猫にごはん

 

 

 

 

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2007年2月 アーカイブ

2007年2月 3日

実験猫と料理

お客さまが家にくると、必ず隠れてしまう人見知りソフィー。近頃では、人見知り度合いがどんどん増しているようで、人が来るかも、という不穏な気配をなぜか察し、もう玄関が人が現れる30分も前から姿を消してしまうのだ。それは私が、普段しないようなところも掃除したり片付けたり、お香を焚いたりするせいだとJはいう。そうなのか、ソフィー?
お客さまが来ている間中、ベッドの下やクローゼットに隠れ続け、帰ったあとはものの10秒もせずに出てくるのだ。なんという感じの悪さ。そこでこのたび、実験をすることになった。お客さまは、いつものマルコさん夫婦。
「それではまたー」
「じゃあ、おやすみなさーい」
などと演技をし、玄関から靴を外に出す、Jとマルコさん。そのあと一言もしゃべらず、お客さま2人は息を殺すのだった。そして、おーいメシだぞー、とJがいつものように猫たちに呼びかけると、本当にソフィーはすぐさま隠れ家からでてきたのだった。玄関に見知らぬ靴がないことをチェックしたあと、いかにもやれやれやっと帰った(←失礼なやつ)という様子で伸びをして、部屋を見た瞬間にぎょっとした顔をしたところが笑える。

知らない人がいるわ。でも声がしないし、さっき帰ったみたいだったし、どうしようどうしよう。(ソフィー心の声)

それでもなんとか、1分くらいは部屋にいたが、見知らぬ人が動いた途端に飛んで逃げていってしまったのだった。それが第一目。翌日も実験は続く。
二日目のお客さまも、マルコさん夫婦(笑)。前日の失敗をふまえ、今回は「じゃあ、さようならー」の帰る演技のあと、ソファーにふせって身動き一つしないマルコさん(と、床に寝ていたトム)。おまけに膝掛けにすっぽり隠れ、まるで野生動物の定点観測のようなものものしさなのだった。そして、期待にたがわずやっぱりすぐさまソフィーは出てきたのだった。このときは、そう15分くらいは同じ部屋にいただろうか。そのあとひっこんでしまったが、さらにまだまだ実験は続くのだった。
1時間後くらいに、同じく「さようならー」とやると、またもや10秒もせずに出てきたではないか。まさか同じ手に、1日2回もひっかかるなんて。しかも最後はマルコさんの一人芝居であったにもかかわらず、見事な演技にまんまとだまされた。我が猫ながら、なんと学習能力がないのだ、ソフィーよ。でも、この調子で、もっと社交的になろうよね。
もうだまされないわよ! → 猫にごはん

それにしても、めったに姿を見せないために、たまに出てくるとかわいいかわいいと言ってもらえるソフィーは得な性格だ。それに比べて、ずーっとお客さまのそばにいるノアって、誰にもほめてもらえないけど、きみもかわいいのはみんな知ってるからね。

ところで、本日の夕飯は『男の辛辛料理』。おやつから、料理から、全部唐辛子入りという、激辛尽くしなのだった。シェフはマルコさんの旦那さんのトムと、J。座ってビールなんぞ飲んでいると、次々に料理が運ばれてくる。あー極楽じゃ。(※どんな料理だったかはこちら
相談中のシェフたち。 → 猫にごはん

2007年2月 8日

いつものソフィー

あんまりソフィーのことを人見知りだと吹聴していると、たまに聞かれる質問がある。
「この猫は普段もずっと隠れてるの?」
いいえ。もちろん違いますとも。お客さまがいないときのいつものソフィーは、元気いっぱい。毎日ノアを追いかけまくり、いまだにねずみのおもちゃで一人遊びをする、とても元気な猫なのだ。
しかしそれでもJにいわせると、ノアと違ってまるで野生動物のように人に慣れない猫、だそうだ。じゅうぶん人懐っこいと思うけどなぁ。その証拠として、普段のソフィーの様子を動画で2本アップロードしました。ご覧くださいませ。
人見知り猫のソフィーが、世界中でゆいいつ心を許す人間が、私とJたった2人だけなのだ。そう思うと、かわゆいくてかわいくて胸が熱くなる(←猫バカ)。
それにしても、欠点のある子ほどかわいがられて得だ。

1つ目は、私のジーパンで爪とぎをするソフィー。この声を聞かせると、ノアがいつも心配そうにきょろきょろする。今もソフィーを探してパソコンの裏を捜索中。みなさまの猫も、この声に何らかの反応を示すのでしょうか。

動画1へGo!  《ファイルサイズ:433KB》

2つ目は、大好きな猫草を食べるソフィー。ソフィーの猫草ネタはもう何度も書いたが(これとか、これとか、これとか)、動画を載せるのは初めて(のはず)。相変わらず猫草が大好きで、毎日食べている。いつか、猫草をたくさん食べる猫は長生きする、などという研究成果が発表されればいいのにと密かに期待しているのであった。

動画2へGo!  《ファイルサイズ:1315KB》

※動画が見られない場合は教えてくださいませ。

2007年2月11日

テトのお祭り

ベトナムのお正月(テト)は、今年は2月17日。旧暦のため、テトの日は毎年ずれるが、おおむね1月末~2月にあたる(ちなみに中国のお正月(春節)は今年は2月18日。ずれる年もあるのね)。カリフォルニアはベトナム移民がたくさんいる。LA近郊には、リトルサイゴンという南ベトナム亡命政府があるくらいなので、サンディエゴにもたくさんのベトナム人が住んでいる。去年はリトルサイゴンにフォーを食べに行ったが、今年はサンディエゴのテトのお祭りを見学した。テト・フェスティバルは、3日間にわたって、QualcommStadiumで行われていた。
ベトナム料理の出店がたくさんあったので、お腹を空かせていけばよかったと激しく後悔。しかし屋台は、どうもプロの店というよりも、なんなく学園祭に来たみたいな雰囲気なんだよね。なぜかというと、たぶんベトナム人がみな小柄で若く見えるから、どうも学生さんがやっている店のように見えてしまうからなのだ。
民族衣装がかわいい。 → 猫にごはん

それにしても、こんなにサンディエゴにもベトナム人がたくさんいたかと驚くほど、会場はベトナムムード一色。時間が合わなかったため見逃したが、今回のイベントの目玉は、"Miss Vietnam of San Diego"だそうで、ポスターにもでかでかと美女軍団の写真が載っており、会場のあちこちには、それはそれは美しいアオザイを着たアジアンビューティーたちが闊歩しておりました。みんな小柄で痩せていて、ほんとにきれいだこと。
このアオザイという民族衣装、私は一度だけ着たことがある。ベトナム人の友人のを着せてもらったのだが、私が着ると何着試してもどうしても、いんちきマジシャンにしか見えなかったという悲しい思い出...。きっとベトナム人にしか似合わないのだ(←負け惜しみ)。
美人コンテストの代わりに見たのが、素人のど自慢大会。Jと2人で何曲か聴いた感想は、『何語で歌われていても、下手な人は下手だし、上手い人は上手い』。信じがたいことに、同じ会場で同時に3ヶ所で歌がうたわれており、帰りの車の中ではベトナム語の「~ミャンミャン♪」とか「~にゃんにゃん♪」とかいう歌詞が(←ほんとにそう聞こえる)、頭の中をいつまでも渦巻いていたのだった。
けっこう激しい乗り物。 → 猫にごはん

会場には、移動遊園地もあった。安全上問題がありそうな、なかなかキケンそうな乗り物もあって、見ているだけではらはらする。このアメリカのイベント会場でよく見かける移動遊園地は、乗り物などの他、射的やくじや綿飴など、まさに日本の縁日と一緒だ。この手の、一見明るい華やかな、しかしうらびれた少々物悲しい雰囲気が、私はけっこう好きなのだ。
さとうきびジュース屋。 → 猫にごはん

おいしかったのは、このさとうきびのジュース。新鮮なさとうきびを、がーっとその場で挽いてくれる。しぼりたてのジュースは少々青臭いが、ほの甘くておいしー。
Sugar Cane Juice。 → 猫にごはん

2007年2月14日

苦手なヒト

最近ボランティアに行くのに、ちょっと気が重いことがある。ここ2回ほど、私のシフトの時間に必ずやってくる人物がいるのだ。マイクという白人のおじさんで、年齢は60を過ぎている。
マイクは最初から入ってくるなり、かなり慣れた様子で、名札を見ずに猫の名前を呼んだり、自ら自己紹介などして握手を求めてきたりしたので、てっきり私は同じボランティア団体に所属しているのだと思って話をしていたのだった。しかしあとで確認したところ、今も以前もそんなボランティアの人はいない。
何が苦手かというと、まずはとにかくおしゃべりなこと。アメリカ人はおしゃべりな人が多いと常々思っているが、それも度を越してよくしゃべる。前回など2時間余りの間、ずーーーーーーっと自分のことだけを話していたのだ。
でもそれはまだいい。それは許す。中にはそういう人もいるだろう。話し相手が欲しいだけのお年よりも、ここにはよく来る。それはよいのだが...。
本人曰く、現在の職業は"Healer(治療する人)"だという。彼の主なおしゃべりの内容は、どれだけミラクルを起こして、今まで多くの動物や人を助けてきたかということなのだ。それはまぁ事細かに、いくつもの事件を語ってくれる。例えば、交通事故にあって道端で動けない状態だった猫に話しかけて、『気』のようなものを送りこんだとたんに、猫が元気に走れるようになった、とか。
私はまったく信心深くもないし、どんな宗教も好きではないし、霊的な話も、精神論的な話も嫌い。だからといって別に、人が信じているものをとやかく言ったりはしないし、自分に被害が及ばない限り、他人が何を信じようがいっこうかまわない。なので、この日も、ふんふんなるほど、と適当に相槌をうっていたのだった。

すると何を思ったか、おまえは今日は顔色が悪いなと言い出した。そう。確かに2~3日風邪で食欲がない日が続いた。そう聞いたとたん、マイクは私に「自分の『気』を注入してやろう」という。手をかざすだけで、体に触れたりは決してしないからという。

こうなると話は別だ。もうね、私はこの手の話は大嫌いなのだ。もちろん彼は何を売りつけるわけでもないし、何かの勧誘をしているわけでもない。親切に言ってくれているのだろうとは思う。しかし嫌なものは嫌。今まで何時間も素直に話を聞いていた私が、突如としてキッパリと「No,thank you!」と言ったものだから、彼も驚いたのだろう。何だか急に目が険しくなり、またもや自分が今までに人間に対しておこなったミラクルなヒーリングの話をして、私を納得させようとする。いや、もうそれは分かった。もし本当に動物を治せるのならば、どうか世の中のかわいそうな動物たちを治療しによそへ行ってくれ。私もこうなるとあとへはひかない。絶対嫌なのだ。
手をかざして祈ってもらったからって、おまえは何も損はしないじゃないかという。しかし、違うと私は思う。『気』をいれてもらったことで、私はそれに応えようと思ってしまうかもしれない。それだけで負担に感じる。それに『気』なんていれようがいれまいが、私の風邪はもう治りかけているのだ。明日には必ず治るのだ。それなのに、治ったら治ったで、『気』のおかげだ。などと思ってしまうかもしれないではないか。それが嫌なのだ。絶対に損だ。
つたない英語でなんとか説明するが、最後はなんとなく喧嘩別れのような雰囲気になり、捨て台詞を吐いて帰っていった。
「そんなこと言ってても、ほら、こうして話している間に、もう『気』をおくりこんだもーん。ほーら、もうすっかり顔色よくなったよ。」
きーっ、ムカツク。これは怒りで顔が紅潮しただけだわい。絶対に絶対に『気』なんて受け取ってないからねっ!そして次のお前のシフトのときに、またくると言っていた。あぁぁ、ゆううつだー。

こちらはまたたびの木。 → 猫にごはん

ところで今回は、日本からお土産にもらった『またたびの木』を、家から持ってきた。試したところ、半数以上の猫が反応を示した。特に気に入ってくれたのが、Matrix。普段無愛想なので、ゴロンゴロンと転がる様子はいっそう愛らしい。こちらの『き』は大人気だね。

2007年2月19日

夢の中のソフィー

昔から私は奇怪な、それでいて妙にリアルな夢をよくみるのだが、ここ数日ソフィーがでてくる夢を続けて2回ほどみた。
今朝みた夢の中では、私は料理をしていたのだった。それも初めて作る料理らしく、英語の料理の本をみながら何かを作っていた。その本は写真付きでなかったので、何ができるのかは分からないままに作業をすすめる私。でき上がってみると、なんとその料理は、ソフィーのひげの毛穴からジャムがどんどんしみでてくるという料理だったのだ(どんな料理だよ...)。あぁぁこんなにべたべたなの作っちゃって、ごめんよ、とソフィーに謝りつつも、指についたそれをなめてみると、すごくおいしいあんずジャムだった、というもの。
びっくりしたので、起きてすぐにソフィーを探して異常がないことを確認したのだった。もちろんジャムなどしみでてない。あー無事でよかった。

もう一つは、アカデミー賞の会場に黒いドレスを着て出席している私。なにかにノミネートされているのだ。それも映画監督として。外国語作品賞の受賞作発表で、読み上げられたのは私のフルネーム、とその作品名。それがなんと、「トクメーイカカリチョー(特命係長)」と外人のプレゼンテーターがたどたどしく発音したではないか。
えー!あんなの絶対私の作品じゃないっ!と驚いて席から飛び上がり、そこで夢から覚めた。するとベッドの足元に丸まって寝ていたソフィーもびっくりして起きて、抗議するように私に向かって鳴いたのだった。
「トクメイカカリチョウ!キャックー」
↑これほんと!
もうあまりのことに驚愕して、隣に寝ていたJを叩き起こし、今ソフィーがこんなふうに鳴いた。絶対に本当だ。と説明するが、もちろん全く相手にされないのだった。でもほんとにそう鳴いたのよぉぉぉ。どこまでが夢だったのー。

いったいどういう精神構造でこういう夢をみるのでしょうね。一度専門家に夢占いしてもらいたいものだが、いずれにせよ何だか人間性の底が知れるような、全人格を否定されそうな恥ずかしい夢なのだった。
そんな鳴き方してないわよ。 → 猫にごはん

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2007年2月22日

映画とコーラと

musicAndLyrics.jpg『Music and Lyrics』
評価は、IMDBでは6.6。YahooMovieではB-、と取り立てて良くはないが、私の中ではけっこう◎的に良い映画だった。
とにかくヒュー・グラント好きにはもうたまらない。とてもシンプルなラブストーリーで、おまけにハッピーエンドで、観終わったあとで、こちらもハッピーになれるような楽しい映画だった。80年代のポップス色満載で、最初から最後まで懐かしすぎるったらありゃしない。そしてやっぱり、ハッピーエンドなラブコメはそれだけで単純に良いものだ。
Wikipediaによるとヒュー・グラントは現在46歳。くたびれた、困ったようなこういう役がぴったりなお年頃だ。この人のいかにもな『エロバカかっこよさ』がよーくでていて、とってもナイス。
日本公開はGWなのだそうだ。しかし邦題、『ラブソングができるまで』って....、いかがなものかなぁ。

theQueen.jpgそしてもう1本、最近観た映画は、『The Queen』。ダイアナ妃の亡くなった直後の、イギリス王室内部のストーリー。
こちらは、IMDBで7.7。YahooMovieでA-と、かなりいい評価だ。
地味でたんたんとした展開の映画なのだが、なにせエリザベス女王の旦那さん役が、ドラマ『24』の悪役(最新シリーズ6)なので、どうもそういう邪念の目でみてしまうのだった。こちらは、日曜の午後という時間帯にもかかわらず、車椅子や杖をついたお年よりのたいへん目立つ客層であった。どこでも皇室・王室好きは、年齢層が高いのか。

ところで、今日は映画館に初めて、飲み物を持込んでみた。アメリカでは映画館に飲み物や食べ物を持込むと叱られると聞いていたし、確か叱られている人を実際に見たことがあるような覚えもあり、一度たりとも持込んだことなどなかった私。
マルコさんの、絶対に大丈夫だ!との強いお言葉を信じ、どきどきしながら、スタバのコーヒーをわざわざ見えるような位置で持って入場してみたが、ほんとうに全然OKだった。なんてことだ。アメリカの映画館といったら、ポップコーンとソーダしか売っていないので、今までずっと場内で高いコーラなど買うか(5ドルくらいする)、飲まず食わずで我慢していたのにっ(←大げさ)。

2007年2月23日

タフな猫

ボランティア先には、今日は新しい猫が数匹入っていた。新しい猫がいる、ということは何匹かアダプションされてケージが空いたということだ。いずれにせようれしい。
新しい猫との出会いはいつも新鮮だ。どんな性格な猫なのか、どんな態度をこちらに示してくるか。資料を読んだり様子をうかがってみて、分かるまではなるべくうかつにケージを開けないようにしている。まずは、古株の猫たちのケージから開けて、掃除したり、遊んだり。他の猫とOKな猫ならば、ケージにしまわずそのまま時間いっぱいまで部屋の中を自由に遊べるようにしてやりたい。それぞれ相性があるから、なかなかその組み合わせが難しいのだ。そして最後に、新しい猫たちのケージを開ける。
新しい猫は大人の猫が4匹。長毛、長毛、中毛、短毛。もう見るからに、おとなしそうな猫たち。そういう猫って、顔を見ればなんとなく分かる。いかにも人に対して危害を加えなさそうな、されるがままになりそうな顔をしているのだ。ケージを開けたとたんに素直にみんな出てきたが、すぐさまケージの下の高さ20センチくらいのスペースにもぐりこんでしまった。この下に入ると、出すのが一苦労なのだ。のぞきこんで居る場所を確認し、床にぺったり寝そべって、手を思いっきり延ばせばなんとかぎりぎり捕まえられるくらいの場所。
実は私、今朝は目が覚めたときから、頭痛がひどく、とりあえず薬を飲んで行ったのだが治らず。
こういう日に限って、お客さんも多く、このケージに入っていた長毛の猫はどこ?などと聞かれるたびに、床をのぞき込み、下から猫をひきずりだしたりしていた。長毛の猫は人気があるのだ。特にペルシャ猫など、こんなところにいるのはめずらしいから、みなが見たがる。おとなしい猫は、ずりずりひきずられても、特に文句も言わないが、何度も出されたりして今日はかわいそうだったなぁ。猫も災難だが、私のほうもその都度下をのぞきこみ、ますます頭に血がのぼって、しまいにはぐわんぐわん外に音が聞こえてきそうなほど、頭痛が激しくなった一日だった。ぐわぁぁぁぁぁ。
こちらが大人気、ペルシャ猫のCyrus。なんで舌がでたままなのかと、10人くらいに聞かれた。なんでなのか、私が知りたいくらいだ。
おとなしいCyrus。 → 猫にごはん

大人しい猫ばかりの中、一匹だけタフな猫がいた。黒猫Rosa。美しい漆黒のミディアムヘア(中毛)はふわふわで、お腹に顔をうずめたくなるほどいい感じ。しかしそんなことしたら、流血騒ぎになることだろう。たぬき顔がうちのノアを彷彿とさせる。嫌なところを撫でると躊躇なく噛むところや、見知らぬ人が抱き上げるとうぎゃーと暴れるところもよく似ている。おまけに遊び好きで強引で自分勝手で引っかくし、もうかわいいったらない。私はこういう気骨のある猫がたまらなく好きなのだ。
4ヶ月前にもらわれたRosaは、今週返品されたばかりだ。理由は飼い主を噛むからだと。そんな理由で返品する人が世の中にはいるのだ。もしうちのノアだったら、100万回くらい返品されそうだよ。
タフな黒猫Rosa。 → 猫にごはん

ところで本日は、例のヒーリングガイは現れず。この頭痛をすぐさま取り除いてくれたら、今なら悪魔でも信じたかもしれないのにね。

2007年2月24日

中国人の猫まんま

中国人の友人R一家と夕飯を一緒に食べた。今晩は私とJのお気に入りのサンディエゴの中華料理店3店をピックアップして、その中からR夫婦に選んでもらったのだが、リストを見るなり、そのうち1軒は「この店はまずい」と即座に一蹴された。がーん。もう1軒はまぁまぁよい。もう1軒は行ったことがない。ということなので、彼らの知らないこの店に決定。
ここは北京ダックが安くておいしい店なのだ。いつ行っても中国人でいっぱいだからきっとおいしいはずだ、と教えたところ、まずくても安ければ中国人でいっぱいになるからそれは関係ないだろうと言われる。うーん、そうなのか。
結果、彼らの評価的には、北京ダックは確かにお手頃で良い。他はまぁまぁよいとのこと。何品か頼んでみんなで分けたところ、一番おいしかったものは全員意見が一致して、このアサリのスープ煮。ピリ辛で濃い味が絶妙なのだった。うまひー。
絶品アサリ! → 猫にごはん

ちなみに、北京ダックのお値段は2コース(皮を食べた後の、肉の部分の料理を含む)で1羽18ドル(約2000円)。

今回何が驚いたって、Rが店に入って一番最初にウエイトレスにアピールしたこのことだ。
「彼ら(私とJのこと)は、この店に何度も来ているロイヤルカスタマーだ。私たちは彼らに紹介されて今日ここに来た。ついては何かディスカウントしてくれ」
Rと知り合ってはや4年。彼女は常々中国人らしからぬアメリカナイズされたタイプだと思っていたが、君はやっぱりすごく中国人らしい人だったよ。突然ロイヤルカスタマーだと指さされたことにもたまげたが(実際はまだ3回目の来店)、その中国人ウエイトレスがまったく当たり前のようにその強引なアピールをふんふんと聞き、マネージャーに相談してくると応えたのにもびっくりだ。できない。私だったら絶対にできない。しかし物は言ってみるもので、確かに愛想の良いマネージャーに若干のサービスをしてもらいましたよ。中国人恐るべし。
もう一つ面白かったのはこのこと。最後に残ったスープを、Rがご飯にかけまわして食べていた。それを称して「Cat food」。おぉ、日本語の猫まんまと一緒じゃないか。さすがは同じ白米文化圏だね。