猫にごはん

 

 

 

 

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2006年4月 アーカイブ

2006年4月 1日

誕生日は大忙し

4月1日といったら、世間的にはエイプリルフールだが、うちではめでたいノアの誕生日。
ノアは、今日で6歳になった。早いもので、もう6年も一緒にいるのだ。ほとんど毎日(除く旅行中)私の腕枕で眠り、顔をなめて(もしくは腕を噛んで。涙)起こしてくれる。ってことは、眠るときに最後に見るのがノアで、起きて最初に顔を合わせるのもノアということか。うーん、なんてらぶらぶな私たち。
東京の公園の片隅に、へその緒がついたまま5匹兄弟まとめて段ボールに捨てられていたノア。兄弟たちがいなくなったあとも、最後まで引き取り手がなかなかみつからなかった一番小さかったノア。怪我をして顎が膨れ上がっていた仔猫のノア。6年前に、ノアたち黒猫兄弟を捨てた人よ、後悔するがよい。ノアは今ではこんなに美しい素直でかわゆい立派な黒猫に育ったのだよ。そして、うちに来てくれたノア、どうもありがとう。
6歳になりました。 → 6歳になりました。

と、まぁそんなことでお祝いをしていた、めでたい誕生日。猫にはあまり関係ないともいえるが、いちごのショートケーキを焼き、ワインで乾杯をした。そして、楽しくビデオを見て過ごし(これもあまり猫と関係なかった)、ほんとにこんなことめったに、めったに、年に一度もないのだけれど、そのまま寝てしまった私。そう。猫に夕飯をやることも、夜に猫トイレを片付けることも(一日2回トイレ掃除している)忘れてしまったのです。ごめんなさい。
誕生日のケーキ(人間用)。 → <br />
誕生日のケーキ(人間用)

そして明け方。嫌な音がした。
ざっざっざっと、猫が砂かけをしている音が聞こえた。それも聞こえてはならないところで...。はっと一瞬にしてはっきりと目が覚めて、飛び起きると、ノアが(使っていない)マットレスの上で熱心に砂かけをしている。ってことは、それは、それは...。ぎゃー、マットレスに黄色い水たまりができてる~!
ノアは過去にも3回そそうをしたことがある。どれも理由はトイレに関することで、トイレが汚れている、新しく変えた砂が気に食わない、引っ越したその日でトイレの位置がよく分からなかった、などの明快な理由があった。今回も確かにそうだ。原因はあった。猫トイレが、確かに、おっしゃる通り、明らかに、汚れていました(丸1日分だけだけど)。
しらじらと夜が明ける頃、猫のトイレを片付け、猫に山盛り餌をやり、マットレスの掃除をする私....。しくしく。ノアが嫌がらせでしたのは明らかで、さっそくきれいになったトイレにあらためて入り、もりもりご飯を食べ、そのあとは何事もなかったかのように、ようやく満足した様子で、また人間の布団にもぐりこんできた。悪かったよ。悪いのは全部私なのよ~~~~~。

話は変わるが、よく行くペットグッズの店(Pet'SMart)からは、誕生日カードと4ドルのクーポン券が届いていた。これで何か買ってあげましょ。
とりあえず、誕生日おめでとう、ノア(泣)。

2006年4月 5日

うどんとほうれん草

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「あっ、うどん食べたいな」って今思ったでしょう、そこのあなた。このうどん、本当に本当においしいのですよ。
ここは本場四国...ではないけれど、本場四国からいただいたさぬきうどん。先日日本に帰っていたマルコさんの、優しいお母さまよりおみやげにいただいたものだ。ありがとうございました。
茹でている最中から、これは絶対おいしいと確信していたこのうどん。食べてみると、驚くほどのつるんつるん。驚くほどのしこしこ。すばらしい。これぞ正しい日本のうどんです。100%確信するけれど、絶対にこのサンディエゴでは味わえないおいしさ。今まで食べたうどんの中で一番おいしいかも、とJとともに感動し、惜しみ惜しみ味わい、かつ奪い合う。あぁ、いつか四国に行ってみたいなぁ。おいしゅうございました。ごちそうさまでした。

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そして話は変わるが、とうとう買ってしまった、ほうれん草の缶詰。アメリカに缶詰の野菜は数多くあれど、どれもこれもおいしそうに見えないので、コーン以外ほとんど買ったことがなかったが、ポパイのマークなんかついているのを見たら、買わずにはいられない。
開けてみると、中はなんというかぐちゃぐちゃの、色の悪いくすんだ緑の塊が入っている。ポパイのようにそのまま食べてみると(もちろん缶切りは使った)、缶詰の白いアスパラガスのような、たよりないぼんやりした味がする。ありていに言うと、まずい。こんなのを我慢して全部食べることができたら、確かに強い人間になりそうだよ、ポパイ。
缶についているレシピは1つしかない。『ほうれん草ディップ』。仕方がないので、言われた通りにとりあえず、カッテージチーズ、レモン汁等で味付けしてみるが、一向にぱっとしない。そこで必殺技のキューピーマヨネーズを足してみたら、かなりまとまってはきたが、これではまるでただマヨネーズを食べているようなものなのだった。アメリカ人なら好きなのかなぁ、こういう味。9/10近くも残ったほうれん草は、もうどうしたらよいのか分からないので、とりあえずジップロックに入れて見えないところ(冷凍庫)に仕舞ってしまった。あとはよろしくね、J。
ぱっとしないほうれん草ディップ。 → ほうれん草ディップ

2006年4月 7日

キューピーさまさま

来週から春休みになるので、最終日の今日はポットラック(食べ物持ちより)パーティー。しかしこのクラスは朝が早い。7時半から授業開始で、授業のあとにパーティーをやるという。うーん、辛い。いったいいつ料理を作ればよいのだ。
しかも人数が多いので、量もけっこう必要だ。最初はピラフでも作っていこうと思っていたのだが、冷めてしまうし、だいいち出掛けに作ろうと思ったら朝4時起きでもしなければ間に合わない。そんなの無理無理。考えた末、前日から作っておけるマカロニサラダにした。これなら簡単だしボリュームもある。
そもそもこのコンピューターのクラスは、女性が1割もいないし、アメリカ人も秋葉系の人が多い(日本の元祖秋葉系の方々と、アメリカ人の秋葉系の方々はかなりの部分で共通するところが多いです。これほんと!)。ポットラックに何を持ってくるか、事前に各自書き出したリストを見ると、イチゴだのパンだの書いてある。そして何も書かない人たちがほとんど。これは今までに参加した中で、最低のポットラックになるに違いないと激しく嫌な予感がする。
案外まともなポットラックパーティー。 → ポットラックパーティー

ところが始まってみると、意外や意外。案外まともなものが並んでいた。ベトナム人のおじさんは揚げ春巻きを持ってきた。アラブ系の男性はシシカバブのような肉の巻いたやつ。イタリア人は美しいハムパンロール。その他ラザニアだの、焼きビーフンだの、思いのほか家庭的なものがたくさんあるではないか。このオタクたち、もとい男性陣たち案外やるな。
食べてみると本当においしいし、なぜか温かく作りたてのようなものまでちらほら。不思議に思ったので聞いてみると、奥さんやお母さんが作って持ってきてくれたのだそうだ。そういえば、見たことのない女性が数人いたが、それがそうだったのか。ずるいー。いいよね、男の人はね、楽で。
私が持っていった思いっきり日本風のマカロニサラダは、量が多かったにもかかわらずすぐにほぼ無くなった。心配だったが、イタリア人にも好評だった。キューピーマヨネーズは世界を制す。

2006年4月 8日

弾丸ナイト

今日は友人マーサらを、我が家のジャパニーズディナーに招待した。
アメリカ人が来るので、ワンパターンだが手巻き寿司をすることにした。これが一番手間がかからず、かつ見栄えがするのだ。もちろん私もJも寿司ならいつでもどんとこい、なので一石二鳥。その他いつものつまみ系も少々を作ったが、今回は特別、銘々皿に付きだし3品セット(出汁巻き卵・酢の物・おひたし)を用意し、まずは日本のビールで乾杯。飲みにも専念できて、手巻きは楽チン楽チン。
今日初めて知ったが、マーサはユダヤ人だった。もし事前に知っていたら、Kosher( コーシャーフード:ユダヤ教の人々の食事規定)の食事を用意しなければならなかっただろうから、かなりあせったに違いない。しかし彼女の場合、食べ物の制限はあまり気にしない宗派だそうなので、何でも食べられる。よかった。コーシャの規定通りだと、今回用意したもので絶対にダメなのが、カニ(地を這う生き物)。そして鮭とイクラ(親子の組み合わせ)なのだそうだ。
しかも彼女の場合、日本に長く住んでいたこともあるから、外人がいかにも苦手としそうな『オクラのおかか和え』なども平気で食べてくれるから安心だ。

いつも通りお客さまの大好きなノアは、今日は特に猫遊ばせ上手な人がいたためか、ずっと食卓近くに陣取っていた。おそらく人がいる間中、1メートルと皆と離れずにいたに違いない。その間、遊んでもらったり、撫でてもらったり、会話に参加してみたり、飽きると膝の上で寝たり。めずらしく、初めての人に抱き上げられても大声を上げて噛んだりもしなかった。ほんとに良い『もてなし係』に成長してくれたものよのぉ。
機関銃のように早口でしゃべりまくるマーサたちが深夜になって帰ると、ノアはようやく自分の猫ベッドに引き上げて、朝まで疲れ果てたようにぐっすり寝ていた。人間も酔っ払って疲れ果てる。
これあたしのお土産かしら。 → これあたしのお土産かしら。

それに引き換え、いつも通り人見知りソフィーは、どこかに隠れて一歩も出てきやしない。そしてお客さまが帰ると、待ち構えていたように5秒も経たぬうちに、でてくるのだ。感じ悪いったらない。独り、休養たっぷり睡眠たっぷりのソフィーは目をらんらんと輝かせて、夜更けの居間を元気に走り回り、例によってボールをゴロゴロ激しく回す。頼むから寝てくれー。

2006年4月11日

猫の顎洗い

ずいぶん良くなりました。 → ずいぶん良くなりました。

あんなに悲惨な状態だった猫にきびのソフィー。絶望状態からも脱し、ようやく写真を公開してもよさそうなくらいになってきた。すっかり毛を刈られてしまった哀れな顎も、もうきれいに新しい毛が生えそろった。まだ引っ掻き傷が少々残ってはいるものの、黒いぶつぶつもなくなった。ほぼ完治といってよかろう。あのときは、もうきっと元のように真っ白で、ほんの少しピンクのかわいい顎には戻らないだろうと、それこそ絶望していたが、そんなことはなかった。さすがに動物の回復力は早い。
しかし念のため、今でも一日1回は顎洗いを続けている。顎洗い専用(になってしまった)容器にぬるま湯をため、その真上に猫を持ってきて、抱きかかえながら顎をごしごし洗うのだ。
そんな強引な洗い方をしているため、顎洗いの後は床だけでなく、私もソフィーもそこら中濡れてしまう。最初のうちは、終わると一目散に逃げていたものだが、今やもうすっかり慣れて、ふたりの日課の一つになった。濡れた顔や足を、ペーパータオルで拭きとってもらうまで、その場でおとなしくじっと待つソフィー。そしてその後は、そのまま何事もなかったかのように、餌を食べ始めたり、毛づくろいをしたり、遊びの続きを再開したりしている。どんなことでも続けたら慣れるものだ。体質的ににきびができやすいのだとしたら、今後もずっと続けたほうが良いのかもしれない。
いただきまーす。 → いただきまーす。

今日はよくがんばって治ったご褒美に、またたびの木をあげましょ。前回日本に行ったときに買ってきた、アメリカでは手に入らない貴重品。心して味わいたまえよ。
おいしー。 → おいしー。

2006年4月15日

水飲み猫

うちには猫の常設水飲み場が2ヶ所ある。台所と浴室。他はどこもカーペットが敷いてあるので、濡れても良い床に置くことにしているのだ。『常設』というからには、猫にとっては『非常設』の水飲み場もちょくちょく出現する。それは人間のコップ。
アメリカの水道水は全然おいしくないので、人間が飲むときは、浄水器の水かペットボトルで買った水を使っている。しかし、猫用の水はいつも水道水。いや最初は猫用にも浄水器の水を使っていたのだが、両方を置いておくと、水道水のほうが飲みっぷりが良いので、今では猫用は2ヶ所とも水道水にしてしまったのだ。

ところで、私は水が好きなので、一日ちょくちょく水を飲む。冬はお湯もよく飲む。ただの熱湯なのだけれど、何を飲みたいのか思いつかない気分のときなど、手軽で便利。それだけでなく、お湯の、なんというか刺激のない柔らかいすみずみまで温まる味が好きなのだ。ごくごくとマグカップ数杯は飲む。しかし、油断してそこらに放置しておくと、すぐにやられてしまうのだ。
あ、水があった。 → あ、水があった。

つまりうちの猫たちは、水道水が好きだったわけではなく、たまたまそこにある水を飲んでいるだけなのだ。湯冷ましの水でも平気だし、キンキンに冷やした氷水でも飲んでいる。要するに、変わった入れ物に入っている水を見かけると、試しに口をつけたくなってしまうようなのだ。まあ、水を良く飲んでくれるのはいいことだから、推奨はしたいのだけれど、お願いだから自分たちの水入れから飲んでくださいね。
こんなところにも水があったわ。 → こんなところにも水があったわ。

2006年4月16日

果樹園のハム

復活祭(イースター)の日曜日は、お昼ごはんをみんなで食べてゆっくりするのが、アメリカの家族の典型的な過ごし方なのだという。友人マーサとその友達一族が、イースターブランチパーティーに招待してくれたので、私とJも参加させてもらうことになった。イースターの花といえば百合。お土産はやっぱりイースターリリーの花束しかなかろう。
サンディエゴから北へ車で約1時間あまりのところにある、この辺りはranch(牧場)というだけあって、家の周囲一帯に横木の柵がめぐらされ、馬や馬車用の歩道になっているのだ。見ると地面に蹄鉄の跡がたくさんついていたので、馬を持ってらっしゃる方が本当にここらには多いのだろうと思われる。
広い庭とは別に、小さいながら果樹園もあり、アボカド、レモン、ライム、無花果、オレンジなどが実っていた。この写真は、レモン狩り(←レモンもぎか?)の風景。この先が籠のようになった3メートルくらいの長い棒でレモンをとるのだ。もぎたてのレモンは、実よりも茎からさわやかなすっぱい匂いがする。
レモン狩ってみた。 → レモン狩ってみた。

イースターの食事がどんなものか知らなかったのだが、メインはやっぱりハムなのだそうだ。感謝祭のときもクリスマスのときも、ハムじゃないかとツッコミを入れたくなるが、七面鳥にしろハムにしろ、こういう肉類を扱わせたらアメリカ人は本当に上手なのだ。今までに見たことのないほど、柔らかくてジューシーで肉厚なできたてハムに感動する。おいしいー。そして代々この家の秘伝だというソーセージキャセロールもびっくりするほどおいしかった。たぶん簡単な料理法だと思われるのに、絶妙な味付けと組み合わせ。どうやったらこんなに味がまとまるのか。秘伝、教えて欲しい。
その他は、卵サンドイッチ、チーズ、生野菜、果物、マフィン、コーンブレッド、ハーブブレッドなど。ユダヤ人のマーサは、ソウルフードのベーグルとノヴァスコシア産のサーモンを用意していた。ブランチなので比較的軽いものが多いが、デザートだけは、歯茎がとろけて歯が抜け落ちそうなほど、甘い甘いチョコレートケーキが2種類。
イースターブランチ → イースターブランチ

この家族も、ほんとうにみんな仲が良い。一族3世代プラス友達など20名近くが集まって、和気あいあい。下は7歳くらいから上は70歳くらいまで。こういう仲の良い家族の集まりは本当にいいものですねぇ。見ているこちらも幸せな気分。
焼きたてコーンブレッド → 焼きたてコーンブレッド

2006年4月22日

おいしい香り

ラオス料理に初挑戦。
ベトナムやタイ料理のレストランは数多くあれど、あまり見かけないラオス料理。どんなものか全く未知の世界だ。メニューを見る限りでは、タイ料理と中華料理のミックスのような感じがする。
この店は、ダウンタウンからかなり離れた、一見とても荒んだ雰囲気の街はずれにある。荒んだ地域というのは、一軒家やアパートの窓に鉄格子がついているのですぐにそれと分かる。たいてい庭も荒れ果て、用もなく人々が道端でたむろしていたり、路上に停まっている車も、よくぞここまでと思わせる、すさまじい荒れっぷりだったりするのだ。自動販売機はもちろん鉄格子の中に入っているし(お金を入れるところと、商品がでてくるところだけが開いている)、水の販売機も汚れきった感じ。まぁこの程度のところは数多くあれど、しかしこの店の入っている小さなモールはそれだけではない。全ての店の窓や入り口が鉄格子になっていて、中が覗けないほど厳重なのだ。たとえ『OPEN』というボードがぶらさがっていても、どの店もとても営業しているとは思えないような雰囲気なのだ。
そんな『Asia Cafe』というラオスレストランは、中に入ると、当然のことながら従業員も客もラオス人(と思われる)しかいない。外側は汚くても、レストランの衛生基準は『A』なので、中はとてもきれいだ。厨房から漂ってくる香りだけで、かなり食欲をそそられる。
ラオス風豚肉のしょうが炒め → 豚肉のしょうが炒め

注文した料理は、予想通りどれも絶品。辛すぎず、酸っぱ過ぎず。なんというか、さわやかながら、しっかりとした味がついている。んまいっ。どれにも香菜(コリアンダー)が入っている。Jも私もこの野菜が大好きなので、ラオス料理はかなり好みかも。2人だったため、少ししか注文できなかったのが残念だ。またすぐにでも行きたい気分。
Kao-Laoスープ → Kao-Laoスープ

帰り道に寄ったのは、チベット製品の店(Tibetan Gift House)。話の面白い、亡命チベット人の方が経営している。売っている製品は本当に全てチベット人の方々が作ったものだというので、お香を一つ買ってみた。智(Wisdom)という名前のお香は、毎朝焚くと良いのだと。木でできた素朴なお香立てがかわいらしい。
猫も気になるお香のかおり。 → 猫も気になるお香のかおり。

2006年4月23日

猫のシャンプー日和

猫たちが嫌に頭を痒がっているような気がしたので、よーくブラッシングし、櫛で透いてみたが、虫がいる様子はない。しかし念のため、暖かい日曜日、シャンプーをすることにした。シャンプー中も、何か虫がいないかどうかよーく見てみたがどうやら大丈夫そうだ。
猫にシャンプーをしていると、もう何年も前、公園で拾ってきた猫を洗ったときのことを思いだす。そのときは、猫の体にお湯がかかった途端に、ノミがうわ~っと、濡れていない顔の周辺に集まってきたものだった。シャンプーを流すと、泡とともに、たくさんのノミが流れ落ちた。あのときの恐怖が忘れられないので、それ以後猫を洗うときは流れるお湯にもよく気をつけて、目を光らせている。
ソフィーに似ているフロントラインの猫。 → ソフィーに似ているフロントラインの猫。

ノミはいなかったが、月に一度のノミ防止薬(Frontline)は欠かさず使っている。
同じ薬を、動物病院で処方してもらうと、1回15ドルくらいかかるが、自分で買えばずっと安い。うちではまとめてネットで購入しているので、1回当たり5ドル(約600円)程度で済む。このリンクした日本のサイトには、『動物病院でのみ処方されています』と書いてあるが、日本でも確か通販で買えたはずだ。
たいへん、びしょぬれだわ。 → たいへん、びしょぬれだわ。

動物病院では、手がつけられないほど凶暴猫に変身してしまうノアだが、うちの中ではいたっておとなしい。シャンプー中も、泣き声ひとつ立てず、ほとんど無抵抗なまま、おとなしくされるがままになっている。外でもこうだといいのにね。反対にソフィーは、無我夢中になって本気で逃げ出そうとし、必死に絶叫するので、洗う私たちも慌ててしまってたいへん。
シャンプーしたあとはいつも、気のせいかソフィーは茶色が薄まったように見えるし、ノアは逆に黒が濃くなったように見える。そしていつもながら、びしょぬれのソフィーはたいへん機嫌が悪そうにしているし、ノアは心細そうに人にぴったりくっついて離れない。こういう場合、どっちが賢いのだろうか。
ほのかにシャンプーの香りがただよう2匹は、きれいにふかふかになって、ぐっすり眠ってしまった。お疲れさまだったねー。
よくもやったわね(怒)! → よくもやったわね(怒)!

2006年4月25日

Linux Summit

サンディエゴのダウンタウンで開催されていた、第4回Desktop Linux Summitに参加した。一般だとは確か100ドル以上参加費用がかかるが、私は(いちおう)学生のため、ラッキーなことに学校で費用は出してもらえるのでタダ。
主なテーマは、『what is so wrong with desktop Linux that we aren't seeing a mass exodus from the security and problem-plagued OS from Redmond?(デスクトップとしてのLinuxにどんな問題があるのか?なぜ我々は、できの悪いレドモンドからの難民の群れを目撃することがないのか?)』 ※OS from Redmond = Windows
Linux(コンピューターのオペレーティングシステム)が今後どのような展開をしていくのか、Linuxを使ってどんなことができるかを各企業がアピールするプレゼンテーションのイベントなのだ。ゲストスピーカーも有名どころが来ており、企業のブースも充実していてなかなか面白かった。TシャツやCDケースなど、たくさんお土産ももらえてうれしい。
黒猫はお土産ではありません。 → 黒猫はお土産ではありません。

ところでサンディエゴのダウンタウンは、車を停めるところを探すのがたいへんだ。数時間ならコインパークもあるけれど、半日や丸一日となると、どこに停めるか非常に悩む。結局一日目は、(往)バス(復)車のお迎え(運転手J)。二日目は、Jに拒否されたため、途中のトロリー(路面電車)の駅に車を停めて、車からトロリーに乗り換えてダウンタウンまで行くことにした。こういうことを『Park & Ride』という。都心部に入る車を少なくするために、推奨されているのだ。駅には広い駐車スペースがあってタダで車を停められる。一番うちから近い、オールドタウンの駅には、かなり広い駐車場があるので、余裕で大丈夫だと思い、ぎりぎりにうちを出る。しかし、行ってみて初めて知ったのだが、平日の通勤時間ともなるとたいへんな混みようで、一台も車を停める場所がない。路駐できるスペースも全て埋まっている。ここ最近のガソリンの高騰で、車をなるべく使わない人が増えたのか。それとも、そもそも駐車スペースが足りていないのか。結局ダウンタウンまで車で行って、しぶしぶお金を払って駐車場を借りるしかなかった。
全くこういうときは、サンディエゴの公共交通機関の悪さが腹立たしい。そもそもバスとトロリーしかない。近くにバスは通ってはいても、朝だというのに1時間に2本しかないし、時間通りにこない。車で10分で行けるダウンタウンが、バスとトロリーを乗り継ぐと、なんと1時間半もかかってしまうのだ。使えんなぁ。
生まれも育ちもサンディエゴの住人(San Diegan(サンディエガン)という)は、『私は都会にしか住めないわ』などというが、ここのいったいどこが都会じゃ~。

2006年4月28日

辛さの段階

先日食べたばかりのラオス料理(『Asian Cafe』)に再挑戦。今回はちゃんと下調べをして、良さそうなメニューを見繕ってみた。

Seen-Nam-Toke(牛肉のステーキ風)
Yum Asia(シーフードサラダ風)
Green Papaya Salad(青いパパイヤのサラダ)
Kao-Lao(ラオス風牛肉スープ)
Fried Rice(豚肉ソーセージの炒飯)
Sticky Rice(もち米ご飯)

『猫にごはん』で参加者を募ったところ、3人の方々(マルコさんゆーこさんkoruさん)から参加表明をいただいたので、いわゆるオフ会になったのだった。小汚い店なのでちょっと心配ではあったが、おいしいと誉めていただき、ほっとした。みなさん大人だわ~。
4人いると、たくさん注文ができるのでうれしい。スープ以外はどれも初めて食べるものだ。周りのテーブルのラオス人の方々を見ると、みな申し合わせたように、もち米ご飯と青いパパイヤのサラダ(生キャベツ添え)を食べている。
もち米が入っている籠がかわいい。 → もち米が入っている籠がかわいい。

真似して注文してみると、パパイヤのサラダは、スパイシーかマイルドかどちらがいいかと聞いてくる。前回食べた感じでは、ラオス料理は全然辛くはなかったので、スパイシーでも問題なかろうと思ったが、念のため、「辛いのが苦手な人がいるけれど、大丈夫だろうか?どれくらい辛いの?」と聞き返してみたら、にやりと笑って厨房へ戻るラオス人ウェイター。いったいどっちを持ってきてくれるのだろうか。きっと今の意見を考慮して中間味のがくるだろうと、たかをくくっていた私たち。
手前の皿が青いパパイヤのサラダ。 → 043006_3.jpg

運ばれてきた青いパパイヤを一口食べると...、か、辛い。すごく辛い。本気で辛い。辛すぎじゃ!
辛さの中には、耐えられる我慢できれば食べられる辛さと、どうしようもない辛さというのがあるが、これは明らかに後者だった。たいていの辛いものが平気な私でも、とても最後までは食べられなかったのだった。ラオス料理恐るべし。
その他は、どれもすっきりさわやか、化学調味料の味もしない、素朴なおいしさなのだった。この店は本当にハズレがない。一人10ドル(チップ・税金込み)。満足の値段。
店の中でバナナチップが売っていたので、お土産に買った。大胆なカットのバナナチップは砂糖がかかっていないため、たいへん素朴なバナナそのものの味だった。よくぞこんなに薄くカリッと揚げられるものだと感心する。山盛りビニールに入って5ドル。
大胆なバナナチップ。 → 043006_1.jpg

帰りに寄らせていただいた、koruさんのお宅。繊細なロシアンブルーのりるーちゃんには、2回目の対面だというのに、まだ指一本触ることができないのだった。あー、いつか思いっきりなでなでしてみたい。
美しい後姿のロシアンブルー。 → 美しい後姿のロシアンブルー。