猫にごはん

 

 

 

 

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2006年9月 アーカイブ

2006年9月 2日

電車に乗ろう!

めったにこのbikeカテゴリーに新規追加がないが、ほんとうにたまにしか乗っていない自転車。そうだいたい月に2回くらいだろうか。いつも乗っている最中はとっても楽しいので、あぁこれからはもっと頻繁に自転車に乗ろう、などと反省したりするのだが、どうも乗り始めが面倒でならない。というのも、うちの近所は坂道だらけなので、自転車に乗りに行こうと思うと、車に積んでどこか平らな乗りやすいところに行きたくなってしまうからなのだ。車に積むには、自転車用のキャリアをまず車に取り付けねばならないし、あー面倒くさい。
しかしこの日は、マルコさんご夫婦とともに遊びに行ったので、マルコさんちの大きいバンに自転車丸ごと4台積んで、あっという間に出発準備完了。いいね。
SolanaBeachの駅に車を停めて、自転車に乗りかえ、そのまま海沿いの道を北上。走行距離約30キロ、時間にして約1時間半、高低差ほとんどなしのとっても楽チン、ファンライディングコースなのだ。Oceansideから南へ戻る帰り道は、電車(Coaster)に乗る。駅で降りて、また車に自転車を積んでおしまい。こういうコースは同じ道を往復しなくていいし、何より乗り物にたくさん乗れて、遠足気分だ。

ところで、電車に乗るには当然切符を買う。そもそも一日に4本しか走っていないような電車なのと、どうも電車に乗りなれていない(と思われる)休日のサンディエゴの住人たち。切符を買うのも一苦労だ。時間のかかること。20分も前についたので余裕があるだろうと思っていたのが甘かった。1台しかない切符の自動販売機(もう1台は壊れている)の前には行列ができ、ただ切符を買うだけだというのに、一人ずつにかかる時間の長いこと長いこと。なぜなら、ある人のせい。
混乱する切符売り場 → 混乱する切符売り場


この車椅子に乗るおばさんは、本人いわく駅のボランティアなのだと。みんなになんだかよく分からないがIDを見せていたので、たぶん本当に駅の関係の人なのだろう。この人が、それはもう大きな声ですごく人を混乱させるアドバイスをしてくれるのだ。
切符を買おうとする私たちにもどこへ行くのか尋ね、SolanaBeachまでと答えると、次の電車は2時間先だという。
???
下調べ万端のJは、絶対違うとムキになるが、その後おばさんは、「2時間先というのはこっちに帰ってくる電車のことだもーん」と(←こんな感じで)のたまうではないか。きーっ。そんなこと誰も聞いてないっちゅうに。おまけに20ドル札で切符を買おうとすると、20ドルは使えないと大声を出す。あわてて列から離れ、もう一度並び直し。仕方なくカードで買ったが、あとで考えたら、あれは20ドル札のおつりは出てこない、と教えてくれたようなのだった。当たり前じゃっ!
こうして切符を買おうとする人々すべてを混乱に落としいれてくれたおばさんのおかげで、待ち時間ほとんどゼロで電車が到着したのだった。危ないところだった。
切符を買ったあとは、自動検札機にがしゃんと切符を通し、電車に乗る。ホームにも車内にも駅員はいない。降りたホームにももちろん駅員はいないので、これならキセルやり放題だと思うのだが、みなマジメに切符を買う。なぜなら、ごくごくたまーに抜き打ちで切符の検査を行うらしく、そのときに切符を持っていないと恐ろしく重い罰金が科せられるらしいのだ。これなどいかにもアメリカらしい。
自転車と一緒に車内へ → 自転車と一緒に車内へ

この駅が始発で、終点のサンディエゴのダウンタウンまでおそらく1時間足らず。それなのに、さっそく車内ではすでにコロナビールで乾杯する人々や、クアーズの缶ビールを1ダースもかかえて乗り込む人までいる。クアーズを抱えていたおじさんなど、電車が動き出すやいなや、「誰か車内にスナックの自動販売機があるかどうか知らない?」と周囲の人々に聞いて回っていたのだった。ビールを1ダースも買う暇があったら、つまみも用意しようよねぇ。
残念なことに私たちを含めて、誰も自動販売機があるかどうか知らなかったが、すぐ隣に座っていたおばさんは、これでよかったらあげるわ、と飴1個とピーナッツの袋をハンドバックから取り出してあげていた。こういうときに、屈託なくサンキューと受け取るところがアメリカ人のかわいいところだ。しかしいつまでも長々と立ち話を始めるおじさんに、早くしないとビール飲む時間がなくなるぞ、と私一人はらはらしていたのであった。
たまに乗る電車は楽しい。

2006年9月 3日

国境というもの

休日の午後、小腹も空いたしどこへ行こうかと相談し、そうだタコスを食べに行こう!と突然思いついた。タコスとくれば当然メキシコだ。食べて帰ってくるだけだから、まぁ、国境越えが早くて1時間、待っても往復2時間で帰ってこれるだろう。ところが、このあと恐ろしい運命が待ち構えているとは、そのときは思いもよらなかったのだった。
サンディエゴから車でメキシコ側の国境の町ティファナに入るのは、うちから20分たらずだ。アメリカからメキシコに入るときは、もちろんノーチェック。待ち時間ゼロ。パスポートの提示すら必要ない(しかしアメリカに戻る際には絶対に必要)。行きつけの店でタコスを食べる前に、今回は見てみたいところがある。陸路での国境は徒歩でも車でも何度も越えたが、果たして海の国境はどうなっているのかということ。
不法に国境を超えてアメリカに渡ってこようとするメキシコ人が、年間何万人も命を落としていると聞く。国境の壁に立てかけられた、果てしなく続く十字架の数々。国境では麻薬の密輸が摘発されたり、アメリカ側の犯罪者が国境を越えてメキシコへ逃げたり、地続きの国境をめぐる事件は頻繁におこっている。
ティファナの町から、海まではまっすぐ西へ約15分程度で行ける。初めて見る海の上の国境はこんな感じ。
右アメリカ、左メキシコ → 右アメリカ、左メキシコ

海上数キロに渡って国境の壁があるかと思いきや、海上にはほんの数メートルしか柵はない。びっくりした。これなら多少泳げる人なら楽に越えられる距離。しかし、もちろんそんなに簡単なはずはないのだった。柵には大きな字で、『DANGER OBJECTS UNDER WATER(海底に危険物あり)』と英語とスペイン語の看板がかけられており、注意がよびかけられている。白い砂浜のきれいな海岸には、アメリカ側でもメキシコ側でも平穏に海水浴をする人たちの姿が見えるが、無粋な国境は砂浜だけでなく海底にもしっかり設置されているのだった。
陽気なメキシコの海岸 → 陽気なメキシコの海岸

メキシコの砂浜には、屋台の出店がでており、にぎやかなメキシコ音楽がかかっているところが、アメリカと違うところだ。国境の柵といっても、木の間隔は20センチ近くもあるので、手を伸ばしたりできるし、子供だったらそのまますりぬけられそうな感じ。柵のすぐ近くのメキシコ側で、果物(マンゴ、パパイヤ、ココナッツなど)とお菓子の小さい屋台が出ており、アメリカ側の海水浴客の一人が国境をはさんでお菓子を買おうとしていた。おぉ、アメリカ側にも商品を売っているとは手広い商売だと感心していると、さっそく飛んできた国境警備隊。砂浜を一望できる高台に警備の車が停まっており、厳しく監視しているのだ。このときも警備隊にみつかって売買は成立しなかった。きっと人が超えようとしたらその場で撃ち殺されるに違いない。

こういう光景を毎日目にしていたら、どんな気持ちになるだろう。自分がメキシコ人だとしたら、さぞかし感じ悪いと思うに違いない。もともとカリフォルニアはメキシコ領土だったのだ。そういえば以前ESLのクラスで、戦争の話題になったときに、メキシコ人の男の子が「ここ(サンディエゴ)だって本当はメキシコのものだったんだ!」とアメリカ人教師にむかって食って掛かっていたのを見たことがある。そのとき先生は「Yes, we took it!(そうよ、私たちが取ったのよ)」と堂々と答えていたのが、いかにもアメリカ人らしいと思ったのだった。
こんなこと書くといかにも陰鬱な国境の光景のようだが、そこは陽気なメキシコ人たち。私たちにどこから来たのかと話しかけ、自分の写真を撮ってくれとポーズをとる。彼が楽しそうにもっているのは、アメリカとメキシコの国旗がつながった布。こんなのいつも持ち歩いてるのか。
陽気なメキシコ人。 → 陽気なメキシコ人

国境見物のあとは、ティファナのダウンタウンへ戻りタコスを食べて、はい帰国。と思いきや、アメリカへの国境越えはかつて見たことのないほどの大渋滞だった。そうだ。今日は3連休(Labor day)の最終日、しかも夕方のラッシュ時だった。あまりの激しい渋滞に恐れをなし、ティファナの次の検問所オテイメサを目指したが、それがまた失敗の始まりだった。あまり通りなれないオテイメサの町は、どれくらい混雑しているのかも分からないまま、行列の後ろについたが、永遠と車は続き、いっかな国境は見えやしない。
結局並んでからアメリカに着くまで約4時間。国境越えの最長記録だ。途中トイレには行きたくなるし、行列がめちゃくちゃなため、激しい割り込み合戦で精神的に消耗はするし、タコスを食べに行ったというのに、行列の車の中ですでにまた空腹になってしまうし、踏んだり蹴ったりだ。検問所では嫌がらせのように、のろのろと1台ずつ車をチェックし、パスポートのページを一枚一枚ゆっくりめくっている。通常だと日本人の私たちはほとんどノーチェックで通れるのに、今回はいろいろ質問され、トランクまで調べられた。
家に帰ってからJが調べたところ、私たちが並んだ行列の長さはたったの約2キロ。つまり時速0.5キロというひどさだ。お盆の帰省ラッシュよりひどい。あー疲れた。もう当分メキシコなんか行きたくない。
国境の長い行列。 → 長い行列

2006年9月10日

眼鏡猫

先日抜いた親知らずの歯をいまだにケースから取り出して眺めているJの横で、今私がにやにやと眺めているのは、眼鏡。むふふ。出来上がったばっかり。
普段は眼鏡をかけなくても全然生活ができるのだが、運転や授業のときなどだけかける。しかし前回眼鏡を作ったのは日本にいたときで、もうかれこれ8年も前のことなのだ。当然それから視力も悪くなっているし、かけたりはずしたり扱いが乱暴なので、どこかゆがんでいる。そろそろ新しいのがあってもいいなと思っていたところ、このたび判明したのが、なんと眼鏡を作るのに保険が利くということ。1年に1個タダで作れる。なんだ。知っていたらもうアメリカに来てから5個もタダで眼鏡が手に入ったのに(←けち)。

アメリカでは眼鏡屋に行っても、そう簡単には眼鏡は作れない。目医者の診断がいるのだ。予約をし、眼鏡屋へ行くと、そこには目医者がでてきて、ちゃんとした診察室みたいなところで目の診察をしてもらうのだ。入念な視力検査だけではなく、本当に診察もする。実はこのとき医者が診察した結果は、恥ずかしながら全く理解できず、何度も聞き返し質問したが、ボキャブラリーがないものはいくら聞いても分かるまいと、医者も私も結論をだしたのだった。専門用語はむずかしー。しまいには、大丈夫だからと言われ、なにやら目薬を2種類さされたのだった。その薬によって瞳孔が広がり、しばらく日向に出るなと言われ、紙のサングラスを渡されて、検査はおしまい。いったいあのとき何が悪かったんだろう私の目...。
そしてフレームは勝手に選べるものかと思っていたが、こちらは眼鏡屋の坊主頭の妙に親切な店員がつきっきりで、いやむしろ彼が積極的に選んでくれた。おまえの顔にはこれが合うと、いやに確信をもって細いフレームを勧めてくる。いや、こちらがいい、と意見を言ってみるが、No!ときっぱり首をふってその眼鏡はしまわれてしまう。な、なんてやつだ。しばらく坊主頭と2人で悩んだあげく、両者がようやく妥協し選んだフレームが一つ。それがこれ。ジャーン。
私にも似合うでしょ。 → 私にも似合うでしょ

うれしいな~、新しい眼鏡ってわくわくする。眼鏡をかけて運転すると、あら、前の車のナンバープレートまでもとってもよく見える(←今まで見えてなかった)。これからは面倒がらずに、頻繁に眼鏡のチェックをしなくてはね。

2006年9月14日

うちの布団

最近めっきり涼しくなり、すっかり秋めいてきたサンディエゴ。特に朝晩冷えるので、クローゼットの奥から羽毛布団を出してみた。うーん、これで夜も快適。
ところが、それが全然気に入らない人が一人。
気に入らないね(怒)。 → 気に入らないね

布団を出したとたんに、ベッドには一切寄り付かなくなったノア。それまでは毎晩ずっと私の腕枕で寝ていたというのに、なにもそんなに嫌わなくたって。しくしく。腕枕の替わりにノアがどこで寝ているかというと、この写真の通り、いかにも寝心地の悪そうなダンボールの中なのだ。感じ悪いったらありゃしない。
ノアはもともとこの羽毛布団が大嫌いだったのだ。無理やり乗せるとバネ仕掛けの人形のように、布団の上から飛び出てくる。夏の間ずっとしまっておいたのに、見た瞬間何か嫌な思い出でもよみがえってくるのだろうかね。
反対に布団があってもなくても、ベッドが大好きなソフィーは、一日中ベッドの上で寝て過ごしている。おかげで猫の毛だらけ。これじゃ、そのうち猫アレルギーになるかもしれない。
毛だらけにしたのは私です(反省)。 → 毛だらけにしたのは私です

そういえば先月、旅先から帰ってみると、それはそれは未だかつて見たことのないほど、ベッドカバーが毛だらけだった。そのときは2匹ともずっとベッドの上を寝床にしていたらしく、そこかしこ猫の形に丸くあとがついて、黒いのやら茶色い毛がびっしりついていたので、笑ってしまった。1週間掃除しないだけで、あんなになるものか。ついでにいうと、そのときベッドの上に、干からびて固まったゲロも発見された。Jに問い詰めたが、自分ではないというので、猫2匹のうちどちらかがいつか吐いたのだろう。みなさん、ベッドはきれいに使いましょうね。

2006年9月18日

サイトリニューアルしました

このたび、サイトのデザインを新しく変更いたしました。いかがでしょ。

ちなみに、本来の目的はサーバーの移転とブログ(MovableType)のバージョンアップ(3.1→3.3)。今までは自前のサーバーを使っていたのだけれど、あまりに更新に時間がかかるので、レンタルサーバーを借りてサイトを移転。これで少しはコメント入力なども早くなるといいのだけれど...。ブログのバージョンアップは、アダルトサイトからくるトラックバックスパムの削除に疲れ果てたため。削除するのは簡単だから別にかまわないのだけど、その都度更新に時間がかかりすぎ。今後トラックバックは、『猫にごはん』にリンクが張ってある内容からのものだけを受け付ける仕組みにしてありますので、どうぞよろしくお願いいたします。
『猫にごはん』を始めてから2年9ヶ月。最初の頃来るスパムコメント・トラックバックといったら、英語のものばかりだったのに、最近では日本語や中国語のものまで現れだした。今のところスパムは受け付けないような対応をしたのだけれど、どうせこういうのはいたちごっこにしか過ぎないのに違いない。
このブログには一応地味ながらアクセスカウンターもつけている(画面右下隅)。つけ始めてから、1年7ヶ月で10万8千余のアクセスがあった。そういえば、全然気づかなかったのだが、先月末に10万ヒットのキリ番をふんだと勝手に自己申告してくださったJ兄さま。そのうちキリ番プレゼントを贈らせていただきまーす。
ブログをMovableTypeに変えてから(2004年11月)、1年10ヶ月でエントリーした数は365、いただいたコメントは約5000。幸いにもすべてあたたかいコメントばかりで、削除したことは一度もありません(除く多重投稿)。
まだ多少リニューアル中ですが、ご容赦くださいませ。不具合、ご感想など教えていただけると助かります。

みなさま、日ごろより『猫にごはん』をご愛顧いただきありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2006年9月21日

一線を超える道具

あったらいいな、と思うけれどなかなか手が出せないタイプの道具が、けっこうある。
たとえば、バーテンダーの人が使っているようなシェイカー。うちでもたまに、カクテルもどきのものを作って飲んでいるので、シェイカーがあったら便利だとは思う。しかし買えない。なんだか、そこまではやり過ぎだろうという、気恥ずかしさがそこにあるのだ。買ったが最後、何か一線を越えてしまうような雰囲気を感じる。どうせ誰も見ていないのだけどね。なんと言うか、自分の中の一つの基準なのだ。

『絞り出し袋』も私にとってはそういうものの一つだ。どうにも敷居が高い。ケーキは作るけれど、たまにだし。「おまえはパティシエか」という冷たいつっこみが心の中で聞こえる。そんな手の届かない絞り出し袋だが、随分前に、口金と留める部分だけ売っているのを見つけた。もちろんその脇には、布でできた立派な絞り出し袋も売っていたのだけれど、それはどうしても買う気にはなれない。使い捨ての紙の袋もやっぱり買えない。そこで、中途半端に口金と留め具だけ買ってみたのだった。これだけなら、まだ一線を超えていない(何のだ?)ような気がして。しかしそのまま引き出しに放置すること、数ヶ月。

先週末、友人スーザン宅におよばれした。そういえば、ちょうどスーザンの誕生日。そこでケーキを作って持っていくことにした。
まさにこういうときのケーキこそ、絞り出し袋を使うのにぴったりではないか。袋の代わりにジップロックをくるくると丸めて、先を切ると、簡易袋の出来上がり。生クリームを入れてしぼってみると、おぉ!思いのほかうまい具合にできる。見た目も、今までのケーキよりずっと本物っぽいような気がする。
そしてやってみるとクリームのデコレーションがあまりに楽しいので、切れ端のスポンジやら、その後パンケーキなど作ってさまざまなところに、デコレーションしてみた。なんだ。絞り出し袋って、そんなに大げさなものではなかったのだ。こんなことなら、もっと早く買えばよかった。
一線を超えない(たぶん)袋。→一線を超えない(たぶん)袋

まだまだ絞り足りないので、数日後更にシュークリームを作って、シュー生地とカスタードもじゃんじゃん絞る。あまりに絞りが良すぎて、嫌に先のとんがったシュークリームが出来上がってしまったが、きちんと絞ると、生地もさっくさくになるものだ。うーん、楽しい。他に何か絞るものないか。
いろいろ絞った。→いろいろ絞った

ところで、ケーキを作っている作業を眺めていたJが、パレットナイフ(クリームを塗る道具)も買えば?という。だ、だめだめ。それはまた別の一線を超える道具の一つなのじゃ~。

2006年9月25日

デリケートな猫ソース

猫のご飯は、うちでは朝はドライフードで、夜に小さい猫缶を1/4ずつやっている。2匹いるから、つまり2日で一缶だ。
うちの猫たちがいつも食べたがるのは日本のメーカーの猫缶だ。特に日本生まれのノアは、日本餌のときだけは、スピードアップしておいしそうにガツガツと音を立てんばかりに食べる。食べ終わった後も、いかにも満足そう(に見える)。しかし残念ながら、アメリカではもちろん売っていないので、貴重な日本の猫缶はたまーにしかやれない。普段は手を変え品を変え、近所の大型ペット用品店で売っている猫缶を試しているのだ。
アメリカでは日本と違って、めったに新製品などでないのだが、たまに見たことのない猫缶があるとたいていすぐに買って試してみる。まぁ、どれもこれも人気は今ひとつの似たり寄ったりの中、ここ最近、久々にうちでヒットしている猫缶がある。それがこれ。FancyFeastのElegantMedley's
なかなかいいにおいね。→なかなかいいにおいね。

日本の猫缶だと、うちの猫たちが好むのは、まぐろやかつおの魚系のかつおぶしや煮干しで味付けしてあるような、いかにもの日本の味のもの。そういう猫缶は、見た目が違う。人間が食べてもおいしそうだし、においも色もきれい。たまに実際に味見したりもするが、本当にわりとイケている感じ。ささっお食べ、と出してみると、やっぱり人が見てもおいしそうなものは、猫も大好き。よく食べる。
それに比べてアメリカの猫缶は、パテみたいのが多いだけでなく、においもいかにも動物の餌っぽいので、さすがの私も味見をする気にもならない。このElegantMedley'sに至っては、開けて見た瞬間、あーこれはダメだと思ったものだ。デリケートソースと書いてあるが、まるでマヨネーズで和えたかのような、白っぽいマリネ状。本当にマヨネーズかも。うちのノアがこんな変なソースを食べるはずがなかろう。しかし皿に盛ってみると、あにはからんや、なんと食いつきの良いことか。ノアもソフィーもよく食べる。
このシリーズのいろいろな種類を試したが、どれも一様に人気がある。いつの間にか、食べ物の好みもアメリカ猫並になってしまったのか、ノアよ。飼い主としては、うれしいような悲しいような。ま、これで当分満足してくれると、こちらは楽でいいのだがね。
大人気デリケートソース。→大人気デリケートソース

2006年9月28日

甘くないもの好き

最近とても気に入っている食べ物を2つ紹介。一つ目が、これ。手前の小さいバナナ。
AppleBanana → AppleBanana

モンキーバナナのような大きさで、名前はアップルバナナという。先日ベトナムスーパーで見つけて買った。コロンビア産のようで、値段は普通のバナナよりも少し高めだ。味はバナナなのに、その名の通り、りんごのように酸味があって、非常においしい。そもそも私はバナナ自体それほど好きではないのだ。べたっと水分が無くて甘いので、食べにくいし、量が多いのだ。もう少し小さければいいのにと常々思っていたので、これは本当にぴったり。バナナが苦手な人にもおすすめ。しかし苦手なのに、わざわざバナナなど食べる必要があるのかどうかは疑問だ。

塩味ヨーグルトドリンク → 塩味ヨーグルトドリンク

そして二つ目が、Dooghというヨーグルトドリンク。
サンディエゴには、ペルシャスーパー、アフガンスーパーなど私が知っているだけで3つのアラブ系スーパーがある。そのどこにでも置いてあるが、アラブ系とインド系スーパー以外の店で売っているのを見たことがない。味は塩味なので、苦手な人も多かろう。私は最初に一口飲んだときから、非常に気に入って、以来店に行くたびに買っている。飲んだ後に口の中がさっぱりするし、さらさらでたいへん飲みやすい。よく分からないが、体にも良さそうな雰囲気がする。普通味とミント味、炭酸ありなし、どれもいける。
しかし甘い飲み物が大好きなJは、この塩味ヨーグルトドリンクが大嫌い。牛乳飲む?とコップについで何度か出してみたが、毎回ひっかかって、うげーと気持ち悪そうにしている。うかつに人を信じてはいけないよ。
Dooghといえば、こんなかわいらしいグッズを売っているサイトを見つけた。Got Doogh? (※オリジナルはこちら