猫にごはん

 

 

 

 

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2005年9月 アーカイブ

2005年9月 1日

成功!

過去何度か失敗したクロワッサン作り。今日は初めて上手くできた。やった!
失敗の度に、
1. 夏だから失敗した。
2. 平熱が高いので手が熱くて失敗した。
3. サンディエゴはいつも暖かいから失敗した。
と言い訳をし続け、そしてもう2度と作るまいと決めていたクロワッサン。しかしなぜか今日は、作る前から成功の予感がしていた(←うそ)。やればできるでないの(←かなりうれしい)。

パンといえば、この間日本に帰ったときも1度焼いた。『パンの小麦粉』という高級小麦粉と、高級無塩バターを買ってきてバターロールを作ったら、同じ作り方でいつもよりも断然うまくできた。やっぱり日本の材料のほうがおいしいのだ。これに限らず、なんで日本のものって、何もかも品質がよいのだろうなぁ(人はそれを過剰品質とよぶ)。

さくさくクロワッサン → さくさくクロワッサン

2005年9月 3日

濃厚な日

今日は濃厚な1日だった。何が濃厚かというと、もちろん食べたもの。
まず昼ご飯に行ったのは、ロサンゼルスのコリアタウンにある、スンドゥブ専門店『So Kong Dong Soon Tofu』。ここはおいしいと評判の店だと、Jがどこからか情報を仕入れてきて、ずっと行きたいと思っていたのだった。以前にも行こうとしたのだが、コリアンタウンの特徴で、名前がハングルでしか表示されていない店が多いため、事前に場所を調べていかないと、決して見つからないのだ。
かなり辛いものに強い私たちだが、サンディエゴで一度激辛スンドゥブを食べてひどい目にあったことがあるので、今日は激辛(very hot)ではなく、ただの辛め(hot)にした。うーん、これが適度な辛さで、どちらかというとマイルドで、味は濃厚で、豆腐はとろとろでうまいー!しかも、店の衛生評価も、『A』(←Aが一番良い。コリアタウンはなぜかBの店が目に付く)なので、生卵も安心安心。スンドゥブもおいしかったが、感心したのが、サイドディッシュのキムチの味。サイドディッシュがたくさん出てくる店はよくあっても、この店ほど私好みの、浅漬けキムチと、新鮮な水キムチはめったにない。さすが噂にたがわぬ評判の店。混んでいるのも頷ける。
ところでスンドゥブには、一人前ずつ、熱い石焼鍋に入ったご飯がついてくる。ご飯は店の人が茶碗によそってくれる(隣のテーブルの外人カップルは、自分でよそってしまったため、即座に叱られていた)が、その空いたご飯がこびりついた鍋には、問答無用で水がそそがれる。これは食べ終わった後に、お茶代わりに飲めと勧められるものだ。この味のしない、ご飯粒の浮いたぬるいお湯を見ると、何だかいつもわびしい気持ちになってしまうのは、私だけか。玄米茶の好きな人ならいいのかもしれないけれど。
濃厚なスンドゥブ。 → 濃厚なスンドゥブ。

おやつに食べたのは、LAきっての日系の店が集中している街、トーランスで食べたソフトクリーム。今日はたまたま北海道フェアをやっていて、名前は忘れたが有名な店が出店していたのだ。もう濃厚なんていうもんじゃなく、まるで生クリームを20倍濃くして固めたような味がする。ちょっとやりすぎ。濃ければいいってもんじゃない。ほんとにこれは北海道で人気があるのだろうか。
濃厚なアイス。 → 濃厚なアイス。

夕飯もトーランスで食べた。『博多ラーメン新撰組』。並ぶのは大嫌いだが、めずらしく30分も並んでしまった。遅い時間だったのに、かなり混んでいる。それはもう、こってり油たっぷり、濃厚な濃い~とんこつラーメンだった。はぁ、おいしい。Jはメンチカツセットを頼んで、あまりのボリュームに吐きそうになっていた。育ち盛りの子供じゃないんだから、もう....。
濃厚なラーメン。 → 濃厚なラーメン。

あぁ、それにしてもなんて濃厚な1日の食事。ダイエット中だが、たまには(?)こういうのもよかろう。来週からがんばるぞ!

淳子の呪い

食べ物の話を先に書いてしまったが、ロサンゼルス行った目的はご飯を食べにだけではなく(半分は食べるため)、美術館に行くことでもあった。
今回初めて行ったロサンゼルス・カウンティー美術館。西海岸最大の美術館といわれているだけあって、敷地はかなり広い。私の好きな印象派の絵画は思ってたよりも少なくて残念だったが、イスラム・アジア・中米などなど、普段見られないような世界中の美術品が並べられている。
しかしながら、比較的空いている美術館の中で、一番混んでいたのは、『Netsuke museum』。そう『根付け』だ。あの江戸時代に、印籠や煙草入れに組紐で繋いで、つけていた飾り。この美術館には日本館だけ別に独立した建物があり、その中の根付けコーナーには、なぜかけっこうな人だかり。小さな精巧な根付けが、ガラスケースに入ってずらりと並んでいる。丁寧に一つ一つながめて、驚きの声などあげている人たち。私もこんなに大量の根付けを見たのは初めてだ。こういうのって、確かに外人受けするだろうなぁ。
考えたら、これって今の携帯ストラップと何ら変わりないのだ。アメリカ人で携帯にストラップを付けている人など見たこともないが、日本ではたいていの人が何か付けているではないか。昔からずっと日本人の好みは変わってないのだ。携帯ストラップも、数百年もたてば結構な貴重品になるかもしれないですぞ。
ずらりと並ぶ根付け。 → ずらりと並ぶ根付け。

ロサンゼルスのダウンタウンを出た後は、海沿いへ向かって車を走らせる。30分ほどで、一度行ってみたいと思っていた、あそこへ着いた。
♪きて~、きて~、きて~、きて~、さんたも~にか~♪(←ふるっ。年がばれる!)
ピア(桟橋)の上には遊園地。 → ピア(桟橋)の上には遊園地。

いかにも西海岸の海沿いのにぎわった町らしく、ビーチもピアも活気があって人出が多かった。今回はあまり時間がなくてゆっくり遊べなかったが、移動遊園地やカーニバルがでていて、観光にぴったりなとても楽しそうなところだった。今度誰かが遊びに来たときに、また行きましょ。
しかしサンタモニカへ行く前から、行ってからも、帰りまでもずーっとこの歌が頭の中を駆け巡っていた。いったい何年前の歌じゃ。今日は一日中、サンタモニカという言葉が会話にでてくるたびに、♪きて~、きて~♪と、何かのスイッチが入ったかのように歌いだすJ。これからもサンタモニカのことを考えるたびに、こうして脳裏に深く刻まれたこの曲が流れると思うと、空恐ろしい。60になっても、80になっても続くのだろうか。ひ~。まさに三つ子の魂百まで。
脳裏に刻まれるサンタモニカ。 → 脳裏に刻まれるサンタモニカ。

2005年9月 4日

夜の動物たち

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すごくわかり難いけれど、この写真は、夜の動物たち。サンディエゴ近郊にある、Wild Animal Parkという巨大なサファリパークタイプの動物園が、夏の間だけ夜10時まで動物ツアーをやっているのだ。その名もNight Zoo。
この動物園は郊外の山の中にあるので、周りは非常に静かで、空はそれこそ星が降ってくるのが見えるほどの真っ暗闇だ。
そろそろと夜の動物ツアーが開始される。最小限のライトのみを残して、暗い電車が1時間かけて、暗闇の動物園の中を1周する。観客に要求されることは、フラッシュをたかないことと、静かにしていること。
暗くてよく見えないだろうと思っていたが、確かにあまりよくは見えない。しかし、澄んだ冷たい夜の空気の中、ぼんやり映し出される野生動物の姿は、とても美しく、生き生きして見える。動物園は夜のほうが断然きれいなのだ。象の美しいこと。絵のようにきれいな鹿たちだこと。

あまり動物ははっきり見えなかったので、夜な夜な暗いベランダを徘徊する、我が家の野生動物の写真をせめて一枚(←全然関係ない)。
夜のベランダにいる野生動物。 → 夜のベランダにいる野生動物。

ところでサンディエゴ動物園といえば、何度か紹介したが、ホームページでパンダのライブ映像が公開されている(←けっこう気に入っている)。今日久しぶりに見てみたら、なんとパンダだけではなく、白熊ゴリラまでライブカメラがついているではないか。でも何度見ても、パンダ以外の動物は留守中の模様...(泣)。みなさま、お暇なときにでもご覧くださいまし。先月生まれたばかりのパンダの赤ちゃんが見れるかも~。

そういえば、野生の鹿の群れは、全員違う方向を向いて休むのだと、ツアーのガイドさんが教えてくれた。決して仲が悪いからではない。敵をすぐに発見するためなのだ。あら、うちもいつもそうだったのね。
外敵に備える猫たち。 → 外敵に備える猫たち。

2005年9月 9日

ガス室から戻ってきた猫

とうとうこの日がきた。
あのかわいいノア。飼主には犬のように従順で、甘えん坊で、寂しがりやなノア。そう飼主にだけは....。何もかもこの『飼主にだけ』はというところが問題なのだ。
まったく普段のノアからは想像もつかないことだが(少しだけ思い当たるけど)、この猫、動物病院では恐ろしい暴れぶりを発揮する。アメリカの獣医には凶暴すぎて注射を断られた経験までもち、次は絶対に全身麻酔だと脅されたノア。今日はその全身麻酔の日。そして、麻酔方法は、予告されていた通り、ケージごとガス室に入れられる。
麻酔など本当はかけたくなどないし、動物病院にも連れて行かずに済むものなら済ませたい。しかし、いつか日本に連れて帰るために、今回は絶対に必要な仕方のない血液検査なのだ。許せ、ノアよ。
一緒に連れて行ったソフィーの血液検査はものの数分で終わったが、ノアの全身麻酔は1日がかりだ。朝連れて行き(drop-off)、夕方引取り(pick-up)。どうせなら麻酔ついでに、歯の検査もしてやくれないかと聞いてみると、「それはすばらしい考えだ」と誉められた。歯の治療については、いくらかかるか検査してみないと分からないので、試算して途中で連絡を入れてくれるという。ひー。いったいいくらかかるのじゃ。
動物病院から数時間後に入った電話によると、ノアの歯のクリーニングはまさに「パーフェクトタイミング」であったそうだ(ほんとか?)。歯の治療代と麻酔代で、278ドル(約3万円)。予想していたよりも金額は若干高め。しくしく。しかし、歯石除去は絶対に必要だと主張するので、この際お願いした。
歯の検査結果については、夕方迎えに行ったときに、猫の歯科技工士(!)が詳しく説明してくれた。ありがたいことに虫歯はなく、抜くべき歯はなかった。歯石を取り、歯垢を取り、フッ素加工の処置をしてくれたそうだ。今回ノアにかかった費用はしめて445.9ドル(対してソフィーはたったの117.90ドル)。痛たっ。
帰ってきたよれよれ猫。 → よれよれ猫

家に着いてケージから出すと、なぜか顔中びしょぬれで(歯の治療のせいか)、目もはれて(殴られたか?)、ほこりっぽい(なぜ?)。一見してよれよれ猫の雰囲気だ。注射のために丸く剃られてしまった前足も痛々しい。まぁ、そんなことよりもガス室から無事に帰ってきてよかったよかった。帰るなりかなりイラついた様子で、バリバリ爪を研いだりしているものの、食欲もあり、元気そう。心配してたよ~。
丸く剃られた痕。 → 丸く剃られた痕

かわいそうに、剃られた痕が気になるようで、舐めて舐めて、内出血したように赤くなってしまった。毛がない皮膚にはざらざらの舌が痛いのだろう。早く毛が生えてくるといいねぇ。

翌日すっかり元気になったノア。 → 翌日すっかり元気になったノア

2005年9月12日

電話好きな猫

ソフィーはとっても電話好き。
たとえクローゼットの奥で、深ーく眠り込んでいても、電話が鳴ると飛んでくる。何がそうさせるのか、さっぱり分からないのだが、電話がなると居ても立ってもいられなくなるようだ。
電話で話している人に擦り寄って、飛び乗って、話している口元に体を擦りつけてくる。

ところで、この間日本に帰ったときに、ようやくうちの実家にもADSLを導入し、常時接続になった。それに伴い、実家に電話をするときには、skype(インターネット電話)を使って、かけることができるようになった(skype同士だと通話料が無料なのだ)。インターネット電話なので、話しをするのもパソコンの前のマイクに向かって。
もしもーし。 → もしもーし。

パソコンからリーンと音が鳴り(普通に電話の音がする)、skypeに電話がかかってくると、はっと驚いたように、飛び起きるソフィー。なんで今日は、パソコンの方から電話の音がするの?と、あからさまに驚きの表情を浮かべているのがおかしい。
会話をしだすと、やっぱり居ても立ってもいられない。パソコンデスクに飛び乗り、マイクに体をすりりすりり。電話機の形態をとっていなくても、明らかに『これは電話だ』と、認識している行動をとるのが、不思議だ。
無視していても、体を撫でろと催促はするし、「キャックー」とマイクの前で甲高い声まで張り上げる。会話に参加したいのか、この猫は。ゴロゴロと喉を鳴らしているので、たいへん喜んでいるようではある。会話が終わっても、マイクの前でぽつんと座ったまま。心なしか、名残惜しそうにすら見える。
ノアはこんなこと全くしないのだけれど、こういう電話好きな猫は他にもいるのだろうか。変なやつである。
また電話かかってこないかなー。 → また電話かかってこないかなー。

2005年9月14日

嫌われるメキシコ国歌

ソフィーと違って、電話には全く反応をしないノアだが、一つだけノアの心を激しく揺さぶるものがある。それは口笛。
やぶ猫さんのお宅には口笛が好きな猫と嫌いな猫の2種類のタイプがいるようだが、ノアは嫌いなほう。それもかなり嫌い。
口笛が聞こえると、もう居ても立ってもいられない。「んぐぅ~ぐぅぅぅぅ~」とグーグーガンモ(←古っ)のような声で鳴きながら飛んでくる。そして口笛を吹いている人の足に、しきりに体を擦りつけ、止めてくれるよう説得(しているように見える)。それでも止めないと、床にゴロゴロ転がり、激しく抗議。それでも止めないときは...、そう、実力行使。人間の皮膚という皮膚をめがけて、噛み付いてくるんですねぇ、この猫。洋服になど決して噛み付かない。狙いはただただ露出している肌のみ。口笛を止めるまで噛み付く。ひ~。夏場やお風呂上りはたいへん危険です。
口笛止めて~!(抗議中) → 口笛止めて~!(抗議中)

Jがしょっちゅう口笛を吹くため、うちでは頻繁にこの口笛騒動が勃発する。ちなみにJが特に気に入ってよく吹いているのが、メキシコ国歌(午前0時になると地元のラジオ局で流れるので、覚えてしまったそうだ)。変な趣味だ。丁寧にフルコーラス吹いてくれるので、今では私まですっかり聞き慣れてなじんでしまった。きっと階下の住人は、二階には、愛国心あふれるメキシコ人が住んでいると思っているに違いない。
メキシコ国歌の口笛が吹き荒れる中、私が横でおとなしく本など読んでいても、それは全然大丈夫。ノアは、誰がこのうるさい音をたてているのか、きちんと判断して、ちゃんとその人だけをめがけて噛み付くいてくれるから。安心安心(いいのか、ほんとに?)。
それにしても、何がそんなに嫌なんだろうなぁ。他のやかましい音は全く気にしないのに、ほんとに不思議。そしてソフィーは口笛には無反応。お宅の愛猫の反応はいかがでしょうか。さぁ、猫飼いのみなさま、元気よくメキシコ国歌を吹いてみてくださいまし。
怒りのあまり銀紙をも噛み千切るノア。 → 怒りのあまり銀紙をも噛み千切るノア。

2005年9月16日

美少年と寿司

今日は友人スーザン一家を夕飯に招待したので、手巻き寿司をやることにした。スーザンには一度おいしい寿司を食べさせてあげたいと思っていたので、サンディエゴで(たぶん)一番新鮮な魚が手にはいる魚屋さんに予約をして、手巻き用に刺身を作ってもらった。
食べるなり、今まで食べたことのある寿司とは、魚も違うが、海苔がぱりぱりで全然違うと驚いていた。そうだろう、そうだろう。海苔といったら山本山。これは日本から送ってもらった新しい海苔なのだ。
そういえば、アメリカでよく見かける、海苔が内側に巻いてある(ご飯が外)あの巻き寿司。あれは、噛み切れないような質の悪い海苔で海苔巻を作るのに苦慮した、アメリカに渡った寿司職人が考え出したものではないかと、かねがね想像している。実際どうなのかは分からないけれど、とてもよく考えられている。見た目がきれいだし、いかにも外人受けしそうだなぁと思う。
手巻き寿司の食卓。 → 手巻き寿司の食卓。

何度か紹介しているが、今日もスーザンの息子、ソレン君(16歳)も一緒に来た。育ち盛りのソレン君は見るたびに背が高くなり、今では185cmはあるだろうか。そして、会うたびにどんどんハンサムになっていく。なんて顔立ちが整っているのだろうと、近くでまじまじと見ると、照れて赤くなるところがかわいい。まったくため息のでるほどの美少年なのです。ぐふふふ。
今日、大きな花束をかかえて、通りの向こうからやってくる様子を見たときには、もう口あけてうっとりしてしまったほど、素敵でしたのよ。いや、ほんと。おまけにとてもよく気が利く。お皿を運ぼうとすると、すかさず立ち上がり、手伝ってくれる。きちんと人の話は聞くし、受け答えもはきはきして、いつもにっこり感じが良い。がんばって箸を使おうとして、失敗したりするところも、またかわいいではないの。ぐふふふ。
信じがたいことに、こんなに美少年なのに、彼女はいない。趣味がオタクっぽいからだろうか。ソレン君は、日本のアニメやゲームが大好きなのだ(FFシリーズもちゃんとやっている)。試しにBGMに、スタジオジブリ作品主題歌全集を流したら、まるで超ウルトライントロドンのように(←古いな)、「Princess Mononoke!(もののけ姫)」とすぐさま曲名を当てたところが、すごい。
隠し撮りしたソレン君の写真。 → 隠し撮りしたソレン君の写真。

寿司ネタで一番うけたのが、サーモンと、意外にウニ(sea urchin)だった。ウニは、皆初めて食べるので、最初はおそるおそるだったが、フレッシュですごくおいしいと言っていた。外人でもけっこう嫌がらずに食べられるものなのだ。

今日のメニューは手巻き寿司の他には、
鶏のから揚げ
サラダ
ほうれん草のお浸し
いんげんの炒め物
揚げピーナッツ
ショートケーキ。
アルコールは、
梅酒
吟醸酒
ビール。

きっと、アメリカ人時間で30分は遅れてくるだろうと踏んでいたのだが、時間ぴったりにこられてかなりあせった。そのため、いつも作っているはずなのに味噌汁なんかを失敗してしまい、用意していたのに出せなかった。その他、実はご飯も失敗したので、炊き直した。あせるとろくな事ないですねぇ。反省。
お客さまがいる間中ずっと隠れてた、人見知りソフィー。 → お客さまがいる間中ずっと隠れてた、人見知りソフィー。

2005年9月17日

お弁当の中身

つい、人が食べているお弁当の中身をみたくなる。
公園で、学校で、海で、私もよく一人で食べるが、アメリカでも一人でお弁当を食べている人をよくみかける。あまりジロジロ見るのは失礼だとは思うのだが、何を食べているのか気になってならないので、よくのぞく。彼らの食べるものは、思いもよらないものが多くて面白いのだ。
ツナ缶をぱかっと開けて、そのままフォークでムシャムシャ食べ始める人を見たことがある。最初は驚いたが、その後、スーパーマーケットで、『Lunch To-Go』と書いたツナ缶とクラッカーのセットを売っているのを見たことがあるので、今思えば、あれは正しいランチの姿だったのだろう。
巨大なタッパーウェアに、山盛り入った水餃子を食べている中国人カップルも見かけたことがある。そのときも驚いてながめていたのだが、よっぽどお腹が空いていると思われたのか、ニコニコと1個差し出してくれた。気が弱いので、断れないまま食べてみたが、冷めた水餃子は案外おいしくて、かえってびっくりした。

今日見かけた、20歳前後の白人女性のお弁当は、次のようなものだった。
かばんの中から、おもむろに直径20cmはあろうかという大きな丸いタッパーウェアを取り出した。深さも15cmくらいはある。中には緑色のものがたくさんつまっていて、何かと思ったら、その緑のほとんどがグリーンピース。たぶん大きい缶詰3個分は入っていただろう。その他、生の緑のピーマン(パプリカ)と生のブロッコリーのざく切りが入っている(アメリカ人は生で食べる)。
そして、オレンジ色のいかにもおいしくなさそうなドレッシングの瓶を取り出すと、たっぷり入っているそれを、シャカシャカ振ったあと、ジャバーっと、全部降りかけてしまったのだ。何かの間違いかと思ったので、つい「はっ」としたが、全然間違いではなかった。そのままかき混ぜて、モリモリと勢い良く食べ始めたのですねぇ、この人。最後まで見なかったけど、あの勢いだったらきっと完食したことだろう。あーまずそうだった。

にんじんなど、生野菜を何もつけずにそのままポリポリ食べている人は、非常によく見かける。サンドイッチにしろ、生野菜にしろ、おいしそうだなーと思えるお弁当を食べている人を、アメリカでは一度も見かけたことがない。しかしどんなものを、どこで食べていても、共通していえるのは、全く恥ずかしがらずに、堂々とおいしそうに食べていることだ。ながめている私と目が合っても、たいていにっこり笑顔をみせる。それはとてもアメリカ人らしくて、彼らが食べている変なものよりも、いつもずっと感心させられる。

とってもポピュラーな芸者ブランドのツナ缶。 → ツナ缶

2005年9月18日

おいしいものたち

一週間分の食材は、週末にまとめ買いをする。買物は、スーパーマーケットが大好きなJと、いつも2人で一緒に行く。ガロン、オンス、ポンドなどの面倒な単位を、Jがまたたくまにメートル法に計算し直してくれるため、どちらが安いか比べるときなどたいへん便利。しかし、おかげで一緒にいると、いつまでも単位が覚えられない(と言い訳してみる)。
今日はダウンタウンにあるリトルイタリーで、イタリア食材を購入。この店(Filippi's Pizza Grotto)は初めて入ったが、奥に昼間から行列ができるほど混んでいるレストランもあり、店の中もイタリア人だらけでとってもにぎわっている。サンディエゴにも、こんなにイタリア人がいるのね。エスプレッソのコーヒーが安いのがうれしい。その他パスタや缶詰、塩漬けアンチョビなど購入。
お客さんがひっきりなし。 → お客さんがひっきりなし。

続いて行ったのが、ヒルクレストにあるパン屋(Bread & Cie Bakery Cafe)。ここは友人宅のすぐ近くにある店で、今日は遊びに行ったついでに寄ってみたのだ。
いやー、まじでいけます、ここのパン。サンディエゴに来て以来、店売りでおいしいパンを見かけることなど皆無だったが、ここはおいしい!特にフランスパンは、食感といい、味といい、言うことなし。なんだ、アメリカにもあるんじゃん、おいしいパン。
中にはカフェもある。直径15cmはあろうかという巨大なカップに並々と入ってくるコーヒーは、いかにもアメリカらしくて薄くて香りがないが、アメリカらしからぬ甘さ控えめのケーキはかなりおいしい。
巨大なティラミス。 → 巨大なティラミス。

家に帰って、焼きたてのフランスパンをちぎり、バターをたっぷり乗せ、塩漬けのアンチョビのソースを少しつけて食べてみる。うまー!もう食べる前から勝ったも同然の、こういうおいしい食材がいっぱいあると、本当に幸せ。
塩漬けのアンチョビは、普通のオイル漬けのに比べると、香りも強く、味も濃い。普段台所になど決して乗らない猫たちも、においに釣られて寄ってくる。
食べ始めると止まらなくなるほど相性の良い、パンとバターとアンチョビ(と、赤ワイン)。じゃんじゃん食べて、じゃんじゃん飲み、気がつくと夜もふけていた。あ、しまった。夕飯の写真撮らなかった。まぁ、こういう適当な夕飯もたまにはいいか。おいしかったー。
猫も気になる香りの高いアンチョビ。 → 猫も気になる香りの高いアンチョビ。

2005年9月21日

長毛猫の秘密

ボランティア先に行ってみると、先週返品されたばかりの猫たちがいた。2匹ペアでもらわれて、2匹ペアで返品された。この猫たちは姉妹ではないけれど、もともと同じ家に飼われていて、とにかくとっても仲がよいのだ。そろってかわいらしいのに、なぜだ。
もらわれてから3ヶ月も経ってから返品された理由は分からないが、この猫たちのことはよく覚えている。プロフィールのタグは、以前私が書いたものがそのまま貼られている。
DSH, Must go together (DSH:Domestic Short Hair(雑種短毛)。2匹一緒にもらってね)。そのうちの1匹、Sadieは生まれつき左前足が奇形(paralyzed leg)だが、とっても元気いっぱい。やんちゃでよく走り回る。
しかし、今日3ヶ月ぶりにこの猫たちに会ってびっくりした。このプロフィールにあるように、確かに以前は、(ちょい長めだが)絶対に短毛だったSadie。今やすっかり美しい、見違えるような長毛の猫になっているではないか。おまけに尻尾もふさふさゴージャス。まもなく2歳になろうかという猫が、たったの3ヶ月間でこんなに毛が伸びるものだろうか。うーむ不思議。もらわれて行ったところが、よっぽど寒い家だったのか。おまけに背中には、はっきり残る新しい大きな切り傷の痕が。何があった?
これは以前の写真。今はもっともっとふさふさ。 → 今はもっともっとふさふさ。

寒い地方に引越ししたら、猫の毛も伸びたという話を、以前聞いたことがある。ほんとかなぁ、と今までは疑問に思っていたが、もしかしたらそういうこともあるのかもしれない。長毛になったSadieを今日つくづくながめていて、今度引っ越すのなら寒冷地帯がいいと密かに願ったのだった。

たくさんいた子猫たちは、1匹を除いてみなもらわれた。今日残っていた1匹はこの子。もちろん黒猫(悲)。顔の部分だけが白っぽくて、まるで小猿のようだ。何だか挙動も猿のようだと、見に来る人も口々に不思議がる。子猿のMr. Brown、きみも早くもらわれるといいねぇ。
残りものには福がある、黒猫。 → 残りものには福がある、黒猫。

2005年9月25日

お腹によいもの

matthewさんのところで、かぼちゃ丸ごと料理したおいしそうな写真を見たので、うちも真似して作ることにした。かぼちゃはあいにくなかったので、今日は買ったばかりの新鮮なカブで代用。カブは英語で『kokabu』と表示されて、店に並んでいる。値段は日本とそう変わらないようだ。胃に優しく、根も葉も栄養たっぷりだというカブ。風邪気味で体調が悪いJにも、ちょうどいい。
まずは、カブをくりぬき、中には、豚のひき肉・ネギ・刻んだカブを混ぜたものを詰める。調味料は小麦粉(←これもmatthewさんの真似)・酒・しょうゆ・砂糖・オイスターソース。あとは鶏がらスープでカブが柔らかくなるまで煮込むだけ。蓋付きで、見た目がかわいい。
蓋付きのカブ。 → <br />
蓋付きのカブ

カブは葉っぱもおいしい。
葉の部分は、軽く塩茹でし細かく刻んで、ふりかけを作った。フライパンで空炒りして、しょうゆ・みりんで煮詰めて、最後にかつおぶしをたっぷり混ぜるだけ。とても簡単。お酒のおつまみにもぴったりです。うっしっし。
ちなみに写真↑↓の器は手作りです。いびつな器も、しぶい和食には似合う。
カブの葉のふりかけ。 → カブの葉のふりかけ。

かつおぶしのにおいにつられて、猫もにゃーにゃーやってくる。ついでにちょっとだけ猫にもおすそ分け。たまにしかやらないが、2匹ともかつおぶしが大好きなのだ。
猫も大好き。 → 猫も大好き

ついでに、残りのカブとカブの葉と油揚げで、混ぜご飯も作った。白ゴマもたっぷり入れる。今日はカブ尽くしだ。うーん、体に良さそう。早く元気になるのだよー、J。
カブの混ぜご飯。 → カブの混ぜご飯。

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2005年9月26日

飲み過ぎ注意

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思いっきり斜めになってます。

これは、以前にも紹介した『トリビアの泉』で見たネタだ。それによると、コーラが残り1/3になると斜めに立つのだそうだ。
前に録画を見てから、以来何度もJの飲み残しを立てているが、おかしなことにほぼ100%、毎回ちゃんと斜めになる。今日は偶然、2人で別々にコーラを飲み、飲み残して放置されていたものを、試しに立ててみたら、なんと2本とも見事に斜めになったのだった。
実はこうして写真に撮ったあとに、缶が倒れ、コーラが少しだけこぼれてしまった。そうしたらもう決して立たなくなったのよ。なーんて微妙な具合にいつも残すのだ!というか私たちには、この大きさは、量が多すぎるということなのだろう。2/3サイズの小さい缶があったらいいのに。
いや本当は、小さい缶も、探せばアメリカでも売っているのは知っている。しかし、この350mlのほうが圧倒的に安いので、こちらを買ってしまう。毎回飲み残しを捨てるのも、もったいない話だが、まぁコーラなら捨てても良いか、という気になるから不思議だ。ちなみに値段は、安売りのときに買えば、1本20円以下。さすが本場アメリカはとても安い。
そういえば子供の頃、コーラを飲むと歯が溶けると脅されていたが、あれは何だったんだろうなぁ。Jなどほぼ毎日コーラを飲んでいるが、全然大丈夫そうだ。
いちおうダイエット中なので、飲んでいるのはダイエットコーク。ほほほ(汗)。
ダイエットコークになります。 → ダイエットコークになります。

2005年9月28日

レスキュー猫たちは今

今週はもういないだろうと思っていたら、まだいた。子猫!
ぼくたち来たばっかり。 → ぼくたち来たばっかり。

今年は子猫の当たり年。それはまあ、次から次へと子猫がきれることがなく、ケージに並ぶ。どこでこんなにたくさんの子猫がレスキューされるのだ。普通は春から初夏にかけて子猫がたくさん生まれ、その後はほとんどこのボランティア団体には回ってこないのだが、今年は違う。この2ヶ月だけでも、30匹はもらわれただろう。
今日は4匹の子猫プラス大人猫10匹。先週紹介した、片足が不自由なSadieとCori(←ちゃんとペアでもらわれた)、黒猫小猿のMr.Brownたちは、みな里親が見つかり、いなくなっていた。よかったよかった。このやんちゃな4匹兄弟も、きっとすぐにもらわれるだろう。
と、書いたところで今ボランティア先からメールが着いた。黒猫を除いた、ほかの2匹はもうもわられたとのこと。早っ。そしてまた黒が残る。がーん。
面倒見のよい雄猫Redmond。 → 面倒見のよい雄猫Redmond。

ところで、ハリケーン・カトリーナの被害にあったルイジアナ州へは、サンディエゴからもたくさんのボランティア団体がかけつけている。中でもHumane Societyという全米規模の動物愛護団体は、飼い主と離れ離れになり、残されたペットたちのレスキューをおこなっている。その助けられた動物たちが、今サンディエゴへもたくさん連れてこられているのだ。
Humane Societyのホームページでは、動物たちをレスキューしている様子が、写真やビデオで見ることができます(こちら)。ずぶぬれで助け出される猫や、心細そうな不安な表情をしている犬の姿を見ると、かわいそうでたまらない。
シェルターや受け入れボランティア団体には限界があるため、フォスターファミリーといって、一時的に(たぶん避難されている飼い主の方々が落ち着くまで)動物を預かってくれる人を募集している。うちもやりたいのだが、住宅事情からそうもいかない。その代わり、ボランティア先で寄付を受け付けたり、お客さんにちらしを渡したりなどしている。
ボスのミシェルは、自分の飼っている猫は3匹だったはずなのに、カトリーナレスキュー猫を預かり始めたため、今は全部で17匹も家にいるそうだ。すごいです、この人。ミシェル以外にも、猫を預かっている知り合いのボランティアが数名いる。もちろん無償だし、だいたい、いつ頃、元の飼い主と再会できるかも分からない。
人間の被害者の救済については、今、行政の対応が非難されている。しかし、残されたペットたちに対しては、行政だけに頼らず、このようにボランティア団体が自らすすんでレスキューし、保護し、飼い主が見つかるまで、各個人でもがんばって動物を守っている。こういうアメリカのボランティア精神は、本当にすばらしいし、見習うべきものだといつも感心する。

2005年9月30日

秋の味覚 カリフォルニア版

年中豊富な種類の果物が並ぶ、サンディエゴの店頭も、秋らしくなってきた。梨、桃、栗など、秋らしい果物が顔をみせるようになった。
しかし、今日食べたのはこんな果物。じゃーん。
これは何でしょう。 → これは何でしょう。

分かるかなぁ。両方とも分かった方はすごいです。かなりのカリフォルニア通。
まず右側の赤いのは、ご存知サボテンの実。もっと緑色の状態で売っているのもあるが、これはかなり熟したあとだ。だいたいアメリカでは、店売りを買ってきて、そのまますぐに食べると、まだ未熟なものがとても多いのだ。買ってから数日置いて、ようやく食べれるようになる。
バナナなど最たるもので、売っているのは、ま緑のカチカチのものばかり。4~5日経たないと、とてもじゃないが食べられない。黄色くなり始めると、あっという間にキリンになり、あっという間に黒くなる。だから、熟してからはちゃんと早めに食べましょう(ね、J!)。日本ではバナナといったら、黄色のものばかり見かけたような気がするが、なんでだろう。いったいどうやったら、黄色の状態で保てるのか知りたい。
このサボテンの実、切ってみると中はこんなに真っ赤。まな板まで真っ赤に染まる強烈な赤は、まるでビーツだ。とげは抜かれているので、扱いやすい。輪切りにしてみたが、中にはたくさんの種が入っており、食べにくいことこの上ない。思いのほかさっぱりして、甘味は少ない。おいしいかと聞かれると...、うーむ。よく分からない味だった。アリゾナでは、このサボテンの実のジャムを売っていたので、ジャムにすればおいしくいただけそうです。サボテンの実には、整腸作用があって、お腹すっきり効果があるとのこと。
中は毒々しい赤。 → 中は毒々しい赤。

続いて、左側の緑の実は、サポテ(Sapote)という果物。メキシコ原産のミカン科の植物なのだそうだ。これは、友人スーザンの家にある2階の高さほどの大木から取れたもので、先日遊びに行ったときにもらったのだ。これも熟すまでにかなり時間がかかった。
切ってみると、中はこんな。真っ白でとろ~りとして、中身を触った瞬間に、今まで手にした事のない、なめらかなつるりんとした感触でとても驚いた。しいて例えれば、赤ちゃんの肌のような感じか。
口にしてみて、さらにびっくり。味的に一番近いのは、洋梨なのだが、食感が全く違うのだ。洋梨と、かたーく泡立てた生クリームを混ぜたようなというか。もう、『とろとろ』と『つるりん』の結晶のようなのだ。甘くてつるつるで、なかなかおいしい。種は柿のような大きなのが5個入っていた。
スーザンに言わせると、この実を店で売っているのを見たことがないそうだ。
あまりの柔らかさに、きれいに切れなかった。 → サポテの実。

こうして手に入れた、サボテンの種とサポテの種。ふふふ。さっそく植えてみましょう。数ヵ月後どうなっていることか、こうご期待。
いずれこんなに成長するかも。 → いずれこんなに成長するかも。