猫にごはん

 

 

 

 

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2005年12月 アーカイブ

2005年12月 1日

謎の食材店

約束通り、Rに連れて行ってもらった中華食材店。場所は意外にも、よく行くConvoyというアジア系の店が多く集まる近くではあった。が、こーれは分からんだろ。細い入り組んだ道に入ったところで、偶然見つける可能性は皆無といってよい。そして店構えを見たら、たとえ見つけたとしても入れると思わないに違いない。いかにも問屋という、倉庫そのまま。働いているのも中国人ばかりだし、ちらほらいる客も全て中国人。唯一の共通言語は中国語。この店のありかは、中国人にだけ口伝で代々伝わるという(←うそです)。
「日本人だとばれると、叩きだされるから、私とくっついていたほうがいいよ」
冗談をいうR。雰囲気的には冗談に思えないんだよねー。
これが謎の店の正体だ! → これが謎の店の正体だ!

商品はダンボールでだーんと山積になっている。そもそも本当に問屋で、サンディエゴの中華料理店の人が買いに来るところなのだ。一般の人もそこから勝手に出して買うことができる。野菜も冷凍食品もある。中華食材を普段からよく見慣れていた、と勝手に思っていた私が、見たこともないようなものばっかり。さすが。中国人はこんな店で買物していたのか。
値札もほとんどついていないが、あのケチな、もとい、経済観念のしっかりしたRが、「この店なら値段など気にしなくていいのだ」と豪語する。確かにどれもこれもびっくりするほど安い。
ワンタンの皮を吟味するR。 → <br />
ワンタンの皮を吟味するR。

お菓子もいっぱいあった。だいたい、アジア系とくに韓国系の店に行くと、日本のお菓子のパクリ商品ばかりがたくさん並んでいて、日本の菓子製造メーカーの先行きがいつも心配になるのだが、ここは違う。Rが子供のころから変わっていないという、いかにも古風なパッケージの、どう考えても中国オリジナルのお菓子がたくさん。
幸いにも日本人だということがばれなかったため(←しつこい)、楽しくてついいっぱい買ってしまった。
家に帰って戦勝品を並べて楽しみ、Jにも見せた。買物好きなJは、自分も行きたいという。面白い店だった。ぜひ連れて行ってあげたい。のは、やまやまなのだけど...。あぁ、しかし行けるだろうかあの複雑な道を、一人で。非常に自信がない。すまぬねぇ、方向音痴な妻で。
古めかしいお菓子。 → 古めかしいお菓子。

2005年12月 3日

散歩の理由

雲一つないいい天気。朝からまぶしい陽射しの差し込むこんな日は、朝から居ても立ってもいられなくなる。散歩に行きたい。公園を散歩したい。海岸を散歩したい。
しかし、なぜだかさっぱり理由は分からないが、Jは極度の散歩嫌いだ。「散歩に行こうよ」と誘うと、それこそ100万もの、散歩に行きたくない、もしくは行くことができない理由を即座に思いつくことができるのだ。ある意味すごい才能だ。
こんなときにいつも思うのが、『あぁ、犬がいたらなぁ』。犬がいたら、毎日毎日散歩に行けるのに。そんなに行きたいのなら一人で行けばいいと、Jもいつも言う。そりゃあね、一人の散歩もいいにはいいのだけど、誰か道連れがいたほうが断然楽しいではないの。犬がいたら、散歩に行く立派な理由ができるではないの。
そんな週末の今日、まさに散歩日より。ご近所に住むマルコさんの犬たちあんこちゃんと、たまこちゃんの散歩の仲間に入れてもらった。
「さんぽ。」
と言っただけで、敏感に反応し、尻尾を振って喜ぶ犬たち。なんてかわいらしいの。
足取り軽いたまこちゃん。 → 足取り軽いたまこちゃん

マルコさんの家の近所には、芝生のきれいな広々とした公園がある。気持ちいいー。猫もいいけど、こういうときはやっぱり犬に限るな。サンディエゴは犬を飼うのに本当に適した土地だ。公園も海岸もたくさんある。犬を連れて行ける店もたくさんある。このままここに住み着くのだったら、絶対犬も飼うのになぁ。先行き不透明な生活は辛いのぉ(←うそです)。
うめこちゃんは家でごろごろ。 → うめこちゃんは家でごろごろ

2005年12月 5日

石抱き

久しぶりに暖房をつけた。うちでは一年のうち、暖房が必要なほど寒い日はそう多くはない。たぶん数えるほどだ。なぜなら猫が膝の上にいるから。もちろん猫が膝に乗ってくれるのはうれしい。うれしいことなのだけど...、お願いだから2匹まとめて乗るのは止めて欲しい。
お、落ちそうです。(byノア) → お、落ちそうです。

この写真は、普段パソコンに向かっているときの様子。なんで、猫たちはパソコンの前にいると邪魔したくなるのかね。
パソコン用に使っているうちの椅子は、高さの調節ができない。だからアメリカ人向けの高さで、まともに座るとちょびっとつま先立ちになってしまうのだ。そのため膝を平行に保つよう、パソコンデスクの横棒で足を支えがんばる私。それでも君たちがまとめて乗ると、重さは軽く10キロを超えているのだよ。これではまるで石抱きの刑のようではないか。猫たちに飽きられて、捨てられる頃には、もう足腰へろへろ(なぜそこまで...)。お願いだから、せめて順番に乗ってくれー。

2005年12月 6日

気にしない猫

普段、寝ているノアに突然襲い掛かって、喉笛に噛み付いたりするやんちゃなソフィー。起きているときは、未だにネズミのおもちゃなんぞで一人遊びをしたりする子供っぽさをみせる。しかし本当は極度の対人恐怖症のびびりんで、小さな物音にもびくびくして、人間が突然立ち上がったりするだけで、恐慌をきたしてしまう神経質なところがある。こういうところは少し飼い主に似ております(ほんと)。
そんなソフィーも、いったん寝てしまえば、何をされても起きない。Jに肉球をふにふにされても、尻尾をいたずらされても大丈夫。たとえちょっと起きたとしても、眠いときは何をやられても全く気にしないのだ。ほら、こんなふうに。
全然気にしない。 → 全然気にしない。

家の中で私が髪の毛しばるときに使っているゴムです、これ。こんなことノアにしたら、寝ていても怒り狂って必死で外そうとすることだろう。ソフィーだったらいろいろといたずらできる。しかも長い間このままにしていても全然気にならない様子。こんなのとかもOK。
全然へっちゃら。 → 全然へっちゃら。

もっと面白いこともいっぱいできるのだけど、あまりそんな写真を載せていると動物虐待だと訴えられかねないのでこのへんで。猫で遊ぶ飼い主を許したまえ。

2005年12月 7日

空のケージ

今週は2日続けてボランティアをした。昨日いたトラ柄の、ソフィーにそっくりなかわいい(♪)猫の写真を撮ろうと、今日はいさんでカメラを持っていったが、夜のうちにもうもらわれてしまっていた。がーん。いや、もちろんもらわれるのはうれしいのだけれど...。
昨日は忙しかったから、明日ゆっくり遊んであげようと思っていた猫もいなくなった。一日に計3匹も里親がみつかったのだ。こんなに多いのはめずらしい。先週の白猫たちも、あっという間に里親が見つかった。言いたくないが、いつも黒猫よりも白猫のほうが断然早くもらわれる(泣)。
昨日までよく知っている猫が入っていたケージが、今日は空になっている。うれしい反面ちょっと寂しい。猫との出会いも一期一会だ。次のときに、なんていってないで、できるだけ世話して遊んでやろう。
というわけで、今日はたくさん写真を撮った(←自分が遊んでる)。週末から日本に行くので、来週のボランティアは休み。次に出てくるときには、もうこの子たちには、会えないのかもね。それでいいのだ。みんな元気でね。

ちなみにサンディエゴの今日の日中の気温は21℃。あぁ、日本は寒そうだなぁ。行ってまいります。

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2005年12月12日

ゆず湯

凍えそうに寒い日本。あちこちで雪も降っているそうな。もしかしたら帰国している間に雪がみられるかも。冬に日本にいるのは久しぶりだ。いつもこんなに寒かったかなぁ。かじかむ。しばれる。
日本に帰ったら何はなくとも、まずは寿司でしょ。行ってきた、築地場外の有名寿司店。しかもかなりの行列だ。店に入るのに並ぶのも久しぶり。席について、寿司が目の前にでてくると、お店の人が説明してくれる。
「こちらの醤油は軍艦巻きにお使いください」
一滴醤油、と寿司。 → 一滴醤油と寿司。

軍艦巻き専用醤油!ではなくって、よく聞いてみると、一滴ずつでてくるから上からかけるときに使うべき醤油差しなのだそうだ。1回押すごとに、0.4ccでてくる。なんて便利なのだ。なんて日本的なのだ。楽しかったから、軍艦巻き以外の、寿司やつまみにもいろいろ使わせていただいた。
こうして一度にたくさん種類のものがでてくると、目移りして、何を最初に食べるか悩む。私は一番好きなものはお腹が空いているうちに、真っ先に食べるたちなので、まずは大トロから。うしし。口に入れた瞬間、はっ、たった今ここにいた大トロさんいったいどこへ行ってしまったの?と口中探してしまうとろとろさ加減。旨っ。

夜は家でゆっくりゆず湯につかる。そういえば湯船につかるのも久しぶりだ。アメリカから帰ってくると、いつもこの日本のお湯の柔らかさに感動する。肌にまとわりつくような、ふんわりしたやわらかいお湯。日本の軟水は、湯船でためて入るのにほんとうにぴったりだ。普通にここに住んでいたときはそんなこと考えもしなかったのに、たまにだとやたらこういう小さな事に敏感になるものだ。
正しい日本の三毛猫。 → 正しい日本の三毛猫。

2005年12月15日

丁寧なコーヒー

銀杏並木

外苑の銀杏並木。
もうすっかり葉は落ちてしまったが、落ち葉もまたきれいだこと。こうやって写真で見てみると、東京の景色はとても絵になる。平日なので人通りも少なく、ゆっくりたくさん写真が撮れた。たまに都会にくると、新しいお店やビルがどんどんできているのでとまどうが、こういう景色はいつも変わらない。

かわいらしいベンチ。

何がとまどうかというと、電車に乗るとき。昨日JRに乗ったら、高速のETCのように、Suica専用自動改札機なんぞがあって、ひとりおたおたしてしまった。進歩しているのね。歩くペースもみんな早いし。毎日電車に乗っていたはずなのに、なかなかこのペースに乗りなおせないものだなぁ。ぶつかっても目が合っても、にこりとしたり、話しかけたりしてはいけないよ。都会の鉄則。
特に用はないけれど、高級食材店をのぞいてみたら、牛肉100グラム2500円、ドレッシング1瓶2000円なんていうのがあって、びっくり。アメリカ人を連れきてみせてあげたい。さぞかしたまげることだろう。
お店の人が驚くほど丁寧だ。コーヒーとドーナツ1個買ったら、ものすごくきちんと紙袋に入れて、手提げ袋に入れて、コーヒートレイも敷いてくれて、口をつけるところをテープでふさいでくれて、おまけに倒れないようカップもテープでとめてくれて、最後に礼儀正しくきっちり頭を下げてくれるので、こちらが恐縮してしまう。たったこれだけの買い物で、申し訳ない。アメリカだったら袋にすら入れてくれないことだろうに。
この街の人のそっけなさと過剰丁寧さに接すると、あぁ東京に帰ってきたのだなーとじわりと実感する。

丁寧なコーヒー

本日のうまいもの、筑豊ラーメン山小屋。うまっ!

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2005年12月18日

雪みかん

何度も言いたくないけれど、本当に寒い。日本に帰ってきてから毎日、寒い寒いと口に出している。
そんな中、週末田舎へ遊びに行った。
みかんも凍る。 → みかんも凍る。

みかん狩りというのは初めてやったが、かなりの重労働なのだ。何せちょうどいい高さにばかり実っているはずもなく、高いところや腰をかがめる低いところ、内側の手の届かない奥のほう、そこらじゅうにみかんがある。みかんの木じゅう、そこかしこにみかんが実っているので、採っても採っても採りきれない。半日やっても一本の木すら終わらない。それでも、数日間だけ遊びにいって、いいのを選んで採ることは楽しくていいが、残りの大量のみかんを全部採って、選別する作業の事を思うと、農家の苦労が偲ばれる。くれぐれも、形が悪いだの、表面が汚いだの言ってはいけないよ。どんなものでも全部おいしくいただきましょう。
冷えた体には、やっぱり熱いお風呂だ。この田舎の家はお風呂が外にあるのだ。しかも五右衛門風呂だ。薪で炊いて、湯船(釜)の中に板を敷いて入る。外は雪がちらつきはじめたので、五右衛門風呂まで歩いてたどり着くだけでも決死の覚悟だ。お風呂場がまた寒いのよ。しかし外にあるおかげで、すぐ脇にたくさんなっている柚子を、惜しげもなく大量に湯船に投入して、超贅沢なもぎたてゆず湯に入れる。あつあつっ。
薪で炊くお風呂は楽しい。お風呂が沸くのと一緒に、薪の中で自家製さつまいもも焼ける。焼きいもおいしいー。こちらも熱々。
寒いから中にいれてよ。 → 寒いから中にいれてよ。

夜中にふと目がさめると、布団の中から自分の吐く白い息だけがぼーっと見える。朝起きると、一面の雪景色と水も凍る零下。水道もかちんかちんに凍ってしまった。うぅぅさぶっ。今ごろサンディエゴは暖かいんだろうなぁ。しかしそんなことを考えただけでは寒さは一向に和らがず。
東京へ向かう帰りの便は、大雪のため欠航も相次ぐ。しかし予想外にスムースに空港までたどり着いてしまい、時間が余ったので空港で10分100円也のインターネットを試してみた。そうしたら、目を疑うほどインターネットが遅いし(Yahooのメールを開くだけで1分30秒もかかった)、ローマ字日本語入力もできない(←たぶんやり方が分からなかっただけとも思われ)。1通メールを送っただけで10分たってしまった。あまりの遅さに「猫にごはん」を見てみようなどと夢にも思えなかった。ブログの更新などはじめようものなら、きっと今でも終わらなくて空港からでられなかったに違いない。ふざけるなよ広島空港。
滑走路の除雪作業を機内で待つこと約1時間。ようやく出発した。東京では人々が寒い寒いというが、あの雪景色の田舎から帰ってくると、全然暖かいくらいだと感じるようになる。

今日のうまいもの。みかん!果汁がみっしりつまったもぎたてみかんは、甘くて冷たくて口中に広がるおいしさ。やっぱりみかんは日本のものに限るわ。
太陽がぎゅっと濃縮。甘くておいしい日本のみかん。 → 甘くておいしい日本のみかん

2005年12月22日

サンディエゴで犬猫にごはん ~遊び編~

日本からサンディエゴに戻ってくると、空港についた途端、あまりの暖かさに呆然とする。ノースリーブの人、Tシャツの人、短パンの人などがそこかしこにいる!いつもこんなに暖かかっただろうか。一人、鼻水を垂らしながら(寒い日本で風邪ひいた)、厚手のジャケットを身に付けて立ちすくむ私。
今回はJが留守番をしてくれていたので、猫たちは全然問題ない。ノアはいつも通り歓迎してくれたが、ソフィーなど恐怖の表情を浮かべてクローゼットに逃げ込んでしまった。もう忘れてしまったのね。しくしく。自ら出てきたのは、数時間後のことだった。

ところで、もう一人サンディエゴを留守にしていらっしゃる方がいる。そう、おなじみ『サンディエゴで犬猫と暮らす』マルコさん。マルコさん宅の動物たちのお世話をさせていただくことになったので、さっそく犬猫たちのもとへ。
ここでも大人気『Cat Dancer』。 → ここでも大人気『Cat Dancer』。

あんこちゃん(犬)は最初少々警戒モードだったが、すぐに慣れてくれた。撫でるのを止めると、『もっと撫でて』と前足で催促をするところがかわいい。満足するまで(30分くらい)撫でてあげると、落ち着いて私の足に寄り添って眠ってしまった。たまこちゃん(犬)は最初から愛情全開で近寄ってくる。かわいらしいこと。うめこちゃん(猫)も膝の上でゴロゴロ、もみもみ、驚くほどフレンドリーだ。うちのソフィーのために爪の垢をもらって帰らねばね。
それにしても、犬と猫が一つの家の中で共存している様子をみるのは新鮮だ。仲が良いというよりも、お互い空気のような存在というか、全く気にしていないところがおかしい。
一緒にあそぼ。 → 一緒にあそぼ。
私のなのにー。 → 私のなのにー。
もういいわよ! → もういいわよ!

みんな普段からどんなに愛情をもってかわいがられているかよく分かる。人間のことが大好きなのだ。撫でられるのに慣れて、人に安心して、人の手はいつもいつも友達。
帰るときに、電気を消して家の中を振り返ると、3匹ともきちんとお座りして、心なしか寂しそうにこちらを見ている。うぅぅ、後ろ髪ひかれるなぁ。またすぐ来るからね。
手前の白いかたまりは、床に転がるたまこちゃん。→床に転がるたまこちゃん。

2005年12月24日

Merry Christmas!

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今年も猫たちと暮らす楽しい一年間でした。みなさま素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ。


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2005年12月25日

サンディエゴで犬猫にごはん ~散歩編~

マルコさん宅の犬猫たちのペットシッターをやらせていただくことになって、一番楽しみだったのが毎朝の犬の散歩。犬がいれば毎日散歩に行ける。近くの芝生の公園は本を読むのも良さそうだし、サンドイッチなんぞ持っていってくつろいでもいいかも。海岸でフリスビーやボールを投げて一緒に遊んだりして。ついでに一緒に毎朝ジョギングもしたりして、なんて健康的な私。夢は膨らむが、犬と散歩をして現実はなかなかそう都合よく行かないことが分かった(実際何一つやっていない...)。
いろいろやることあるんだから。 → いろいろやることあるんだから。

まず第一に、犬はまっすぐ歩いてくれない。そう、当然ながら犬には犬のしたいことがある。家から一歩出た途端、不審なにおいはないか、チェックするのが犬の仕事。自分の家の前庭だって安心ならんぞ。隣の家の車のタイヤも怪しいぞ。放って置くといつまでもいつまでもにおいを嗅いでいる。
やっと公園にたどり着いても、犬はやることがいっぱい。排泄も大事な日課だ。うんちをそのままにする不届きな飼い主もいるようだが、マルコさんに教えてもらった通り、きちんとビニールで取り除く。やれやれと芝生に座ろうとして、落ちているうんちから2センチくらいしか離れていないところだったこともある。危ないところだった。飼い主はきちんと始末をしましょうね。
公園で要注意なのが、犬を放し飼いにしている他の飼い主だ。飼い主はそりゃあ「She's OK!」などというが、綱もなしで巨大なドーベルマンなどがぐんぐん近寄って来たりすると、非常に怖い。こちらは大事な預かりものの犬たちなのだ。犬たちの引綱を短くしっかり結び、近寄らせないようにする。いざとなったら、身を挺してでも守らねば(←大げさ)。けっこう犬を放している人が多いので、公園に着いたからといって、のんびり昼寝などしているわけにはいかないのだった。知らない場所になど、危険がいっぱいでとても連れて行けない。
そして2匹同時に散歩させるというのも、今までしたことがなかったので、新鮮だ。2匹の綱がしょっちゅう絡まってしまったり、木を間に挟んではりつけの刑みたいになってしまったり(私が)はするが、それぞれ性格の違う2匹の動物がいるということは、2倍楽しいことだというのがよく分かった。
なでられてご機嫌。 → なでられてご機嫌。

おまけに犬を散歩させていると、アメリカ人にしょっちゅう声をかけられるということも発見の1つだ。たいてい誉められるのは、柴犬のあんこちゃん。今日など車で走っているおじさんがわざわざ、車を停めて窓を開けて、「なんてきれいな犬なのだ!」と感心して話しかけてきた。柴犬(Shiba-inu)という種類はけっこう有名なようで、「柴犬だろう。知っているんだよ。前に見たことがあるんだ。」とひとしきり勝手に話したあと、「コニチワー!」と陽気に手を振って去っていった。
公園ではあまりのんびりできないことが分かったので、帰って、マルコさん宅の日当たりの良いお庭で本を読んでくつろぐ。あんこちゃんもたまこちゃんも、ぴったりくっついて、足に寄り添う。なんてかわゆいのだ。猫もよいけど、犬も欲しいな~。
自分も外に出たいうめこちゃん。あとで遊んであげるからね~ → 自分も外に出たいうめこちゃん。

2005年12月28日

猫のお土産

日本へ向かうときは空かすかのスーツケースも、アメリカに戻ってくるときは入りきらないほど満タンになる。何がかさばるかというと、それはやっぱり本で、読みたいけどアメリカでは手に入らない本をたくさん買い込む。
そして次にかさばるのは、もちろん日本の猫缶だ。これこそ絶対にアメリカでは売ってない。アメリカへの食品(含む動物の食料)の持込はたいへん厳しいのだ。※参考:食品医薬品局(FDA)規則
しかし、人によると売るためではなく自分の家で使用するためのものだとか、肉じゃなくて魚のみだとか、そういう事情を話せば持ち込みもできるという(噂)。それを信じて、日本で猫缶を買い込む。だって、うちの日本生まれの猫は、アメリカの猫缶が大嫌いなのだ。うちのかわいい猫を飢えさせるわけにはいかないではないか。念のために、種類は魚のみにしぼり、聞かれたときのために英語の説明もいろいろ考え、さまざまな場所に分散して持ち込む(かなり怪しい)。おかげで何のお咎めもなく、無事持ち込むことができた。ありがたや。

その他、今回ノアに特別に持ってきた日本のお土産がある。それはこれ。生わさび!
久しぶり! → 久しぶり!

じゃなくって、このビニールの袋だ。説明が難しいが、このビニールの袋をペリペリと剥がしたときにノリが付いているやつ。ちょっとベタベタする部分、ここがたまらなく好きなのだ、この猫は。
この手のビニールは、日本だとよくDMや通販のカタログが送られてくるときに、入っている。日本にいるときからノアはこれに異常なほどの執着を持っており、このペリペリッという音を聞くと、どんなに熟睡していても、遠くにいても、必ず飛んでくる。飛んできては、なめたり、噛んだりしたがる。しかし、さすがに体に良く無さそうだし、放って置くと食べてしまうので、もちろんすぐに取りあげる。べたべた部分を体に貼られると、興奮して部屋中走り回り、かなり遊びが盛り上がる。かなり変態チックな遊びだ。
不思議なことに、このペリペリビニール、アメリカではめったに見かけない。そういえば一度も見たことないかもしれない。一度剥がしたビニールをまたくっつけられるようにするなんて手間がかかるからなのか。確かにいかにも日本物らしい、痒いところに手が届きすぎるような製品だ。考えたら、こんなビニールを、剥がしてもう一度貼るどんな用途があるのかよく分からないが、日本ではしょっちゅう見かけたものだ。
この生わさびの袋は、一人分ずつ生わさびがでてくるお蕎麦屋さんに入ったときに、テーブルの上に置いてあったものだ。『ご自由にお持ち帰りください』と書いてあったので、遠慮なく何枚ももらってきてしまった。ノアが大好きなのです、ありがとう。
久しぶりのペリペリビニールに大興奮するノア。これ正式にはなんていう名前なんだろうなぁ。そしていったいどこで売っているのだ!
大好き! → 大好き!

2005年12月30日

犯ニャンは誰だ!

夕方出かける前に見たら、猫の皿は空だった。ドライを追加で出していこうかどうしようか迷い、止めた。そんなに遅くならないし、少しくらいお腹が空いていたほうが、夕飯もおいしく食べられるだろう。

思っていたより遅くなり、急いで猫たちの元へ帰ると、こんな状態になっていた。
袋びりびり。 → 袋びりびり。

誰!
買ったばかりのサイエンスダイエットの袋が、びりびり。周囲に激しく散乱。中身もかなり減っている模様。台の上に置いておいたのに!犯人は誰だ。
あら、こんなところから食べられるわよ。 → あら、こんなところから食べられるわよ。

怒っても当然2匹とも知らん顔。よーしそれならば、夕飯の猫缶、大好きな日本餌を出してみようじゃないの。食べないのは、どっちだ!
今日は食欲ないのよね。(犯人→) 今日は食欲ないのよね。

そう。ノアはこういういたずらはしない猫なのだ。そしてかなりお腹が空いていたようで激しく食べる。それに比べて、明らかに空腹ではないソフィーは猫缶に見向きもせずに遊びだす。絶対犯人に間違いなし。
皿を片付けて、夜中になって、ようやくお腹が空いてきたソフィー。サイエンスダイエットが置いてあった台の上をうろうろして、無尽蔵のドライフードがどこへ行ってしまったのか探している様子。こんな台の上、普段は決して乗らないので、犯人ますます明らか。犯人は犯行現場に必ず戻ってくるのだよ。
それにしても、開けてない袋だったのににおいがしたのかなぁ。今まで一度もこんなことなかったのに。はい、今度から買ってきてすぐに、棚の中にしまうようにいたします。そして出掛けには、ご飯をちゃんとやっておくようにいたします。
ぼくじゃありません。 → ぼくじゃありません。