猫にごはん

 

 

 

 

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蕎麦を食べる

真田太平記〈1〉天魔の夏 (新潮文庫)それにしても長編であった。池波正太郎の『真田太平記』は全12巻ある。途中違う本をつまみ読みしつつも、読み終わるのに、ほぼ2ヶ月もかかってしまった。
これはもともと連載小説で、連載期間はなんと9年間にわたっていたのだそうだ。9年間書きつづけたのも、読みつづけていた人もすごい。一気に読んでしまいたい盛り上がっているシーンなどで、はいこの続きは翌週、なーんてやられてしまうのは、私だったらストレスがたまってとても読めたものではない。連載小説は、忍耐強い人でないと読めないだろう。
ストーリーはもちろん戦国時代の真田一族の話で、舞台は信州上田。それはもう感動巨編であった。池波正太郎の他のシリーズ、鬼平・剣客商売・梅安などの時代小説は読んではいたものの、歴史小説を読んだのは初めてだ。12巻もあるので、とっつきにくかったのだが、読み始めたらもう一気呵成。すばらしい感動のストーリーに、電車の中で読んでいて、涙がとまらなくなったりしたものだ(ほんと)。あんなシーンやこんなシーンを、絶賛したくてたまらないのだが、ここでは何もいうまい。あぁ、読んでよかった。(←※回し者ではありません)
上田城 → 100807_3.jpg

私と違って速読のJは、2週間程度で全部読んでしまった。そして同じ感動を味わい、まだ盛り上がっているこの気分のまま、週末、上田へドライブに行くことにしたのだ。
信州といえば蕎麦。
上田には池波正太郎行きつけの『刀屋』というお蕎麦屋さんがあり、何度か行ったことがある。しかしこの日はあいにく休みであったので、地元の人から人気があるという『草笛』へ。こちらのお店は400年もの歴史がある老舗のお蕎麦屋さんで、昼時に行ったのでテーブルに案内されるまで30分くらい待った。
さて、いざ出てきたお蕎麦はこちら。
これが草笛の蕎麦 → 猫にごはん

大盛りのもり蕎麦。その量1キロとのこと。最初、大盛りと普通盛りを頼もうとしたら、大盛り一つをシェアしたほうがよかろうと、店員さんにいさめられたのだ。確かにすごい量だ。この器、全く上げ底なしで、下まで蕎麦でびっしりぎっしり。
がんばらないと食べきらないだろうと予言をされたのだが、つるつるしこしこの細麺は、たいへん食べやすくおいしかったので、もちろん全部完食しましたとも。2人とももうお腹がはちきれそうなくらい満腹で、最後のほうは確かにかなりがんばって無理して食べた。おいしかった。少し甘めのツユがまたよく合う。かき揚げとお蕎麦で、2人でしめて1200円。こんなに安くていいのだろうかね。
真田太平記館 → 猫にごはん

さらに、『池波正太郎 真田太平記館』と、真田昌幸築城の上田城を訪れ、幸村とお江が入浴したという別所温泉の公衆浴場でお風呂に入った。行く先々で、私たちと同様、いかにも『真田太平記』を読んできたような池波ファンと思われる方々の会話を耳にし、笑ってしまった。信州上田、いいところです。

コメント (10)

あーーー、上田城だ~!!
にゃつかしー。
いいところでしょ。上田。
ついに、真田太平記読破されたのですね。
すごいにゃー。
私はTVの人形劇、真田十勇士位の知識しかありません。

刀屋お休みで残念でしたが、草笛も有名ですね。
さすが、グルメでらっしゃる。
ほかにもくるみおはぎ、三宝柑ゼリーにゃどおいしーものいっぱいありますからにゃー。
     
お風呂は石湯ですかニャ?外湯代、今いくらだろ。   
昔は30円とか、50円だったけど。
あたしもいきたーい。たべたーい。はいりたーい。


いいご夫婦ですね~。
同じ本で感動して、その地に行くなんて!
ウチは・・・もう苔が生えていて共感ということを忘れているような(笑)
「池波正太郎」好きです。「鬼平」他少し読んでます。noirさんの《読書「感動」文》読んだら「真田太平記」読みたくなりました。
私は「司馬遼太郎」がとても好きで、昨年東大阪市にある記念館に行ってきましたよ。

ノアちゃん、ソフィーちゃんはもうすっかり「日本の猫」になりましたか?


良いですねぇ!良いですねぇ^^
時代物、私も好きです!
って言っても、自慢できるほど読んじゃいませんが(笑)
何か読みたいにゃ~と思ってたので
これはチェックさせてもらいます~♪

そして、読んで直ぐにその場所へ行けるって
素晴らしいですね!!
楽しそう~♪


夏に小諸に行ったときに、「草笛」の前を通りました。
おいしいという評判は聞いてましたが、あまりにもコキタナイ店構えだったので、隣のおそばやへ。。。
外のおそばっておいしいけど、量の少なさにがっかりすることが多いのですが、こんなに大盛りならば草笛にも未練が残ります。
そばのために再び信州へ!というには遠すぎて無理ですが、ああ!やっぱり大盛りのそばが気になります。。。。


読書の秋、美食の秋ですね~♪
同じ本を読んで共感するって、素晴らしいですよね!
池波ファンは、老若男女 日本全国津々浦々 永遠ですよねぇ。

連載小説9年ですかっ!!
読むほうも9年・・・・ブログもそんなところがあるかもしれないですね。
NOIRさんのブログは、ズット読み続けますもん。9年でも
読みます(笑)
この山盛りおそば、凄い迫力ですね。
池波の次は、何を読みますか?


>こーのすKにゃん
おぉ、そういえばKさんは上田にいらしたことがあるの
でしたね!刀屋も草笛もご存知なのですね。さすが。
>>くるみおはぎ、三宝柑ゼリー
くるみは名物なのでしょうかね。確かにくるみのお土産
たくさんありました。
草笛にも、くるみのたれがありましたよ。次のときは
食べてみよう。
>>お風呂は石湯ですかニャ?
さすがよくご存知で!石湯は前を通り過ぎて、池波正太郎
の石碑をながめました。入浴したのは、大師湯のほうで
150円でしたよ。昔は30円だったのかー。それにしても安い!
上田よいところでした。今度一緒に行きましょ。いろいろ
案内してくださいまし(^^)


>ロッタのママンさん
あはは。苔が生えているなんて、長年連れ添った証拠
ではないですか~。うらやましいです♪
まさに『読書感動文』でしたね(笑)。でもね、ほんとに
すごく感動したのですよ。それにしても長かった...。
あまりに長いのでなかなか人にお勧めできないのですが
池波を読んだことのあるママンさんなら、ぜひとも
お勧めです!
司馬遼太郎には全然手をつけたことないのですよ私。
長編読み慣れていらっしゃるようですね。それなら
真田太平記も抵抗ないに違いないです(^^)
2匹ともすっかり日本猫になりましたよ~。


>ヤヨイにゃん
おぉ、時代小説がお好きなのですね。池波正太郎は
読まれましたか?真田太平記はどちらかというと、歴史
小説のように思えますが、正直あまり明確な違いを理解
しておりません^^; もしまだのようでしたら、『剣客商売』
が私の一押しです!
そうなのですよ。読んで直ぐにその場に行くと、感動
再びって感じでいいですよね。まるで野球中継を見終
わったすぐあとに、スポーツニュースも見て、さらに翌
日スポーツ新聞も買ってしまう、みたいな感覚ですかね(笑)。


>えりぼのさん
そうだったのですか!それは残念~。
私が行った草笛の上田店は、広々としてとてもきれいな
店構えでしたよ。小諸は本店のはずなのに、そんなに
コキタナイ雰囲気だったのですね^^; もしかしたら
本店だけは400年前の趣のまま、とか...(笑)。
ほんと、ほんと。外で食べるとお蕎麦って量が少なすぎ
ですよねー。
こういう大胆なうれしい大盛りお蕎麦を食べてしまうと
東京の高級店で上品なのを食べる気しなくなります。


>アラブの猫にゃん
ほんとだ。そういえば読書の秋と食欲の秋の話題でした(笑)。
池波ファンはまさに永遠ですよねー。同じ本を読んだ
ことがあると聞くだけで、たいへん親近感わいてしまい
ますものね。
それにしても連載9年も読み続けるなんて、すごすぎです。
毎週同じ雑誌を買い続けるというだけでもえらい。
池波の次は、実はとっても軽く山本文緒なんぞを2冊も
続けて読んでしまいました。ギャップが~~~~(笑)。
>>NOIRさんのブログは、ズット読み続けますもん。9年でも読みます
ありがとうございます。照れてしまいますね(^^)
9年めざしてがんばりまーす(ほんとか?)。


こんばんは、おじゃまいたします。
上田行かれたんですかー
「刀屋」も「草笛」も知ってるけど行った事ありません。
同じ県内なのにダメじゃん。。
上田の近くの松代もおすすめですよ。
真田の城下町で文武学校や旧真田邸、真田宝物館などがあったと思いました。
古い町並みも残っていたり静かで散策にいい所ですよ。


>シードルさん
おぉ、シードルさんは長野県にお住まいでいらしたの
ですね。いいところですねぇ。
それなのに、刀屋と草笛に行ったことがないなんてー。
たぶん長野には他においしいお蕎麦屋さんがいっぱい
あるからでしょう。いいですねー。東京のお蕎麦屋さん
は量が少なすぎて店で普通のざるそばを食べる気になりま
せん。単に大食いだからか?
松代も行きたかったのですよー。真田太平記にも登場しま
した。次に行くときにはぜひ立ち寄りたいと思いますわ(^^)


遅ればせにゃがら、池波正太郎は好きですが
その本はまだ読んだことありません。
noirさんの文を読んで、ぜひ読んでみたくにゃりましたニャ。
しかし、12巻ですか。。今の私の生活では、1年くらいかかるかも。
で、そうこうしているうちに登場人物をのを忘れちゃったりしてね(笑)。
ところで、おそば。
すごい量ですね。上げ底じゃにゃいんですね。
てっきりザルの上に乗っているのかと思いましたニャ。
それだとしてもけっこうにゃ量にゃのに、下まであるとは!
つけ汁、足りにゃくにゃりませんでしたかニャ?


>はるみんにゃん
やっぱり。はるみんさんは、なんとなく池波がお好き
じゃないかと密かに思っておりましたよ。たいへん
納得できます^^ ほら、あの小説に出てくる料理がまた
いいのですよねー。
12巻もあってとてもとっつきにくいですが、読み始めれば
池波のいつもの世界が広がっておりますよ。ぜひお試し
くださいまし。
私、図書館で借りて読んだのですけどね、とても気に入った
ので、自分で買おうと思っているくらいですよ(笑)。
お蕎麦のつけ汁は、おかわりがいくらでもできるのです
よー。
うれしいですねぇ。至れり尽くせり。それにしても
あんなに満腹になったのは、何年ぶりだったろう(笑)。


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