猫にごはん

 

 

 

 

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ドナー登録

「白血病のA氏のために、血液のドネーション(寄付)をやっているんだよ。今日あと2時間だけ、ここでやってる」
と友達からちらしを見せてもらった。見ると、車で5分ほどの距離。時間もちょうど空いている。偶然そのA氏と適合する可能性もほとんどないだろうが、そういえば最近献血もしてないし、病気だったらついでに何か分かるかも。型が適合しなかったら、すぐに帰されるのだろうし、行ってみるか。

その仮オフィスのような場所についてみると、何だか嫌にスタッフがたくさんいる。てきぱきと事務的に、手続きをすすめられ、2ページもある質問表に回答し、血液採取の前に、医師のスクリーニングまであるという。
その医師の説明によると、なんとこれはアメリカの骨髄バンクのドナー登録なのだった。し、知らなかった。今日は友達の知り合いの白血病のA氏のために献血に来たつもりなのですが、とおずおずと当初の目的を話すと、優しく噛み砕くように教えてくれたのだった。
「白血病の患者さんはA氏だけではないのです」
それから、どんなにアメリカに白血病患者がたくさんいるか、日本人だったら日系アメリカ人と適合する可能性がどんなに高いか、またまた懇切丁寧な説明が続く。
骨髄バンクのドナー登録となると、何だかもう少し考えてからにしたいような気もしたのだが、いつでも決心を変えることができるらしいし、いい機会だから思い切って登録することにした。いざ提供するときがきても、ほとんどの場合入院もしなくてもいいし、髄液から採るパターンと、成分献血のように、普通の血管から免疫成分だけを提供するパターンがあるのだそうだ。
スクリーニングの次は、診療室のようなところへ連れて行かれ、組織テスト(tissue test)のための血液摂取。病院とは縁がない生活をしているので、注射されるのは4~5年ぶりだ。もちろんアメリカに来てからは初めて。
血液を抜いたあと、ガーゼで押さえる。そして日本だったら、小さいテープで止められるか、バンドエイドを貼られるところだが、ガムテープのような、青いテープで、腕をぐるぐる巻きにされたので驚いた。それはもうたくましい白人女医が、すごい力で巻きつけたので、そのあと肘を曲げることもできないほどだった。血が止まりそう。な、なにもちょっと注射したくらいで、こんなにぐるぐるきつくしなくてもいいのに。
はげしく腕に食い込むテープ。 → 腕に食い込むテープ。

今日は思いがけず、ドナー登録してしまったが、私のこの結果は61歳になるまでバンクに記録されるのだそうだ。この広いアメリカ、もしかしたら、すぐにでも日系人のどなたかとマッチングするかもしれないと思うと、身が引き締まるし、ちと怖い。
それにしても、クラスでこのちらしを見せられたとき、みんなで行こう!と呼びかけ、みな場所までネットでチェックして、いかにもこぞって行きそうな雰囲気だった。しかし付いてみると、知った顔はたった一人。クラスで私以外の唯一の日本人男性だけだったのだった。そして彼も同じく、今日は血液検査だけだと勘違いして来たのに、思いがけず登録することになったのだった。
アメリカで日本人の登録者はすごく少ないのですよ、と医者が言っていたが、サンディエゴで二人も今日同時に登録者が増えましたね。喜んでくれていることでしょう。いつかお役に立てる日が来たときに、病気などしていなくて、不都合なく提供できますように。

コメント (11)

私もドナー登録しようしようと思いつつ、
まだしていません。
私の知人の知人(つまり直接知った人ではないのですが)が
2度もドナーとして適合したそうです。
白血病の方にしてみると神様みたいな人ですよね。


私も骨髄バンクにドナー登録してま〜す。
1994〜5年頃、献血のついでに登録しました。
もう10年以上経つけど、未だに『適合です』コールないですね…。
私の骨髄ってよっぽど適合性ないのかなあ。
適応能力はあるとは言われるんだけどな…
関係ないか。


ええことしはりましたね。
きっと、神様がそのうちでっかいごほうび(たとえばRaffle一等賞)をくださるでしょう。
私、日本でドナー登録しましたが、程なくアメリカへくることになり、登録解除しました。
一体何種類ぐらい白血球って型があるのだろう?

いってみたら日本人二人だけだったっちゅーの妙に納得!(笑)


“もし自分の知り合いが白血病だったら。”と
考えると、迷いも無く登録するんですが、
やはり、そういう前提が無いと躊躇してしまいます。

困っている人、病気になっている人が、
目の前に居ないと、なかなか行動できません。

こういう状況に“勇気”という言葉は、ふさわしく無いんですが。


ドナー登録、健康体でないとできない、
と聞いたことがあり、今、肝臓が弱っている私は
ちと待っている状態なんだけど、noirさん
素晴らしいですね 私も誰かの役に立てるように
早く健康にならなきゃ!


献血出来ないことも多い私、羨ましい限りです。
(別に何かのキャリアではないっすよ^^;
単にやせ過ぎてるの、恥)

随分前に、ドナーに興味を持ったときに、
いろいろ聞いたことがあって、
ドナーも入院が必要だと聞いたのですが、
時代は変わったのですね。

それにしても、いいことしましたね。
きっと、noirさんにはいっぱいいいことがあると思うわ!

*今日の猫のソフィちゃんに今日も♥


こんばんは!

僕は血液のドナー登録はしていませんが、アメリカの場合、免許証に自分が事故などで死亡した際に臓器などを提供するか否かを示すドナー用のシールがありますよね? 僕は自分の免許証に、そのドナー用のシールを貼っています。死んでしまったら、自分の臓器や角膜など、自由に使って役立てて欲しいと思っています。

ところで、血液採取ですが、以前HIVのテストを受けにサンフランシスコ市営のクリニックへ行ったときのこと。やけに陽気でダイナミックな黒人のおばちゃん看護婦が僕の血液を採取したのですが、このおばちゃん、すっごい不器用で・・・。「OH、ハニ~、血管が見つからないわよ!」を連発しながら、4回やり直しをさせられました・・・(泣)もちろん、毎回針は刺されました・・・。


えぇ!アメリカって大胆なお国ですねぇぇ(驚)
日本だったらまず考えて出直す時間をくれますよね?
noirさんお疲れ様でした。
ビビリーな私は読んでるだけで明日にも自分が骨髄を提供するような気分になって読みました(はぁ~ドキドキ)
日本人だと日系人に適合しやすいってことは、白人や黒人の方とはタイプが違うのかしら?(へぇ~・へぇ~・へぇ~)
noirさんといい、もうひとりの日本人の男性といい、勘違いから始まった登録とはいえ、日本人の優しさを感じられるいいお話ですね。


素晴らしいことをされましたね。(尊敬)
数年前のバレンタインデー、渋谷の献血所の前を通りかかり、「全ての人に愛を!」などと博愛の精神で門をくぐりました。ところが二年前までアジアに住んでいたため、何かの病気の潜伏期間の可能性があるということでお断りされてしまいました。(しょぼーん)お役に立つつもりが何もしていないのにお菓子を渡され、申し訳ないのでお菓子は謹んで返納させていただきました。


どうも!薄情者、踊る運び人です(笑)
noirさん、すご〜い!えら〜い!ドナー登録者!

うぅ〜ん・・・グイグイ食い込まされてますねぇ。
この写真見ただけで、ふにゃふにゃ力が抜けてきます。

アタシ、血液にとても弱くって・・・献血したことないんです。
オマケに血液型も謎なんです。調べたことなくって(汗)
とにかく、子供の頃から注射される状況から逃げまくっているので
生まれてこのかた数えるほどしか注射されたことないです!
↑いばってる訳ではなく、血を見る環境に置かれると具合悪くなるのです(可哀想でしょう?)

noirさん!マッチングする方が現れたら、アタシの分も是非お役に立ってきてくださ〜い。


>でめたんさん
2度もドナー提供した方がいらっしゃるのですか!
それはびっくり。めったに該当しないのかと思っており
ましたが、本当に福の神のような方ですね(^^)
私、(小さな)くじ運があるタイプなので、連絡がきそうな
気がしてなりません。どきどき。


>なみさん
おぉ、なみさんもアメリカでドナー登録していらっしゃる
のですね。献血のついでにできるのでしたか。献血は
まだ行ったことないのですよ~。知り合いが、説明され
たときに理解できない英語があったとかで、その場で
断られたそうなので、その話を聞いてから怖気づいて
おります(涙)。
適応能力なら私も負けませんよ~(違うか)。


>Kさん
でっかいごほうび = Raffle一等賞
というのが、寂しいようなうれしいようなですね(笑)。
ね~~、日本人だけだったというの、分かるような気が
しますよねー。ちっアメリカ人め。


>judyさん
私もなかなか機会がなく今まで登録しておりませんでした。
きっかけがないと、どうもなかなか腰が重くなってしま
うものですよねぇ。たまたま今回、その場で決断を迫ら
れた(迫られてはいないが)ので、登録してみました。
きっとjudyさんも(たぶんたいていの日本人は)、あの
診察室での状況下では、断れずにそのまま登録してしま
うのではないかと(笑)。


>さくらくらさん
おぉ、肝臓がお悪いのですか。ということはアルコールも
禁止でしょうか。それはお辛いことでしょう(笑)。
どうぞお大事に。私は、実際のところ健康診断すら近年
していないので、体が悪いかどうかも分からないのですよ~。
でもこんなに元気なのだから、きっと大丈夫だと信じて
おります!あ、でも血液検査の結果×だったら、どうしよ~(>_


>koruさん
koruさんが何かのキャリアじゃなくて、痩せすぎなだけ
で、何よりです♪ アメリカの献血基準(体重と身長の
割合)は、日本よりも厳しいようなので、もし日本で
献血できないようなら、アメリカなら絶対無理でしょうね。
何せ太っている人が多い国だから、うひひ。
入院しなくてもいいというのは、私も初耳でびっくり
しました。しかも骨髄からじゃない採取法もあるなんて
すごいですよね~。確かにどんどん進歩しています。


>matthewさん
matthewさんはドナーシール貼っていらっしゃるのですね。
私アメリカに来てすぐ免許取ったときに、確かにその
シールがあるのは教えてもらったのですが、当時何やら
意味が分からなかったので(情けない)、パスしてしま
いました~。
えー、4回もやり直しなんてひどい!もしやそれは副会長
の、強烈おばさまキラービームによって、目がくらんで
しまったのかも(笑)。
私はいつも言われるのですが、血管が太いようで(恥)
針刺すの楽だわ~、と誉められます。うれしいような、
恥ずかしいような...。


>エミさん
でしょう~。そのまますぐに登録っていうのが、大胆で
すよねー。でも、いつでも決心を変えられるし、今、
止めても全然いいのだよ、とは教えてはくれました(笑)。
人種的に適合しやすいのですって。だからきっと私が
該当するのは、日系人の方ではないかと踏んでおります。
どなたかの役に立てればよいのですが(^^)


>ゆーこさん
あ、今はもっと厳しくなったのですよ、日本の献血!
実は私、12月に日本に帰ったときに、献血に行ったので
すよ(ほら、健康診断も最近やってないから、ってシツコイ?)。
そうしたら、外国にいた人は6ヶ月は献血してはいけない
と断られました(涙)。しかも何ももらえませんでした(笑)。
今はアメリカでもだめなのですって。だから、ゆーこさんも
当分できませんよ~(笑)。


>踊る運び人さん
先ほどはメールありがとうございます!お返事お送り
しておきましたわ(わくわく)♪
この写真だと、テープがよれよれに見えますが、
巻かれた直後は、それはもう腕などこれっぽっちも
曲げられず。ほとんど片手運転して帰ってきました(笑)。
そ、そんなに注射恐怖症なのですか^^; 血液型も
分からないなんて~!だって、バイクに乗るのだから
何かあったときに、調べておいたほうがいいですよっ!
痛くない痛くない!
私ね、実はけっこう注射は嫌いじゃないので、刺される
ときも、じーっと見て、ぴゅーっと血が湧き出る瞬間を
ながめておりますよ。あ、もうこんな話でもだめ?!(笑)


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