猫にごはん

 

 

 

 

« 2007年2月 | メイン | 2007年4月 »

2007年3月 アーカイブ

2007年3月 1日

熱心な猫

ノアは砂かけをよくやる。うちではこの砂かけのことを、『いらない』やっている、と呼んでいる。しかし、知り合いの猫飼いのところでは『ばっちい』『きたない』『ごちそうさま』などとこの砂かけを称していることを私は知っている。いろいろなローカル言葉があるのだ。
ところでノアのこの『いらない』、普通の猫がやるように、食べ終わった自分の皿にだけではない。人間の、それも特定のものに対してまで、空想の砂をかけるのだ。まずノアが一番大嫌いなのが、コーヒー。飲みかけのコーヒーカップをそこらに放置しておくと、目ざとくみつけてすぐにやる。
コーヒーいらなーい。 → 030107_1.jpg

それはまるで、早く片付けない私に抗議するかのように、執拗にいつまでもいつまでも砂をかけつづける。
ノアがこんなに砂をかけるので、バランスの悪い倒れやすいマグカップを、うちでは過去に2個捨てたことがある。かわいいカップだったんだけどなぁ。熱々のコーヒーが入ったカップを倒し、自分の後ろ足がコーヒーまみれになってまでも、いらないを続けたことのあるこの猫。やけどするから、やめてくださいね。なので、うちではバランス良くがっしりしたカップしか使えないのだ。現在私が家で愛用しているのは、蓋つきトラベルマグ。うぅぅ。
気に入らないときは、ソファでコーヒーを飲んでいる最中の人間にも、「いらなーい。いらない」。な、なにもそんなに嫌わなくても。不思議なことに紅茶や日本茶のときはあまりやらないのだ。よっぽどコーヒーに嫌な思い出でもあるのか。

この猫がそれ以外に嫌っているのが果物全般で、買ってきて袋に入ったままの果物にもそれはそれは熱心に砂をかける。特にむきになるのが、柑橘系。こんなこと他の猫もするのだろうか?ソフィーが人間の食べ物に対してやっているのを一度も見たことがない。
朝起きて、リビングのラグマットがぐちゃぐちゃに丸まっているのを見つけると、その中になにか埋もれていることが容易に想像できるのだった。今朝発掘されたのは、グレープフルーツが1個。前の日、安かったので大量に買っておいたのが棚からこぼれ落ちたのだった(5個で1ドル)。きみのごはんじゃないんだからね、砂かけもいい加減にしてくださいね。

そして床にコーヒーカップを放置する癖のある人、ちゃんと片付けましょうね。

2007年3月 2日

猫写真

ボランティアにいくときは、いつもデジカメを持参している。それは、もちろんただ猫の写真を撮ることが好きなことが第一の理由なのだが、ボランティア先のウェブサイト掲載用の猫写真を撮るという名分もちゃんとあるのだ。
このサイトには私の撮った写真も一部使用されている。実はそのウェブサイトの更新係もやっているのだ(臨時に写真係をやることもある)。本当はサイト全体のメインテナンス係のはずなのだが、そちらは事情があってまだ何もしていず、今のところやっているのはただデータの登録のみ。やっていることは、データベースに猫のプロフィールを入力して、写真をアップロードし、データベースの更新をすること。これはまるで黒猫振興会でやっているのと同じことなので、趣味と実益を兼ねている仕事だ。と言いたいところだが、いずれにせよボランティアなので趣味と趣味を兼ねているだけなのだ。

今日ボランティア先に女性から電話がかかってきた。
「ウェブサイトに載っているジーナという猫がとてもかわいいので電話した。まだこの猫はいるか?」
おぉ!なんと本当にサイトを見て電話してくれる人がいた。しかし残念ながらこの猫はもうすでに、もらわれてしまったのだった。サイトの更新さぼっていてすまぬ。
ついでに言うと、そのジーナの写真は私が撮ったのだった。こうしてほめられると(ほめられてないか?)、少しはやりがいもあるというものだ。もっと写真もがんばろう。少しでもかわいく写真に撮れて、それがきっかけで一匹でも多くの猫がもらわれたらうれしいものね。
今ごろ幸せに暮らしているジーナ。 → 猫にごはん

ところで、新しく来たばかりのこの長毛猫はオスカーという。驚くべきことにオスカーの特技は、人間に抱きついてくること。おいでー、と腕を差し伸べると、腕の中に素直にどーんと飛び込んでくる。もう2度と離さないでといわんばかりに、ヒッシと抱きついてきて、ぐりぐりと鼻キスをしてくる。はたから見たら、抱き合っている私たちはまるで恋人同士のようではないか。こんな猫初めて見た。それはそれは甘ったれなのだ。かわいいねぇ。欠点は、人間の顔をみると抱きついてくるため、ちっともいい写真が撮れないこと。すまぬ、オスカー。次回また撮りなおすからね。
ぴんぼけすまぬ....→ 猫にごはん

2007年3月 3日

もらいやすい女とクジラ

一度は行ってみたいと思っていた、ホェールウォッチングに初めて行ってみた。クジラが見れなかったら、料金は戻ってくるそうだから、シーズンが終わる前もっていかなければね。この辺りで見ることができるクジラは、Gray whale(コククジラ)という種類で、体長15〜50フィート。70年以上も寿命があるのだそうだ。ちなみにサンディエゴのホエールウォッチングシーズンは3月末まで。まだ間に合いますよ、みなさん。
週末のツアーはとても混んでいて、席がなく立っている人たちもいた。私とJは、私たちにしては非常にめずらしく、15分も前に着いたため、楽勝で海側の良い席がとれてラッキーだった。この船、どこかで見たことがあると思ったら、前回サンディエゴ湾内クルーズで乗った船と全く一緒ではないか。全行程3時間もかけて、外海まで行くというのにこんなに小さいクルーズ船で大丈夫なのかと心配になる。
クジラレクチャー中。 → 猫にごはん

いざ出航。しかしクジラはなかなか現れず。軽快なしゃべりのガイドの話も尽き果て、船中に気だるい退屈ムードが漂い始めた。そんな時、突如として船のエンジンが止まり、「クジラがいた!」とのアナウンスが流れる。近くの海中に沈んでいるらしい。静かにしていれば3分から20分後に呼吸のために海上に出てくるのだそうだ。に、にじゅっぷん....。2時の方向を注視するよう言われると、ほぼ全員が右側のデッキに移動するので、船が倒れないかまたも心配になる。しかし、それにしてもすごい揺れ。船が動いているときよりも、止まっているほうがずっと揺れるのだ。
そして、出たっ!ほんとにクジラだっ!思ったよりも近い海面に、まず大きく波打ち、そして大きなごつごつした灰色の背中が見え、尾びれが見え、勢いよく潮を吹きあげる。すごいー。
結局2頭のクジラが、2回ずつくらい海面に姿を見せた。しかしいずれもタイミングがはかれずなかなか写真に撮るのが難しい。イルカも何頭か見えたのに、これまたカメラが追いつかず全然決定的瞬間が撮れないのだ。それでも初めて生で見るクジラはやはり感動的に大きく美しかった。船内に地響きのようにわき起こる「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜」という感動のどよめき。
分かりにくいが、これがクジラだっ。 → 猫にごはん

感動の話のあとでこんなことを書くのもどうかと思うが、汚い話も少々。私は子供の頃、非常に乗り物酔いのしやすい体質で、車に乗っては吐き、電車に乗っても吐き、飛行機に乗っても吐いていた。もちろん遠足のときは先生の隣に座らされ、そこで吐いていた。しかし大人になるにつれ、なぜか酔わなくなり、今ではすっかり丈夫な人間になった。だから大丈夫。自信をもって船に乗り込む。
案の定全然平気でいたのだ。しかし、しかーし。途中トイレに立ったのが全ての敗因。私が、女性トイレの3つの個室の真ん中に入ったその時、ほぼ同時に両隣から聞こえてきた、その音。うわぁぁぁ、みんな吐いてる〜。そして用を足して急いで個室から出ると、うわぁぁぁ、洗面所でも吐いている人がいる〜。
その時、急に脳裏に浮かび上がる幼少の頃の悲しい思い出。そうだ。私ってもらいゲロしやすい人間だった。遠足で先生のそばに座らされる子供は、みな乗り物酔いしやすい体質で、そういう子は、誰か一人が吐くと、それを見てみんなつられて吐いてしまう。そんなところに集まって座らせるから、まさに悪循環が発生するのだ。みんなでもらいゲロ。
そんな嫌なことを思い出してしまったため、にわかに気分が悪くなる私。そして、うぅぅやっぱり吐いてしまいました。しくしく。それまで本当に全然平気だったのに(←しつこい)、急に船酔いになってしまったのだった。大人になってからは酔わないはずだったのに。悲しすぎる。これで船酔いする人間だというレッテルを貼られてしまった。何がそんなに悲しいって、いつか船に乗って思いっきり海釣りすることが夢なのに、これじゃダメじゃん。しかし吐いたあとには、立ちどころに復活したので、正確にはこれは船酔いと言わないのかもしれない。いや言わないに違いない(←負けず嫌い)。
帰りがけに見たら、船内にいくつか置いてあったゲロ袋の容れ物は、みな空になっていた。私も一枚使用した。足りてよかった。次に乗る機会があったら、ちゃんと自分の袋を持参しよっと。
サンディエゴらしく軍艦もたくさん。 → 猫にごはん

2007年3月 8日

爪切りと猫

爪を切るとき、何の上で切るか。いや、猫の爪の話ではなく、人間の爪切り。私は子供の頃から、爪が飛ぶから大きいものを床に敷けと親から言われていたので、必ず新聞やちらしを敷く。そしてその上で爪を切る。

昔は、『夜中に爪を切ると親の死に目に会えない』とも言われてよく注意されていた(『~おねしょする』、だったかも...)。うちは特別古めかしい躾だったのだろうか。今どきそんなこという親もいなさそうだなぁ。
これは、電気のない時代に、家中が薄暗かったため、夜切った爪を踏んでしまうと危ないから言われていたことなのだと聞いたことがある。その話を聞いて以来、こんな迷信はもはや気にしなくていいのだと思いつつも、こうこうと明かりがともる夜に爪を切りながら、親の死に目に会えないかもな、などといつも心の中で考えてしまったりするのだった。三つ子の魂百までとはよくもいったものだ。
4世代居住の家に育ったせいか、このようないやに年寄りくさい迷信をたくさん教わってきたので、いまでもいくつも覚えている。例えば、毎月1日の朝一番にやらなくてはいけないおまじない、新しい履物を夜おろすときにやらなくてはいけないおまじない、などなど。話が長くなるので以下省略。

猫飼いのうちではみなそうだと思うのだが、爪を切ろうと新聞やちらしを広げるだけで、すぐにこんなありさまになってしまうのだった。
また床に広げてるわね。 → 猫にごはん

なんでこう、人が見ている新聞やちらしの上に乗りたがるのでしょうねぇ、猫って。アメリカ猫のソフィーも日本猫のノアと同様、当たり前の如く広げた新聞の上に乗る。いったいどういう遺伝子がきみたちに組み込まれて、こんなことをさせるのだ。爪だらけになってしまうから、やめてくださいね。
猫として当然です。 → 猫にごはん

ちなみにJは、ティッシュを広げてその上で爪を切ったり(←小さすぎ)、何も敷かないで切ったりする(←もっとひどい)。もちろん夜中でもへっちゃらだ。それぞれ家庭によって子供の頃の躾られ方って違うものだと、見ていてそのこだわりのなさに感心するのだった。

2007年3月11日

週末の夜はパトカー

今日はぽかぽかね。 → 猫にごはん

今年は1ヶ月早く、今週末からサマータイムが実施され、同時に一気に春らしい暖かさになったサンディエゴ。朝晩も半そでで過ごせるくらいぽかぽかだ。
週末だし暖かいし、たまには夜のドライブでも行くとしましょ。といっても、車だとお酒も飲めないし、急に行くところなんてたいしてないのだ。夜遅くまで開いているビデオ屋に行ってみたり、スーパーに行ってみたり、スタバでコーヒー飲んでみたり。2人で無為に時間を過ごしたが、しかしこの日はひとつだけ収穫があった。それはパトカーをつかまえられたこと。パトカー『に』捕まえられた、訳ではありません。念のため。

パトカーに用事があったので、ここのところずっと車に乗りながらきょろきょろしていたのだった。それは1ヶ月前、片側のフロントライトが切れていることに気づき、ライトの替えを買いに出かけたそのとき、まさにそのとき、ライトが切れているからと違反切符を切られてしまったのだ。がーん。
そのとき切られた違反切符は、期限内に修理したのち、警官に見せてOKのサインをもらい、罰金(10ドル)を添えて返送しろというものだった。OKのサインは、走っているパトカーを停めて、その場で車を見てもらえばよいという。しかしね、あなた。車で走るのは、ほとんどがハイウェイばっかりというこのサンディエゴで、どうやってパトカーつかまえろという。停められないでしょ。そこらに停まっているパトカーなんて、探してみるとめったにいやしない。
しかし、まもなく締め切りが近づいてきたその夜、コンビニ前で休憩中の警官2人組のパトカーを、ようやく見つけたのだ。しかもこの日に限ってそんなパトカーを2台も発見した。やっぱり夜になると活躍していたのね、この方たち。そういえば違反切符を切られたのも夜だったな。
親切なおまわりさん。 → 031107_1.jpg

それにしても罰金、日本よりずっと安くてまだましだ。今まで駐車違反でも2回ほど切符を切られたが、いずれも20ドル程度だった。日本は今は2万円くらいだったか(おまけに減点だし)。アメリカの罰金額は日本の10分の一程度だが、今後は違反しないよう気をつけます(反省)。

ボリューム満点。 → 猫にごはん

そして週末のお昼は、あづ。さんのブログでも紹介されていたマクドナルドの新製品『ANGUS THIRD POUNDERS』にチャレンジ。日本のメガマックはこちらでは食べられないが、このアンガス・サード・パウンダーズという、アンガスビーフを150g(1/3ポンド)つかったハンバーガーも、ボリュームがあってすごい。マクドナルドにしてはお肉もジューシーでおいしい。見回したところ、少年たちも家族連れもみなアンガスを食べていた。新しもの好きな人たち(←人のこといえない)。
久しぶりなので調子に乗ってポテトやシナモン・メルトなど、サイドオーダーまでしてしまい、お腹いっぱい。昼から食べ過ぎだー。

2007年3月14日

猫の裏側

昨年末パソコンを買ったときにおまけについてきたプリンタは、スキャナーもコピーもつかえる、はずなのだが、スキャナーだけがいくらやってもどうも調子が悪い。しかしこのたび試しに、別のパソコンにつないだら、なんとあっさり使えることが判明。おまけの品だったから、てっきり不良品かと思ったが、パソコン側の問題だったか。やった。

スキャナーをつかいたい、つかいたい、とずっと思っていた私がまずやったことは...、そう。自分の顔をスキャンすること(←ばか)。やってみると昔のコピー機と違って、全然まぶしくないのでびっくり。目をばっちり開けたまま、しっかりスキャンできた。そして、手のひら、足の裏。まるで標本のようだ。思いのほか、足の裏の形ってきれいなのだな。どれもくっきり鮮明に撮れた。しかしもちろん、たいへんお見苦しいため、とても公開はできません。
といったらもちろん、次にやってみるのはこれしかない。猫の裏側スキャン。じゃーん。
ノアの裏側。 → 猫にごはん

これは以前、riderさんのところで見て以来、ずーっとやってみたかったことなのだ。のりまきちゃんと違って、ノアは全部真っ黒なので、どこがどこなのかイマイチわかりにくいのが難点。
スキャナーに乗せても、ノアはちっとも嫌がらないでそのまま座りつづけたので、撮影も楽勝だ。写真右下の部分が、お腹になる。ぺったりお座りしているときの猫の裏側は、こんなふうにお腹のあたりが床にくっついて、しわが寄っているのだ。それともノアは特別お腹がでているからなのか。
続いてソフィー。
ソフィーの裏側。 → 猫にごはん

この猫は何にでもおびえるので、スキャナーに乗せただけで死に物狂いで逃げようとする。かろうじてなんとか撮れた一枚がこれだ。尻尾までスキャンしてしまった。
撮影が終わると、文字通り飛んで逃げたソフィー。何もそんなに怖がらなくても。ほーら怖くないからねーと、またしても顔をスキャンしたりして遊ぶ私のことを、物陰からさも恐ろしそうに眺めていた。ごめんよ。
というわけで、今日の写真は2枚とも完全なるやらせ写真です。あー楽しかった。

2007年3月15日

ネコ語コメント

『猫にごはん』に新しく機能を追加いたしました。その名も、ネコ語コメント。

コメント入力時に、名前に@nekoを付けるとネコ語になります。例)noir@neko

コメントは普通の人間言葉で入力してください。どのように変換されるかは....、よく分かりませんのでどうぞお試しくださいませ。

2007年3月17日

この日何の日

イラク戦争開戦からちょうど4年がたった。アメリカに住んでいても、戦争当事国という感覚を味わうことはめったにないのだが、開始前と後とで身近に感じる変化もあることはある。
まずはガソリンが激しく値上がりしたこと。4年前のほとんど倍の値段になった(現在サンディエゴの平均は$3.15!)。もはや日本のガソリンの値段とそうは変わらない。
そして、黄色いリボンのマークをつけた車をたくさん見かけること。出征した兵士の無事を祈って黄色いリボンを木に結んでおく習慣が、南北戦争の頃からアメリカにはあったからだそうで、車につけるマークには『家族が海兵隊にいます』などメッセージが書かれている。これは軍港の街サンディエゴだからよく見かけるのだろうか。黄色いリボンを見かけるたびに、この人は無事に帰還されただろうかと心配せずにはいられない。

今日は友人E夫が、6ヶ月の戦地任務から帰還したので、ウェルカムホームパーティーに呼んでもらった。半年前に会ったE夫は、とても穏やかでおっとりしたアメリカ人で、軍人さんには全く見えなかったのだが、久しぶりのその姿は、見違えるほどがっしりとたくましく、凛々しい雰囲気だった。数日前に帰ってきたばかりなのだものね。無事で元気で本当によかった。お帰りなさい。

ところで3月17日といったら、セントパトリックデー(聖パトリックの祝日・St Patrick's Day)だ。サンディエゴでも毎年パレードがあり、お祭りがあり、公園でアイリッシュビールが飲める。
この日は緑色の服を着る人々で街があふれるのだ。みんながどんなに緑色かというと、こんな感じ。
大人もみんな緑。 → 猫にごはん

私もせっかくだから(?)と、緑色の服を一枚先週購入したのだが、この方々と比べるとたいへん地味なのだった。
アイルランド関係のグッズを売る出店もたくさんでる。こうして国の色がはっきり決まっていると、おみやげも作りやすくて楽だろうなといつも思う。日本だったら、赤?うーん、ちょっと違うかなぁ。
緑の小物がたくさん。 → 猫にごはん

ところで今日は、いつもいつもいつもアメリカのお祭りに行くたびに憧れていた(しかし買うのはためらわれた)、綿菓子(Cotton Candy)をはじめて買ってみた。綿菓子なんて食べるの、そう、おそらく四半世紀ぶりだ。子供の頃大好きだった。この、いかにも体に悪そうな人工的なピンク色が魅惑的。どれどれ、ぱくり。感想は...
「あ、甘すぎる...」
当たり前だが、ただただ甘いだけなのだった。昔はものすごくおいしかったような気がしたのに、あれは子供だったから?それとも日本の綿菓子が特別おいしかったのか(←ありえない)。これで一年分の糖分を一気に摂取したような気分だ。あと四半世紀食べられなくても、全然気にならないだろう。ごちそうさまでした。
Cotton Candyはピンク。 → 猫にごはん

2007年3月20日

ペットフードリコール

先週末近所のペット用品屋に買い物に行った際に、キャットフードの棚の一部がごっそり空になっているのに気づいた。そこには張り紙が一枚。
『Recall Cat Foods』
リコールだ。全然知らなかった。と、その翌日あたりからテレビのニュースでも連日その話題でもちきりになった。被害は予想以上に大きかったようだ。すでに犬1匹猫9匹の死亡例が報告されている。
製造会社はMenu Food'sというカナダの会社で、多くのメーカーに商品を卸していたとのこと。サイエンスダイエット、アイムス、ニュートロなどおなじみのブランドもたくさんある。リコール対象商品は、猫用だけでも40品目。
許せないことに、リコールが発表になる前にすでに7匹のペットが死亡していたそうだ。ひどい話だ。事件発覚後Menu Food's社の株価は大暴落している。こんな会社潰れてしまえばいいのに。

原因はこちらのABCNewsのサイトによると次の通りで、ペットフードに使われていた小麦グルテンがカビに汚染されていたのではないかという。ちなみに小麦グルテンというのは、人間用にもいろいろな食品で普通に使われているものだ。
Monday, the Food and Drug Administration said it believes that the wheat gluten used in the pet foods may have somehow become contaminated with mold or another toxin. The ingredient was used in plants in Kansas City and New Jersey.
(※FDA(US Food and Drug Administration)のサイトはこちら

対象商品は"cuts and gravy"スタイル(汁気の多い角切り肉のようなタイプのもの)の缶かパウチタイプのフードで、12/3〜3/6までに作られたものだ。販売されていたのはアメリカ・カナダ・メキシコ。これらの商品をテストしたところ、40〜50匹中10匹が死亡したとの報告もある。死亡だけではなく、腎不全など突如具合が悪くなったりもする例も多くあるようで、ここまでいくと、もはやフードではなく毒そのものといえよう。これが人間の食品だったらさぞかしもっと大騒ぎになるだろうに。

テレビでは連日新たな被害にあった猫や犬、その飼い主が報道されている。先ほどもローカルニューで、ぐったりする愛猫の前で泣き崩れる飼い主のインタビューをやっていた。知らずに自ら毒入りの餌をやってしまった飼い主の心境を思うと、かわいそうでならない。「この猫は、私の家族なのよ。私の子供なのよ」と訴える様子は見ていて私も涙がでてきてしまう。ペットの食欲がなくなったり、吐いたり、水を突然たくさん飲みだしたりしたら、すぐに動物病院へ連れて行くようにとのこと。

すぐに我が家の猫缶入れをチェックしたが、幸い対象商品はなかった。もう誰かがチェックしているとは思うが、次にボランティアに行ったら、そこももう一度全部調べなくては。こういう話を聞くと、手作り餌にしたほうが安心でいいかもなぁと思う。
きみたちが大丈夫でよかった。 → 猫にごはん

2007年3月23日

要注意!

ボランティア先の猫缶ストックをチェックしてみたところ、リコール対象商品などとっくのとうに誰かが処分していた。それどころか、リコールに関してのQ&Aまで作成されていたのでびっくりした。内容は要するに、該当と思われる猫缶をあげていた可能性が少しでもある場合は、猫をよく監視し、少しでもいつもと違うような気がしたらすぐに動物病院へ連れて行くようにというものだった。ボランティアをしていると、猫に関する一般的な質問をしてくる人もけっこういるので、誰かに何か聞かれるかもしれないものね。
ペット用品店側の対応は、もうとにかく対象商品はレシートがあってもなくても即座に返品を受け付け、動物病院を紹介し、返品商品の取扱いには細心の注意を払うようにということであった。これだけの規模のペットフードのリコールは全米最大だそうなので、みんなかなり神経質になっている様子がうかがえる。

こういった注意事項などを貼っておくボードが、スタッフ用の場所にある。そこには他にも、例えばこんなものも貼ってあるのだ。
要注意人物 → 猫にごはん

『Do not adopt list(里親禁止人物一覧)』の一部。このリストに載っている人物が猫を欲しいと申し出てきても、即座に断らなくてはいけないのだ。その中でもこれはかなり強烈な注意喚起で、もはや指名手配ポスターといってもよいくらい。この犬猫虐待常習犯が今サンディエゴにきているので、気をつけろというポスターだ。もちろん顔も名前もばっちり載っているが、いちおう黒塗りにしてみた。私は猫の顔と名前はすぐに覚えられるのだが、外人の顔と名前を覚えるのが非常に苦手なので、毎回このポスターを見ては、記憶を新たにしている。私一人のシフトのときに、この人がほんとに来たらどうしようと、いつもどきどきする。怒りのあまり錯乱して、虐待されたかわいそうな猫たちの復讐をしてしまいそうになるのでね。ほほほ。
かわいい黒猫Kato。 → 猫にごはん

本日は新入りの黒猫がいた。私は黒猫には目がないので、黒がいるとどうにも気になってならない。プロフィールをみると、1ヶ月前にレスキューされた猫だ。尻尾にひどい怪我を負っていたところを発見されたのだ。手術で切り落とさざるを得なかった尻尾は、今は3cmくらいしかない。まだ手術の痕もなまなましく、毛も生えそろっていないというのに、もうかわいらしく元気いっぱい遊んでジャンプもできる。まだ1歳だものね。回復も早い早い。
この黒猫の名前は『KATO』。確かどこかの国の言葉で『猫』という意味だったような記憶があるが、定かではない。アメリカ人的にはこれは「ケイト」と発音するが、どうもカトちゃんという感じなのだ。早く良くなるのだよ、カトちゃん。

2007年3月26日

またたびアンケート

猫用のものがさまざま入っている棚を整理していたところ、このたび発掘されたものがある。
Organic Catnip Blossoms(キャットニップの花(有機栽培))』
いつ買ったんだろうなー。全然記憶にない。確か以前ノアに試してみて、全然反応がなくてつまらなかったので、そのまま放置していたに違いない。ということは、たぶんソフィーがうちにくる前。ってことは、3年以上前に買ったものではないか。我ながらなんと整理の悪いこと。
食べるものだったら即座に捨てるところだが、これは最初からドライフラワー状になったものなので、別に古くなっていてもさしたる問題なかろう。いちおうジップロックには入っていたが、こんなに時間がたったものだから、香りも飛んでいるだろうし、どうせ効き目もないだろう。などと思いつつ、ほら匂ってごらんとソフィーに差し出してみた。
するとなんと。
ものすごく効いている。 → 猫にごはん

もともとソフィーは、西洋またたびと言われるキャットニップも、日本のまたたびも大好きなのだ。たいていのものによく反応して、ゴロンゴロンと転がり体をこすりつけはしゃぐ。そんなソフィーのかわいい様子が見たくて、思い出すとたまにやっているのだが、そんな私の様子を見てJは、「若い娘を薬中(ヤクチュウ・覚醒剤中毒など)にしてもてあそぶ、変態のようだ」という(←どんなたとえだよ)。そうでしょうか、みなさん。

それはさておき、このキャットニップのドライフラワー。今までにないほどの興奮ぶりで、ほら、と差し出す私の手を激しく噛み、猫キックをする。かなり凶暴化している。ソフィーは普段全く人間を噛まない猫なので、こんなことはとてもめずらしいのだ。この猫には、これが一番よく効くようだ。
それでは、噛み猫ノアにやったらどうなるかというと...。ただ食べるだけ。全然変化なし。ノアはまたたびの粉末をやってもキャットニップをやっても、いつもただ舐めて終わるだけなのだ。それらでゴロンゴロンと喜びを表現したのを見たことがない。たいへんつまらないのだ(←やっぱり変態?)。
これがキャットニップのドライフラワー。 → 猫にごはん
(激しく噛まれながらも喜ぶ変態飼い主)

またたびは、今までにもアメリカ人の猫飼いに何度かあげたことがある。そのたびに、キャットニップのような効き目があると説明しているが、どちらがより良く効くのか、それは全く個体差によるとしか思えない。ボランティア先の猫たちも、キャットニップが好きなのもいれば、全然無反応だったり。これは完全なる私の主観だが、たいていの猫が何らかの反応を一番よく示すのは、またたびの粉末のような気がする。私の中での薬中ランキングはダントツ一位だったのだが、このドライキャットニップの花は、もしかしたらその上をいくかも。マイナス面は、遊んだあとこなごなになって部屋中散らかることだ。
楽しいので次回のボランティア先でも持っていって試してみよう。ただし、ソフィーのように凶暴化する猫もいるかもしれないので、大勢いるときではなく一匹ずつ様子を見ながらね。

そしてたまに聞かれるのが、何のためにキャットニップ(もしくはまたたび)をやるのか?どうなんでしょ。またたび粉末についている説明によると、元気のないとき、猫を喜ばせたいとき、などと書いてある。うちの猫たちは元気だから、それではやる必要はない。しかし、猫を喜ばせたいときと言われれば『いつも』なのだが、そういう場合どうしたらいいのだ。何事もやりすぎはよくないだろうから、うちの場合、月に2~3度やっている。あらためて考えると、これは多すぎなのかなぁ。うーむ。
大好きキャットニップ! → 猫にごはん

というわけで、アンケート第2弾を実施させていただきます。コメント残すのはちょっとめんどう、と思っていらっしゃる、そこの猫飼いのあなた。どうぞお気軽に投票くださいませ。よろしくお願いしまーす。

2007年3月29日

みんなの枕

今こうしてキーボードに向かう私の横で、猫が2匹人間用の枕の上で寝ている。寒い時期、布団の中に入りたがっていた猫が、こうして布団の外で寝るようになると、春になったなぁと感じる。暖かくなっても人間の近くで寝たがるなんて、なんて人懐っこい猫たちでしょ。というのは嘘で、今この枕の上が猫たちの人気寝床スポットになっているだけなのだ。
その証拠に、人間がいてもいなくても、日がな一日枕の上で過ごす猫。もちろん夜も枕の上で寝るので、むしろ人間のほうが夜になると、猫の寝床におじゃまして寝ているような感じだ。
正しく猫用。 → 猫にごはん

さすがに毛だらけになった枕で人間が寝るのはためらわれるため、もはや猫用ベッドと化してしまったそれは、もう猫たち専用にすることにした。人間用は別に枕を設置し、カバーも分かりやすく色を変えてある。猫用は青。人間用は白。それなのに...。
これもボクのだ。 → 猫にごはん

それ人間用枕ですけど。だめじゃん。毛だらけの枕のせいで猫アレルギーになったらどうしてくれる。まあ、人間の思い通りにならないところが、猫の猫たる所以。
今日は寒いんですけど、何か? → 猫にごはん

うちには猫用毛布、猫用カゴ、猫用箱など、本来猫が寝るべき場所としていくつか設置してあるが、基本的に寝床ジプシーの彼らは、どこでも気がむいたところで寝る。一時期どこかマイブームの場所でばかり寝ていたかと思うと、ふと気がつくと違う場所がお気に入りになっていたり。
つい先日まで、ノアのお気に入りはJの膝の上で寝ることだったが、そのブームはほんの数日しか続かなかったのだった。ブームが終わったとになって、無理矢理寝ている猫を持ってきて移動させるのはやめましょうね、J。
だんだん暑くなってきたな。 → 猫にごはん