釣り友達
先週はよく釣りにいった。ほぼ毎日、週に5日も通ってしまった。一番よく釣れた日が計9匹で、全然釣れなかった日ももちろんある。釣れた日のほうが楽しいいのは言うまでもないのだが、釣れなくても楽しくて仕方がない。
釣りの場所は突堤(ピア/pier)の先で、ピアへの階段を登っている途中から、もうどきどきし始める。釣りだ釣りだ釣りだー。竿がぐいっと引かれる瞬間、リールを巻き取る瞬間、深い海の中から魚の背中が見えてくる瞬間。もう胸が高まりっぱなし。あー楽しい。
これが世界一長いピア(たぶん)。 →
ピアはこんな感じ。ここはカリフォルニア一長いピアだと聞いたことがあるが、このサイトによると、たぶん世界一長いピアだろうとのこと。全長1971フィート(約600メートル)。駐車場、トイレ、真水が使える流し台が数箇所、釣具屋、カフェなどもあってとっても便利だ。そして平日はがら空き(←当たり前か)。
最近釣れた魚の『血抜き』のやり方を覚えたので、釣ったらすぐにその魚をしめるようにしている。しかしアメリカ人でそんなことをやっている人はみたことがない。バケツやビニールに釣れた魚をそのまま放りこんでいる人が多いのだが、すごいのがベトナム人だ。何しろ立派なまな板と包丁を持参している。そして何匹か釣れた魚がまとまると、流し台ですばやく頭と内臓を取り、洗ってきちんと並べる。絶対そのままスーパーに売りに行っているとしか思えんな。
カフェはペリカンの休息場所でもある。 →
こんなに毎日通っていると、顔見知りもできる。まぁ私のような暇人がたくさんいるということだ。USAおじさんはレイという名前で、今では一番の仲良しだ。一緒に釣りをし、釣りの話をし(主に過去の自慢)、今日は釣り日和だぞ、などと朝から電話までかけてくる。
サンディエゴ出身の感じの悪いアロハシャツ白人男もよく来ている。ある日そいつに嫌に『アタリ』がきてたくさん釣れているなーと横目で見ていたら、急に近づいてきた。私のリールや糸をじろじろ見て、もっと細いのを使ったほうがいい、こっちも変えたほうがいいと、聞いてもいないのにコーチしてきた。次回また教えてやるなどと言い捨ててご機嫌な様子で帰ってゆく。きー。
基本的にアメリカ人は教えるのが大好きなので、聞けばたいてい何でも手取り足取り教えてくれる。餌がなければ、釣れた魚を分けてくれるし、道具も何でも貸してくれる。優しいのだ。ただし、当たり前だがよく釣れている人のほうが気前がいいのだった。
写真を撮るレイ。 →