猫にごはん

 

 

 

 

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2005年1月 アーカイブ

2005年1月 1日

新年のお楽しみ

サンディエゴから北東に2時間車で飛ばしたところに、パームスプリングスという場所がある。ここは温泉も湧き出るリゾートで、砂漠の中にある有名な観光地だ。砂漠の向こうにそびえる雪山が不思議な景色をかもしだすドライブコース。山すそには、風車が数知れず並び轟音を立てている。
雪山の手前の砂漠に風車が並ぶ → 雪山の手前の砂漠に風車が並ぶ

途中デザートヒルズという大きなアウトレットもあるが、ブランド物に興味のない私たちは寄らない。今日は天気もよくて気持ちの良いドライブ日和だ。
パームスプリングスで行きたかった店はここ、AristoKATZという猫グッズ専門店。以前友人ナタリアがここでプレゼントを買ってくれ、絶対気に入るから、ぜひぜひ行ってみろとのお勧めの店だ。観光地なので元旦でもほとんど全ての店が開いている。かなりの人でにぎわっている。( ※ところで、この店のWebサイト。項目をクリックすると猫の鳴き声がします。昨日クリックしてたら、ソフィーが目の色変えて飛んできました。猫飼いの方、お試しくださいませ。)
店の前には猫柄のベンチ → 店の前には猫柄のベンチ
猫グッズがいっぱい!→ 猫グッズがいっぱい!

あぁもう、それはそれはかわいい店でした。アメリカとは思えないちまちました小物が、店内に所狭しと並ぶ。全て猫、猫、猫。すっかりたん能して、たくさん買った。
家に帰ってひとつひとつ眺めて楽しむ私。あ、うちの猫たちへのおみやげ、忘れてた...。
いろいろ買った → いろいろ買った
犬グッズ専門の店もある → 犬グッズ専門の店もある

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2005年1月 3日

吹雪の日

冬でもジャゲット1枚でこと足りる暖かいサンディエゴから車で3時間。こんな南カリフォルニアでもスキーができる。スキー場(BearMountain)への道はとても唐突。今まで椰子の木や砂漠が見えていたかと思うと、突然チェーン規制の標識。アメリカで規制といったら、本当に厳しく規制されるのだ。チェーンが付いていない車は、問答無用で検問所から先には一切入れない。検問所もこれまた突然道の真ん中にあらわれて、チェーンを付ける間もなくそこに着いてしまった私たちは、顔洗って出直して来いとばかりに、追い返された。まだその辺りでは雪などひとかけらも見ていないというのに、降っていようと降っていまいとたいへん厳しい。そして全員素直に従う。
初めて見た『ICY』の標識 → 初めて見た『ICY』の標識

無事検問所を通り抜け、約2分後。本当に雪が降っていた(なんてナイスタイミングなチェーン規制だったのだ)!まさに検問所を抜けるとそこは雪国。すごい。非常に唐突だ。しかもかなりの豪雪。屋根に積もる雪は40センチはある。そして突然のものすごい吹雪。何度も言うが、ほんの数分前まで椰子の木が生い茂っていたほどの暖かい場所だったのに...。数メートル先も見えないほどの吹雪に、事故車続出。たいへんな状態になっている。
しかしながら予想に反して、スキー場は晴れていた。本当に予測のできない天気だ。暖かく風もなく、深雪が降り積もり、人は少なく、絶好のスキーコンディション。ゲレンデを見回すと、昔と比べてスノーボード人口が随分増えた。もう今は半数以上がスノボなのだった。私が最後にスキーをやったのはもう15年も前のこと。もちろんアメリカでスキーをやるのも初めて。たいへん緊張する。果たして本当に滑れるのだろうか。骨折でもしたらどうしよう。最悪崖から落ちて遭難するかも。など不吉なことばかり考えながら、とりあえずリフトへ。だいたいリフトすら満足に乗れるかどうかも怪しいのだ。
見ているとちょっとつまづいたり、子供が乗ろうとしたりすると、すぐリフトを止めてくれる。これなら私も安心。そしてこれは予想通り、リフトで乗り合わせると、すぐさま話し掛けてくる話し好きなアメリカ人たち。隣り合ったロシア系アメリカ人のおばさんは、最後に滑ったのはシベリアのバイカル湖畔にあるスキー場だという。いろんな人がいるものだ。老若男女、ウエアも普段着のような適当さで、広々としたゲレンデのそこかしこに、スノボの人もスキーの人も転がっている。よく見ると下手な人がたくさんいる。
日本にいたとき、スキーに行くとなると一大イベントで、ウエアも板も買い揃えなくてはならないし、高いし、遠いし、みんな上手いし、面倒でならなかった。もう2度とスキー場になど足を踏み入れるまいと思っていたものだ。それに比べて、ここはとってもお手軽で簡単。
そして超久しぶりのスキーも案外楽しいものだった。でも明日はきっと体中筋肉痛になりそうな予感...。
スキー場の下には湖 →スキー場の下には湖
超まずいゲレンデのランチ → 超まずいゲレンデのランチ

2005年1月 4日

猫好きな子供

新年の気分が全然ないアメリカでは、元旦過ぎたら通常通りの生活に戻る。今月はボランティア不足のためシフトがなかなか決まらず、頼まれて今日やることになった。
猫たちには正月も何もない。いつも通りのメンバー。入れ替えはほとんどない。先週来たばかりのロシアンブルーは既にもらわれていた。老夫婦に引き取られたAndyは、それはもう猫かわいがりされて大切に育てられているそうだ。それを聞いて一安心。
今日は客も少なくのんびりしていたので、子供と遊んだり猫と遊んだり。やってきた7歳くらいのかわいい白人の女の子は大の猫好き。ガラス戸超しに、中にいる猫を触らせてくれと頼んできた。自分は猫が好きで、今日はここに猫を見に来たのだという。どんなに猫が好きかしきりに訴える。しかし子供を一人で入れるわけにはいかない。女の子は、母親を探しに走るが、どうも母親は乗り気でない様子。何度かやりとりするうちに、とうとう連れられてやってきたお母さん。自分は猫が大嫌いなのだといきなり宣言する。この子がそんなに猫に触りたいのならかまわないが、自分は猫のいる部屋にどうしても入りたくないというのだ。しぶしぶ、ドアから半分だけ体を中にいれた状態で子供を監視している。かわいそうな女の子は、それこそ2~3秒猫を撫でただけですぐ連れ戻されてしまった。さぞかし猫を飼いたいのだろうと思うと、気の毒だが仕方がない。もう少し大人になったらボランティアにでもおいで。
それにしてもこんな小さな子供がなんと積極的なのだと驚く。だめだと言われても何度でも一人でやってきて、自分をアピールする様子。こんな小さなうちから自己主張がちゃんとできるのだ。しかも片言英語の外国人に対しても臆することがない。さすがアメリカ人。
のんびり外で話していて、しかし猫部屋に戻るとたいへんなことになっていた。間違ったケージに間違った猫が2匹入って、接近戦でシャーシャーと喧嘩が始まっていた。興奮している2匹を離すのは容易ではない。うかつに仲裁に入るとこちらが怪我をする。間にそーっと毛布を入れて見えない状態にして、時間をかけてケージから連れ出す。危ないところだったー。
Gatbyも退屈そう→Gatbyも退屈そう
しかしこのあとたいへんな喧嘩に巻き込まれるのだった…。→このあと喧嘩に巻き込まれたGatby

2005年1月 5日

続 飛行船の恐怖

先月からうちの中にいる特殊な樹脂でできた飛行船。だんだん低空飛行になってきた。高みから見下ろされるのも恐怖だったが、すぐ近くにいるのはもっと怖い。たとえば寝ていてふと目が覚めると、枕もとにひっそり座っていたりするのだ。
この飛行船、わずかな気流に乗って空気とともに部屋中を流れる。どこにもいないと思って探すと、クローゼットの中にちんまり落ち着いていたりもする。いなければいないで非常に気になる存在なのだ。
そんな飛行船も、今や地を這うありさまだ。しかし大きさ自体は、不思議なことにちっとも小さくはなっていない。何ら変わりなく、ただ黙々と低空飛行を続けるのみ。あんなに最初は怖がっていたり、興味を示していたりした猫たちも、もうすっかり見慣れた飛行船には、何ら興味は示さない。猫にすら無視されてしまう存在。ガタイはでかいが、態度は小さい、居候のような良いヤツのような気がしてならないのだ。
完全に無視するノア。 → 完全に無視するノア

2005年1月 6日

Tsunami

スマトラ沖地震のニュースを見ていて思ったこと。
いつもうちではテレビではCNNかFOXのどちらかのニュースを見ており、ネットでは日本のニュース(NHKFNN(フジテレビ)、JNN(TBSテレビ))を見ている。比べるつもりはなくてもついつい比較してしまう、アメリカと日本のニュース番組。
CNNでは、地震発生後からずーっと津波関係のニュースをやっている。それこそ8割方の時間を割いてそればっかり。現地の首相と直接インタビューをしたり、大使や政府担当者から話を聞いたり。被害状況、各国の援助金額比較、援助物資を配っている様子など。アメリカがどんなに援助しているかを、徹底的に報道するのだ。
このアメリカ軍が援助物資を配っている様子などは、それこそ何度もテレビでやっている。それはヘリコプターの上からばらばらと箱ごと撒いたり、放り投げたりしているようなひどい配り方なのだが、それでもちゃんと援助している事実がよく分かる。有名人たちは当然のごとく大勢が寄付をしており、そんな話題は簡単にしか扱われない。
日本のニュースを見ていると、地震のニュースはNHKですら、日本人の行方不明者や被害者の話ばかり。現地のインタビューなど、一般の通行人に話を聞いたりするだけ。もしくは自国の政府の対応のあら捜しなど。

随分違うものだと思う。

見ている限りでは、CNNのニュースでアメリカ人行方不明者の数など一度も取りあげたことがない。ましてや日本のように、犠牲者の家族を追跡してテレビで流すことなど、本当にありえない。CNNのような全米ニュースだけでなく、サンディエゴローカルニュース局ですら、アメリカ人の被害者だけを、詳しく報道することは全くないので驚く(一度だけ見たのは、サンディエゴ在住の津波生存者の、体験談インタビューくらい)。
なんで日本のニュース番組とこうも違うのだ。
こういう災害のニュースをみるたびに、最初はアメリカ人の被害者を全く報道しないことがとても不思議だったが、考えたらワイドショーじゃないのだから、そんなことだけを取りあげる必要は全然ないのだ。遺族の家まで行って葬式の様子をテレビに映すどんな必要があるというのだ。
アメリカと日本のニュース。どちらが正しいとか間違っているとかいうつもりはないが、比べるとため息がでるほど取り組み方が違うのがよく分かる。

ところで、津波は英語でも「tsunami」。日本語が語源として広まった言葉だそうだ。ツナーミ、と『ナ』にアクセントを置いて発音している。非常に一般的な言葉になっている。今日も、ホンジュラス人のモニカが、ツナーミの話をしていたので、津波が日本語だということを知っているかと聞いてみたら、たいへん驚いていた。英語だと思っていたんだそうな。

2005年1月 7日

待てない中国人

中国人の友達Rが、1歳になったばかりの息子を連れて、3年ぶりに中国に里帰りをする。今日は最後に一目会うために、家に遊びに行った。最後に、というのはもうこの子に会うことはないからだ。そう、彼女は2ヶ月滞在後またアメリカに帰ってくるのだが、帰ってくるとき子供はいない。中国に置いてくるのだ。
手のかかる小さい子がいると、学校にも行けないし、働くこともできない。旅行もいけない。ましてや異国アメリカで子育てを手伝ってくれる親戚もない。子供は、自分の両親や親戚が育ててくれるから何も問題ないのだという。今まで何度かこの話をし、彼女の言いたいことも分かったが、どうしても納得いかない。いいのか、それで。
何事も猫に置きかえてみないと具体的に想像ができない私は、自分がアメリカに来たときのことを思い出す。一緒に住んでいた黒猫ノア。もしノアをアメリカに連れてくることができないとしたら、自分もアメリカにはこなかったに違いない。ほんの数年の滞在と分かっていても、ノアを人に預けて来ることなどどうしてもできなかっただろう。猫と人間は違うのは、もちろん分かっていても、自分にもし子供がいたら、離れ離れになることなどできるのだろうか。
今日に限って、子供はぐずって泣いてばかりいる。あやしても泣き止まない。だんだんと火のついたように泣き出すかわいそうな子供。なぜ泣いているのか、母親にも分からない。夜中に子供が泣いていると、このアパートの隣の部屋の住人は、間の壁をノックして注意してくるという。
確かにこんな小さな子がいたら、何もできないだろう。実際、話をすることも、テレビを見ることもできない。でも、どの家も同じではないか。どの子も泣く。どの子も手がかかる。あと1年もしたら、しゃべれるようになるし、手がかからなくなるだろう。しかし、彼女はそのあと少しが待てない。折りしもテレビのニュースで、我が子3人をバスタブに沈めた鬼母親の裁判の中継が始まった。こうなるよりマシか、とも思う。
最初に中国に置いてくるという話を聞いたときは、なんて中国人らしい選択だ、と思った。日本人ならそんなことはしないような気がする。少なくとも身近にいる人では聞いたことがない。しかし子育てノイローゼになる人は世界中にいる。我が子を殺す人もたくさんいる。割り切って、親に預けてしまうその選択が、間違っているとは言い切れないのだ。

ところで、中国系スーパーは、肉や野菜がとても安い。月に1度は買出しに行く。週末は大混雑するこの店、行くだけでも非常に体力を消耗する。何が嫌かというと、中国人のマナーの悪さだ。まず、駐車場に車を停めるのにも一苦労。平気で割り込みはする。ゆずらない。カートがぶつかっても謝らない。この中国人のマナーの悪さは、どこでも共通なのか。サンフランシスコ在住のmatthewさんも嘆いていた。
そして一番嫌なのが、この肉売り場。カウンター越しに、中国人のおじさんに注文するのだ。混んでいるときには、おじさんの注意を引く争奪戦になる。一番強いのが、中国人のおばさんだ。大きい声で、自分が一番待っているのだと平気でウソをつく。一番弱いのが、めったにこの店にはいない白人。割り込むことができず、何十分も待っているかわいそうな人もいる。
肉売り場に導入された番号札制度 → 肉売り場に導入された番号札制度

今日久しぶりに行ってみると、なんとこの肉売り場が改善されていた!番号札を取り、電光板に番号表示がされるようになっていたのだ。なんと画期的な。これよ、これ、私が待っていたのは。
安心して37番の札をにぎりしめ、カウンターの隅で待つ。
「№19!」
おじさんが大声で呼ぶと、なんと一斉に「はい。はい。はーい!」と手を上げる中国人たち。な、なぜ?みると20や、22の人も平気で自分だと札を大きく打ち振っているではないか。うそつき!しかも、カウンターのおじさんは、面倒なのか、身近にいる手を上げているひとの注文を取っている。ひどすぎる。そのうち、電光板は31から先に一向に動かなくなった。面倒になったおじさんが、番号を動かすことすらしなくなったのだ。そしてついに、番号札が出てくる機械が紙切れになり、札を持たない人たちも続々増えてきた。こうなるともうめちゃくちゃ。番号などないも同然。周りもにわかに殺気立つ。番号札などないほうがマシだったのではなかろうか。もう今日は肉は買えないに違いないと、諦め始めた頃、
「№37!」
の声がひびく。その瞬間、さっと手を上げる必死な私と同時に、3人の中国人も手を上げ、アピールし始める。しかし優しいおじさんは、半泣きの私を指差して指名してくれたのだった。ありがとう。ありがとう。謝謝。手を上げた中国人たちは、何やら中国語をどなり始めたが、もうそんなこと関係ないもんねー。はっはっはっ。
やっと買えた豚かたまり肉3ポンドと、ひき肉1ポンドを抱えて、意気揚揚と引き上げる。そんな私の耳に聞こえた次のコールは、
「№35!」
あれ?!もしやさっきのは聞き間違いだったか。割り込みしたのは私...?
レジの前もめちゃくちゃ。正しい列はない。 → レジの前もめちゃくちゃ。正しい列はない。

2005年1月 8日

おフランス人とケーキ

サンディエゴに美味しいケーキ屋はない。知っている限りでは皆無だ。日本風の普通のケーキ屋が1軒あるにはあるが、日本人以外で支持している人を聞いたことがないとても地味な店だ。
そんな話を知り合いのフランス人Sにしたところ、深く頷き、同意しつつ彼女は言った。
「1軒だけある」
聞くところによると、アメリカのケーキとは思えないほど、フランスの味に近いそうな。ほんとか。フランスには行ったこともないので、フランスの味がどんなものかは知らないが、フランス人がいうのだから間違いなかろう。そこはデザート専門の店で夜中まで行列ができているそうだ。期待が高まる。店はスーザンの家のすぐ近くだ。ついでに彼女にも聞いてみると、一度食べたことあるが『まあまあ』だったとのこと。ぷっ。きっとアメリカ人にはおいしいケーキなど分からないのだろう。フランス人を信じて、この嵐の中、勇んで買いに行く。
確かに行列。確かにおいしそう。かなりの大きさ。値段もかなりのもの。ケーキの上には花までふんだんに飾ってある。
ティラミス、レモンプラリネ、いちごショートケーキを購入。
そして、一口ぱくり。
まっずー。こってりとした、しかし甘くないバタークリーム。ぱさぱさのスポンジ。久しぶりに食べたこんなにまずいケーキ。ショートケーキのスポンジは、何かの間違いだとは思うが、シナモンベーグルでできているとしか思えなかった。本当に何かの間違いかもしれないと、念のために3種類口にしてみるが、どれもこれもおそろしいまずさなのだった。店の名前はExtraordinary desserts。確かにextraordinary(並外れた・驚くべき)な味なのだった。おいっ、フランス人!しっかりしろ!
大きさもextraordinary。缶ビールよりも巨大。 →大きさもextraordinary

ついでに立ち寄った地味なピザ屋。しかしこちらは店構えとは裏腹に、かなり美味しかった。このピザがあったから、今日は救われた。やっぱりアメリカ料理はこういうオーソドックスなものに限るのだ。
愛想の良い店員たち → 愛想の良い店員たち
危なげない味のピザ → 危なげない味のピザ

2005年1月 9日

黒猫振興会初のオフ会?

NYの雅子さんがオフ会をされたそうだが、ここサンディエゴでもなんと黒猫振興会初のオフ会が開催された。集合したのは若干2名(私とKさん)だけだが、なーんだと言うなかれ。今日は猫たちのオフ会だったのだ。ノア(会員№2)とこーのすけ(会員№50)の初のご対面なのだ。
ノアが最後に外出したのは、去年の6月のこと(獣医除く)。そのときは、車の中で吐くわ、ウンチはするわ。その翌日、なぜかものもらいにまでなってしまったという、ひどい思い出がある。しかし外出は慣れておいたほうがよい。いつか日本に帰国するとき、また飛行機に乗らなければならないのだ。できるだけ機会を作って慣れさせたい。そんな飼主の勝手な思いのもと、連れて行きましたノア。カリフォルニアは先週来の嵐だが、大雨などなんのその。
ケージから出さなければ、車の中でも問題はない。kさん宅についても、しばらくケージに入れて様子をみることにする。いつもなら部屋の真ん中に寝そべっているこーのすけが、今日は不審な猫の鳴き声に、ソファの下から様子をうかがう。ケージの中で弱々しく鳴いているノアの鳴き声を、試しに『ミャウリンガル』で翻訳してみると
「ピンチだニャ~」
おぉ!かなり正解のようだ。このミャウリンガル嘘ばっかりだと思っていたが、どうやら正しく機能しているようだった。
正しいミャウリンガル → 正しいミャウリンガル

今まで、親戚の猫、近所の猫、拾い猫など、何匹もの猫と対面してきたが、いつもいつも「シャー」と威嚇されてしまう弱々しいノア。ノアは仲良くなりたがりで、他の猫に近づいて行くのだが、いつもすごすごと引き下がるのみだった。こーのすけとの相性は如何に。
ケージから出すとさっそく見知らぬ部屋を探検するノア。ノアの後ろからおずおず近づくこーのすけ。そして!出たのだ。
「ウシャー!」
それもやったのは、なんとノア。初めて聞いたノアの「シャー」。恐ろしい般若顔でこーのすけを威嚇している。ウーとまでうなってる。やればできるじゃん。なーんでこの威嚇がソフィーにはできないかなぁ。いつも家ではソフィーに負けっぱなしのくせに。
最接近 → 最接近

それにしても、弱虫ノアの威嚇に怯え、部屋の隅でことりとも音を立てず気配を殺して縮こまるこーのすけ。このままでは最下位決定か?!
いつになく強気な表情のノア → いつになく強気な表情のノア
ひっそり大人しいこーのすけ → ひっそり大人しいこーのすけ
というわけで、不振に終わった第1回黒猫振興会オフ会。次はサンフランシスコに行くぞ(ほんとか?)!
オフ会中 → オフ会中

2005年1月10日

抽選結果発表!

先日の猫のしおりプレゼント、決して忘れてたわけではありません(汗)。
厳選なる抽選(←ほんと!)の結果、『Marry Me?』のみぞれさんが当選しましたー。ぱちぱち。

新年のお楽しみ”にご応募いただいた次のみなさま、どうもありがとうございました。また次回(ほんとか?)、どうぞお楽しみに。
nyaoさん
けいすけ(人)さん
みぞれさん
雅子さん
ラムさん
piyoさん
chickpeaさん
マルコさん
kさん
bunnyさん
にゃ~んmamaさん
まここっつあんさん
くろねこ・ママさん
厳選なる抽選結果 → <br />
厳選なる抽選結果

2005年1月11日

グルメなジャンバラヤ

シーフードのジャンバラヤ
子牛のパテ
子羊と七面鳥のカツレツ
グルメのための鹿肉シチュー
チキンカチャトーレ
アラスカ産オヒョウと米のアントレ

うーん、こやって書き並べてみると、あらためてゴージャスなメニュー。読んでいるだけでもよだれがでそうになるくらい、美味しそうではないか。いえいえ、決してレストランのメニューではありません。
これは何かというと、ペットフード業界大手Nutro社Max Catグルメシリーズの猫缶。Max Catのドライフードはうちの猫たちかなり好きだったので、このゴージャスメニューの猫缶も試しに買ってみた。いまだかつてこんな豪華なグルメメニューの猫缶があっただろうか。
見よ!この豪華なラインナップ → 見よ!この豪華なラインナップ

さっそく今日の夕飯は、うちのグルメなお猫さまたちに、シーフードジャンバラヤをお出しした。
においを嗅いで慎重に味見 →においを嗅いで慎重に味見
まさかこれが夕飯じゃないだろうな(怒)! →まさかこれが夕飯じゃないだろうな(怒)!

もうこのグルメシリーズ、半分以上試してみたが、どれひとつとしてうちのお猫さまたちに、うけるものがなかった。見かけだおしなアメリカ料理は、猫缶も同じなのだった。
いらない。いらなーい。 → いらない。いらなーい。

2005年1月13日

売れない理由

ボランティア団体のボス、猫担当のミシェルからメールがきた。この人たいへん仕事熱心な人で、スパムメールのように一日何通ものメールをボランティアたちに送りつけてくる。この日の内容は、新年の抱負。
昨年からずーっといる、なかなか引き取り手の見つからない猫たちをどうしたらよいかという意見をまとめたものだった。このボランティア団体では、シェルターなどとは違い、動物たちを安楽死させないのをポリシーとしている。ということはつまり、引き取り手が見つからなければ、見つかるまでその猫はケージの中に居続けるということだ。安楽死がないのはいいことだけれど、長い猫はもう1年以上もの間狭いケージに閉じ込められており、それもまたかわいそうな話なのだった。新年の抱負は、この長くいる猫たちのために、どうしたら里親を見つけられるかというものだ。
それは10匹の猫たち。共通点は次の通り。
・うち4匹は6歳超。
・うち3匹は他の猫が嫌い。
・うち2匹は病気。
そして、10匹のうち6匹は黒猫。
問題は、明らかに『黒猫』なのだ。どの猫もいっさい白い部分の無い純粋黒猫。黒猫は本当に人気がない。
ミシェルの提案は、黒猫たちをフィーチャーして、見に来たお客さんにどんなにかわいいかアピールせよということだった。それは言われなくても日々やっていることだが、特に黒猫たちをとなると古株ぞろいだけあって難しい。想像するだに絶望的だ。
きっと無理だろうと思っていたところ、数日後なんとうち2匹がもらわれたのだった(1匹は某ボランティアにだけれど...)。1年以上もいたのに、さっそく効果があって驚きだ。やればできるではないか。よかったよかった。
ついでに、アダプション料金が変更になった。子猫は100ドルから150ドルに値上げ。そして古株たちは100ドルから50ドルに値下げ。さすが現実的なアメリカ人の考えること。取れるところからは取る。それでも早くもらわれるに越したことはない。安くなった猫たち、がんばるのだよ。
やっともらわれた美しい黒猫Vixen。 →やっともらわれたVixen。
Vixen(意味:イジワルな女)という名は捨てた飼主が以前付けた名前。新しい家で新しい名前になって幸せになるのだよ。
いつでもたくさんいる黒猫。 →いつでもたくさんいる黒猫。

2005年1月14日

ギリシア料理とオリーブ

いつもギリシア人でいっぱいの家庭的なギリシア料理屋がある。週末の昼間ともなると、ギリシア人の大家族が大きいテーブルいっぱいを占領して、集まっている。こういう店は間違いなくおいしい。
不思議なことに、ギリシア人の若い女の人はみなほっそりして美しく、ある程度年齢がいくと一様に太って迫力がある。食生活の問題だろうか。
今日頼んだのは、ほうれん草とチーズがパイ生地の中にはいったもの。ピラフとサラダ、ピタパンがついて$8.25。手ごろな値段でおいしい。中でも何が好きかというと、このサラダに入っている紫色の種入りオリーブ。梅干のように酸っぱくて、パンチが効いている。ギリシア料理もアラブ料理も、概してサラダは手抜きでおいしくないが、オリーブだけはとってもいける。
ほうれん草のパイ。さくさくでおいしい。→<br />
ほうれん草のパイ。

それで思い出したが、うちで以前買ったオリーブの種抜き。オリーブ好きの私にはたまらない台所用品ながら、あまり出番がない。なぜなら瓶詰めで売っているオリーブは、中にピーマンなど詰め物が入ったものが圧倒的に多く、詰め物のない、種入りオリーブ自体少ないからなのだった。めったに使わないオリーブの種抜き。さくらんぼの種を抜くのにも適していてたいへん役に立つ。だから決して無駄遣いをしたわけではないのだ(ほんと!)。早くさくらんぼ出回らないかな...。
たいへん便利なオリーブの種抜き。→たいへん便利なオリーブの種抜き。

2005年1月15日

マイクロチップ猫

月1回しかやって来なくなった移動式獣医(mobile vet)。今日は懸案だった猫たちのマイクロチップを装着してもらう。いずれ日本に連れて帰るときのため、どうしてもマイクロチップを入れなくてはならないのだ(さもなければ6ヶ月間の係留)。
前回の予防注射時にも書いたが、この獣医、注射しかやらない。検査はいっさいなし。やたら仕事が早くて値段も安い。新しくなった日本の検疫制度について説明しようとしたJをさえぎり、既に知っていることまでとうとうと解説しだした。絶対に知っているはずはないと思ったのだが、いやに詳しい。やっぱりこの人は本物の獣医だったようだ。
マイクロチップと1回目の狂犬病注射はここでやってくれるが、2回目と採血はちゃんとした獣医に行ってやれという。やっぱりここはちゃんとした動物病院とは見なされないと自ら認めるお手軽獣医。今回のこの人の署名入り注射証明書が果たして日本の検疫で通用するのか非常に心配だ。
見ると、恐ろしく太い注射針。マイクロチップ自体は米粒のような小ささなのに、あまりに太い針にちょっとびびる。まずはノアから。助手はもちろん私だ。この猫は皮膚が硬いと驚く獣医。ずぶっと音が聞こえそうなほど、思い切りよく針が打ち込まれる。痛々しい。しかしあっという間なのでノアも抗議する暇もない。続いてソフィー。こちらは問題なくあっさり終わる。日本の猫のほうが皮膚が厚いのだろうか。
皮膚の厚いノア。 → 皮膚の厚いノア。
普通の皮膚のソフィー → IMG_5950_sn.jpg

触ってみても、マイクロチップが入っているかどうか全然分からない。必要はないがうちでもスキャナーが欲しくなるものだ。
スキャナーで番号を確認中。 → スキャナーで番号を確認中。

1匹あたり、狂犬病ワクチンが8ドル。マイクロチップ(登録料込み)が40ドル。えらい安い。『サンディエゴで犬猫と暮らす』のtomoさんのところの半額以下だ。しかし何でも客に手伝わせるようなお手軽獣医なので、この値段は妥当なところだろう。うちで選んだマイクロチップはHomeAgain。無事に日本の検疫を通過できることを祈る。
マイクロチップ装着確認書類 → マイクロチップ装着確認書類

2005年1月16日

冬のススキ

先週の嵐のせいで、行こうと思っていたトレイルが閉鎖されていた。この辺りはあまり大雨の影響がないと思っていたが、舗装されていない道はまだまだ水が引けていないようだ。冬になってめったに登場しなくなったマウンテンバイク。たまに乗ろうとすると、出鼻をくじかれる。
舗装されている自転車向きの公園といったら、Miramar Lake。ここは1周約7マイル(約11キロ)の手ごろな大きさの人口湖で、湖の周りはぐるっと舗装されたきれいな道が続く。休日はブレードや散歩、自転車の人でにぎわう。湖では1日ライセンスを買ってバス釣りができるようだ。今度は釣りに来よう。
最近初夏のような暑さが続くサンディエゴ。Tシャツだけでも汗をかく。とっても気持ちがいいのだけれど、湖の周りにはススキが生い茂り、花が咲き、冬だというのに季節感のないことはなはだしい。
季節感のない湖 → 季節感のない湖

2005年1月17日

あざらし好きな人たち

忘れていたが今日は休日(Martin Luther King Day)だった。休日ごとに、公共機関が休みになったり営業していたりするので、覚えるのが難しい。もしやと思って行ってみたが、案の定、郵便局は休みだった。郵便局だけは、いつでもきちんと休むような気がするが、気のせいか。
郵便局は海岸近くのとてもいい場所にある。せっかく来たので、あざらしが集まる海岸(Children's Pool Beach )まで足を延ばしてみた。この湾は、あざらしが自然と集まってくるので観光名所になっていたのだが、今はあざらし反対派が優勢で、あざらしたちは追い出されつつある。以前はロープが張ってあり、人間は海岸までは入れないようになっていたものだが、そのロープも撤廃された。人間が増えると、あざらしはだんだんいなくなる。砂浜にぎっしり並んでいたあざらしも、大きい図体ながら、今では隅の方に小さくかたまっている。
隅に追いやられるあざらし → 隅に追いやられるあざらし

あざらし反対派の人たちは、あざらしがいると汚物などで海岸が汚れて、臭いがひどいからだという。あざらしを守ろうという人たちは、もちろん動物愛護団体などの人々で、今日も大きいポスターを掲げて砂浜に陣取っていた。『あざらしのために、これ以上近づかないでください』と書いてあるが、気にしないアメリカ人たちはその横で平気で泳いでいたりもする。あざらしと触れ合って一緒に泳ごうとする、ちょっと変わった動物愛護団体の人たちも一部いるようで、お互い仲が悪いそうな。いろんな人がいるものだ。間に挟まれる、かわいそうなあざらしたち。日本にいたらさぞかし人気がでるだろうに。
あざらし擁護派の人たち → あざらし擁護派の人たち
あざらしのすぐ側で遊ぶ人たち → あざらしのすぐ側で遊ぶ人たち

2005年1月18日

食感の違い

たまに変わったものを売っている食料品店TraderJoe'sで、ピザ生地を見つけた。一次発酵済みの生地が冷蔵されており、1回分ずつ小分になって売っている。全粒粉と小麦粉の2種類あり、触るとぐにゃぐにゃして柔らかい。
ピザの作り方はいたって簡単。ビニール袋ごと常温で20分置き、直径30センチに延ばして、具を乗せて焼くだけ。冷凍ピザよりも少し手間がかかり、手作りピザよりもお手軽。ずっと気になっていたのだが、初めて買ってみた。1回分の生地が99セント。とっても安い。
食べてみる。具もピザソースもいつと同じものなので、基本的に味は変わりないのだが、食感が違う。そう。アメリカのパンと同じ食感なのだ。ねちょっとして、歯にくっつくような感じ。
フランスパンの食感を、『さくさく』でも『かりっ』でもなく、『Sticky(ねばねばする)』と表現するようなアメリカ人たち。そこらで売っているアメリカのパンは、冗談ではなく本当にstickyなのだ。
それと同じねちょねちょ感のピザ。こういう食感がおいしいと思っているのだろうか、この人たち。
しかしこのピザ生地、とっても人気があるようで、たまに山のように冷蔵庫に積まれていると思いきや、全部売り切れになっていたりもする。本当に好きなんだろうなぁ。
お手軽ピザ生地 → お手軽ピザ生地
見た目は問題ないピザ→ 夕飯の写真

2005年1月19日

親切な人

水曜日のクラスは、朝7時半から12時半まで5時間。休憩はたったの1回20分しかないというハードな授業だ。この日だけは朝早起きしなくてはならないので、休憩時間少しでも仮眠をとろうかと車の中で、シートを少し倒して座っていた。
すると、ひと気のない駐車場をぶらぶらと散歩している男がいた。いちおう車のドアをロックする。広々とした駐車場の遠くにいると思っていたその怪しい男が、ふと気がつくとすぐ横にいる。ひ~。しかも私が乗っているのを知ってか知らずか、うちの車の周りをぐるりと一周し、じろじろと眺めている。不審な中年アジア人。気持ち悪いったらない。
気付かない振りをしつつ、用心していると、男は運転席側の窓ガラスをノックした。ドアは開けない。窓ガラスも降ろさず目を合わせると、男は言った。
「タイヤパンクしてるよ」
おぉ!親切な人だったのだ。発音からしてベトナム人。誤解して悪かった、ベトナムのおじさんよ。
降りてタイヤをみると、確かに。フロント左側がかなり空気がへっている。ホイールカバーもはずれかけている。教えてもらってよかった。
近くにあるウォールマートまでそろりそろりと車を走らせ、タイヤ交換。ついでに前後のタイヤのローテーション。しめて12ドル。安いものだ。無事でよかった。

しかし、この時はまだ知らなかったが、車の不運は翌日も続くのであった...。

2005年1月20日

バースト現場

木曜日は陶芸の授業がある。一緒に行く友人Lを迎えに、一人でハイウェイを走っていたとき、事件はおきた。
5車線の真ん中を時速100キロ程度で走っていた私。斜め先の隣左車線に、水色のフォルクスワーゲンワゴンがいた。と、突然『バーン』という破裂音とともに、ワーゲンの右前タイヤが爆発したのだった。とっさに、「ワーゲンが誰かに襲撃された!」と思った。が、よく考えれば、タイヤがバーストしただけだと思うのが自然だ。とはいえ大変な事態に。
バーストした次の瞬間、タイヤは粉々に砕け散った。そしてそのホイールカバーが、すぐ右にいた私の車に直撃。タイヤが一つなくなったワーゲンは急ブレーキを踏みつつ、必死で路肩に寄せようとする。私もとっさにブレーキを踏んだので、ほとんど横並びになりながら、こちらも必死。激しく急ブレーキの音をたてながら、2台とも路肩に停まることができたのだった。
ワーゲンの運転手も驚きのあまり、呆然としている。私もしばし呆然。ハイウェイの上で車を停めたのははじめてだ。恐る恐る出て、車を点検する。ホイールカバーが直撃したはずなのに、傷は見つからない。どこに当たったのか。エンジンもかかるし、問題ない様子なのでそのまま行くことにした。このときワーゲンのナンバーを控えておくべきだった。
振り返れば、ハイウェイの真ん中に黒々としたブレーキ痕がついている。これは自分が付けた痕なのだと思うと、何だか感慨深いものがある。
Lの家に着いて、今起きたばかりの出来事を筆談まじりの手話で説明するが、手話だと緊迫感が全然伝わらない。実際にこの辺に直撃したのだと見せようと、車の外で説明していたとき、見つけた。傷。ボンネットの真ん中、FORDのマークのところが割れていたのだった。結構深い。何であの時気付かなかったんだろう。
考えたら、数ヶ月前大雨の日に、ヒビが入ったままのフロントガラス。少しずれていたら、あの弱まったフロントガラスに当たって、きっと粉々に砕け散っただろうと思うとぞっとする。それとも、いっそ一気に新品に交換できて都合がよかったかも。何しろ無事でよかったです。あー怖かった。
しかし車の悲劇は、まだ続くのであった...。
割れたボンネット → 割れたボンネット

2005年1月21日

かわいそうな車

2日続いた車の悲劇。それは今日決定的になった。
以前から停まるときに、パタパタ変な音がしていたのだが、、昨日思い切ってかなりの急ブレーキを踏んだため、それがとうとう決定的になってしまった。パタパタなどとかわいいものではなく、ウカカカカカカカという嫌な感じの音に変わった。それもブレーキ踏み始めから音がする。このままではいつか車が分解してしまうのではないかという予感もする。
仕方ない。修理に出すか。
修理は、ベトナム人デイビッド経営の修理工場。人のことは言えたものではないが、この人のベトナム訛りはひどいもので、何を言っているのかさっぱり分からない。片言英語同士。意思の疎通が本当にできているのか非常に怪しいものだ。
音がすると言っても、通じない。音などしないという。結局Jが2度出向くはめになり、ようやく音を理解してもらったが、ウカカカ音を聞いた瞬間デイビッドは言った。
「トランスミッションがいかれてる。しかし、この車は修理する価値がない」
がーん。そ、そんな言い方って。なんてかわいそうなうちの車。そりゃあ、ベトナムではこれくらいの車いくらでも走っているだろうよ。でも日本ではこんなひどい状態では乗らないのだ。しかしそんなこと、言ってものれんに腕押し。遠出をしなければ、このまま乗れるというデイビッド。遠出とは、どれくらいか聞くと、サンフランシスコまでは行けないだろうという。
第二回黒猫振興会オフ会(matthew副会長宅)、開催危うし!
修理工場近くのインドスーパーで食べたカレーランチ。 → カレーランチ

2005年1月22日

その他の黒猫

今日はうちにある黒猫グッズを紹介します。

まずは、これ。赤いソファに座っている黒猫の置物。蓋を開けると、三毛猫が中で寝ている。これは正月に行った猫グッズの店で買った。たったの$8。とっても気に入っていて、人が来るたびにわざわざ蓋を開けて中を見せています。
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もう一つ。これはドイツのお菓子。リコリスの硬いキャンディー。黒猫の缶がかわいくて買った。キャンディーが1つ1つ、黒猫の形になっていて、食べるのがもったいないくらい。しかし、食べてみると超まずい。
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そして、この小さな猫の置物。ペルー製。高さ2cm。黒猫と茶色猫の2つあるのは、スーザンがうちの猫たちに似てるといって買ってきてくれた。
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うーん。こうして見ると、黒猫に赤はよく似合うこと。気がつくとうちの中には、赤い椅子が2つあり、赤いひざ掛けが2つあり、赤い服があり。けっこう赤が多い。いえ、決して黒猫に写真うつりがいいからそろえているわけではなくって、なぜか自然に集まっているのです(ほんと)。
聞いてる?うちの本物の黒猫よ。
何も聞いてない。→ 012505_2.jpg

2005年1月23日

猫の訪問

ご近所に住むKさんと黒猫振興会会員№50のはっぴー・こーのすけがうちに遊びに来てくれた。こーのすけが我が家へ来るのは初めてのこと。前回ノアと対面させたときには、自分の家だというのにノアに威嚇されまくっていた気弱なこーのすけ。アウェイではどんな反応を示すか楽しみだ。
まず、うちの猫たちを別室に隔離し、リビングをこーのすけに開放した。さすがは雄猫。興味津々で家中チェックする。椅子に登り、台所に登り、テレビの上にまで飛び乗る。うちの猫たちの餌も怠りなく確認する。どうどうとしたものだ。これならいけるかも。
しばらくして、いよいよ猫たちのご対面。
部屋から飛び出してきて、いきなり他の猫をみつけたノア。腰がひける。足がすくむ。前へ進めない。物陰に隠れる。よ、弱い。
続いてソフィー。はじめて見る見知らぬ猫に、びびる様子もなく近付き、ものすごい般若顔で『ふしゃー』と威嚇。なんて男らしい...。いや、雌だったか。その後はじーっと眺めているのみ。
そして、この前はあんなに気配を殺して小さくなっていたこーのすけが、猫たちにシャーと威嚇する。やるな。反対に、前回あんなに強気だったノアが、ホームだというのにしょぼんとしている。この2匹、かなり性格が似ているような気がする。
がんばるこーのすけ。がんばるこーのすけ。

お互い2メートルの間隔をあけて、長いこと3すくみの状態になっていたかと思うと、ふと立ち上がるノア。長い冷戦の緊張感に耐えられなくなったようだ。そしてさも退屈したといわんばかりに、わざとらしく伸びをして寝室へ引き取ろうとする。しかしやっぱりこーのすけが怖いのか、ソフィーを盾に後ろを回って、隠れるように逃げたのだった。へたれだ...。
ソフィーを盾にするノア。ソフィーを盾にするノア。

前回同様、全く盛り上がりもなく終了した猫オフ会。なぜかノアだけが、こーのすけが帰った後になって興奮しだした。見境もなく、Jにまでシャーシャー威嚇し、通りすがりのソフィーに猫パンチをくらわす。なぜこーのすけがいる時にやらない?頭がおかしくなってしまったか。そんなノアを尻目に、冷静なソフィー。いつもだったら売られなくても喧嘩をふっかけるはずなのに、猫パンチされても黙ってノアを見ている。そしてノアがようやく膝の上に落ち着いたのを見計らって、毛づくろいまでしてやっている。
こうして見ると一番落ち着いて冷静だったのが、最年少のソフィーだった。やっぱり雌のほうが断然大人なのだということが判明したのだった。わっはっは。
迫力のソフィー。迫力のソフィー。

2005年1月24日

ノアのお気に入り

寝る場所に関しては非常に保守的なノア。たまーにブームがあって、めずらしいところで寝ていることもあるが、たいていは、いつも決まったお気に入りの場所で寝る。
それはノア専用の木製ベッド(Jの手作り)。猫がのびのび寝てちょうどいっぱいになる程度の大きさだ。木の枠は枕の高さにもちょうどいい。(人間が)持ち運びしやすいよう、荒縄の取っ手もついている。
しかし本当のお気に入りは、ベッドよりも何よりも、ベッドの中に折りたたんで敷いてある豹柄の毛布(ひざ掛け)だ。
とにかく子猫の頃から、これが大好き。いつもいつも豹柄の上にいる。この豹柄は、もともと私の父がなぜかくれたもので、ノアが来る前まではほとんど出番がなかったが、今では我が家の最重要といっていい程の、大事なアイテムになってしまった。
豹柄をたとえば、棚の上に置いたり(ちょっと意地悪してみる)しても、ノアは必ず見つけて引きずり降ろしてくる。洗濯中は、不審そうに探し回る。あまりにも執着しているので、アメリカに引っ越してきたときにも、かなりかさ張ったのだが、日本からわざわざ運んできたくらいだ。
豹柄がどんなに好きかというと、寝る前にはいつも、もみもみ、もみもみ、もみもみ...。咥えて、もみもみ。引きずって、もみもみ。どんな障害物があろうとも、引きずる引きずる。布団を乗り越え、床に寝ているソフィーすら乗り越え、2部屋近く移動することもある。引きずったあとの豹柄は、たいていはそのまま見捨てられる。だから、毎日毎日、思いがけないところに落ちている豹柄を拾って木製ベッドに戻すのが、ここ数年来私の日課となっている。
豹柄以外では決してこんなことはしない。こういうお気に入りのものって、どの猫にもあるのだろうか?ノアの場合、かなり執着度合いがひどいような気がする。

ところが、そんな大事な豹柄を狙うやつがいる。それはもちろんソフィー。
奪われた豹柄。 → 奪われた豹柄。

気まぐれでノアを追い出し、豹柄を占領するソフィー。かわいそうなノアよ。まるで理不尽に土地を奪われても、泣き寝入りするしかない哀れな小作人のようではないか。そしてソフィーが寝入った後に、こっそり隅に入り込んで一緒に寝たりしている。
だいたい詰めれば2匹寝られるのだ。仲良くしようね、君たち。
お、今日は仲良く一緒に? → お、今日は仲良く一緒に?

寝ていたのは豹だった。 → <br />
寝ていたのは豹だった。

見捨てられる豹と木製ベッド。 → 見捨てられる豹と木製ベッド。

2005年1月25日

養成所

サンディエゴの南、内陸に入ったところに、オリンピック選手のための秘密養成所がある。特殊なトレーニングを重ね、特殊な医療に基づき、特殊な選手の特別食が用意される、この場所。入り口では警備員が厳重な警戒をしており、一般の人は入れない。施設の入所には、登録された手形でID確認をするそうな。
トップアスリートのための、秘密の養成所。今日は特別見学ができる。
なんてことないだだっ広い敷地。しかし一旦カメラを向けようとすると、許可を得てから撮影せよとのこと。かなり厳重な警戒だ。それはそうだろう。こと、オリンピックともなれば、国が国ならこんな施設の見学はおろか、アスリートの卵たちを軟禁状態で薬漬けにし、筋肉トレーニングをしている恐ろしい国家プロジェクトの存在があるかもしれない(どこだ?)。
たいへん興味深い施設だったが、内容を明かすことはできないので、隠し撮りした写真だけでもどうぞ。いえ、決して案内嬢の英語が早口で理解できなかったわけではありませぬ。汗...念のため。
ここが秘密のトップアスリート訓練所だ! → ここが秘密のトップアスリート訓練所だ!

これが聖火だ! → これが聖火だ!

はためくオリンピックの旗! →はためくオリンピックの旗!

2005年1月26日

処分される動物

アニマルシェルターの猫のケージはがらがらだ。6つある部屋のうち、2つが空いている状態。昨年末以来、シェルターに連れてこられる猫がぐんと少なくなっていることと、たくさんの猫がもらわれたからだ。いいことだ。
しかし今日のWeb用写真撮影は、猫が圧倒的に多かった。この2日でなぜかたくさん捨てられたそうだ。20匹は撮っただろうか。ペアを組んでいるTracyは、猫アレルギーなのでほとんど一人で撮影をしなくてはならない。犬と比べれば猫の写真は簡単なのだけれど、それでも一人でやると時間がかかる。できるだけいい写真をとってあげたいし、できるだけケージから出して遊んでもあげたい。しかしそんなことをしていると、20匹も撮るとたいへんな時間がかかってしまうので、悩みどころだ。そして時間をかけてナイスショットを撮ったとしても、猫が処分されてしまえば(もしくはもらわれるか)、その写真は不要になる。もちろんもらわれることが目的なので、うれしい反面、処分のことを考えると、やるせない気持ちになるのだった。
今日は写真が必要な犬は少ない。今週捨てられた犬が少なかったのだろうか。それとも...。
20近くある犬の部屋(各10ずつケージが入っている)のうち、2部屋が完全閉鎖されていた。午前中、パルボウィルスに感染している犬が発見されたせいだ。これは強力なウィルスらしく、人間の靴などについて運ばれて他の犬に感染したりもするそうだ。いったんパルボウィルスが見つかると、その部屋全体を完全消毒し、数日閉鎖しなくてはならない。その部屋にいた他の犬たちがどうなるのか私には分からないが、処分されていないことを願う。
たまにこういうことがあるので、シェルターのボランティア後は、靴も外に脱ぎ、洋服もすぐに脱ぎビニール袋に密閉し、シャワーを浴びるまでは、うちの猫たちに触れないようにしている。
ところで、写真撮影が早く終わったので、今日は犬の散歩の手伝いをした。
たまたま手近の部屋にいたビーグルとダルメシアン。資料を見ると、別々に捨てられたと書いてあったので、ビーグルだけまず最初に散歩に連れ出してみた。大きな見知らぬ犬が怖いので、できるだけ小さい犬をいつも選んでしまう私。大喜びでケージから飛び出したはいいが、ものすごく不安そうにするビーグル。裏庭でもなぜか心細そうに絶叫しているではないか。様子がおかしいので、係員に聞いてみると、この犬はとても寂しがりやなのでダルメシアンと一緒でないと散歩にいけないそうだ。一緒に住んでいたわけでもないのに、こういう犬好きな犬がいるものなのだなぁ。
ダルメシアンは巨大で少し怖かったが、一緒にさせるとやっぱりとっても仲良し。ずーっとくっついて歩き回る。それにしても躾の良いダルメシアン。首輪などなくても、私の歩くペースに合わせゆっくり歩く。たまに振り返って進行方向が正しいのか確認したりもする。なんでこんな良い犬が捨てられてしまったのか見当もつかない。無邪気にはしゃぐ、忠実な犬を見ていると胸が痛む。こんなにかわいい犬たちも、しかしケージがいっぱいになったり、時期がくれば処分されてしまうのだ。シェルターの動物たちには全て名前がついているが、ボランティアに渡されるリストには名前は載っていない。それはいずれ処分される運命を感じさせて、とても悲しくなるのだった。
仲の良い2匹。 → 仲の良い2匹。

呼ぶと飛んでくる。(ちょっと怖い) →呼ぶと飛んでくる。

考えれば考えるほど、辛くなってくるので、しばらくシェルターのボランティアは休むことにした。義務でボランティアをやってはいけないのだ。犠牲的精神でやっては驕りがでる。ボランティアなど所詮自己満足なのだから、満足できないのなら止めれば良い。当分来ないことに決めると、すっと胸のつかえが降りた。これでいいのだ。
ボランティアは、FOCASの猫のほうだけ続けることにしよう。この団体の猫たちは、決して処分されることはない。そういう目的で作られた団体なのだ。
シェルターの動物たち、ごめんよ。どうかみんな早く新しい家を見つけて幸せになるのだよ。

2005年1月28日

大きければ

一度は行ってみたいと思っていた、『Islands Burger』。ハワイ風のハンバーガーレストランだ。ここは量が多いと聞いていたので、満を持しての空腹状態。
KさんとJと私。それぞれ、BigIslandBurgerだの、AhiBurgerだの、TropicalBurgerだの注文する。待つこと数分。出て来た、出て来た。
そっけない巨大なハンバーガー。 → そっけない巨大なハンバーガー。

うーん、確かにでかい。確かにナイフとフォークが必要だろう。しかしレストランと銘打っておきながら、やっぱりただのハンバーガーなのだった。これじゃあまりにもそっけないから、野菜くらい飾りに付けようとか思わないのかね、この人たち。大きければそれでいいのか!
しかしながら、こういうアメリカのジャンクフードはやっぱりおいしい。高カロリーで、栄養のバランス悪いのは分かっているのだけどねぇ...。
ところで、私が一番好きなファーストフードのハンバーガーは、『In-n-out Burger』。値段も安く、味も良い。うーん、やっぱりここを超えるハンバーガーはまだ見つからないなぁ。

唯一の野菜、オニオンリング。 → 唯一の野菜、オニオンリング

2005年1月30日

洗われる猫たち

今日は猫たちのシャンプー。天気もよく暖かく、前日から爪を切り、ブラッシングをし、準備万端。前回洗ったのは、10月の始め。もう4ヶ月近くになろうとしている。
うちでは定期的にFrontline(ノミ取り薬)を塗っているので、薬をつける前にシャンプーすることにした。外には出ない猫たちなので、基本的にノミの心配はしていない。が、私がボランティア先なので何か持って来かねないので、念のために塗ることにしている。獣医が言うには1ヶ月に1度は必要だとのことだ。
猫を洗うのは、猫にとってはたいへんな迷惑だろうが、そのあとふかふかになって、いい匂いがするので私は好きだ。すまぬ猫たち。勝手な飼主を許しておくれ。
当然2匹ともシャワーは大嫌い。まずは手こずるソフィーから。前回同様、助けを求めて絶叫する。そして扉の外で心配そうに応えるノア。ソフィーは本気の本気で逃げようとするので、こちらも必死だ。いくら爪を切ってあっても、生傷が絶えない。二人がかりで何とか洗い終える。
次はノア。ノアはどんなことがあっても人間に爪を出さないのだ。ソフィーに比べれば、無抵抗といっていいほど大人しい。昔はたいへんな猫だったのに、いつからこんなに老成したのだろう。
がんばって乾かすノア。→ がんばって乾かすノア。

シャワーからでると、ソフィーはびしょぬれのまま、ソファーの裏に入り込み、相変わらず体を舐めようともしない。憤慨した様子で、じーっと乾くのを待つのだ。目が怒ってる。もちろんノアが助けを求めても、知らん顔だ。そんな冷たいソフィーにもかかわらず、ピンチになると駆けつけるノア。けなげなヤツよのう。
マジぎれソフィー。→マジぎれソフィー。

乾くとふかふかしてひと回り大きくなったような2匹。→乾くとふかふかしてひと回り大きくなったような2匹。