猫にごはん

 

 

 

 

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2007年9月 アーカイブ

2007年9月 4日

試写会効果

misspotter_dvd.jpg映画『ミス・ポター』を観た。

ピーター・ラビットの作者の物語だ。なんの予備知識もないまま映画を観たので、いったいどこで波乱万丈がおこるのかしら、と思っている間に映画は終わる。
むー、なるほど。レニー・ゼルヴィガーのことが、私は好きなので、まいいか。あふれる幸せを押さえきれない笑顔をみせるシーンが一箇所あって、もうそれはかわいらしい。そういうときのこの人は、どきっとするほどきれいなのだね。

ところで映画の試写会というのに、私ははじめて行った。ほとんど満席。すごい。そして忘れていたが、日本の映画館では食べ物や飲み物を持ち込んだりしてもOKなのだったな。一人で来ている、いかにも仕事帰りの方々がたくさんいて、持参のおにぎりなどさっと食べて、映画が終わったとたんにさっと帰る。エンドロールなど観ないところが、アメリカ人のようではないか。みんな手馴れてるなー。

映画のストーリー自体は、どうよこれ?とは思う。私の好みではない。しかしながら、映画評論サイトIMDBでは7.3、YahooMovieはB-と、評価は悪くない。タダで映画をみせてもらったという負い目(?)があるので、あまりここで悪口は書きたくないのだよね。こういうのを試写会効果というのだろうかね。

2007年9月 5日

それぞれの寝場所

最近のソフィーのお気に入りの寝場所は、ソファーの上と、人間用枕の上。この猫は、ふかふかしたものの上に寝るのが大好きなのだ。洗いたてはことさら好きなようで、枕カバーを洗濯すれば、満足げにさっそく枕を占領する。あのね、きみの毛だらけだから、頻繁に洗っているのだよ。分かっているのかね。
やっぱり柔らかいところよね。 → 猫にごはん

怒りたくはなるものの、うちのソファーと枕カバーは、両方とも茶色っぽい色なので、茶まだら猫のソフィーにはとってもフィットする。
「わー、ソフィーちゃんよく似合うわねー」
などとつい嬌声をあげてしまうところが、今さらですが、我ながら猫ばかだ。
ソフィーは寝ているときに声をかけると、どんなに熟睡しているようでも、前足をぎゅーっとにぎったり広げたり、もみもみするような仕草をするのだ。そのうち、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロと喉を鳴らす。あー、かわいい。
まぁ、こんな飼い主じゃ、枕の上から無理やり猫を降ろしたりするはずがないのだ。そして猫も降りるはずがないのだ。

寝床は硬くなくっちゃね。 → 猫にごはん

それに比べて、ノアのお気に入りの寝場所は、なぜかいつも硬いところが多いのだ。例えば、こんな箱の中だったり、玄関のたたきだったり。
特に玄関のたたきは、一番のお気に入りのようで、日常のほとんどの時間をそこで過ごす。暑いからなのかなぁ。それにしてはエアコンのついた部屋にはあまり来たがらないし、へんなやつだ。何もこんな硬いところで寝なくてもいいのに。余計なお世話だと思いつつも、柔らかいソファーに運んでやっても、あっという間にジャンプして玄関へ逃げてしまう。
別にね、家じゅう好きなところ、どこで寝てもいいのだよ。でもね、きみは夜になると、毎晩人間の腕枕で寝るのだから、それを踏まえておいてくださいね。
この角ばったところが特にいいね。 → 猫にごはん

2007年9月10日

さおだけ屋の真実

先日こんなニュースをみて、とてもびっくりした私。

<さおだけ屋>恐喝まがい高額売りつけ…販売員を逮捕

さおだけ屋といえば、「たけやぁ~、さおだけぇ~」とのんきな呼び声で近所をめぐる、昔ながらの訪問販売ではないか。よくもあんな商売が成り立つものだと、子供ながらに思っていたが、大人になってからもあのフレーズは何の変化もなく、いまだに商売が続いている様子。感心、感心、と思っていたのに....。
このニュースのことを、急ぎJに告げると、「あぁ、昔から竿竹屋は、怪しいといわれてたよね」と当たり前のように言うではないか。ほんとに?全く知らなかった!

私にとってさおだけ屋は、山から竹を切り出してきて、安く売り歩く善良な木こりのようなイメージだったのだ。だってね、「2本で1000円~。20年前のお値段~。」などと呼び声をかけているではないの。そんな安い金額で、食べていけるのだろうか。いったいさおだけが一日何本売れるのだろうか、ガソリン代くらいになるのだろうかと密かに心配していたものだ。
それが何と、『20年前の値段』というのは本当に20年前の値段であって、実際に売るときには法外な値段を提示されるというではないか。「いちきゅっぱ~」と言っていたのは、1980円ではなくて、19800円だというではないか。あーびっくり。さらにネットで検索したところ、昨年だけで全国の消費相談窓口に600件もの苦情が持ち込まれているとか。こんなに被害が多いことも、そしてまた日本中で同じようなさおだけ屋がいることにも驚きだ。さおだけ全国チェーン店なのか?Jに言わせると、そんなことは日本人の常識だというので、またまたびっくりだ。

実はうちには、物干し竿がない。洗濯物は乾燥機を使っているので不便はないのだが、物干し竿の1本くらいあったら便利だなと思っていたところなのだ。昔ながらのあのさおだけ屋が来たら、生まれて初めて1本買ってみようと、どきどきしながらこの1ヶ月くらい待っていたのである(ほんと!)。その節は、田舎のきこりのおじいさん(←勝手なイメージ)に、冷たい缶コーヒーの一本とねぎらいの言葉でもさしあげようなどと、妄想をふくらませていたのだ。あ、危ないところだった。
もしかしたら世の中には普通の(?)さおだけ屋さんもいるのかもしれないが、このたびのニュースで、私が持っていた良いきこりのイメージはすっかり地に落ちてしまった。

ところで、ネットでさおだけ屋についていろいろ検索していたら、こんなサイトがみつかった。さらなるさおだけ屋の真実に迫りたい方はこちらをご覧あれ。

2007年9月16日

ベランダデビュー

以前住んでいた家では、猫脱走防止用に、ベランダ全体にゴルフネットを張り巡らせていた。一度そのネットが外れてしまったとき、ノアが柵の飛び乗ってしまったことがあるので、脱走防止ネットは非常に役にたっていたといえよう。むしろ、ネットがなければ、そのまま脱走してしまった危険が非常に高かった。
今の家のベランダには、まだ何も策をこうじていないので、猫を出したことは一度もない。しかし、秋の気持ちよい一日。たまには出してやってもよかろう、ということでノアを出してみることにした。
もちろんリード付き、ハーネス付き、監視付き。さぁノア、探検してごらん。

じーっ(固まる)。 → 猫にごはん

じーっ(椅子の上で固まる)。 → 猫にごはん

ちっとも遊ばない。ただじーっとしている。そしてしばらくすると、ゴロンゴロンと、汚れたところに激しく体をこすりつけ始めるではないか(←掃除しろよ)。やめれー。

くんくん(ちょっと移動)。 → 猫にごはん

あたしも出してー。 → 猫にごはん


そんなノアの様子を見て、ソフィーも出たい出たいとアピールするので、首輪&リードをつけたところ...。なんと、恐怖のあまりに全速力で家の中を駆け巡りはじめた。
なぜか突然自分の体についてしまった長いヒモ(リード)を振り払おうと、死に物狂いで逃げ回る。だめだ、こりゃ。そのうちクローゼットの奥まで逃げ込んで、パニックに陥っているようなので、ソフィーをベランダに出すのはやめにした。外でこんなことにならなくて、まだよかったよ。きみは本当に怖がりだね。

これは何でしょう? → 猫にごはん

ところで、先ほどノアがくんくん嗅いでいたプランター。雑草ではない。しばらく前に私が植えたものだ。さて、何の葉っぱが出てきたか、どなたかお分かりになりますでしょうか。ヒント、食いしん坊の我が家では食べられるものしか育てません。正解は数ヵ月後に...(たぶん。希望)。

2007年9月18日

オーブンあれこれ

最近またちょくちょくパンを焼くようになったのだが、ひとつ問題がある。それは、うちのオーブンが小さいこと。このオーブンは、昔一人暮らしをしていた頃買ったものなのだが、当時はパンなんぞ焼いたことがなかったのだ。そもそも使い慣れていないオーブンは、パンを焼くのが難しい。焼きムラ、温度、余熱時間、いろいろ慣れない。

今週末は久しぶりに、シナモンレーズンロールを作った。シナモンロールといえば、ずいぶん前、映画『かもめ食堂』を観た直後には、何かにとりつかれたように作りつづけたものだ。しかし、パンの成形をやりはじめてからようやく気づいた。
「天板が一枚しかない!」
どう考えても、半分の量しか一枚の天板には乗らない。困ったなぁ。
パン焼中。 → 猫にごはん

結局、どうにかこうにかしたのだが、いったい一枚しか天板がない・入らないオーブンの場合、どうやってロールパンなどを作るのが正しいのだろう。
1.半分は、二次発酵の時間を遅らせる
2.そもそも分量を半分に減らして作る
解決法はこんな感じだろうか。でもねぇ、シナモンロールの場合、くるくると一枚のロールを作ってから切るので、発酵をずらすことはできまい。分量を半分にすると、粉150グラム程度しか使わないことになり、少なすぎて、こねづらい。むー。だいたい天板が一枚しかないのが致命的なのだ。
小さいオーブンを使ってパンを焼いていらっしゃる方、どなたか良いアドバイスをくださいまし。
それにしても、このパンは特に、焼きたてにかぎる。持てないくらい熱々のところを、ぱくり(←熱くても食べることはできる)。
食べかけ失礼。 → 猫にごはん

オーブンといえば、昔々読んだイギリスの翻訳小説を思い出す。たしかその中で、オーブンの中に上半身を突っ込んで自殺する、というエピソードがあったのだ。それを読んで、子供の私はそりゃもう驚いたものだ。
『そんなに大きなオーブンが世の中には存在するのか!』
ところが、この間まで住んでいたアメリカの家には、確かにそんな大きいオーブンが当たり前のように付いていた。上半身どころか、なんだったら体を折り曲げれば広末涼子だったら丸ごと入ってしまったに違いない大きさ(by 『バブルでGo!』)。
そんなオーブンには、天板の大きさもたっぷり3段。シナモンロールなんぞ、20個分は楽勝で焼けたものだ。
まぁ考えたら無駄な話で、その分巨大なオーブンを温めるのに熱が必要だし、掃除もたいへんだったのだ。それを思えば、今の小さいオーブンのほうが、食パンのように小さいものを焼くのには効率が良いというものだ。せっせと使いこなして、スムースに焼けるようにしましょ。
焼きムラ有。 → 猫にごはん

2007年9月25日

冷蔵庫の水なす

猫にごはん

ある日、泉州水なすが6個、冷蔵庫に入っていた。入っていた、というのはもう全部食べてしまったもので過去形なのだ。以前、大阪のKさんからいただいたお土産で、水なすの漬け物を食べたことがあったが、自分で料理するのは初めてだ。みるからに瑞々しくて、きれいな野菜だ。
ネットで料理法など調べると、漬け物が圧倒的にあうようだ。しかし私、漬け物の中では茄子がもっとも苦手なのだ。どうしよう。それでも、あのお土産の水なすは非常においしかった。それではまずは浅漬けにしてみるか。
水なすとミョウガを薄切りにし、梅酢と砂糖としょうゆをビニールに入れて軽くもむだけの、あっさり浅漬け。
う・ま・い。
たいへんおいしいではないの。なすの漬け物が苦手な人間とは思えないほど、ぱくぱくといくらでも食べられる。いいねー。
水なすは、手でもちぎれるくらい皮が柔らかい。試しにちぎって、生のままそのまま食べてみるが、これもまたおいしい!ジューシーで、あくがなく、しかもなすの味。なすって生でもOKなんだな。知らなかった。
次は、4つに割った水なすの皮に軽く切れ込みを入れ、塩茹でして、氷で冷やしてみた。すると茄子は、鮮やかな緑から深い美しい紫へと変化した。うーん、これもうまひ!しょうがだけで、しょうゆもなしに、またいくらでも食べられる。ビールがすすむすすむ。
水なすとビールは合う! → 猫にごはん

ちなみにこの水なすは、Jがある日突然買ってきた。買い物好きなJは、仕事の帰りに近所のスーパーでみかけたものを、いろいろ買って帰ってくるのだ。しかしね、あなた。夜の8時過ぎに、刺身やら生魚やら野菜やら、そんなに買ってきてくれなくてもいいのよね。もう夕飯できてるっちゅうに。
でも、水なすなんてみかけても、私だったらきっと買わなかっただろうな。使い道をまず考えて、必要なものだけを買おうとするから、新しいレパートリーが広がらないのだ。こうして自分では買わないような思いもかけない新しいものを、冷蔵庫で発見するというのは、けっこう楽しいことではある。いいですねぇ、日本の夏野菜。

猫にごはん

話は変わるが、これは日本の海。犬吠崎の朝焼けの写真だ。サンディエゴにいた頃は、よく夕日が海に沈むのを見に行ったものだが、やっぱり日出る国にいるのだものね。たまには海に日の出を見に行くのもいいものだ。

2007年9月30日

シャンプー日和

天気の悪い日曜日、猫たちを洗った。日本に帰ってから初めての猫洗いだ。ずっと洗おう洗おうと思っていて、あまり暑い日が続いていたので、もう少し涼しくなってから、などと思っていたらあっという間に涼しくなってしまったのだった。このままでは冬になってしまうとあせり、突如洗うことにした。
なぜ今日にしたかというと、前日の深夜、トイレから出たノアがお風呂場の足拭きマットに直行して、お尻をずりずりやっていたのだ。マットをみたら、うんこの跡がしっかり線になってついているではないの。ひー。そんなにキレが悪かったのか。新品のマットだというに。あぁぁ。とりあえずマットをごしごし洗濯し、その勢いでノアもシャンプーしたくなったのだな。
そういえば、ちゃんとした湯船と洗い場のあるお風呂場で猫を洗うのは、ものすごい久しぶりだ。洗い場があると作業が楽でいい。
ソフィーが洗われて絶叫している間、あいかわらずノアは心配そうにお風呂場の前で鳴いて待っている。扉をなんとか開けて、ソフィーを助けようとがんばるノア。いいやつだねぇ、きみは。ソフィーはちっとも助けてくれないのにね。
洗って、タオルドライして、猫を放つ。さあ、あとは自力でがんばるのだよ。外は少し涼しいけれど、家の中は暖かい。猫たちはがんばって体を舐める舐める。
忙しい、忙しい。 → 猫にごはん

シャンプーのあとは、なぜか2匹とも人恋しいモードになるようで、人間のそばにぴたりと寄り添ってくる。きみたちは、いったい誰にこんな目に合わされたか分かっているのか。いや分かっていないのだろうな。
きれいに乾いた猫たちは、舐め疲れて今度はベッドでひと息。
あー疲れた。 → 猫にごはん

しばらくしてまた見に行くと、2匹とも同じ位置で寝くずれていた。
ほんとに疲れた。 → 猫にごはん

洗い立ての猫たちは、ふかふかしてふわふわしていい匂い。ごめんよ、人間の勝手で洗ってね。2匹ともこのまま数時間眠りこけていた。おつかれだったね。ゆっくりお休み。