猫にごはん

 

 

 

 

« 2007年6月 | メイン | 2007年8月 »

2007年7月 アーカイブ

2007年7月 4日

一息ついて...

案山子がかわいい。 → 猫にごはん

J父の住むところはそれはもう正しい田舎にあるので、そこにたどり着くにはドアツードアで、アメリカから日本に戻って来たのと同じくらいの時間がかかる。サンディエゴの乾燥した砂漠の景色を見慣れた目には、一面に広がる緑がとても美しく感じられる。山も緑、田んぼも緑、草むらも緑。スプリンクラーで水など撒かなくても、そこらじゅうに緑があるというのは、よくよく自然に恵まれた、考えたらとてもすごいことなのだ。
サンディエゴの乾燥した土ぼこりの、しかし乾燥し過ぎて汗をかかなくて済む暑さと、日本のしっとりと一面木々が緑で、しかし汗でべとべとになる暑い夏と、どちらがいいか。それはもちろん日本!と言いたいところだが、うーん、やっぱり足して2で割りたい。
いや、暑い。暑い暑いといいたくないけれど、ほんとに暑い。

田舎で私がしたことは、きゅうりや茄子の収穫の手伝いと、そして散歩と釣りだ。サンディエゴでは堤防を除いて、海で釣りをするのにライセンスが必要だが、日本ではどこでも釣りができる。海岸からの投げ釣りもできるし、桟橋も堤防もどこでも釣ってよいのがうれしい。海は果てしなく澄んでいて、餌も釣り糸も丸見えなほどだったので、釣りの成績はいまいちではあったが、楽しかった。あの炎天下に耐えられるものなら、毎日一日中でもやっていたいくらい。
釣り → 猫にごはん

釣れたのは、ギザミ(ベラ)という魚で、淡白でくせのないさっぱりした白身の魚だ。塩焼きにして食べたのだが、自分で釣った魚は格別うまひ!それにしてもこの海辺の土地では、魚がどれもおいしい。タイやアジの獲れたて新鮮なお刺身と、畑で穫れた味の濃い野菜は、それだけで大ごちそうなのだ。
釣り → 猫にごはん

ところで、ここでは井戸水が生活用水だ。井戸水で顔を洗ったり、お風呂に浸かったりすると、肌が本当にしっとりしていい感じ。今までよっぽど乾燥していたのだなぁ。滞在中アクシデントがあり、井戸水が使えない日が一日あったので、水のありがたみが格別よく分かるようになった。水道から好きなだけたくさん、きれいな飲める水がでてくるというのは、貴重なありがたいことなのです。
さて一息ついて、元気をつけて、来週の引っ越しに備えて都会に帰るとしますか。引っ越しまで間もなく。猫たちよ、もう少しがんばっておくれ。

2007年7月 5日

猫の毛刈り

ファーミネータ( FURminator)という猫ブラシをいただいた。しばらく前に話題になっていたので、ずっと買おうか買うまいか迷っていて、とうとう買わないまま帰国の途についてしまったもののひとつだ。日本で買うと5000円くらいすると聞いた。しかしアメリカで買っても30ドル以上する。うーむ、猫のブラシにこんなにお金をかけるべきなのかどうか(←けち)。そんないつまでたっても迷ってばかりで買わない私たちに、お餞別の品にプレゼントしてくれたマルコさん、どうもありがとう。
ファーミネータがどんなにすごい効果のあるブラシかというと、こちらのサイトをご覧あれ。犬も猫も、まるで羊の毛刈りのように抜け毛が取れているではないか。ほんまかいな。
半信半疑ながらも、猫たちをブラッシングしてみる。そういえば引っ越しであわあわしていて、最近ブラッシングをしていなかった。
このブラシの気になるところは、櫛の部分が鉄でできていて、とても痛そうに見えることだ。うちの猫たちは、もともとあまりブラッシングが好きではない。ノアにいたっては、ブラシを手にするだけで飛んで逃げるほど嫌いだ。さて、効果のほどは...。
なかなか気持ちいいわね。 → 猫にごはん

すごく抜ける!
ノア、ソフィー、つくし嬢の3匹やってみたが、一番効果があったのがソフィーだ。こんなにたくさん抜けたのは初めてだ。おまけにいつもなら嫌がるところが、目を細めてうっとりしている。とても気持ち良さそうではないか。へー、こんな鉄の櫛がいいのかねぇ。
ノアはやっぱりあまり好きではないようだったが、よく抜けた。つくし嬢はもともとブラッシングが大好きなので、問題なし。写真は左から順に、つくし嬢・ソフィー・ノア。どうやらアンダーコート(下毛)が抜けるらしく、三毛猫のつくし嬢は茶色い毛の塊、まだら猫のソフィーは薄茶色、黒猫ノアはグレーの毛がたくさん抜けた。うーん、すばらしい。
こんなに抜けた。 → 猫にごはん

何がよかったって、ブラッシングしたあとの猫たちは、そりゃあもうツルンツルンの手触りで、気持ちのよいこと。なんでこう手触りまで違くなるのだ。今後は頻繁にやりたいところだが、あまりやると皮膚を傷つけそうな気がするので、しばらくたってからにしよう。
抜け毛ボールはお嬢さまのおもちゃに。 → 猫にごはん

ところで、つくし嬢とうちの猫たちの関係は、相変わらず平行線だ。それどころか悪化傾向にあると思われる。
いままでは全てが自分の領土であったのに、一室をまるまる奪われ、閉めきりになっている扉の向こうには、敵が2匹常駐しているということに気がついてしまったつくし嬢。扉のほんの少しの隙間を見つけては、まだ猫の姿すら見えていないというのに、うしゃーと怒りの雄叫びをあげる。人間がその扉から出入りをする姿を見かけようものなら、隙あらばいつでも敵を迎え撃たんとばかりに、人間の足もろとも激しい猫パンチで攻撃を加えてくる。
がんばるソフィー。 → 猫にごはん

しかしながら、うちの猫たちも黙っているだけではなかった。へなちょこノアを尻目に、新たな領土を守らんと必死で戦いを挑むのがソフィー。眼(ガン)の飛ばし合いでは、目線をまったくそらさず、一歩もあとにひかない。うしゃーと威嚇するその表情は、人間の目からするとかなり滑稽ではあるのだが、どうやらつくし嬢には効果があるらしく、目線を先にそらすのは、いつもつくし嬢なのだった。なんてたくましいのだ、ソフィー。そして、しゃーしゃーがんばるその様子の、なんて愛らしいこと(←猫ばか)。
つくし嬢に叱られて涙目になるノアもかわいい。→猫にごはん

2007年7月17日

台風と神輿

引越しも無事に終わり、ようやく落ち着いてきた。とはいえ、まだ家の中はダンボール箱だらけなのだ。なにせ、5年余りも日本で預けっぱなしにしていた荷物が約30箱。さらにアメリカから船便で送った荷物が約40箱。こんなに狭い家に入るのか?と思われたダンボールが続々と詰め込まれた。いやそれにしても、引越し業者の方々はみなさん本当に手際の良いこと。すばやく、丁寧に、かつ礼儀正しく、荷物を運んでくださる。チップを払わないのが申し訳ないくらいだ。
しかし運んでもらったはいいものの、そのまま部屋の中に放置されているダンボールたち。だってね、一個開けると、なぜこんなものをアメリカからわざわざ送ったのだろうか、と我ながら首をかしげたくなるものばかりがわんさか出てくるのだ。
例えば、猫の爪とぎダンボール(新品)が出てきたり(←こんなの日本で買えよ)、デッキチェアが出てきたり、スキーウェアが出てきたり。かと思えば、日常生活にすぐさま必要なものが全く見つからない。パソコンはあれど、マウスが出てこなかったり(そしてお気に入りの胡椒挽き、いったいどこにいってしまったのでしょう...涙)。
日本の夏は暑いー。 → 猫にごはん

ともあれ、そんなキャンプ生活のような我が家にもお客さんがさっそく来てくれた。お客さんはいつでもうれしいものだ。片付けから、しばし開放されるし(←現実逃避)。
サンディエゴで友達になったKさん夫婦との再会は、かれこれ1年半ぶりだ。懐かしいねぇ。たくさんのお土産、どうもありがとう。Kさんには、何度猫たちがお世話になったことか。猫たちも久しぶりの再会に喜んでいた(はず)。

そして夜には一緒に、靖国神社の『みたままつり』に遊びに行った。みたままつりは、本当にきれいなお祭りだ。暗闇の中浮かび上がる、永遠と続く提灯の道。その数約3万個。大鳥居から本殿までの長い道のりの両側には、たくさんの屋台。台風のあおりで、怪しくうごめく夜空と、お神輿の掛け声。いなせなハッピ姿のお兄さん方と、濡れた石畳に下駄の音。美しいではないか。全くもって正しい日本の夏の夜だ。
政治家の名前もずらり。 → 猫にごはん

屋台といえば、日本全国昔から同じようなものだとばかり思っていたが、違いがあるということをこの夜初めて知った。関西人のKさんたちが見たことがないというもの。それは昔ながらの『あんず飴』と『ソースせんべい』の屋台だ。これってもしかしたら、関東だけなのでしょうかね。
割り箸にさした真っ赤なスモモを、水あめまみれにして、みかんシロップに漬けたものなんて、よくぞ考えたものだ。子供の頃はなんであんなに好きだったんだろうなぁ。私にとってあんず飴こそ、非常に郷愁は感じるが、今は全く食べたくないものの代表格のようなものだ(Kさん、おいしかった?笑)。
軽くて、うす甘いせんべいに、ソース(ウスターソースか?)や、梅ジャムをぬって食べるソースせんべいも、縁日になるとよく食べたものだ。ちなみに、関西では『ミルクせんべい』と呼ばれており、練乳をぬって食べるのだそうだ。へー。
幻想的なちょうちんが美しい。 → 猫にごはん

2007年7月23日

減量猫

帰国して久しぶりに会う友人たち。彼らがもっと久しぶりに会うのが、私ではなく、ノアだ。何せ猫は一時帰国なんぞ気軽にできないからね。アメリカから日本に戻ってきた黒猫に5年ぶりに会うと、みな口をそろえて驚きの声をあげる。
「大きくなったねー」
そ、そ、それって、太ってるという意味でしょうか。
ノアはもうすぐ7歳になる。5年前は、すでに2歳だったのだから充分成猫の大きさだったはずだ。そんなに大きさが変わるはずもない。しかし、毎日ノアを見ている私たちの目から見ても、どうも大きくなっているように、確かに見える。
隣のほっそりしている黒猫がぼくです(byノア)→072307_2.jpg

そこで、船便で送った体重計を荷解きして、約一月半ぶりに体重を量ってみると...。太ってる。確かに太ってる。200グラムも増えているではないか。この、猫にとっては過酷な放浪の一ヶ月のうちに、なぜ太る、ノアよ。言われてみれば体も重そうで、寝そべるときも、起きるときも、いかにも『よっこいしょ』といった雰囲気だ。
そして、おそるおそるソフィーの体重も量ってみると...。がーん。痩せてる。400グラムも痩せているではないか。400グラムといったら全体重の約一割ですよ、一割。たったの一カ月半で、こうも体重が減るものか。ビリーズブートキャンプも真っ青だ。(←※最近の日本のネタですよ、海外在住のみなさま。アメリカでは、ビリー隊長なんていう人は見たことも聞いたこともないことでしょう)
そうだよねぇ。ソフィーは居候生活のときも、引っ越してしばらくの間も、自分の隠れ家に引きこもってばかりいた。ご飯の時間も、呼びかけても出てこないし、人が寝静まってからようやく出てきて、「かりかり、かりかり...」とこっそり食べていたのだった。うすうす気づいてはいたが、ソフィーの食べない分を、ノアがしっかり食べていたのだった。あぁぁ。
あの黒猫にずっとご飯取られてたのよね。 → 072307_3.jpg

さらに悪いニュースは続く。
猫の体重を量るには、どうしたって猫を抱きながら量るので人間の体重も否応なく知れてしまう。がーん。人間も太ってるー。そういえばサンディエゴにいたときは、週に2回は水泳に行き健康的な生活をしていたのだった。今は車生活ではなくなったものの、運動は全くしていないからなぁ。
そして分かっている原因はもう一つ。日本は食べ物がおいしいからね、仕方がないのだ(←言い訳)。久しぶりに食べる日本の夏野菜やお刺身、お豆腐屋さんの店先で買う出来立て豆腐のおいしいこと。引越し祝いにいただく食べ物はどれもおいしいし、お菓子売り場に行けば見たことのない新製品に目がくぎ付けになってしまう。おまけに暑いから、ビールもはかどるはかどる。
考えたら、痩せる原因なんて一つもないのだったな。あっはっは。(←笑っている場合か?)
これからは今まで通り食べるわよ! → 072307_1.jpg

それに引き換え、400グラムの減量に成功した(?)ソフィーは、下半身がなんだかスマートになった感じだ。身も軽くなったように、元気に走り回り遊ぶ様子は、仔猫のときに戻ったかのように軽々としている。
しかしながら、最近では、また元通りノアと同じくらい食べるようになったので、元の体重に戻るのに、そう時間はかからないに違いないと思う。このままの体重を維持していたほうが、いいのではないだろうかね。

2007年7月30日

粘土猫

先日、こんなものをいただきました。どうです。かわいいでしょー。
粘土猫たち。 → 猫にごはん

これは、アメリカから一時帰国中のあづ。さんが持ってきてくれた、手作り粘土猫人形でございます。もちろんモデルはうちの猫たちで、小さいのにそれはそれは精巧によくできているのだ。
ノアが持っているのは、私の大好物のスイカで、この季節柄ぴったりではないか。首に巻いているマントは、ノアの大好きなヒョウ柄毛布をイメージして作られております。ちょこっと牙の見えているところや、丸顔のところや、まん丸目も、ノアにそっくり。か、か、かわゆい!
いやーん、かわゆい~。 → 猫にごはん

ところで、日本のスイカはとってもおいしい。
アメリカでは、スイカが非常に安いので大量に毎夏食べていたが、日本のと比べたら、甘味がなくて、まるで野菜のような感覚であった。それはそれで好きだったのだが、やっぱり果物としては、日本のほうが断然おいしい。味わって毎日食べてます(←毎日食べるなよ)。

あづ。さん苦心のソフィー粘土人形は、こちら。この複雑まだら模様の猫をよくぞ再現してくださった。長いまつげと白いひげ、微妙な内股加減が女の子っぽくてかわいい。こちらもソフィーにそっくりではないか。実はあづ。さんは、生のソフィーを見たことは、過去にたったの一度しかなかったのだそうだ。いつも愛想の悪い猫ですみませぬ。
あたし(本物)よりもかわいいんじゃない? → 猫にごはん

以前、あづ。さん宅で、友人の猫粘土人形を見たときから、一目ぼれしていたのだ。うちの猫たちのも作って欲しい!と密かに熱望していた、粘土人形。念願叶って、とうとう手にすることができて、本当にうれしー。我が家の家宝にいたします。
これね、全国の猫バカ飼いの人たちに、絶対売れると思う。発売開始の際には、ぜひともマネージメント&広告担当で雇ってくださいまし、あづ。さん。どうもありがとうございました。