猫にごはん

 

 

 

 

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2006年5月 アーカイブ

2006年5月 2日

いろいろ筋肉痛

今、体のいろいろなところが筋肉痛になっている。まずはふくらはぎ。そして二の腕。そして右手の手のひら。
原因はおそらく、週末プールで泳いだり、ボウリングをしたり、エアホッケーをやったり、ビリヤードをやったりしたせいだろう。どれも久しぶり。不健康なのか健康なのかよく分からない感じだな。
サンディエゴはもう随分暖かくなった。今年初めて泳ぐプールは、屋外なので温水に温められてはいるものの、日差しはもうまるで初夏のような暖かさだ。30分がんがん泳いでストレッチもしなかったので、確実に筋肉痛になる予感がしていたのだった。
健全なビリヤード場。 → 健全なビリヤード場。

昔はよくやったものだが、アメリカでビリヤードをやるのは初めてだ。アメリカのビリヤードといったら、怪しげなバーの片隅にあったりするので、気の弱い私などは気軽に入っていけない雰囲気なのだ。しかし今回、ボウリング場の片隅にあったビリヤード台は、やはりバーの隣に設置されてはいたものの、周りも家族連れが多く安全な雰囲気。1ゲーム75セント。コインを3枚入れて、勝手にゲーム開始できるところが気軽で良い。ボウリングの待ち時間に(日曜の夜のボウリング場はたいへん混んでいたのだ)、一勝負。
ボウリング柄の靴下を買った。 → ボウリング柄の靴下を買った。

手のひらが筋肉痛なのは、しかしながら遊んだり運動をしたせいではないことを私は知っている。中華料理のせいなのである。中華料理をもりもり食べたると、いつも手が痛くなるのだ。週末マルコさんに連れて行ってもらった、中華料理屋(重慶巴人川菜)は久しぶりに中華の当たりの店だった。とても辛く濃く、私好みでおいしかったので、ばくばく食べてしまった。しかし、私はあの中華料理の象牙の箸がとても苦手なのだ。力をいれて持ちすぎるのか、いつも食べている途中で、親指と人差し指の間の付け根のあたりが疲れてくる。何もあんなに長く太い箸である必要もないのになぁ。どなたか同じように手のひらが筋肉痛になる方はいらっしゃらないでしょうかね。

2006年5月 4日

猫の記念写真

たまには2匹仲良く並んで記念写真を撮りましょ。はい、チーズ。

Zzzz(byノア)→050406_2.jpg

あーだめだめ。そちらの黒猫さん、今寝てましたね。目をつぶってしましまうのは、黒猫写真としては致命的なNGですよ。ただの黒い塊にしか見えませんからね。気を取り直して、はいもう一度。

あ、あれなんだろ。(byノア)→050406_1.jpg

あぁぁ、今度はよそ見をしてしまいましたねー、黒猫さん。ちゃんとカメラ見てくださいよ。茶色の猫さんのほうは決まってたのに。

またあんたなの、いい加減にしなさいよね。(by ソフィー。怒)→050406_4.jpg

お、落ち着いて、落ち着いて、茶色さん。ささっ、もう一度だけ。はい、ポーズ。
今度はばっちり。 → 050406_3.jpg

このあと、怒るソフィーにノアが追いまわされていたことは、言うまでもないのだった。

2006年5月 6日

考えさせられること

コンピューターのクラスで課外授業(施設の見学)がある予定だった日の前日のこと。その予定は前の日になって急にキャンセルになった。そのことを、先生のジョーは授業中に生徒たちに伝えた。
「明日の予定はキャンセルになったから。授業は普通通り教室で行います」
それはそれは、さらりと伝えたのだった。~ has been cancelled. ジョーはぼそぼそと抑揚のない声で話す人だ。英語の不自由な私は非常に心配になったので、両隣のオタクたちに確認した。
「明日課外授業なしになったって、今言ったよね?ね?ね?ね?普通に授業やるんだよね?ね?ね?ね?」
2人に確認して安心した私は、翌日普通に教室に行った。そして教室では、何事もなかったようにいつも通り授業は行われた。生徒も全員出席している。ただ一人を除いては。
この40名程度の生徒のうち、日本人は私ともう一人しかいない。その彼、Hくんがいないのだった。Hくんは今まで一度も欠席したことがない。激しく嫌な予感のした私は、休み時間になるとすぐさま彼の携帯に電話したが、繋がらない。もしかしたら体調でも悪くなったのかも、と無理やり納得させ、その日の授業を普通に終えたのだった。
次の日。Hくんに確認してみたところ、あぁぁ彼はやはり勘違いして、課外授業の予定だった待ち合わせ場所に一人で行き、寂しく1時間も他の生徒たちが来るのを待っていたのだった。しかもその場所は非常に分かりづらい場所にあり、おまけに出入り口にはゲートがあり、施設内でもらえるチケットがないと、出ることもできないのだった。そんなところで一人待ちぼうけにあってしまったHくん。うぅぅ、かわいそうに。気持ちよく分かるよ。こういうミスコミュニケーションっていつ自分に降りかかってもおかしくないものなぁ。もし自分だったらさっそくブログのネタにするだろう(あ、人のでもネタにしてるか)。

という前日の悲しい出来事を教室で話していた私たち。そこに現れたのは、いつものアメリカ人のマーサと、ペルー人のギヤモ。マーサはいつもジョークばかり言って笑っているような人なのだが、このときに限っては非常にマジメな表情で優しく、それはかわいそうだったねぇと同情をよせた。そして続いてギヤモの言った言葉は、あまりに意外だったので、私は何のことやらさっぱり分からなかった。
「課外授業が中止になるとは、ジョーは話さなかったから、Hが分からなかったのは当然だ」
え?何ですと?
何かの聞き間違いかと思ったので、もう一度聞き返すが、同じ事をいう。何を言っているのだろうこの人。だって、ジョーが話したからあんただって、キャンセルだと知って昨日ちゃんとクラスに来てたじゃないのと、いろいろ頭に疑問がうずまく。
そこへふと通りかかった中国人(名前は知らない)男性一人。『間違えて待ち合わせ場所に行ってしまった』という言葉を耳に挟むやいなや、なんと文字通り、その場で腹を抱えて笑いだしたのだった。す、すごい。なんてストレートな反応だ。
すると温厚なギヤモは突然たいへん怒り、「Hを笑うのじゃない!」と中国人を叱り付けたのだった。そこにきて、ようやく先ほどのギヤモの言った言葉を私は理解したのだった。そうか。彼はあんなにバレバレな嘘をついてまでも、Hくんをかばって慰めていたのだったのか。優しいではないのペルー人。あまりの意外な優しさに、私は何のことやら全然理解できなかったよ。そして私はこういう状況で、少し笑い話にしながらも、同情を寄せるという、いかにも日本人らしい中途半端な対応をしていたのだった。
こういうことを言うと、〇〇人はこういう性格だ、などと決め付けているような感じにとられそうだが、そういうわけではない。いろんな性格の人がいろんな国にいるものだ。たまたま今回アメリカ人、ペルー人、中国人、日本人の反応がそれぞれ違っていたので、なんだか面白いなぁと思っただけの話である(でも確かに、なんて中国人らしい率直な反応だろうと、妙に納得してしまったのは事実である)。そして、誰のとった反応が、一番本人にとってなぐさめになったかも、一概にはいえない。

そんな私は、今日アメリカ人から、おまえは日本人らしくないと言われた。その理由は、いつも遅刻してくるからだと。日本人だって遅刻する人はいるっちゅうに。固定観念にとらわれるのはよくないですねぇ。

2006年5月11日

灰色の生クリーム

今日はコンピューターのクラスの先生の誕生日。いくつかびっくりイベントやプレゼントを用意し、みんなで誕生日を祝う。私は飾り付け担当になったので、前日PartyCityという、パーティーに必要なものならここで何でもそろうような店に買出しに行った。外でのパーティーといったら、やっぱり風船も必要だろう。偶然ながら我が家にはヘリウムガスのボンベがある。ガスは買わなくて良いから(ボンベは30ドル程度で売っている)、風船だけ72個入りを購入。その他、テープやら、ぶら下げる飾りやら買いそろえた。
そして当日。いざ風船を膨らませようとしたところ...。うーん、ガスがなくなっていたのですねぇ。随分前に買ったちょっと使いかけのガスだったから、少しずつもれてなくなってしまったのだろうか。なぜか完全な空だった。さて、困った72個の風船。仕方がないので、みんなに協力してもらい、口で膨らませることになった。しかし、風船って意外に膨らまないものなのだなぁ。考えたら最後に風船を口で膨らませたのなんて、いったい何十年前のことだろうか。記憶にすらない。責任とって私も膨らませようとしたのだけど、いくらやっても一つも膨らませられないばかりか、立ちくらみになりかけたのでしばし休んでいた(←迷惑なやつ)。こういうのって何かコツがあるのだろうな。小柄な台湾人の女の子など、あっという間に20個近く膨らませていたので、それにもびっくりだ。すまぬね、みなさん。
食べ物いろいろ。 → 食べ物いろいろ。

パーティーはポットラック(食べ物持ち寄り)形式なので、またもや様々な国籍の食べ物が並ぶ。私が作っていったのは無難にサンドイッチ。パンの耳も切って小さく三角に切りそろえる。何の変哲もないサンドイッチだが、マスタードの代わりにホースラディッシュ(西洋わさび)を使い、レタスの代わりにルッコラをはさむ、けっこうお気に入りの組み合わせなのだ。残念なことにきゅうりのサンドイッチは人気薄だったが、ツナや卵はすぐになくなった。みんな野菜も食べようよねぇ。
見回すと、テーブルにたくさん並んだ食べ物のうち、生野菜やサラダはほとんどなく、パーティー用の生野菜セットがあるだけだった。この生野菜セットには、プチトマト、にんじん、そして恐怖の生ブロッコリーが入っていて、ぱっとしない味のマヨネーズディップをつけて食べるのだ。生のブロッコリーは、何度見てもどうしても私は手を出すことができないのだが、アメリカ人はもちろん平気で食べる。洗ってあるかどうかも疑わしいのだけれど...うぅぅ。
アジア料理もたくさんあった。揚げ春巻き、ベトナムサンドイッチ、中華の炒めもの、太巻き(メキシコ人作)など、どれもなかなかおいしい。
コンピューター柄のケーキ。 → コンピューター柄のケーキ

デザートはもちろん、誕生日ケーキだ。これまたいかにもアメリカらしい、四角いケーキ。ケーキは名前を入れられるだけではなく、絵柄も注文できる。今回はコンピューターの先生なので、分かりやすくコンピューター柄のケーキだ。取り分けて手渡されたケーキは、ちょうど灰色と水色の生クリームがたっぷりの部分(モニターの右端部分と思われる)。最初は食べるのにかなり抵抗があったが、食べてみると、灰色だろうが白だろうが、ただただ歯が抜け落ちそうにとことん甘い甘いアメリカのケーキなのだった。しくしく。

ところで空だったヘリウムガスのボンベをゴミ箱に捨ててこようと思ったら、むやみと捨てると法律違反になると外側に厳しく書いてあったので、捨てられなかった。おまけによく読むと、このボンベにガスを再注入して使った場合、50万ドル(約5500万円)の罰金の上逮捕されるのだそうだ。ひ~。 (※不要になったボンベはちゃんとリサイクル場に持っていきましょう)
飾り付けで使った顔のついた風船を、1個だけ家に持って帰ってくると、ソフィーは一目それを見るなり恐慌をきたして、逃げ惑っていた。ま、ちょっと怖い顔かもな。
黒猫に黄色はよく似合う。 → 黒猫に黄色はよく似合う。

2006年5月13日

ソフィーのおもちゃ

【問題】 今日のわたしは、今までのわたしとどこが違うでしょう。
新しいわたし。 → 新しいわたし。

正解者は、我が家の夕飯にご招待(交通費は含まれません)。 ← うそです。正解は続きへ。

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2006年5月18日

猫背すぎる猫

常々思っていたことだが、ソフィーはとっても猫背だ。背中が出っ張っているように見えてならない。
とっても猫背な猫。 → 051806_2.jpg

それはもしかしたら、ノアと比べるから特に目立つだけなのかもしれない。ノアは猫のくせに嫌に姿勢がいいのだ。全然猫背ではない。しかし比較の対象がこの2匹だけなので、どちらが正しい猫の姿勢なのかさっぱり分からない。
とってもまっすぐ。 → とってもまっすぐ。

2匹が同じように座っていても、ノアは姿勢がよいからいつもきちんと礼儀正しく座っているように見えるし、ソフィーはなぜかだらけているように見えるのだ。はっ!ってことは人間もやっぱり猫背だとだらけて見えるのか。ほら、今背中を丸めてパソコンに向かっているそこのあなた、気をつけましょうね(人のこと言えないけど)。
2匹並んでいると、背中の角度が明らかに違うのだ。もちろん、オスとメスなので体の大きさも違うが、上から見ると体の長さは全然変わらないのに不思議だ。
角度がこんなに違う。 → 角度がこんなに違う。

もしかしたら原因は背中ではなく、前足の長さの問題なのかもしれない。ソフィーは前足が特に短いため、必然的に座ると猫背になってしまうのかも。もしくは、ノアの前足が特に長いために、姿勢が良くなってしまうだけなのかも。
前足の長さが違う。 → 前足の長さが違う。

別にだからといって、どちらかがおかしいということではないのだが、あらためて写真で見比べてみると随分違いがあったので疑問に思っただけなのだ。
さて、みなさんの家の猫たちは『猫背猫』か、『姿勢のよい猫』かどちらでしょうか。そしてそれは性別と関係があるのか?うーむ。
仔猫の頃はもっと猫背猫。 → 051806_1.jpg

2006年5月20日

基地に潜入

サンディエゴといったら真っ先に思いつくのが、軍隊の街ということ。映画『トップガン』の舞台にもなったミラマーの海兵隊基地では、毎年空軍のエアショーが行われているし、ダウンタウンの海岸にはたくさんの軍艦が鎮座し、自然な風景の一部になっている。少し北へ向かえば、ニュースでよく耳にするキャンプペンドルトンの基地もあり、制服姿の軍人さんの姿を街中見かけることもめずらしくはない。しかし、今まで縁がなかったため、一般開放のイベント以外で、基地(ベース)内に足を踏み入れることはなかった。
今日は最近お友達になったEさんとその旦那さまの案内で、ベースを見学することができたのだ。うれしー。E夫は海軍の軍人さんなので、Eさんはいわゆるミリ妻というやつだ。アメリカ人のE夫は、しかしながら、アメリカ人に対して持っていた私のイメージを全て覆すような、とってもとってもシャイな人(おまけにとてもソフトでハンサム)。無口なアメリカ人もいるんだなぁ。あーびっくりした(と驚くくらいアメリカ人はおしゃべりな人が多い)。友達になった夫婦に会うたびに、毎回いつも感心するのだが、なんでこうお似合いな人たちがカップルになるのだろうなぁ。このご夫婦も美男美女で本当によくお似合いだ。

ベースの中へ入るときは、緊張する。E夫と一緒なので、別に何も問題はないし、質問もされたりはしないのだが、検問を通るときはどうしても無口になってしまう。もしも今ここでダッシュで基地に駆け込んだら(なぜ駆け込む必要がある?)、背中から撃たれるに違いないとヒシヒシと感じる。
写真をいろいろ撮りたかったのだけど、やっぱりそういうことはまずいだろうと自粛。なぜなら、以前ミラマーのエアショーのときに、海兵隊のベースの入り口で写真をぱちりと一枚撮ったら、たいへんな勢いで叱られたことがあるからだ。あのとき大勢の一般人が検問を通っていたのに、写真はやっぱりダメだったのだ。ゲートを撮ったその写真を削除するまで厳しく見張られてしまった。あのとき持っていたカメラがデジカメじゃなかったら、どうなったのだろう。ネガ没収か?キビシー。ちなみに、そのときは検問所以外は、どの場所を写真に撮っても叱られなかった。
さみしい魚売り場。 → さみしい魚売り場。

今回もせっかくカメラを持っていったのに、一枚も撮らないのもどうかと思って、こんな問題のなさそうなところを撮ってみた。これはベースの中にあるスーパー。一般のスーパーと売っているものはそう変わらないが、値段はとても安い。そして、売り場が飾りっけがなくあっさりしているのも特徴的だ。面白かったのが生鮮食料品売り場で、巨大な部屋の端から端までほとんど全てが牛肉で占められている。牛肉、ギュウニク、ぎゅうにく。その他の肉はほんの少し隅に置いてあり、さらに一番端っこに、申し訳程度にさみしいシーフード売り場があった。みなさま、牛肉が一番お好きのようですね。
その他いろいろと興味深いところもあったのだが、いかんせん写真がないので紹介できなくて残念。自分たち用のお土産には、Tシャツや帽子を購入した。ベースの中は税金がかからないのがいいですね。あー楽しかった。また連れて行ってもらおう。
どれがあたしのお土産? → どれがあたしのお土産?

2006年5月25日

花の日

たまにはめずらしく2人だけで外食。しかもこんな海が見えるこじゃれたレストランで、カクテルなんぞ飲んでみたりして。久しぶりじゃー。
そう今日は結婚記念日なのだった。4年目は花婚式(らしい)。
海の見えるレストラン。 → 海の見えるレストラン

この店は1953年に作られたとても古い、ポリネシア料理のレストランだ。一度行ってみたいと思っていたのだった。お店の人もアロハシャツやムームーのようなものを着ていて南国の雰囲気満載。ところが、私たちのテーブルに着いたウエイトレスの年配の女性だけは、どうもアメリカ人には見えない。試しに日本語で話し掛けてみたら、本当に日本人だった。もう30年近くもサンディエゴに住んでいらっしゃるのだという。お互い日本人だと分かったからには、向こうも「お料理はおいしいですか?」などと日本語で話し掛けてくるし、こちらも「すみませーん」などと日本語で呼びかけられる。楽チン楽チン。
アメリカのレストランでは、ウエイトレスの方々はたいていとても愛想がよく、食べている途中で、少なくとも一度は話し掛けてくる。「Everything fine?」「How's everything?」などなど。どうか、と聞かれても、いつも「Good」とか「Very good」とか答えるしかない、我ながら貧相な英語のボキャブラリー。しかし、これを日本語で言うとなるとどうも妙な違和感を感じるものなのだった。
「トテモイイデス」「オイシイデス」となぜか片言のような、ぎこちない日本語になってしまう私たち。こういう会話、普通日本語ではしないからなぁ。
料理もおいしい。 → 料理もおいしい

ともあれ、雰囲気も良く、一人だけだが日本語も通じるウエイトレスさんもいるし、料理もおいしいお店で、満足満足。楽しい結婚記念日でした。

2006年5月26日

優しい人たち

二日前から怪しいとは思っていたうちの車。とうとう...、とうとう...。しくしく。
学校へ行く途中のこと、赤信号で停まった瞬間に、しゅるるるるるるぅ、と悲しい音とともにエンジンが停まってしまった。場所はまさに交差点のまん中。あぁぁぁ。目の前が一瞬暗くなるが、なんとか心を落ち着けてもう一度エンジンをかけてみると、なんとかかるではないか。学校はもう目と鼻の先。このまま行くしかない。どうかこれ以上信号がありませんようにと祈りつつ、無事にたどり着いた。
しかし同じようなことが二日前にも起こっていたのだった。『Check Engine』の警告ランプもしばらく前から点いたり消えたりしていたし。
でもだからといって、もう学校まで来てしまった以上、何とか自力で帰るしかない。不安なまま授業を終えた帰り道。な、な、なんとまたもや停まってしまった。今度は走っている最中、アクセルを踏んでいるというのに。昼間の大通り、エンジンが突然停まったまま、パワステも切れたためハンドルも利かない。惰性で路肩までたどり着くが、もうこれ以上は無理だ。このままハイウェイに乗って帰る勇気は、さすがの私にもない。ラッキーなことに、以前ブレーキの異常音を修理してくれた親切な修理屋がすぐ近くにある。そこまで。そこまで何とか行かなくては。静かな車内で、一人心臓をばくばくさせている私。後続車が来ない瞬間を狙って、再度エンジンをかけ、そのまま一気に修理屋まで飛び込んだ。やった。これでもう大丈夫。
前回と同じジャスティンという親切なアメリカ人の修理工さんがいた。彼に助けを求めて、車の状態を片言英語で説明する。優しいジャスティンは、しっかり聞き取ってくれるが、今日は3連休前の金曜日。来週の火曜日以降になるかもという。車もう一台持っているかと聞かれ、うなだれる私。よっぽど哀れに思ってくれたらしく、なんとか交渉して2時間後にうちの車をみてくれることになった。修理はそれから始まるが、直るかどうかは不明。おまけに、仕事帰りでよかったら僕が家まで送ってあげるよとまで申し出てくれた。うぅぅ、いい人だ。
とりあえず、連絡がくるまで待たなくてはいけない。どうしよう。Jに電話で訴えると、バス停まで歩いて(たぶん1時間くらいかかる)、そこからバスで帰ってくればよいという(たぶんプラス1時間くらいかかる)。そりゃぁそうだけどさぁ。とりあえずトボトボと、修理屋から徒歩5分のところにある、日系スーパーまで歩く。実は真っ先に電話しようと頭に浮かんだ友人が一人いたのだが、自分でなんとかなるかもしれないのに頼るのもどうかと思って、止めたのだ。しかしこの日系スーパーは、彼女の行きつけのスーパーであることを私は知っている。そこには座れる場所もあるし、ファーストフードの店もある。幸いにも持っていた新しい本を読みながら、かつ駐車場にも目を向けつつ、待つこと2時間。
なんとそのとき、見覚えのある鮮やかな美しい黄色い車体が駐車場に滑り込んできたのだった。
「マルコさ~~~~~~ん(涙)」
サンディエゴで犬猫と暮らす』でおなじみの、マルコさんが偶然にも現れたのだった。そう私が真っ先に思い浮かべたその人が、今目の前にいる。こんなにも、会えてうれしかった友達がいまだかつていただろうか(失礼)。待ちくたびれた私を、優しく家に連れ帰ってくれ、お茶とお菓子と犬猫スキンシップで慰めてくれたマルコさん。優しい。
その後車はとんとん拍子に事が進み、営業時間ぎりぎりに無事修理が終わった。どこが悪いか、電話でジャスティンに説明してもらったときには、「Oxygen(酸素)、oxygen」としか聞き取れなかったが、のちにJに日本語で説明してもらっても、理解の程度はたいして深まらなかったのだった。どうやらどこぞに酸素がうまく通っていなかったのだそうだ(←全然分かってない)。
ちょうど一ヶ月前に、Smog checkという排ガスの検査を別の店でしてもらったばかりなのに、なんでそのとき分からなかったものか。いったいあのときは何の検査をして、OKだったのだろうか。まぁ、とにかく無事に車も戻ってきた。終わりよければ全てよし。本日の出費、328ドル。痛っ。
怪しい排ガス検査。 → 怪しい排ガス検査。

マルコさんとトム、本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。