猫の悪夢
ここ数日、右腕の肘から下が痛くて、腕が挙らない。それこそマグカップぐらいの重さの物を持ち上げるのもやっとなのだ。今日は一日トクホンを貼っていたので、一日湿布の臭いに包まれて過ごした。あー、痛い。
Jは四十肩だというが、違うのだ。原因はこの猫。
ぼくが何か? →
一晩中、私の腕枕を強いるノアは、実は腕を枕にはしない。脇の下にぐいぐいと入り込み、腕にのしかかって腕をまたぎ、自分の頭は人間の枕にもたせかけて眠る。つまり私は、一晩中肩や腕を布団から出しっ放しで、6キロもの猫の体重を支え続けているのだ。そりゃあ痛くもなるわな。
おまけに私は自分でいうのも何だが、たいへん寝相が良い。猫に乗られたら乗られたまま、寝返りもうたずに同じ姿勢で朝まで眠り続けることができる(自慢?)。近頃はソフィーも布団の上で一緒に寝るようになった。私の腰骨あたりでくるりと丸くなる。こうして上半身も下半身も固定された状態で眠る私は、そのうち床ずれでもできるんじゃなかろうか。
昨晩など、私の腕の中でノアは悪夢をみたらしく、夜中に何やらうなされ始めた。と、突然「うみゃ〜ん。うみゃ〜〜〜ん」と大声で奇声を発し、私の腕に噛みつき、ぐいぐいと引っ張ってどこかへ持って行こうとするではないか。大丈夫、大丈夫となだめると、そのなだめる逆の手にまで本気で噛みつきだした。なぜ私がこんな目に。そしてきみは一体どんな夢をみたのだ、ノアよ。お願いだから夜は静かに寝てくださいね。