ベトナムのお正月(テト)は、今年は2月17日。旧暦のため、テトの日は毎年ずれるが、おおむね1月末~2月にあたる(ちなみに中国のお正月(春節)は今年は2月18日。ずれる年もあるのね)。カリフォルニアはベトナム移民がたくさんいる。LA近郊には、リトルサイゴンという南ベトナム亡命政府があるくらいなので、サンディエゴにもたくさんのベトナム人が住んでいる。去年はリトルサイゴンにフォーを食べに行ったが、今年はサンディエゴのテトのお祭りを見学した。テト・フェスティバルは、3日間にわたって、QualcommStadiumで行われていた。
ベトナム料理の出店がたくさんあったので、お腹を空かせていけばよかったと激しく後悔。しかし屋台は、どうもプロの店というよりも、なんなく学園祭に来たみたいな雰囲気なんだよね。なぜかというと、たぶんベトナム人がみな小柄で若く見えるから、どうも学生さんがやっている店のように見えてしまうからなのだ。
民族衣装がかわいい。 →
それにしても、こんなにサンディエゴにもベトナム人がたくさんいたかと驚くほど、会場はベトナムムード一色。時間が合わなかったため見逃したが、今回のイベントの目玉は、"Miss Vietnam of San Diego"だそうで、ポスターにもでかでかと美女軍団の写真が載っており、会場のあちこちには、それはそれは美しいアオザイを着たアジアンビューティーたちが闊歩しておりました。みんな小柄で痩せていて、ほんとにきれいだこと。
このアオザイという民族衣装、私は一度だけ着たことがある。ベトナム人の友人のを着せてもらったのだが、私が着ると何着試してもどうしても、いんちきマジシャンにしか見えなかったという悲しい思い出...。きっとベトナム人にしか似合わないのだ(←負け惜しみ)。
美人コンテストの代わりに見たのが、素人のど自慢大会。Jと2人で何曲か聴いた感想は、『何語で歌われていても、下手な人は下手だし、上手い人は上手い』。信じがたいことに、同じ会場で同時に3ヶ所で歌がうたわれており、帰りの車の中ではベトナム語の「~ミャンミャン♪」とか「~にゃんにゃん♪」とかいう歌詞が(←ほんとにそう聞こえる)、頭の中をいつまでも渦巻いていたのだった。
けっこう激しい乗り物。 →
会場には、移動遊園地もあった。安全上問題がありそうな、なかなかキケンそうな乗り物もあって、見ているだけではらはらする。このアメリカのイベント会場でよく見かける移動遊園地は、乗り物などの他、射的やくじや綿飴など、まさに日本の縁日と一緒だ。この手の、一見明るい華やかな、しかしうらびれた少々物悲しい雰囲気が、私はけっこう好きなのだ。
さとうきびジュース屋。 →
おいしかったのは、このさとうきびのジュース。新鮮なさとうきびを、がーっとその場で挽いてくれる。しぼりたてのジュースは少々青臭いが、ほの甘くておいしー。
Sugar Cane Juice。 →
コメント (6)
『何語で歌われていても、下手な人は下手だし、上手い人は上手い。』
これにハゲシク同意!
昨年沖縄に行った際に、何故かベトナム料理の店で食事をしたのですよ。
その時に店にいたお客のベトナム人がカラオケで歌っていたのですが、
「ことばの意味はわからんが、すんごい下手ね」
というのを感じたのでした。
お店のオーナーのベトナム人が沖縄イントネーションだったのも新鮮でしたが。
投稿者: でめたん | 2007年2月13日 03:02
>いんちきマジシャン
あはははは。
いや、あなたはなかなかいけてる方だと思いまっせ。
同じアジア人とはいえ、骨格がちがいますね~。
ベトナム人と日本人は。
カルコムスタジアムでやっとったのですか。
あああ、いきたかったなーー。
私も縁日は子供の頃から大好き。
そうそう。うらびれてものがなしーの。
投稿者: k | 2007年2月13日 03:29
ハノイに住んでたことがあります。テトは盛大にお祝いしていました。獅子舞なども踊っていましたよ。
私のベトナム語の先生たちは、アメリカを目指して勉強したりお金をためていました。アメリカンドリームを夢見ているようでした。
ライオンが痩せている動物園とこわれそうな遊具の遊園地
思い出しました。
さとうきびは、自転車を運転しながらみんなが
「しーしー」して甘いのを吸っていました。平和な光景でした。昔は柳腰の女性も多かったそうですが、今は外国の食べ物が来て体型も変わりつつあるそうですよ!
投稿者: アラブの猫 | 2007年2月13日 04:46
「テト」と言われて、ナウシカに出てくるキツネリスを思い浮かべたのはあたしだけだろうか…あたしだけではないと思いたい…(笑)
ベトナムというと、「水曜どうでしょう」(ご存知でしょうか?)と映画「7月4日にうまれて」(これはちょっとズレている気もする。)のイメージしかありません。
日本にいるとベトナムってあまり接点のない国に思えます。やはりアメリカって多民族国家なのねー。
投稿者: がら | 2007年2月13日 18:48
へ~そんなお祭りがSDでもあったのですか。
ぜんぜん知らなかった。
アオザイといえば、noirさん家でLと話したときに、あんたがアオザイ着るにはやせねばならぬ、と言われたのを思い出した......。いいよ、正直で、L。
L、元気だろうか...。
投稿者: あきこ | 2007年2月13日 23:19
>でめたんさん
ふふふ。沖縄イントネーションの日本語をしゃべるベトナム人って
なんだか不思議ですね~。沖縄の食べ物とベトナム料理って、似てる
ところがありそうな感じがします。
アメリカで会うベトナム人は、独特の英語のしゃべり方をするので
すぐに分かります(たぶん日本人もすぐ分かるのだろうが...)。
ベトナムに行ったときも、友人宅にカラオケセットがありまして
人気があるのだなーと思った記憶があります。下手な歌って
やっぱり分かりますよね(笑)。
>Kさん
そうか。骨格が違うのだ。なんだかベトナム女性は、とっても
ほっそり、華奢な感じですものね。
今年はQualcommでやっていましたが、確か去年はリンダビスタで
やっておりましたよ。スタジアムといっても、駐車場のスペース
ですよ~。Kさんの家から近かったですね。
あのだだっぴろい駐車場で、混雑するほど人がいるわけでもなく
ものがなしさが、かなりいい感じだしておりました。Kさんきっと
好きだと思う。一緒に行きたかったな~。
>アラブの猫さん
おぉ!ハノイに住んでいらしたこともあるのですね。それはそれは。
私はホーチミンにしか行ったことないのですが、北と南では随分
雰囲気が違うのでしょうね。アメリカで会うベトナム人は、南から
来られた方がとても多いのですよ。ヘンなこと聞きますが、住んで
いる方は外国人でもお腹こわさないのでしょうか...^^;私たち
2人とも、気をつけていたのに、旅行中すっかりやられてしまった
ので(涙)。
ベトナム女性特有の柳腰に、アオザイがまた似合うのですよね~。
外国の食べ物に汚染されずにいて欲しいな~!
>がらさん
水曜どうでしょうはもちろん見ておりましたよ~。大泉さん好きです。
すっかりメジャーになりましたね。あの原付ベトナム横断の旅は
ベトナム旅行前に、ビデオで何度もみました!ベトナム人にあの
ビデオを見せたら、あんな道を原付で横断する人なんか一人もいな
い!と断言されましたよ(笑)。
ほんとアメリカにいてよかったことは、多民族国家のため、気安く
おいしいエスニックを食べられることです~(←食い意地ばっかり)。
>あきこさん
わっはっは。
いかにもLが言いそうなことですね(爆)。私が着せてもらった
アオザイもLので、私が太ってるからファスナーがしまらないと
言われた覚えがあります(T_T)
L元気だよ。あきこさんのことよく覚えてるから、メールしてあげた
ら喜ぶよ~。
投稿者: noir | 2007年2月14日 01:00