう?!
その後24時間様子をみてみたが、飲まず食わずトイレもいかず、ほとんど眠りもしない。傷口はよくなってきたようだが、その代わり、気のせいか目も精気がなくなり、どんどん弱まっているかのように見える。哀れな小さなソフィーは、部屋の隅で行き止まりにぶつかったまま、絶望のふちに落ち込んでしまい、みるかげもない。なぜ自分に、こんなにいわれなき不当な災難が降りかかってしまったのだろうかと訴える小さな猫背が痛々しい。
悩んだ結果...。カラーをはずすことにした。もともと、ただのにきびだし、清潔にすればすぐに治ると獣医も言っていた。それなのに、このままでは別の病気になってしまいそうだ。何より、いかにも哀れな様子のソフィーを、これ以上見ているのが耐えられなくなってしまったのだった。

すると、どうだろう。一瞬にして絶望から歓喜が訪れたソフィーは、ゴロゴロ喉を鳴らし、もりもり餌を食べ、ごくごく水を飲み、ばりばり草を食べ、ネズミのおもちゃではげしく遊び、ノアを追いまわし、トイレもしっかり済ませるではないか。元気じゃん!だ、だまされたか。

とにかくこのままでは元の木阿弥なので、方針を変えることにした。塗り薬はとりあえずやめて、一日何度も、顎の下をぬるま湯でよくゆすぐことにした。洗ったほうが、コットンで拭くだけよりも、きれいになるになるに決まってる。お湯で洗われるのは、それほど嫌がらない。むしろ気持ちよさそうに目をつむったりしている。まだ3日しかたっていないが、随分よくなったようだ。最初からこうすればよかった。
ソフィーさんよ、きみにとっては悪夢のような24時間だっただろうが、私はきみをイジメていたわけではないのだよ。今度こそ一緒に治療がんばって、早く良くなろうね。

2006年3月27日

布団の上の猫

ノアが人間の腕枕で寝るのが好きだと、以前にも書いたが、布団の上で寝ることは決してない。そしてソフィーも布団の上に乗るのは大嫌い。羽毛布団の感触が嫌いなのか、はたまた寝相の悪い人間(私ではないです。念のため)に用心しているためなのか。乗せてもすぐに飛び降りる。寒い日など、猫が布団の上で丸まって眠ればいいのにと、ずっと憧れていた。そう昨日までは。

春になったことだし、布団カバー、枕カバー、ベッドスプレッドを一新することにした。考えたら、この数年新しいものを買っていなかった。久しぶりに気分転換。IKEAでぶらぶらと物色する。そういえば、IKEAは日本で間もなく1号店がオープンになるようだ。アメリカでは手ごろな値段のスウェーデン家具としてメジャーな店だが、日本ではどうだろうか。最初のうちはけっこう人気がでそうな気がする。
ところで、我が家のインテリアを選ぶ基準は、たったひとつ。『黒猫と茶色さび猫に似合う色のもの』。そういう基準からすると、まず黒はだめ。茶色もだめ。写真写りを考えると、紺や色柄つきもだめ。うーむ。
悩んだ末に、結局一番外側のベッドスプレッドだけは、濃いえんじ色を買うことにした。同色の細い縞が少しだけ入った、ざっくりとした感じのコットンで、涼しい手触りが気持ちよい。広げてみると、部屋の雰囲気が一気に変わって、いい感じ。
喜んだのは人間だけではなかった。あんなに嫌っていた布団の上に、なぜか猫たちは2匹とも大喜びで乗って、はしゃいで、暴れて、カバーに噛み付いたりしている。な、なぜこんなに盛り上がる。カバーが変わっただけなのに。
予想外に大人気。 → 予想外に大人気。

猫たちの布団ブームは夜になってもまた続き、2匹とも全く降りようとしない。寝ている猫の邪魔にならぬよう、人間がそろりそろりと布団に入っても、全然おかまいなしに寝ている。そしてなんとそのまま朝まで、猫たちは布団の上に寝続けていたのだった。布団の上で丸まって眠る猫なんて、初めての経験。うーん、猫らしいね~。

実をいうと、必要な大きさを測らずに店に行って、思いのままに買ってしまったこのベッドスプレッドは、希望よりもかなり小さめだった。アメリカではたいていの店が、1~2ヶ月以内なら返品可能なので、まぁ使ってみてだめだったら、そのとき考えればいいやと適当に思っていたのだった。しかし予想外に猫たちに大人気だったため、広げた数秒後には、もう毛だらけ爪あと・噛みあとだらけになってしまった。さすがの返品天国アメリカでも、いくらなんでもこれでは返品できないことが早くも決定してしまったのだった。まぁ、少なくとも猫が喜んでくれたので、良しとしましょう...。しくしく。
なかなかいいじゃないの。 → なかなかいいじゃないの。

2006年3月30日

自動犬なで器

少しの間お留守になるマルコさんから、犬猫たち(犬2匹・猫1匹)の世話を託していただいた。
相変わらずとってもフレンドリーな犬猫たち。どうやったら、こんなにフレンドリーで愛らしくて素直で人間大好き!な動物たちに育つものか。この家の動物たちは、いつも不思議でならないほど、みんなかわいらしいのだ。散歩もトイレも、すばらしく従順なこの犬たちは何も手がかからない。躾が行き届いているとは、こういうことをいうのだろう。
ちょっと人間がソファーに座ると、ほら。待っていましたとばかりに、こんなにフレンドリー。
みんなでまったり。 → みんなでまったり。

真っ先に甘えん坊のたまこちゃん(写真右・白い長毛犬)が、半分人間に乗ってくるような感じでぴったりと寄り添ってくる。次に、負けじとあんこちゃん(写真左・柴犬)が、ソファーに飛び乗る。そして最後に、うめこちゃん(白猫)がゴロゴロと喉を鳴らしながら膝の上に乗り、寝る準備を整える。みんながソファーに乗ってくるまでに、最短だとものの30秒もたたないのだ。なんてかわいらしいこと。
あんこちゃんは、いつまでもいつまでも自分だけを撫でて欲しい。なでるのを止めると、前足で軽く催促してくる。それはまるで、『自動犬なで器』のスイッチを押すかように、ポンと人間を押すような感じ。その仕草があまりにかわいいので、わざと気づかない振りをしたりすると、あれスイッチ壊れたか?といったふうに首を傾げ、何度でもスイッチオンしてくる。ひたむきな真っ黒の目が、かわゆいのだ。そこにたまたま、うめこちゃんが居たら、うめこちゃんにもスイッチオン。見ちゃいないです、この犬。
みんなでソファーでまったりのんびり。あー、かわいい。しかしあとで気づいたのだが、果たしてこの、皮のソファーには犬を乗せてよかっただったろうか。
前回、犬が乗ってはいけないルールだったはずの布のほうのソファーに、乗ることを覚えさせてしまった私たち。飼い主が留守中に、犬たちがあんなに頻繁に乗るようになってしまったから、もう二度と再びダメだと訓練させることはできまいと思っていた。しかしあれからマルコさんが、きっちり躾をし直したため、今回は布のソファーには寄り付きもしなくなっていた。犬ってなんて賢いのだろう。そしてマルコさんったら本当にすばらしい。犬のトレーナーになればいいのに。
えーと、それで皮のほうのソファーはOKでしたっけ?(←人間のほうが記憶力が悪し)