猫にごはん

 

 

 

 

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雨のパレード

Holiday paradeの手伝いをした。これは年に一度地元の団体が、パレードをしたり、出店を出したりして集うお祭りのようなものだ。いつも行っているボランティア先の団体も参加するというので、飾り付けを手伝うことにした。
CatVanと呼んでる車の中には、猫のケージが12備え付けられている。外からもガラス越しに見えるが、中に入って猫を見たり触ったりできるようになっているのだ。中にはテーブルやソファもあり、キャンピングカーのようになっている。イベントのときは、これで各地を回り、猫の里親募集をするのだ。
この手のイベントに、選ばれて連れてこられる猫たちは、おとなしい温和な猫たちばかり。何か問題があったら困るからだろう。バンが持ち場に着くと、ケージの中の猫たちに、1滴ずつ薬のような液体を舐めさせていた。聞けば、これは猫の気持ちを落ち着かせる薬だという。成分はハーブのようなものなので、効き目があるのかどうかは怪しいが、いずれにせよ今日はみんなおとなしい猫たちばかりなのだ。
さっそくバンの飾り付け。今日はこのバンごとパレードするのだ。しかし、こんな日に限って朝から雨。寒い。どしゃぶりの中、車の外側の飾りつけはかなり辛い。そもそもなぜ雨なのにパレードなどやるのだ。きみたちは雨天延期という言葉を知らないのか。
猫は車の中だからともかく、犬はサンタの帽子などかぶってパレードするというのにかわいそうに。それでも毎年数匹の犬猫がこのイベントでもらわれていくというのだから、やる意味はあるのだろう。それにしてもこんな天気の中、今日は誰もバンの中に猫など見に来やしない。わざわざ連れてこられた猫たちも気の毒だが、サンタの帽子などかぶって寒さに震えるボランティアたちも哀れなものだった。
パレードが始まると雨はなんとか小止みになった。しかし雨の中、即席にやった飾りつけは、あらためて見てみるととーってもみすぼらしいのだった。あんなに苦労したのに...。
みすぼらしい飾り付け → みすぼらしい飾り付け
巨体を引っぱる小さなポニー → 巨体を引っぱる小さなポニー

コメント (9)

雨の中をパレードのお手伝い、お疲れ様でした。
noirさんの文章を拝見して色々なことを考えさせられてしまいました。。。

noirさんは風邪をひいたりしませんでしたか?


さぶかったですよね。あの日。ボランティアも大変でしたが、巨体を引っ張る小さいポニー、「いとあはれ」でしたね。二人ひっぱらされてたのもいましたよね。人間も動物もみんな、風邪ひかなければよかったけど。


 noirさん、大変でしたね。
雨の日のイベントは、思うように事が運ばず辛いですよね。
猫ちゃん、ワンちゃんは里親さんが見つかったんでしょうか?
晴れた日の方が良かったのかな?
一匹でも多くの猫ちゃん、ワンちゃんが優しい里親さんに巡り会えますように祈ってます♪


>bunnyさん
優しいお言葉ありがとうございます♪
おかげさまで、最近すっかり体が丈夫になったので
風邪一つひきません(単なるバカ?)。
色々なこと、って何を考えられたんでしょ。
私はたまに、こういうイベントって本当に動物に
とって幸せなのだろうかと首を傾げたくなります。
しかし終わり良ければ全て良し。アメリカは本当に
合理主義です。


>kさん
この写真が二人乗せてるポニーです!
ね、拡大すると分かるでしょ。巨体すぎだっちゅうの。


>くろねこ・ママさん
猫は残念ながらだれももらわれなかったようです。
本当にさぶい日だったので、人出も少なく残念です。
私も祈ってます。ママさんありがと。


色々と何を考えたかといいますと。。
私も、動物たちにとって何が幸せなのかなぁということを深く考えてしまったのです。
主催者側やボランティアの方々はみなさん一生懸命動物たちのことを思って行動なさっていることが痛いくらいに伝わってくるだけに、本当に難しい問題だとうなってしまいました。

noirさんが風邪をめさなかったようで、何よりです♪


雨のなか大変でしたね。お疲れさまでした。
巨体2人を引っ張る小さなポニー、
一見動物虐待のよう・・・(笑)。
お天気が良かったら、もっとたくさんの動物が
もらわれていったのでしょうね。


>bunnyさん
そうなんですよ。ボランティアしてると、いつもそういう
矛盾を感じます。たくさん矛盾をかかえながらも、現実的に
ならないとやってられないという感じ。
動物がかわいそうだ、とストレートに思うのですが、それでも
じゃあ里親が見つからないままのほうがいいのか、と聞かれれば
違うわけだし。シェルターのボランティアは特にそうです。
動物が哀れで、こんなことしてても意味があるのだろうかと
思うけれど、今目の前にいる動物がこの瞬間だけでも喜んで
いれば、もしくはいつか里親が見つかれば、と思ってやってます。
ボランティアは所詮自己満足に過ぎないので、割り切らないと
やっていけなくなるような気がしてなりません。
なんだかとりとめのないこと言ってますね。bunnyさん、ごめんなさい。


>マルコさん
このボニーは、Focasではなく別の団体のパレードでした。
何の団体なんでしょうねぇ。動物虐待団体だったりして(うそうそ)。
日曜日、本当に天気悪かったですね。今週末こそ!よい週末を!


noirさんたちがしていらっしゃる、ボランティアのお仕事って本当に素晴らしいといつも思っています。
私も今まで生きてきた中でそういう仕事に携われたらと思うことが多々ありました。。
でも、きっと情にもろい私は、動物たちに感情移入しすぎてしまって、きっと仕事を続けることができないかもしれないと考えてしまうのです。。
だから、noirさんたちのようなボランティアの方たちには、自分ができない分も尚更、いつもありがたい感謝の気持ちでいっぱいです。言葉が足りなくて、私の気持ちをうまく伝えられなくて申し訳ありません。


>bunnyさん
私はボランティアは全然すばらしいものなんかではなく、
完全な自己満足だと思っています。勝手に自分がやってる
だけなのだから、感謝などされなくて当たり前。日があたら
なくて当然。でもね、あまり長く一つのことやってると
だんだん間違った方向に行ってても気がつかないことがあると
思うのですよ。自分たちの仕事は正しいのだ!と思い込む
ことが怖い。アメリカ人のボランティアは出入りが激しいです。
それでいいのです。そのほうがいい。
bunnyさんのように、感情移入しすぎてしまうからやらない、
というのもとても正しい理由だと思います。その通りです。
そして、やってるからえらいのではない。

なーんて言いながらもね、bunnyさんのように優しく誉めて
もらえると、やっぱりちょっとうれしいのですよ。えへへ。
優しいお言葉、ありがとうございます♪
気持ちもしっかり伝わってきましたよ!


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