猫にごはん

 

 

 

 

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2007年10月 アーカイブ

2007年10月 3日

強引な猫

今日のブログを書いているのはこのヒト。
あたしがnoirよ。 → 猫にごはん

うちではパソコンに向かっていると、もう100%に近い確率でソフィーが邪魔しにやってくる。その手立てはこんな感じ。今日は写真と動画でご紹介します。最近どんどんエスカレートしています。

1. 画面の前を占領する。
2. 腕に乗る。
3. キーボードに座りこむ。
4. 物を落とす(ワイヤレスマウスなど)。
5. うるさくする。
6. ボールをまわす。
完全に乗っている。 → 猫にごはん

キーボードに陣取り、あらぬキーを押してしまうソフィーのせいで、一瞬にして書きかけのブログが飛んでしまったり(涙)、ビープ音が鳴り出し突然画面がシャットダウンしたりする。なんていう強引な猫なのだ。腕に乗るのはまだしも、キーボードに座り込むのはやめてくださいね、お嬢さん。
マウスを床に叩き落すのも、相当な邪魔なのだが、自分でも音にびっくりするらしく、めったにやらない。ボールペンのふたとか、軽いものがお気に入り。
5の『うるさくする』は、「きゃっくー、きゃっくー。あーん、あーん」とかわいらしい声で絶叫するので、つい根負けして遊んでやったり、なでなでしてしまったりするのだよね(←バカ飼い主)。他のときは、何をしてても特に邪魔をしないのに、なぜにパソコンに向かうとこうなってしまうのだろう。いったいどういう思考回路をしているのだ。
何か文句でも? → 猫にごはん

しかし、それでもがんばって無視し続けると、最後にはボールを回し始めるのだ。これが一番大きな音をたてて邪魔になることが、よーく分かっているのだな、この猫は。もはや楽しくてボールをまわして遊んでいるのではなく、できるだけ大きな音をたてようと必死な様子。な、なにもそんなに強引にまわさなくても...。
どんなにうるさいか、よかったら音をだしてお聞きくださいませ。しかし、そんな邪魔するソフィーの様子を動画に撮って喜んでいるなんて、我ながら猫にやられっぱなしな人間だと思う。

ソフィーの動画へGo!  《ファイルサイズ:824KB》

2007年10月 8日

蕎麦を食べる

真田太平記〈1〉天魔の夏 (新潮文庫)それにしても長編であった。池波正太郎の『真田太平記』は全12巻ある。途中違う本をつまみ読みしつつも、読み終わるのに、ほぼ2ヶ月もかかってしまった。
これはもともと連載小説で、連載期間はなんと9年間にわたっていたのだそうだ。9年間書きつづけたのも、読みつづけていた人もすごい。一気に読んでしまいたい盛り上がっているシーンなどで、はいこの続きは翌週、なーんてやられてしまうのは、私だったらストレスがたまってとても読めたものではない。連載小説は、忍耐強い人でないと読めないだろう。
ストーリーはもちろん戦国時代の真田一族の話で、舞台は信州上田。それはもう感動巨編であった。池波正太郎の他のシリーズ、鬼平・剣客商売・梅安などの時代小説は読んではいたものの、歴史小説を読んだのは初めてだ。12巻もあるので、とっつきにくかったのだが、読み始めたらもう一気呵成。すばらしい感動のストーリーに、電車の中で読んでいて、涙がとまらなくなったりしたものだ(ほんと)。あんなシーンやこんなシーンを、絶賛したくてたまらないのだが、ここでは何もいうまい。あぁ、読んでよかった。(←※回し者ではありません)
上田城 → 100807_3.jpg

私と違って速読のJは、2週間程度で全部読んでしまった。そして同じ感動を味わい、まだ盛り上がっているこの気分のまま、週末、上田へドライブに行くことにしたのだ。
信州といえば蕎麦。
上田には池波正太郎行きつけの『刀屋』というお蕎麦屋さんがあり、何度か行ったことがある。しかしこの日はあいにく休みであったので、地元の人から人気があるという『草笛』へ。こちらのお店は400年もの歴史がある老舗のお蕎麦屋さんで、昼時に行ったのでテーブルに案内されるまで30分くらい待った。
さて、いざ出てきたお蕎麦はこちら。
これが草笛の蕎麦 → 猫にごはん

大盛りのもり蕎麦。その量1キロとのこと。最初、大盛りと普通盛りを頼もうとしたら、大盛り一つをシェアしたほうがよかろうと、店員さんにいさめられたのだ。確かにすごい量だ。この器、全く上げ底なしで、下まで蕎麦でびっしりぎっしり。
がんばらないと食べきらないだろうと予言をされたのだが、つるつるしこしこの細麺は、たいへん食べやすくおいしかったので、もちろん全部完食しましたとも。2人とももうお腹がはちきれそうなくらい満腹で、最後のほうは確かにかなりがんばって無理して食べた。おいしかった。少し甘めのツユがまたよく合う。かき揚げとお蕎麦で、2人でしめて1200円。こんなに安くていいのだろうかね。
真田太平記館 → 猫にごはん

さらに、『池波正太郎 真田太平記館』と、真田昌幸築城の上田城を訪れ、幸村とお江が入浴したという別所温泉の公衆浴場でお風呂に入った。行く先々で、私たちと同様、いかにも『真田太平記』を読んできたような池波ファンと思われる方々の会話を耳にし、笑ってしまった。信州上田、いいところです。

2007年10月10日

ミルク猫

101007_2.jpg

最近、毎朝牛乳を飲むことにしている。トレイに乗せて、テーブルに運ぶのは、牛乳のコップと牛乳の小皿。小皿はもちろんこの猫用。
やっぱり朝は牛乳よね。 → 猫にごはん

あるときから、急に牛乳を飲みたそうなそぶりをしたソフィー。ちょっと分けてやると、もうそれはそれはおいしそうに、一滴も残さずぴちゃぴちゃ舐めたではないか。そんなに好きだったのか。
ソフィーが子猫の頃は、よく猫ミルクを飲んでいたものだ。しかし大人になってからは、猫ミルクも人間の牛乳にもまったく興味を示さなくなっていたのに。もしかしたら、日本の牛乳がおいしいということに気がついたからかもしれない。

牛乳に関していえば、日本の牛乳はレベルが高いと思う。アメリカでもオーガニック系のちょっとお高め牛乳を買えば、そこそこおいしい濃いのが手に入ったのだが、その程度の牛乳なら、日本ではコンビニでもどこでも安く売っているのだものね。
しかしながら量が少ないのが残念だ。1ガロン(約3.8リットル)や、半ガロン(約1.9リットル)入りのを使い慣れたあとでは、たったの1リットルなんて使い切りサイズのように思えてならない。もっと大きいのがあればいいのに。

はい、もちろん、猫がテーブルに乗っているなんて衛生的に問題があるのは分かっております。猫に牛乳をやるのがあまりよくないことも承知。でもねぇ、テーブルの端っこで、おいしそうにミルクをぴちゃぴちゃ舐める猫を眺めていると、朝からほんわかした気分になるではないですか。
というわけで近頃では毎朝、ソフィーお嬢さまにも、牛乳を小さじ1/2だけお出しする。まぁこれくらいの量なら別に問題なかろう。

そして相変わらずバターも大好き。Jにほんのちょっぴりバターを舐めさせてもらって、我が家の朝ご飯は終わる。って、あれ?ほんとは人間の朝ご飯のはずだったのにな。
バターも忘れないでね。 → 猫にごはん

2007年10月13日

鍋と布団猫

今さらですが、評判の動画『ねこ鍋』を見て、さっそく我が家でも真似してみてみた。まだ『ねこ鍋』をご覧になったことのない方がいらっしゃったら、ぜひ一度どうぞ。土鍋に入ってすやすやと寝てしまう、とーってもかわいい猫たちなのだ。
さて、我が家の猫たちはいかに。土鍋がないので、うちで一番大きなルクルーゼの片手鍋を仕掛けておくと...。

何も食べるものが入ってないね。 → 101307_1.jpg

全然小さすぎ。前足しか入らん。
そこで、J兄のところのつくしお嬢さまに試していただくことに。

私にこの鍋で何をしろと? → 101307_2.jpg

全然だめでした。やっぱり仔猫じゃないとだめなのか。それとももっと大きい鍋を買うか(←ほんとに買ってしまいそうで怖い)。

布団が一番よね。 → 101307_3.jpg

ところで、朝晩寒くなってきたので、羽毛布団を出すことにした。
すると、それこそ誰も頼んじゃいないのに、猫たちがさっそく羽毛布団を占拠して埋もれて寝てしまうではないか。やっぱり鍋より布団のほうが寝心地いいようだね。2匹が布団の上に乗って動こうとしないので、小さくなって寒々と眠るかわいそうな人間たち。うぅぅ。

2007年10月21日

まっすぐ猫

猫にごはん

ソフィーはこうして腕をまっすぐにして寝るのが好きだ。最近は、ソファーの肘掛部分がお気に入りで、狭いところでバランスをとりながらも、腕は常にまっすぐ。
上から見てもまっすぐ。 → 猫にごはん


よくもこんな姿勢で眠れるものだ。この格好で私が寝たら、翌朝はひどい肩こりになるに違いない。
ノアがこんな姿勢で寝ているのは見たことがない。猫として、変わっている寝相なのだろうかね。

いつでもまっすぐ(ちょっと反省?)。 → 猫にごはん

この両前足の柄が、私はソフィーの中で一番好きなのだよね。体全体ごちゃごちゃの茶色のグラデーションに見えていても、きちんと左右対称柄になっているのだ。

寝相も子猫のころから変わっていない。
こうやって寝ているときは、どこでも触り放題。腕をにぎって握手もできるし、肉球をぷにぷにいじってもぜんぜん平気。例えば、リボンで両腕結んでしまっても、ぜんぜんへっちゃらで寝ている。
子猫のころからまっすぐ。 → 猫にごはん

サンディエゴ生まれのこの猫は、今年が日本で過ごす初めての冬になる。常春のサンディエゴと比べると、日本の冬は格段に寒い。おまけにうちはフローリングだ。こうやって長く伸びたまま眠るのも、今のうちだけかもしれないなぁ。

2007年10月28日

自虐の詩

公開日初日の映画に行くなんて、なんと久しぶりのことだろう。しかも邦画だ。最後に映画館で邦画を見たのがいつなのか、あまりにも大昔のこと過ぎて、もはや記憶にないほどだ。
自虐の詩(じぎゃくのうた)』が映画化されると知ってから、ずーっと見たいと思っていたのだ。
自虐の詩 (上) 自虐の詩 (下)

原作の漫画は、J兄が以前アメリカにわざわざ送って来てくれて読んだことがある。ギャグ漫画だと思いつつ読み進めると、最後には感動のストーリーであったことに気づくという、不思議な漫画なのだ。なにせ4コマ漫画なのだからね。いくら感動すると言われても、読んでみないことにはどんなものか分かりにくいだろう。
だいたい、好きな原作ほど、映画になるとがっかりする確率も高い。期待半分で、この台風の中映画館へ足を運ぶ。

いやー、よかったですねぇ。
阿部ちゃんのちゃぶ台のひっくり返し方も、堂に入っている。中谷美紀の不幸せっぷりもいいし、何より子供の頃の熊本さん役がもう、原作のイメージそのまま。よくぞ今どきこんな中学生の女の子をみつけてきたものだ。
あまりストーリーのネタバレをしたくないのだけれど、簡単にあらすじを説明すると、貧乏で徹底的に不幸せな主人公の幸江の話なのだ。しかしダメ男に尽くす幸江本人はとても幸せで、たった一つの大切な友情を最後に確かめあうという、感動的な話だ。あぁ説明するのが難しい。

とにかく、邦画だというのに(←しつこい)、映画館の中で私はぼろぼろ泣いてしまったのだ。邦画で泣いたことなどは、未だかつて皆無だ。絶対に初めて。たいへんいい映画だった。どうせ初日に行くのなら、舞台挨拶のある回にすればよかったと後悔したくらい。配役もいい。原作に忠実なところもよい。何しろ英語でもない、字幕も読まなくてよい映画は楽でいいね。超おすすめです。
それにしても、西日のさす部屋って、そんなに「貧乏くさっ」なのでしょうかね。私はサンセットが味わえる部屋は好きなのだけどなぁ。