先日こんなニュースをみて、とてもびっくりした私。
【<さおだけ屋>恐喝まがい高額売りつけ…販売員を逮捕】
さおだけ屋といえば、「たけやぁ~、さおだけぇ~」とのんきな呼び声で近所をめぐる、昔ながらの訪問販売ではないか。よくもあんな商売が成り立つものだと、子供ながらに思っていたが、大人になってからもあのフレーズは何の変化もなく、いまだに商売が続いている様子。感心、感心、と思っていたのに....。
このニュースのことを、急ぎJに告げると、「あぁ、昔から竿竹屋は、怪しいといわれてたよね」と当たり前のように言うではないか。ほんとに?全く知らなかった!
私にとってさおだけ屋は、山から竹を切り出してきて、安く売り歩く善良な木こりのようなイメージだったのだ。だってね、「2本で1000円~。20年前のお値段~。」などと呼び声をかけているではないの。そんな安い金額で、食べていけるのだろうか。いったいさおだけが一日何本売れるのだろうか、ガソリン代くらいになるのだろうかと密かに心配していたものだ。
それが何と、『20年前の値段』というのは本当に20年前の値段であって、実際に売るときには法外な値段を提示されるというではないか。「いちきゅっぱ~」と言っていたのは、1980円ではなくて、19800円だというではないか。あーびっくり。さらにネットで検索したところ、昨年だけで全国の消費相談窓口に600件もの苦情が持ち込まれているとか。こんなに被害が多いことも、そしてまた日本中で同じようなさおだけ屋がいることにも驚きだ。さおだけ全国チェーン店なのか?Jに言わせると、そんなことは日本人の常識だというので、またまたびっくりだ。
実はうちには、物干し竿がない。洗濯物は乾燥機を使っているので不便はないのだが、物干し竿の1本くらいあったら便利だなと思っていたところなのだ。昔ながらのあのさおだけ屋が来たら、生まれて初めて1本買ってみようと、どきどきしながらこの1ヶ月くらい待っていたのである(ほんと!)。その節は、田舎のきこりのおじいさん(←勝手なイメージ)に、冷たい缶コーヒーの一本とねぎらいの言葉でもさしあげようなどと、妄想をふくらませていたのだ。あ、危ないところだった。
もしかしたら世の中には普通の(?)さおだけ屋さんもいるのかもしれないが、このたびのニュースで、私が持っていた良いきこりのイメージはすっかり地に落ちてしまった。
ところで、ネットでさおだけ屋についていろいろ検索していたら、こんなサイトがみつかった。さらなるさおだけ屋の真実に迫りたい方はこちらをご覧あれ。