猫にごはん

 

 

 

 

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苦手なヒト

最近ボランティアに行くのに、ちょっと気が重いことがある。ここ2回ほど、私のシフトの時間に必ずやってくる人物がいるのだ。マイクという白人のおじさんで、年齢は60を過ぎている。
マイクは最初から入ってくるなり、かなり慣れた様子で、名札を見ずに猫の名前を呼んだり、自ら自己紹介などして握手を求めてきたりしたので、てっきり私は同じボランティア団体に所属しているのだと思って話をしていたのだった。しかしあとで確認したところ、今も以前もそんなボランティアの人はいない。
何が苦手かというと、まずはとにかくおしゃべりなこと。アメリカ人はおしゃべりな人が多いと常々思っているが、それも度を越してよくしゃべる。前回など2時間余りの間、ずーーーーーーっと自分のことだけを話していたのだ。
でもそれはまだいい。それは許す。中にはそういう人もいるだろう。話し相手が欲しいだけのお年よりも、ここにはよく来る。それはよいのだが...。
本人曰く、現在の職業は"Healer(治療する人)"だという。彼の主なおしゃべりの内容は、どれだけミラクルを起こして、今まで多くの動物や人を助けてきたかということなのだ。それはまぁ事細かに、いくつもの事件を語ってくれる。例えば、交通事故にあって道端で動けない状態だった猫に話しかけて、『気』のようなものを送りこんだとたんに、猫が元気に走れるようになった、とか。
私はまったく信心深くもないし、どんな宗教も好きではないし、霊的な話も、精神論的な話も嫌い。だからといって別に、人が信じているものをとやかく言ったりはしないし、自分に被害が及ばない限り、他人が何を信じようがいっこうかまわない。なので、この日も、ふんふんなるほど、と適当に相槌をうっていたのだった。

すると何を思ったか、おまえは今日は顔色が悪いなと言い出した。そう。確かに2~3日風邪で食欲がない日が続いた。そう聞いたとたん、マイクは私に「自分の『気』を注入してやろう」という。手をかざすだけで、体に触れたりは決してしないからという。

こうなると話は別だ。もうね、私はこの手の話は大嫌いなのだ。もちろん彼は何を売りつけるわけでもないし、何かの勧誘をしているわけでもない。親切に言ってくれているのだろうとは思う。しかし嫌なものは嫌。今まで何時間も素直に話を聞いていた私が、突如としてキッパリと「No,thank you!」と言ったものだから、彼も驚いたのだろう。何だか急に目が険しくなり、またもや自分が今までに人間に対しておこなったミラクルなヒーリングの話をして、私を納得させようとする。いや、もうそれは分かった。もし本当に動物を治せるのならば、どうか世の中のかわいそうな動物たちを治療しによそへ行ってくれ。私もこうなるとあとへはひかない。絶対嫌なのだ。
手をかざして祈ってもらったからって、おまえは何も損はしないじゃないかという。しかし、違うと私は思う。『気』をいれてもらったことで、私はそれに応えようと思ってしまうかもしれない。それだけで負担に感じる。それに『気』なんていれようがいれまいが、私の風邪はもう治りかけているのだ。明日には必ず治るのだ。それなのに、治ったら治ったで、『気』のおかげだ。などと思ってしまうかもしれないではないか。それが嫌なのだ。絶対に損だ。
つたない英語でなんとか説明するが、最後はなんとなく喧嘩別れのような雰囲気になり、捨て台詞を吐いて帰っていった。
「そんなこと言ってても、ほら、こうして話している間に、もう『気』をおくりこんだもーん。ほーら、もうすっかり顔色よくなったよ。」
きーっ、ムカツク。これは怒りで顔が紅潮しただけだわい。絶対に絶対に『気』なんて受け取ってないからねっ!そして次のお前のシフトのときに、またくると言っていた。あぁぁ、ゆううつだー。

こちらはまたたびの木。 → 猫にごはん

ところで今回は、日本からお土産にもらった『またたびの木』を、家から持ってきた。試したところ、半数以上の猫が反応を示した。特に気に入ってくれたのが、Matrix。普段無愛想なので、ゴロンゴロンと転がる様子はいっそう愛らしい。こちらの『き』は大人気だね。

コメント (15)

きゃー、誰かと思ったらMatrixちゃんなのですね!またたびに喜んで、こんなになるなんて…可愛いじゃないですか!
Noirさん、以前書いていらしたように、Matrixだけと静かに遊ぶ(というか、なんというか。。。)時間を設けていらっしゃるのでしょうか。こういう姿を未来の里親さんに見ていただけるといいですね。

ところで、「気」のおじさん。
なんだかコメントしにくいですね、こういう話って。でも私もそういうのはとても嫌いなので、後ずさりしちゃいますね。しかも、「お前のシフトのときにまた来る」なんて、困りましたね。私だったらシフトを変えてもらうようにこっそり行動しますが…

ところで、うちの野枝はまたまたたびを知りません…


ハハハお疲れさま!精神論的な押し付けってイヤですね。私の隣人はそのマイクおじさんのような人です。70代の一人暮らしのオバサマですが、会話が一方的で私に話す隙間を与えません(笑)一番驚いたのは「○○さんは人の話を聞かない、あんな人知らないわ」というものでした。なるべく避けていますが、どういう訳だか猫を飼ってるんですよね。それで仕方なく時折お付き合いさせていただいてます(トホホ)
ところでロッタはまたたびに興味がありません。消炎・鎮痛の貼り薬「パテックス」って知ってます?あれが大好きで鼻水垂らしながらペロペロ舐めるんですよ。


このおじさんは、マリファナがどーのこーのと言っていた例のおじさんと同一人物ですか?
職業Healerって、なんじゃ、それ?
おしゃべりで怪しげ、なんて、一番来て欲しくないタイプのお客さんですね。
いまさら「英語わかんなーい」ってわけにはいかないですかね?


ああ、あの引きこもりのMatrixちゃんなのですか?!
こんなに近づいてくれるようになったのですね。
noirさんの気持ちが通じたのですね。
こんな姿を見るとなんだか涙ぐんでしまいます。(トシだ!笑)

気の押し付けのおじさん、鬱陶しいですね。
いるんですよねそういう人、ネットにも。
悪気はないんだろうけど、受け入れないと、
気持ちをわからないとか言って、拗ねるのが困ります。
こじれて勝手なこと言いふらされた経験アリで、以来恐怖です。こういうタイプ。
こうなったら、noirさん、なんかの宗教の教祖の振りして、
反対に清めてあげると言って、マタタビ両手に持って降りまわすとか、いかが?(笑)


私もこんな叔父さんダメだなぁ~
「気」って受ける側も受け入れ体制があってお互いの「気」の波長があってこそなり得るものだと思うんだよね。
こんな一方通行じゃ絶対に押し売りでしかないよ!
だらだらと自分の事を話し続けて「だから?」みたくポイントのない人も困ったものです
マタタビの「木」はnoirさんの愛情込みで全ての猫ちゃんをハッピーにしたようですね


>Karine-Kさん
やってますよー。毎回最初にMatrixのケージをオープンして、
時間をとってます。でも、最近でてきてくれないのです(涙)。
そのかわりケージの中で、手作りヒモおもちゃで遊んでくれたり
たまーに(笑)なでさせてくれたりもするようになりました。これって
進歩しているのかなぁ^^; 
ヒーリングおじさんは、私ともう一人のボランティアの時間帯を
狙って来ているようです。シフト表はでかでかと名前入りで
お客さんに分かるよう張り出されているので、逃げようがないので
すよ~(T_T) ヘンなものを送り込まれないようがんばりまっす!

>ロッタのママンさん
あぁぁ、隣人が困った人というのは辛いですねぇ。それこそまさに
逃げようがないですものねぇ。しかし、そういう人に限って猫を
かわいがっていたりするから、また一概にヘンな人だというわけ
にもいかないし...。
ママンさんもどうぞがんばってくださいませね。
ロッタちゃん、湿布薬のにおいが好きなのですか!変わってますねー。
そういう子って、歯磨きのにおいも好きだったりしませんか?!
うちの2匹は、どちらのにおいもすごく苦手みたいで、鼻にしわ
よせて、飛んでにげておりますよ~(笑)。

>マルコさん
そうです!前回マリファナの話をずーーーーっとしていたと
思ったら、今度はヒーリングの話ですよ。まぁ結局話は一緒で、
自分のことばっかりなんですけどね(笑)。どっちも怪しげな話
ですよね。
「英語わかんなーい」って、最初からやればよかったー。

>はるみんさん
そうなのですよー。引きこもりMatrixは、相変わらず引きこもっては
おりますが(笑)、徐々になでさせてくれたりもするようになりまし
た!またたびを気に入ってくれたようなので、また次のときも
家から持っていこうかと思います。こんなかわいらしい姿を見て
誰かよい里親が決まるといいのになぁ...。
ネットにもこういう人がいるのですか。それはたいへんだなぁ。
こういう人って、別に嫌ならいいけど、とか言いながら、すごく
目が怒っていたり、そんなこと言いながらも結局その話ばっかり
するので困ります。話を聞いてあげると、その内容まで信じても
らえたと勘違いしてる気がする。
うん。反対に宗教に勧誘するというのは、いい手ですね^^
マタタビ教。←実際にあったら面白そうかも(笑)。

>Kalakaさん
Kalakaさんもダメでしょー。私も苦手なのですよねー。
無理にすすめない、とか言っておきながら、結局強引なのですよ。
困ったものです。
自分のことばかりずーっと話しつづける人って、アメリカ人に多く
ないですか(笑)?猫と遊んでいると、暇そうに見えるせいか(笑)
よく話し掛けられます。しかし、一人2時間というのは最高記録!
私だったら、好きなことなんでも話せといわれても、日本語でも
2時間は無理だー(@_@) 


私が長年一緒に働いていた直属の上司が、正にこのオジサンタイプでした。『気』の注入云々は勿論のこと、証明出来ない自慢話を延々としてくるのであります。
他にも、就業中ずっと『アイタタ、アイタタ、宇宙線が頭にあたって痛い、この痛みは一般の人では耐えられない。僕は特別な人間だから耐えられるけど』とか、空に向かって手をかざして『雲を消しています』とか、『私は周囲の人の負のエネルギーを吸収してあげているので、辛いことが多い』とか、本当にウザかったです。
私の真後ろの席に座っていたので、かなり辛かった、、。
8年近く一緒に働いたけど、最期は『気持ち悪いんだよ!』って言葉を送ってあげました(笑)
世の中には、どうしてこのように<恩着せがましいオメデタイ人間>が存在するのでしょうね。
noirさんが、もう二度とこのオジサンに遭遇しないで済むことを、心よりお祈りしております。


「ウザイ」の一言につきますね。
かなり強烈な人物ですねー。私は今のところ「気」を他人に送るような変人には出会ったことがないです。
noirさんご愁傷様です。
私も職場の敵マイケルと一緒に仕事をする金曜日が気が重いです。
こいつの口から出る言葉は不平と不満しかないので、毎週毎週どうやったらこいつと顔を合わせないで仕事ができるかを試行錯誤しています。一応店が広いのでなんとか最小限でしのいでいますがnoirさんはそうはいかないのでしょうね。
きっとこれからはボランティアに行く運転の最中にいかにこの「ウザ男」の話を聞かなくて済むかを考えてしまうと思いますよ。
いい方法がみつかるといいですね。


ちょっと話は違いますが、占いに凝っている方が、
「あなたは何々人(木星人とか?)だから、こういう性格ね!」と決めつけるので、ちょっと困ったことがありました(笑)
どうせ「ほんとかよ?!」と思うような話なら、もっと面白い話がいいですよねぇ。「東京オリンピックで金メダル有力候補だったが、あまりの足の速さに他国から恨みをかい、ゴール直前で足をピストルで撃たれた」とか、「布で包んだ握り飯を頭に載せて紐でしばりつけ、まるまる3週間泳いで太平洋を縦断した」とか…(宝島社・『隣のサイコさん』より)


えええ?気持ちわるーい。
おとなしそうなアジア人狙ってくるいかがわしー外人なんじゃないだろうか?

ESLにもアジア人ねらいの緑のおじさん(全身みどりっぽいジョギング姿)がいた。
わざと学校が始まる頃を狙ってジョギングや犬の散歩をするふりをして話しかける手口だ。
やつは、ぜーーったい女の人にしか話しかけないのだ。

最初は遠慮していたけど、撃退してやった。
この手の親父は「ちょっとやりすぎたかな?」くらいでちょうどいい。
ボスにも報告しておいた方がいいですよ。


>あづ。さん
な、な、な、なんてヒトなんでしょ、その方。
オヤジギャグの一種なんでしょうか。おかしすぎます。
8年間よく我慢されましたねぇ...。私はそこまでひどくは
ないですが、かなり近いタイプの人と席が隣だったとき、
短期間だったのに、だんだんこちらの具合が悪くなって
きてしまいましたよ。負のエネルギーを送られてるのは
周りにいる人たちのほうじゃ!
こういう人って、相手からどう思われているかとか気に
しないのでしょうかねぇ。逆切れされると困ると思うので
刺激しないで、きっぱり断りたいのですが、英語だと
難しいのですよー(涙)。私も、2度と会わずに済むよう
祈っております~。


>だのりさん
あはは。ほんと、一言でいうとウザイですね(笑)。
この人については、もっといろいろ書きたいヘンなこと
があったのですけどだんだん書き連ねているうちに意味
不明になってきてしまったので、これでも抑えているの
ですよ(笑)。
あぁぁ、だのりさんのところのマイケルもひどいです
よねぇ。仕事だからなおさらつらいですよね。それな
のに、大人の対応とってらっしゃって、ほんとによく
がんばってらっしゃいますね^^
私のボランティア先は、ものすごく狭い部屋で、しかも
一人で担当しているので、逃げ場がないのですよ~(涙)。
なんとか対応がんばります。応援ありがとうございますっ!


>にゃうちろさん
ぷぷぷっっ。なんですかー、その話?!

>「東京オリンピックで金メダル有力候補だったが、
>あまりの足の速さに他国から恨みをかい、ゴール
>直前で足をピストルで撃たれた」

事実なんですか!?いったいどこの国の人がどこの国
から撃たれたのか知りたいー。
でも私、この手の話を英語で聞かされたら、どこまでが
真実なのかさっぱりニュアンスを理解できぬまま
煙に巻かれそうです(笑)。
占いにこるというのも、考えものですよねぇ。私の
知り合いに、不吉なことばかり教えてくれる人がいま
すよ。やめてー(@_@) 


>Kさん
あぁ、その緑おじさんの話は聞いたことがありますよ。
私は見たことはありませんが、Kさんも狙われていたのでは
なかったでしたっけ?アジア女性が好きなのでしょうね。
全身緑って、その時点でアウトな感じですねー。
このヒーリングガイの話は、ちゃんとログブックにも
書いて、言いつけておきました。触ってくるとか、乱暴
な口をきくとか、もっと直接的なことをしてくるの
だったら、セキュリティーにも来てもらえるのですけど
口調が柔らかいだけ、また対応に困ります(T_T)
助けるのは動物だけにしてくれー。


あはは、いますよねぇ、こういう親切を押し売りする人!! 僕の通うジムにも、この手のアメリカ人がたくさんいますが、いちいち話の相手にしていると切りがないので、それでジムにいるときにはかならずi-
Podを聞いて相手に話しかけられる隙を与えないようにしています。(とは言え、サウナやプールではこの作戦は無理ですが)

僕も以前のどの調子が良くなかったときに、自称ヒーラーという人に、気のようなものを送ってもらった(というより、一方的に送られた)ことがあるのですが、セッションの途中で、「どう? のどの調子がよくなってきたでしょ?」と聞かれるのですが、これがね、どういう訳かまったく良くなんてならないんですよ・・・。そのうちに彼女もだんだんいらついて来たようで、「それはマシュウがもっと素直に気を受け入れようとしないからだ」なんて僕を非難する始末。さっきまでは、自分の気のパワーは何にでも効くのだ、なんて豪語していたのに。最後の方は面倒臭いので、「かなり良くなって来た気がする」なんて適当な嘘をついてかわしたのですが、「うん、うん、私が送り込んだ気がマシュウの身体の中で効いているのが掌から伝わってくる」とのこと。アホらしくて、アホらしくて・・・。やはり、気のうようなものは、僕や会長のように素直じゃない人には効かないみたいっすね〜、あはは。


>matthewさん
あぁ、サンフランシスコにはこういう人たくさんいそう
ですねぇ(←勝手なイメージ)。ジムで音楽を聴いている
というのは、ナンパよけだけではなかったのですね~(笑)。
その副会長がやってもらった(やられた)、気の治療とい
うのが、いかにもという感じ!治った、って言わないと
言うまでやりつづけそうですものね。私が会ったおじさん
もそうなのですよー。で、みんなが治った治ったというから
ますます自信をつけちゃうんですよねぇ(T_T) 
私みたいに、気を送られるだけで損をする!などと思う
ひねくれものには(笑)、とても無理です~。副会長も
同じく素直じゃなくて、ちょっとうれしいかも♪


黒猫振興会のお仲間に入れていただいてありがとうございました。
私も、一度無理やり手かざしをされたことがありますが
こういう人って「絶対自分が正しい!」と思い込んでるから
困りますよね。
相手が嫌がっていることに何故気づかないんだろうと、不思議に思います。
アメリカにも、こんな人がいるんですねえ。
もうnoirさんところに来ないよう祈っています♪
またたびはアメリカにはないのですか?
この間買った「キャットダンサー」にキャットニップ入りのネズミがついていたのですが、
うちの猫達は誰も反応しませんでした。
アメリカの猫は反応するのでしょうか?


>マオさん
黒猫振興会&猫にごはんへようこそ!
マオさんも手かざし、されたことがあるのですね~。
日本でこういう宗教ありましたね、そういえば。何だった
かなぁ...。自分でやって信じてる分にはいいのですけど
人にまで勧めないで欲しいですよねぇ^^;
おぉ、「キャットダンサー」って日本でも売っているの
ですね!あのハリガネのやつですよね。うちの猫たちも
大好きですよ。キャットニップは、アメリカ猫は反応する
猫もいますねぇ。うちのソフィーは、キャットニップも
またたびも、同じようにゴロンゴロンしております^^
でもいろいろ試したところ、またたびのほうが、どの猫に
も効きが良いような気がいたします。でもアメリカでは
手に入らないのですよー(涙)。


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