猫にごはん

 

 

 

 

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2007年12月 アーカイブ

2007年12月 2日

暖房はじめました。

もう師走になった。早いものだねぇ。アメリカから帰国してからもうすぐ半年。その間、梅雨・真夏・そして冬。と、激しい気温差を乗り越えてきた(←大げさ)。夏になったとたんにエアコンを購入し、冬になったとたんに暖房器具を必要とする、体力も気力もない我が家。
暖房器具は、コタツを買おうかどうしようか悩んだすえにやめた。なぜなら忘れていたが、この家には床暖房がついていたのだった。コタツもいいんだけどねぇ。憧れのコタツに猫にみかん。正しい日本の冬ではないですか。

というわけで、床暖房解禁しました。
えっ、床があたたかいわっ!!! → 猫にごはん

いやもう猫が喜ぶこと。こんなに効果があるとは思わなかった。いつも寝室のお気に入りの場所でばかり丸くなっている猫たちも、暖かくなった床におくとすぐに、ごろんごろんと始める。おぉ、こんなに猫に受けるとは。
あったかーい。 → 猫にごはん

床にただ寝ているだけではなく、思いっきり伸びて気持ちよさそうにしている。たまに裏返しになったりして、体全体で暖をとろうとするところなんかも、けなげではないか。
床暖房でひとつだけ問題点があるとすれば、猫がいっこうに人間の膝に乗ってこなくなったこと。今までだったら、ソファに座るとすぐに猫がきたのにね。人間はちょっとさみしいのだった。
うーん、気持ちいいー。 → 猫にごはん
うれしーっ。 → 猫にごはん

2007年12月11日

日光観光

週末は、台湾人夫婦が遊びにきた。サンディエゴ在住の彼らはJの元同僚で、台湾への里帰りついでに、ちょっとだけ日本に立ち寄ったのだ。二人とも日本に来るのははじめてだ。
どこへ行きたいかと聞くと、「フジサン」か「ニッコー」がいいというので、みなで日光まで足を伸ばすことにした。日光なんて最後に行ったのは何年前だろう。しかも東照宮なんて、たぶん小学校の遠足以来か...(遠い目)。
久しぶりの東照宮。 →  猫にごはん

まだちゃんと修学旅行生もいっぱいいた。雪の舞い落ちる寒い日光でも、しっかりミニスカートの制服。がんばってるねぇ。

外人と一緒にいると、思いもよらぬところに彼らが感心したりするので面白い。例えば、靴を脱いで下駄箱にしまうところでは、ちゃんとブーツ用の長い下駄箱があるのに気がついて驚いていた(私も驚いた)。
お昼に食べた精進料理の店で、女中さんが、湯のみに残っている茶を捨てて新しいのを入れてくれたのに驚いていた。おままごとのような小さな茶碗にもびっくりしていた。
擬製豆腐。 → 猫にごはん

うちに遊びに来たときには、トイレのタンクにたまる水で手を洗えることにも感心していた。こんなの初めて見たという。日本ではあまりにも当たり前すぎて、気にもしたことがなかったが、そういえばアメリカにはこの手のトイレはなかった。アメリカ式のトイレは、たいていお風呂場も洗面所も一緒になっているので、タンクの水で手を洗う必要がないのだろう。考えたらとても日本的なのだね。
正しい日本ついでに、日曜の夜の正しい茶の間の光景(たぶん)、「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」にチャンネルを合わせる。「ちびまる子ちゃん」は、15年以上も前に台湾でとても流行っていたそうだ。同じテーマ曲のまま、今でも毎週新作をやっていると言ったら本当にびっくりしていた。私もこの番組を見るのは何年ぶりかのことだ。通訳しないでも理解できる、優秀なアニメなのだと、改めて感心した。
正しい和風庭園。 → 猫にごはん

話は変わるが、ブログの更新をさぼっていると、書きたかったことがどんどんたまってきてしまう。いちおう時系列にしたいと思っているので、古い話を書かないと最近のネタが書けない、という滞りスパイラルに陥ってしまうのだ。というわけで、今度から適当に思いついたものを気が向いたときに書くことにしたのだ。しかしそうなると、もはや日記としての意味をなさないし、いったい何のためにブログを書いているのだろうと、自分でも首をかしげたくなってしまうのだった。うーん。まぁ本当にどうでもいい話でしたね。

2007年12月17日

猫に好かれる人たち

ここのところ週末に複数の来客が続いている。うちの猫たちは、そのお客さんによってさまざまな対応をとるので面白い。

人間のことが大好きなノアは、たいてい玄関まで迎えに出て、靴や鞄や足のにおいをくんくん嗅いでまわる。そのあと居間で一緒に話に耳を傾け、団らんに加わるのが好きだ。特に最近床暖房がついていると、お客さんがいてもいなくても、いつもと同じように、床の真ん中でごろーんと寝そべってくつろいでいる。寝転がりながらたまに人間の足に触ったりと、自らスキンシップをはかったりなどもして、猫好きなお客さんには非常に好評でよいもてなし役になってくれる。
そもそもノアはたいへんイジリがいのある猫なので、噛み付かれて喜ぶタイプの自虐的なお客さん(Kさん夫とか、U夫とか)にも受けが良い。ところが先日台湾人夫婦が来たときは、めずらしく全く出て来なかった。それどころかなぜか極端に彼らを嫌い、Jに無理矢理連れて来られても、全速力で逃げ惑う始末だ。いったいノアにとって、何がそうも他の人と違うのだろうね。

そして人見知りのソフィーは、誰が来てももちろん全く出て来ない。ひどい時はピンポンと呼び鈴が鳴った瞬間から、ずーーーーっと押し入れの奥で息をひそめて、玄関を出て行くそのときを今か今かと待ちわびている。
ところが最近それでもずいぶん改善されて、押し入れの中ではなく、寝室のベッドの上で気配を殺して普通に寝ていたりするようになった。たぶん、冬になって人間のいる居間の扉を閉めるようになったので、来客の声が聞こえにくくなったせいではないかと思う。
ソフィーにとっては、見知らぬ人の声が一番怖いらしいので、声の大きいお客さんほど嫌う傾向にあるようなのだ。
声のトーンの低い人のことはそれほど嫌わない。いつも逃げずに普通にしているのは、友人Oが来ているときだ。Oはサンディエゴにも2週間ほど泊まりに来ていたので、ソフィーも少しは慣れているのかもしれない。
驚いたのは昨日のことだ。遠方から初めて遊びに来てくれたNくんに対し、ソフィーは隠れるどころか、すぐに居間に自らやって来たではないか。Nくんは普通にしゃべっているというのに、全く怖がる様子はなかった。そう、Nくんの声もとても低くて静かなのだ。ソフィーはNくんの荷物のにおいを嗅ぎ、靴下にちょっと顔をこすりつけて出て行った。すばらしい。初めての快挙だ。

この、OとNくんに共通しているのは、声のトーンだけではない。二人とも動きがたいへん慎重で、一度座ったらずっとそのままの姿勢でいるような、落ち着いた人たちなのだ(性格は除く)。食べ方も静かで、食器の音をたてないような感じ。もちろん突然大声で笑い出したり、騒いだりも決してしない(気をつけましょうね、J)。
ほら、よくいるではないですか。この人のそばに大事なものを置いておいたら破壊されるのではないかと恐怖を与えるタイプのヒト。それとは全く逆のタイプの安心の人たちなのだ。

そしてもう一つ共通している大きなポイントは、この人たちは二人ともたいして猫好きではないということだ。猫が近寄ってきても、決して触ろうとはしないし、むしろ猫の存在に気もつかなかったりするくらいだ。猫はそういうこと敏感に分かるのだね。
私自身は他の猫にどういう目で見られるのか分からない。実家の猫は触らせてはくれるが、出向いて来てはくれない。J兄のところのツクシ嬢には、何も悪いことをしていないのに、たまにシャーとされる。
猫に好かれる人たちになるには、たぶんもっと猫好きオーラを抑えなくてはいけないのだろうね。難しい...。
やっと床暖房でくつろげるわ。 → 猫にごはん

2007年12月22日

うそつき洗濯機

うちの洗濯機は、半年前帰国してから購入したものなので、まだ新しい。静かだし、洗い上がりなど特に不満はないのだが、たまにウソをつくのが問題だ。

洗濯物を入れてスイッチを押すと、洗濯物の重さを量って、洗剤の量を指示し、洗い上がりまでの時間を教えてくれる。そして残り時間がデジタル表示されるのだが、そろそろ終わる時間だと思って洗濯機のところへ行っても、まだ全然時間前だったりすることが多々ある。さっきあと残り5分だったはずなのにおかしいなぁと、常日頃から不信に思っていたのだ。

そしてそんなある日、私はとうとう現場を押さえたのだった。廊下を通りかかって、ふと洗濯機の残り時間を見ると、なんとっ、『残り7分』が『残り15分』にぱっと変化したではないか!
「今ごまかしたわねっ!!!」
と、犯行現場(←大げさ)をまさに目撃した私は大声を出し、さっそくJに言いつけた。「今ね、洗濯機が時間ごまかした。やっぱりあの洗濯機はウソをついていたのだ」

洗濯だけなら40〜50分で終わるので、それだけなら私も細かいことを厳しくは言わない。でもね、この洗濯機は乾燥機も一体型になっていて、洗濯から乾燥まで一気にやると、3時間はかかるのだよ。こっちにだっていろいろ時間の都合があるのだよ。
この残り時間がクセもの。 → 猫にごはん

そして今日こそ厳しい詮議をしようと、意気揚々とJを引き連れ、犯人(洗濯機)のところへ戻ってみる。すると、なんとっ。Jが着いたその瞬間に、急に『E3』などという見たこともない表示に再度変化をしたあげくに、勝手に止まってしまったではないか。きーっ。なによ、E3って。
E3、E3...っと(取扱説明書をめくる)。
『洗濯物の量が少なくはありませんか』
多いくらいじゃっ!ついさっき、1.2倍の洗剤を入れろなどと命令したじゃないの、あんた!怒る私に対し冷静なJは、フタを開けて、洗濯物にちょちょっと触った。そして再びスイッチを入れると、なんと何事もなくまた『残り10分』などと動き始めたのだ。なにぃ〜。
こういうときは、ちょっと触ってやればいいんだよ、などとJは言い去るが、いったいどういう構造なのでしょうね。まったくむかつく。
その後も、こっそり隠れて(誰から隠れる?)見ていると、10分から、9分、8分、7分、と立て続けにばばばっと変わったあげく、あとはほぼ当初の時間通りに洗濯は終わったのだった。いったいこの残り時間には何の意味があるというのだ。
そもそも何が気に食わないのかというと、毎回洗剤の量を指示してきたり、洗濯物が多過ぎだの、少な過ぎだの、うるさいのことなのだ。風呂の残り湯ボタンなどと小賢しいものまでついている。ハイテクになったのはいいが、日本のものはなんでもやり過ぎなんだよねー。自由度が少な過ぎる。あぁ、アメリカで使っていた、ただただ大きいだけで全く気の利かない洗濯機が、今やなつかしいのだ。
黒猫からメリークリスマス! → 猫にごはん

2007年12月25日

たまにはスキンシップ

暖房はつけはじめると、今寒いのか寒くないのか考えるまでもなく、つい使ってしまうものだ。夕方家に帰ってくると、部屋の電気を点けて、ついでに無意識に暖房もスイッチオン。すると本当に猫たちが、暖房のついた部屋に次々集まってくるのだ。ぴぴっ、というスイッチの音に反応しているのだろうか。寒がりだねきみたち。
ところで、そういえば最近全然猫が膝に乗ってこなくなった。これではイカンと(?)、たまに暖房をつけずに部屋にいると、ほらこの通り。
さぶ、さぶっ。 → 猫にごはん

飼い主ってただの暖房器具だったのね。いたってゲンキンな猫たちなのだ。

それでは暖房もなく、人間もいないときは、どうやって暖をとっているかというと、こんな感じの2匹。
さぶ、さぶっ。 → 猫にごはん

おぉ、なんと。とっても仲良さそうではないの。いつにもないツーショットで、ほぼ猫団子状態になる。写真的には、明らかにこっちのほうが猫らしくて良い感じだ。

しかし床暖房をつけたとたんに、はいこの通り。
あーあったかい。 → 122207_1.jpg

もうバラバラ。あぁ、この2匹の距離がなげかわしい。部屋が暖かければくっつく必要がないなんて、さみしすぎる~。

2007年12月28日

仰向け猫

ずいぶん前に、ノアは仰向け抱っこが好きだというエントリーを書いたが、最近もっとエスカレートしている。

仰向け座り。 → 猫にごはん

出先から私が帰ってくると、いつもノアは大歓迎してくれる。玄関まで飛び出して迎えに来ては、頭をがんがんこすりつけ、なでてなでてとせがむ。そして抱き上げると、もうそのまま膝の上に座ってくつろいでしまうのだ。この仰向け座りのまま、毛繕いしたり、そのまま寝てしまうこともしばしば。こんな格好が楽なのだねぇ。
しかし帰宅したばかりはこちらも何かと忙しいので、そうそう相手もしていられない。時計を外し、ピアスを外し。そんな荷物置きにされてもへっちゃらなこの猫。
全然平気です。 → 猫にごはん

ノアはJが帰ってくると、また違う態度を示す。
にゃーん、にゃーんと大声で絶叫し、Jを追い掛け回す。と、ここまで書いて思ったのだが、Jは私のようにゆっくりノアを抱いてあげないからなのだろうね。逃げるJと追うノア。そのうち追いかけっこになって、ング~ング~などと、グーグーガンモのように鳴きながら、部屋中走り回って、この2匹、もとい、1人間と1猫は遊ぶのであった。
ところで、グーグーガンモ(GUGUガンモ)って、今ネットで検索したら、1984~1985年の一年間だけやっていたアニメだったのだね。うちではいつも、「お前は、グーグーガンモか!」というツッコミをノアに入れているので、そんな古い気はしなかったのだが、もう13年も前のアニメではないか。古っ。

もう2007年も間もなく終わりになる。たぶんこれが今年最後のエントリーになるだろう。
『猫にごはん』は2003年12月22日に始めたので、丸4年たった。我ながらよく続いているものだ。4年前からずっとコメント入れてくださっている長いお付き合いの方もたくさんいる。今年一年たいへんお世話になりました。みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。我が家は、5年ぶりに日本で過ごすお正月です。来年もよい一年でありますように。