猫にごはん

 

 

 

 

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2007年5月 アーカイブ

2007年5月 1日

猫の日課

朝ご飯には、たいていトーストを食べる。パンを焼き、バターを塗り、さて食べようかというとき、準備万端待ちわびているのは人間ではなく、この猫だ。
まだかしら、あたしのバター。 → 猫にごはん

ソフィーはバターが大好き。バターに限らず乳製品全般が好きなのだ。生クリームも、サワークリームも、塩ヨーグルトもなめる。でも一番好きなのがやっぱりバターで、毎朝こうしてちょこんとお座りして、待っているのだ。
ノアもそうだが、うちの猫たちの良いところは、人間の食べ物に手を出さないことだ。こうして大好きなバターを目の前に出しておいても、決して勝手に食べたりしない。おとなしく、人間が分けてくれるのをじーっと待っているのだ。私としては、『お魚くわえたどら猫』的なワイルドさも好きなのだけどね。飼い猫だから仕方がない。

バターは塩分が入っているので、あげるといってもほんの少ーし、指につけてなめさせてやるだけだ。そして一口おすそわけをもらうと、もう満足して毛づくろいするので、食べたくてたまらないというよりも、毎朝のソフィーの日課のようなものなのだろう。もしかしたら、毛艶を保つために、毎朝バターの油分を欲しがっているだけなのかも。
本当はバターなどあげないほうがいいのは分かっているのだが、こんなにかわいい真剣な顔でじーっと見つめられたら、あなた、やらないわけにはいきませんよねぇ。あぁなんて弱い飼い主だ。
大好きバター! → 猫にごはん

ところで明日から数日旅行に行ってきます。留守の間はいつもながら、マルコさんが猫たちのお世話をしてくれる。どうぞよろしくお願いします。ノアよ、ソフィーよ、いい子にしているのだよ。

2007年5月 2日

ニューメキシコ旅行その1

4日間の旅行の目的地はニューメキシコ。同じ道を行って帰ってくるのが大嫌いなJがたてた旅の計画は、行きはレンタカー、帰りは飛行機というものだった。これだと帰りの空港まで車をずっと使えてとても便利。ただし、時間はものすごくかかるのだ。
まず夜中にサンディエゴを出発し、初日の宿泊予定地テキサス州のエルパソまでは864マイル(約1400キロ)、休憩含めて13時間もかかったのだ。まるで長距離トラックの運転手の方々のように、交代で仮眠を取りながら、ひたすら東へ向かって走る。実際たくさんのトラックと平行してハイウェイを走りつづけた。しかし、どんなに乗用車がスピードを上げて追い越しをかけながら走ったところで、休憩をほんの数分取ってしまうと、たちまちさっき追い越したトラックたちに追い抜かれてしまうのだ。そうなのだ。長距離のコツはスピードを出すことではなく、どれだけ停まらずに走りつづけられるかなのだ、ということを今回のドライブ旅行で私は学んだ。
平原の中にいきなりミサイル。 → 猫にごはん

まずは初日の観光はミサイル博物館(White Sands Missile Range Museum)。もちろんJの趣味だ。博物館は残念ながら閉まっていたのだが、ミサイルパーク内の見学はできた。Jの説明を聞きながら、写真をぱちり。
果てしなく白い砂漠。 → 猫にごはん

続いて、今日の目玉のホワイトサンズ国定公園(White Sands National Monument)。ここは石膏を含んだ水が長い年月をかけて自然に作り出した、世界最大の白い砂漠だ。白い砂の正体は、豆腐に使われるにがり成分の塩化マグネシウム。塩のように見えるが舐めてみたところ、ぴりりとにがい。
雪山のような白い風景が一面に広がり、写真でみると寒そうにも見えるが、気温は30℃を越す暑さで、おそろしく乾燥している。白すぎてサングラスをかけていても、目が痛くて涙がでてくる。靴下を脱いで裸足になると、白い砂は身が引き締まるほど冷たく、たっぷりと足首まで沈み込んで、もし水虫だったらあっという間に完治しそうな清潔な雰囲気なのだ。
しかしこんなところにもBBQグリル。 → 猫にごはん

世界中の音が止まったかのように、静まり返っていて、気が遠くなるほど果てしなく白く、たいへん美しい。遠くに停めた車が小さく心細い。
右端中央の小さいのがうちの車。 → 猫にごはん

このあたりはメキシコとの国境に近い。車で走っていると何度もボーダーパトロールの検問に停められ、パスポートの提示を求められた。サンディエゴにも検問はいくつかあるが、今まで一度もひっかかったことがないのに、なぜかニューメキシコとテキサスでは毎回必ず厳しくチェックされた。その理由は、この辺ではアジア人が少ないせいか、もしくは他州のナンバープレートのためかと最初は思ったが、どうも違う。レンタカーとして借りた車(Dodge/Charger)の人相(車相)がものすごく悪く見えたせいではないかと推測される。
この車は、やたらバカでかくて、やたらガソリンをくい、やたら窓が小さく見通しが悪く、いかにも悪いことしそうに見える。しかしパワーだけはあるといういかにもなアメ車なのだ。中は無駄に広々し過ぎているので、確かに長距離ドライブには向いている。それにしてもガソリン高いこと。石油がとれるテキサス州に入ったらきっと安いだろうと思ったが、それでも1ガロン$3.20程度。高いのぉ。
Welcome to Texas。 → 猫にごはん

テキサスでは、こんな道路標識をよく見かける。『Proud Home of President George W. Bush(誇りあるブッシュ大統領の故郷』。さすがはテキサスだ。
さびれ具合がいい感じのモーテル。 → 猫にごはん

夜になってたどり着いたエルパソのメキシコ国境は、あまりにもすさんだ雰囲気だったので、国境越えは断念した。適当なモーテルを見つけて、倒れこむようにチェックイン。あー疲れた。
本日の食事。朝ホットドッグ、昼ハンバーガー、夜ローストビーフサンドイッチ。野菜少なし。
これがTex-Mex。 → 猫にごはん

2007年5月 3日

ニューメキシコ旅行その2

次なる観光スポットは、ニューメキシコ州東南部に位置する世界遺産のカールスバッド鍾乳洞国立公園(Carlsbad Caverns)。ここには40万匹ものコウモリが生息しているのだ。洞窟を最初に発見したのは16歳の牛飼いの少年ジム・ホワイトくんで、ある日山の奥で煙が上がっているのを見つけ、行ってみたところそれは煙ではなく、コウモリの大群が洞窟から飛び立つところだったのだそうだ。ジムくんが松明片手に洞窟を探検してみると、それはそれは巨大な鍾乳洞が広がっていたのだという。長さ2キロにもわたる洞窟を一人探検したジムくん。なんて勇敢なんでしょう。思わず帰りに、ジムくんの自叙伝まで購入してしまった。
美しい鍾乳洞。 → 猫にごはん

コウモリが怖いので早い時間に行ったにもかかわらず、数は少ないが昼間でもコウモリはしっかり飛んでいた。さらに洞窟の入り口近くでは、天井を見上げると、コウモリが所狭しとびっしりとまっていて眠っている様子が、たいへん恐ろしい。コウモリは虫を食べる益獣だと分かってはいても、どうも気味が悪くてならない。ジムくん、きみは本当にすごいよ。
歩いて鍾乳洞へ入り、帰りはエレベーターで登ってきたが、それでも2時間近くかかるほどの長さなのだ。ここは世界最大ではないが、鍾乳洞マニアの中では世界で最も美しい洞窟として知られるている(←オーディオガイドの説明より)。確かに、まるで作り物かと見まがうような、それはそれは美しい広大な鍾乳洞なのだった。

さらなる目的地は、ロズウェル(Roswell)という町にあるインターナショナルUFO博物館(International UFO Museum and Research Center)。インターナショナルなんて名前につけている時点で、かなりの胡散臭さがただよっている。もちろんこれもJの趣味だ。
ロズウェルはUFOでもっている町だというので行ってみたところ、全然そんなことはなくちゃんと立派な町であった。(※ロズウェルUFO事件についてはこちら) 博物館に関してのコメントは省略するが、私としては入場料をとること自体が驚きであった。
これが宇宙人の正体だっ! → 猫にごはん


ここからは、ただひたすら北上する。地図で見ても途中は何もない。何もないということが、どういうことかというと本当に何もないのだ。360度見渡す限りただただ平原だけがずーーーーーーーっと続いている。山もない。緑もない。ただまっすぐな道路だけ。
一般道なのに最高時速は100キロOKだし、そもそも走っている車の数も非常に少ない。10分くらい前に追い越された車が、はるかかなたの地平線を走っているのが見えるだけという、殺人的に退屈な道路なのだ。よくもこんなまっすぐな道を作ったものだ。これなら免許がない人でも簡単に運転ができる。すれ違う車の運転手が、両足を窓から突き出していかにもけだるそうに運転していた。クルーズコントロールにすれば、もうアクセルもブレーキも何一つ必要ないし、なんだったらハンドルも固定しておけば、手も足も必要ないくらいだ。なにせカーブがひとつもない。見るべきものも、動くものもひとつもない。あー、退屈だ。
退屈のあまり運転中に撮った写真。 → 猫にごはん

そして半日車でひた走り、たどり着いたのはサンタフェ(Santa Fe)。そう。宮沢りえのヌード写真集で有名な(古っ)サンタフェの街だ。この日の宿は、宿カタログで事前にチェックしてめずらしく予約まで入れた、Pueblo Bonito Bed and Breakfast Inn。B&Bに泊まるのは初めてなのでかなり期待が高まる。部屋数も少なくこじんまりとして、見るからにかわいらしいアドビ造りの建物だ。
各部屋には暖炉。 → 猫にごはん

午後のお茶は軽いアルコールとスナックが用意されていた。マルガリータを飲みながらソファでくつろぐ老夫婦の姿。そう。アメリカの観光地は年齢層が高い。仲良く手をつないで歩く老夫婦の姿をみるのは、たいへんほほえましくて、こちらまで幸せな気分になる。
本日の食事。朝オムレツ、昼BBQ、夜生牡蠣。なぜに山奥のサンタフェで生牡蠣を食べたかはさておき、昨日よりはかなり改善された食生活なのだった。
絶品BBQ。 → 猫にごはん

2007年5月 4日

ニューメキシコ旅行その3

サンタフェはアメリカで最も古い歴史を持つ古都で、1607年に創設された。長年ネイティブアメリカンとスペイン人入植者との奪い合いが続いた土地で、今でもプエブロと呼ばれるプエブロ族の村と、芸術家が多く住む芸術と観光の街が近接して存在している。
街を歩いていると、インディアンそのままの血の濃いネイティブアメリカンたちや、いかにも芸術家風の白人をたくさん見かける。アジア人は皆無に近いほど見かけなかったが、観光シーズンではなかったからだろうか。
青い空に、土壁のアドビ造りの建物、そして真っ赤なチリが美しく映える。とてもきれいな街なのだ。
鮮やかなチリ。 → 猫にごはん

サンタフェの中心部、プラザ周辺ではインディアンたちが露店を営む。ここは観光客でとてもにぎわっていた。みんなとても寒そうにしているが、このあと雪が降ってきたのだ。どうりで寒いと思った。しかし5月だというのに雪が降るなんて、山の天気は分からないものだ。
露店が並ぶプラザ。 → 猫にごはん

サンタフェから車で2時間程度の場所にあるタオス・プエブロは、数あるプエブロの中でも最も有名な村だ。入場料とカメラ一台につき5ドルの撮影料を払い、プエブロの中に足を踏み入れてみる。土と木で何もかも作られている昔の家々は、あたりの景色にしっくりなじんでたいへん美しい。
タオス・プエブロ → 猫にごはん

家の中はインディアン・ジュエリーや素朴なお土産物を売っている店として使われている。たぶん彼らの生活する家は別にあるのだろう。なぜなら、一軒のインディアン・ジュエリーの店のおばあさん(いかにもインディアンっぽかった)と話している途中、携帯電話が鳴ったのだった。聞くとはなしに聞いていると、「あとで車で迎えに来て。食事はレンジでチンして食べてね」という会話が聞こえたのだった。土壁の家で携帯電話が通じるということにも驚いたが、会話の内容に笑ってしまった。
このジュエリー製作と販売を営むインディアンのおばあさんは、お孫さんがカリフォルニアに住んでいて、よく遊びに行くのだと言っていた。なんとなく、この荒地で頑固に昔のままの生活様式で住み着いているインディアンを思い浮かべていたので、プエブロの外に行って普通にアメリカの生活もしていることが想像できなかったのだが、考えたら当たり前の話だ。
プエブロの教会 → 猫にごはん

プエブロの中で売っているインディアン・ジュエリーは、思ったよりもずっと安い。街中のお土産物屋さんで売っているものよりも、素朴でシンプルなのがよいし、何よりここで使うお金は、間違いなく直接インディアンの人たちに渡るのだと分かるところがよい。
ここでは、このおばあさんが作った、太陽神(Sun God)のシルバーのネックレスと、シルバーのドリーム・キャッチャー型のピアスを購入。Sun Godはプエブロ族にとってたいへん重要な神様なのだそうだ。ありがとう。大事に使うね。
犬も暑さでぐったり → 猫にごはん

サンタフェからアルバカーキへ向かう途中の山の中にも、小さな村がある。山の中に突如出現する芸術家の村。それまでずっときれいに舗装された道だったというのに、ここだけ舗装もなしで土のまま。絵画やオブジェ、アンティークやヒーリンググッズなど、立ち並ぶお土産の店もいかにもなアーティスト風。
ここで私たちはカフェに寄ったのだが、働く人もまるでヒッピーのようないでたち。トイレも水洗ではないというのに、コーヒー豆はオーガニック使用というこだわりが、たいへん納得がいく。きっとみんな本当に昔はヒッピーだったのだろう。今でも何かに反抗し続けているのだろうかと、つい想像たくましくしてしまう。村の名前はMadrid。昔は鉱山で栄えた町だったそうだ。こだわりのケーキとコーヒーはなかなかおいしかった。

猫にごはん

このように、白人とインディアンが混在して構成されているサンタフェ周辺は、見所満載であった。スキー場も近くにたくさんある。いつかここで、1週間くらいのんびりB&Bに滞在しながら、ゆっくりスキーをやるという、優雅な休日を過ごしたいものだ。
サンタフェはオキーフの作品でも有名 → 猫にごはん

2007年5月 5日

ニューメキシコ旅行その4

その3で終わりにしようと思っていたのだが、もう少し書きたいことがあったので追加。旅行記長いですがこれで本当に終わりです。どうぞ我慢してお付き合いくださいまし。

猫にごはん

最後の晩に泊まった宿は、チマヨという小さな村にある。チマヨは、ネイティブ・アメリカンに伝わるチマヨ織りで有名なところなのだ。チマヨへ行くにあたって、チマヨ織りのラグマットを一枚購入しようと、Jと決めていった。うちにはメキシコで買ったいんちきラグマットが2枚あるが、本物のちゃんとしたラグが欲しい。しかし織物はそれこそピンからキリまである。安いものはあくまでも安く、高いものは目の飛び出るほど高い。
チマヨの一軒の店で見せてもらったその一枚は、それはそれは美しいものであった。店主いわく、Legendary(伝説的)な織物士のインディアンが作った作品で、3ヶ月に一枚しか作れないというラグ。きみたちだけに特別見せてあげると、別室から取り出してきてうやうやしく広げられたそれは、素人目から見ても、織り目がしっかり詰んでいて、素朴な柄がくっきり表現されている。触った感じも、ウールの糸がいかにも高級な感じ。値段ももちろん高級であったが、絶対に購入不可能なほどではない。悩む。
結局悩んだ末、もう1軒のOrtega's weaving shopという店で見つけて、まぁそれほど高くないほうのラグを買うことにしたのだった。というのも、何枚か値段をみずに、触って見た感じで値段当てをしたところ、私たちにはそれほど微妙な違いが分からなかったことと(値段が全然当たらなかった)、どうせうちでラグを使ったら、ノアがゲロを吐いたり、ソフィーが爪研ぎをしてしまうだろうという理由からであった。もう一つの理由は、最初の店の店主がどうも商売っけがありすぎる感じで、伝説の品を目の前に電卓叩きまくり、口上述べまくりなのだった。関係ないが、どうも重みがない感じなのだよね。
それでも我が家としてはかなり値段の張った、第2候補のそのラグマット。床に敷けずに壁にかけて飾ることになりそうな予感なのだった。
奇跡の教会 → 猫にごはん

チマヨにはもう一つ有名なものがある。それは『奇跡の教会(El Santuario de Chimayo)』。その砂をかけるとたちどころに病が治るという奇跡の砂があるのだという。
ところが、私たちがこの教会の中に入って約1分後、突如として、朗々たる歌声が聞こえたのだった。見るとローマ法王と見まがうような豪華な衣装に身を包んだ神父さまが登場した。巻き舌の美声でアヴェ・マリアを歌いながら現れると、聞こえたのはパイプオルガンの演奏ではなく、ギターの生演奏。さすがスペイン宣教師たちの作った古い教会だけのことはある。迫力の歌声と演奏にしばし聞きほれる。それにしても、この教会、てっきり観光用に残っているのだと思っていたが、まだしっかり現役なのだった。
巻き舌に圧倒された私たちは、そのままお布施だけをして帰ってきてしまったが、そういえば奇跡の砂を探すのを忘れていた。がーん。

最後の晩に泊まった宿は、Rancho de Chimayo。この宿のことを私はきっと一生忘れない。なぜなら素敵な出会いがあったのだ。それは、キングの愛称を持つこの方。
膝乗り猫エルー氏 → 猫にごはん

7室しかないこの小さなB&Bにチェックインしたところ、受付に堂々と現れたのが、この茶トラの猫エルーちゃん。わー、かわいいと誉めてなでまくる私たちを、組しやすい客と判断したこの猫は、私たちが部屋に入るとすぐに訪れてきた。
膝の上に乗り、ゴロゴロと喉を鳴らし、人懐っこいったらありゃしない。かわいー。しばらくスキンシップの時間を与えてくれた後、はいおしまい、と毛づくろいして、ベッドの真ん中で本格的に寝はじめた。おいおい、それは客用ベッドだろう。しかし猫バカ夫婦は、もちろんそんなことで怒るはずもなく、さらに、わーかわゆい~ん、と相好を崩しまくり、写真撮りまくりなのだった。その横で、どうどうとくつろぐエルー氏。完全に猫に舐められているな。
朝ご飯のオムレツもスパイシー → 猫にごはん

ここは、併設レストランでの食事もおいしく、部屋もかわいらしく、値段もリーズナブルで、おまけに猫までいる、満足度150%の宿なのであった。またいつか会いたいね、エルーちゃん。
ここは全部ボクの部屋だ。 → 猫にごはん

ところで今回は2つの宿で暖炉がついていたので、さっそく薪を燃やしてみたのだが、部屋の中で火が燃えているのは、本当にいいものだ。いつまで眺めていても見飽きない。あぁ、ここにうちの猫たちがいたらなぁ。
それにしても、火が燃えていると、何か焼きたくなってしまうのは貧乏性だからか。焼き芋ができるとか、鮎の塩焼きを焼きたいとか、マシュマロを買ってくればよかったとか、食べ物のことばかり思い浮かぶ。我ながら食い意地が張っているものよ。
そろそろうちの猫たちに会いたくなってきた。
暖炉の前には膝の上でくつろぐよその猫 → 猫にごはん

2007年5月11日

トニーとアレックス

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タキシードキャットのこの2匹は、3歳になる仲良し兄弟だ。たいへん人懐っこく、遊び好きで、元気いっぱい。そんなトニーとアレックスには、他の猫たちとちょっと違うことがある。
それは、この猫たちの経歴書。前の飼い主が書いた手紙が、2枚にわたって添付されている。
内容は極めて詳細だ。名前の由来、それぞれの性格、どんな餌が好きか、朝晩ドライと缶をどれくらいやるべきか、どんなおもちゃが好きか、それらの遊び方。そして数々の思い出も綴られている。猫を海岸に連れて行って遊んだときのこと、キャットニップビデオをはじめて見せたときのこと、どんなにこの兄弟たちが仲良しでかわいらしいか、兄弟の見分け方や、首輪の柄の違いまで、それはそれは詳細な記述だ。さらに、この兄弟たちの使っていた山ほどのおもちゃを箱ごとと、爪研ぎ付き家具まで付けている。
それを読んだ私の感想は、なんて無神経な飼い主だろう、というものであった。いったいどういう神経で、楽しい思い出話を綴りながら、猫たちを捨てられるのだろう。だったら捨てるなよ。
捨てた理由はその手紙には書いていなかったが、インタビューした人が聞いたところ、小さいアパートに引越しをするから飼えなくなったのだそうだ。
ここにいる猫たちはもちろんみんな捨てられた猫ばかりだ。私も今まで何度か、泣きながら猫を捨てに来る飼い主たちと会ったこともある。しかし、こんな手紙をつけてきた人は見たことがない。思い出話に同情して、この兄弟たちだけ特別にかわいがって欲しいとでも思っているのだろうか。おもちゃ付きで捨てられる猫も何匹もいたが、こんなにたくさんのおもちゃや家具を持参してきた猫はいない。これらがボランティア団体への寄付ならまだ分かる。しかし、この兄弟たちのためだけのおもちゃだなんて。しかも遊び方の指示付き。猫をシェルターに捨てるというのは、ペットホテルに預けるのとは訳が違うのだ。動物に対して、残酷なことをしているという自覚が、この手紙からは私には全く感じられなかった。こんなことしたら、ボランティアたちの気持ちを逆なでするとは思わないのだろうかなぁ。
飼い主が、今まで猫たちをかわいがっていたのだろうというのは、よく分かる。兄弟たちはそろって、本当に愛らしく、甘えん坊で、人間の膝にもためらいなく乗ってくる。人間が好きなのだろう。確かにかわいがられていたのだろう。捨てるには理由があったのだろうよ。でもだからといって、許されることではないのだ。どれだけかわいがっていたか証明したところで、罪悪感は軽減できないのだよ。

飼い主の付けてきた長い長いプロフィールとは対照的に、ケージに取り付けられたプロフィールは、ほんの短いものだった。
『ぼくたちは飼い主に捨てられました。兄弟一緒にもらってくれる人を探しています(I was relinquished by my owner with my brother. We need to go together.)』
誰かボランティアの一人が書いたものだ。"relinquish"という単語を普通はプロフィールの欄に書いたりはしない。さらにそこに、別のボランティアが付け足して書いていた。
『ボランティアの人は、ぼくたちのことをすばらしい猫だと思っています!(Volunteer thinks we're great!)』

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2007年5月15日

申気ヅヤー

中国の偽ディズニー遊園地のことを、ここ最近日本のネットニュースでよく見かける。そのニュースをみて、思い出したことがいくつか。
うちは日系スーパーよりも、中国系・韓国系・ベトナム系スーパーで買い物することが多いのだが、そこではもう目を覆いたくなるほどたくさんの日本の商品が真似されている。私の印象では、中国スーパーでよくみかけるのが、めちゃくちゃな日本語を使ったお菓子などで、「日式」と書かれていたり、「Selling in Japan」と、わざわざただし書きまでしてあったりする。特徴はカタカナに間違いが多いこと。特に、シとツの違いに弱い。誰か日本人が一目みたら、こんな日本語はおかしいと思うはずなのに、そこまでやってないんだなぁ。チェックが甘いというか、ディテールにこだわっていないというか、かなり適当なのだ。
こガた乾魚。 → 猫にごはん

比較して韓国系のお菓子でよくみかける偽物は、パッケージの柄も本物そっくりで、もしかしたらこちらの方が本物だったか?と見まがうようなものが多い。ヘンな日本語は全くなく、全部ハングルなので何が書かれているのかは不明。例えば「おっとっと」や「エンゼルパイ」や「ポッキー」や「かっぱえびせん」にそっくりなお菓子が、堂々と並んでいる。かっぱえびせんは、何種類か試してみたけれど、本物のほうがさくさく感があるのは間違いないが、かなり近いのもある。
最初これらの真似っこ商品の洪水を見たときには驚いたが、今では当たり前のように感じてしまうから慣れとは怖いものだ。むしろ日系スーパーに行ったときに、ここに置いてあるお菓子は全て本物なのだと、改めて思い出して感心してしまうほどだ。

この写真は、少し前に中国スーパーで撮ったものだ。このFujitronicという会社の製品は、このスーパーでは非常によく見かけるが、まるで山崎パンにそっくりのロゴマークではないか。そして電気ポットには怪しげな日本語『申気ヅヤー式ポツト』。
申気ヅヤー。 → 猫にごはん

中国人の友人から、中国に里帰りしたときのお土産を何度かもらったことがある。それらは、明らかな海賊版の宮崎アニメのDVD(中国語・英語字幕付き)だったり、偽物サンリオの文具や、よく分からないが見たことのあるブランドのアクセサリーだったりする。もちろん彼女は悪気があるわけではない。たまたま自分の故郷で日本のもの(もどき)を見つけて、日本人の友達にあげたら喜ぶだろうと思ってのことなのだ。だから、この映画知ってる!とか、これもしかしてサンリオ?とか私が当てる(?)ととてもうれしそうにする。
一度彼女に、「中国で海賊版DVDが氾濫していることがハリウッドで問題になっているが、そのことをどう思うか?」と聞いたことがある。そのとき彼女は、それはそれは明確に答えたものだ。
「偽物の何がいけないのだ?本物でも偽物でも安いほうがいいに決まっている。高くて買えないような商品を作っているほうが悪いのだ」
偽物がいけないということが、全く意識にないのだよねぇ。悪気がないということは恐ろしい。お願いだからね、それらを他のよく知らない人に見せたりしてはいけないよ。ましてや、あげたり、売ったりしては絶対にいけないのだよ、と言い聞かせる私。すると「売れるかな?」と目を輝かせる、恐るべし中国人。絶対だめっ!

これは本物のドーナツ。 → 猫にごはん

話は変わるが、これは本物のクリスピー・クリームのドーナツ。1ダースで、$5.99(約700円)。近頃"Hot Now"(揚げたて1個無料サービス)がとんと無くなって、店内も活気がなくがらがらだ。大丈夫か。
ダイエットサイズと称して半ダース(6個)入りの箱も飾ってあった。6個も食べたらダイエットにならんだろうな、と思いつつ、やっぱりいつもの通り1ダース買ってしまったのだった。いかんなぁ。

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2007年5月17日

女子更衣室の秘密

相変わらず週に2回プールに通っている。最近はだいたいいつも同じ曜日の同じ時間に行くことにしている。このプールではアクアビクスのクラスをやっていて、そのクラスが終わった直後だと、いつも以上にプールが空いていてとてもよいのだ。アクアビクスのクラスは、年配の女性が圧倒的に多い。なので、私が更衣室に入ると、だいたいおばあさま方の着替えの現場を目撃することになるのだ。
それはもう更衣室はにぎやかなのだ。ただでさえおしゃべりなアメリカ人。しかもおばあさま方。しかもみんな仲良し。静かなはずがない。そしてその着替えっぷりも、たいへんおおらかで大胆。
個室になっているシャワーが5個並んでいるのだが、シャワーカーテンも閉めずに、シャワー中もおしゃべりに興じているおばあさま。もちろん全裸だ。
そう。全裸の人が多いのも、私にとっては衝撃だった。タオルで髪の毛を包んだりはしているが、体を隠そうという気配がないのだよね。先日もロッカーの鍵が閉まらなくておたおたしていた私に、全裸のままでやり方を教えてくれたおばあさんは、たいへん親切な女性であったが、もうどこに目を向けていいのか分からず、私のほうが赤面してしまった。タオルで隠しながら、脱ぎ着をする私が、とってもシャイな大和撫子のように思えてしまうではないか。
さらに、洋服を着る順番にも驚きの事実は続く。私の着替え方が一般的かどうか、比べたことがないので果たして分からないが、まず私の順番はパンツから。そしてブラジャー、シャツ、Gパン、靴。いたって普通だ。
ところが先日みかけた、仲良し3人組おばあさんたちは、なんと全員全裸のまま靴から履いていたのだ。更衣室に入るなり、靴だけ履いた3人の全裸の女性たちと目が合って、私は本当にびっくりしてしまったよ。頭にはタオル。みんな愛想よく「ハーイ」などと声をかけてきたので、ひきつった微笑みだけをかろうじて返すことができたのだった。
そんなこんなで、驚くことも多々あるが、私は彼女たちの下着が好きだ(←観察しすぎ?)。花柄だったり、ショッキングピンクのサテン地だったりと、それはかわいらしい。私も年とってからも、ああいうかわいい下着を身に付けていたいものだと思う。


基本からしっかり覚える水泳

『基本からしっかり覚える水泳』
買ったばかりのこの本は、タイトル通り泳ぎに関して、本当に基本的なことが写真入りで書いてある。水に顔をつける方法、もぐってみる方法、など。いくらなんでもちょっと簡単すぎるのではと思ったが、ところがどっこい。読んでみるとたいへん役に立つ本なのだった。

水泳の本を買おうと思ったきっかけは、何を隠そう、『クイックターン』をマスターしたいという野望を持っていたからなのだ。なぜなら、それはかっこいいから。(※クイックターン:水中で前転しながら壁をけるターン)
クイックターン、それは子供の頃からの憧れであった。水泳教室に通っていた幼少の頃は、まだ幼すぎて教えてもらえなかった。学校でも水泳部の人しかできなかったクイックターン。大人になってからは、もちろん誰もやり方を教えてなどくれないのだった。
そんな憧れのクイックターンを、すいすいとやっているアメリカ人が、私の行っているプールにはけっこういるんだなぁ。あぁ、かっこいい。やってみたい。そこで、この本(クイックターンに関してはたったの2ページしかない!)の写真を穴のあくほど眺めてから、いざ実践。
ぐぐぐっ。鼻に水が入る。前転が難しい。壁との間のとりかたが難しい。壁に近いと激突しそうなので、壁から離れすぎてじたばたしてしまう。
と、なかなか一筋縄ではいかない。この日たまたま隣のレーンに、いかにも遊びじゃないわよといった風情の水泳選手(たぶん)ががんがんクイックターンをしていたので、眺めて参考にさせていただいた。そして何度も何度も練習しているうちに、とうとうできるようになったのですねぇ。うれしー。
クイックターンのいいところは、休む暇がないことだ。ターンのとき壁際で一息ついていたりしたのが、このおかげでかなり少なくなった。そしてクイックターンをやりたいばかりに、他のことは何も考えずに集中するので、疲れが少なかったこと。全くもって、いいこと尽くめではないか。客観的に自分のターンがどんな様子なのか見ることができないのが残念だが、たぶん(希望)ちゃんとできていると思われる。いや思いたい。
参考までに、こちらのサイトにある、クイックターンの動画もたいへん役に立った。しかし基本は練習あるのみだと私は思う。この年になってできるようになるとは、まさか思いもしなかったので、感激もひとしおだ。
そしてもう一つ。この本を読んで私は、クロールの息継ぎの基本的なところを間違っていたことを発見した。正しい呼吸法で泳げば、苦しさも半減。何事も基本は大事だねぇ。

2007年5月19日

夜の運動

今日は一日よく遊んだ。
ずっと念願だったバッティングセンターに、この日初めて私は行ったのだ。学生の頃、球技大会などで、かろうじて一度はバットを触ったことがあるような記憶が、はるか彼方にあるのだが、もはやあまりにも昔のことなので思い出せない。一度はバッターボックスに立ってみたいという、果たせなかった願いがこのアメリカでようやく叶った(←大げさ)。
このサンディエゴにも、私が知る限り3軒のバッティングセンターがある。今日行ったのはその一つで、『Boomers!』という小規模遊園地兼ゲームセンターの中にある。バッティングセンターは全体が円形になっていて、その中心部分から放射状に、各ボックスへ球がでてくる仕組みになっているのだ。頭上にはネットが張ってあり、サンディエゴらしく屋外にある。
真ん中からボールがでてくる。 → 猫にごはん

ヘルメットとバット(どちらもかなりしょぼい)を借りて、いざ打席へ。しかしその前に、他の人のボールに合わせて、素振りも10回ほど行う。バッターボックスに立つと、『Very slow(すごくゆっくり)』の球のコーナーなのに、かなり速く感じるものだ。全部空振りするかもと思ったが、思いのほか当たるものだ。30球のうち、快心の当たりは1球、空振りが1球。うーん、こんなものか。しかしすごく楽しい。いいストレス発散にもなる。これだけ楽しめて2ドルなら安いものだ。

そしてこの日のメイン遊びは、なんといってもカジノだ。Sycuan Casinoという、初めて行くカジノに挑戦。だいたいJと私が行くときは、適当なスロットに適当に掛けて、適当にいつも負けて帰ってくるのが常だ。しかし、今日は違う。カジノのベテラン友人Aさんに教え導いていただいたのだった。
Aさんは本当にすばらしくスロットマシンに精通している。台を全て知り尽くしていて、ボーナスポイントが高い台だとか、当たりが少ないが長く遊べる台だとか、それはそれは詳しいこと驚嘆するばかりなのだ。こういうすごい人が世の中にはいるのですねぇ。
Aさんに教えてもらった台で、Aさんに教えてもらった通りの掛け方で、Aさんに教えてもらった通りにスロットをやっていると、本当にがんがんボーナスポイントがくるのだ。いつもと変わらぬ低予算で、結局5時間あまりも遊べた。結果としてトータルは負けたのだが、とても楽しかった。いえ、負け惜しみじゃございません。これほんと。
Aさんは親切にも、いい台や当たりがきそうな台を、毎回譲ってくれ、遊び呆ける私に飲み物まで運んでくれ、至れり尽くせりの指導をしてくれたのだ。どうもありがとうございました。

ところで翌日私は、上半身が激しく筋肉痛になった。特に背中と両手の親指。まさかたったの30球あまりのバッティングのせいか、それともカジノで過ごした5時間のせいか。これだけ定期的に泳いでいるというのに、まだ違う普段使わない筋肉があるということが、驚きだ。どんなものでも、運動になるのだなぁ。
実はゴーカートもやった。このせいか?→ 猫にごはん

2007年5月23日

仲良し皿

また買ってしまった。黒猫グッズには、本当に弱いんだよねぇ。つい欲しくなってしまう。
このたび買ったのは、じゃん。
黒猫の皿とマット → 猫にごはん

これは皿がふたつくっついているのがポイントだ。これで2匹並んで食べたら、いかにも仲良しに見える(希望)。ささ、新しい食器でご飯をお食べ。
食べにくいわね。 → 猫にごはん

わー、仲良さそう。しかし食べながら、2匹とも耳をぴくぴくさせている。皿がくっつき過ぎているせいか、それとも太っているからか。さらにもう一つ難点があった。
もういらなーい。 → 猫にごはん

忘れていたが、ノアは食べ終わると必ずこうして砂かけをするのだった。マットをひっくり返さんばかりの勢いで(実際皿がひっくり返った)、いらないいらないと、砂かけするではないか。やめれっちゅうの。

注意:黒猫がついているからといって、何でも買ってしまうのはやめましょう。

2007年5月28日

オス猫の好きなこと

こんにちはGatsbyです。 → 猫にごはん
ボランティア先に、数週間前から1匹のオス猫がいる。名前はGatsby。中毛のタビー猫で、この手の毛が長い猫は、よく見に来る人に「オゥ、ゴージャス!」などと表現されることが多いのだが、このGatsbyに限ってはそんなこと言われたことがない。なんというのだろうねぇ、一言でいうと「なんとなく貧相」な雰囲気が漂っているのだよね。いやもちろん、とってもかわいいのは間違いないのだが。さらにこの猫には、一つだけ困った癖があり、それもお客さんを少し引かせてしまう原因でもあるのだ。
『メス猫とみるや、すぐさまマウントしてしまう』
ここにいる猫たちは、全て去勢・避妊手術をしてあるのだが、去勢しているオス猫でも、たまにこういう行動をとってしまうそうなのだ。メス猫の首筋を噛み、上にのしかかり、何やら行動をはじめようとする。それはもう頻繁なので、メスたちは全員Gatsbyのことをたいへん嫌がっている。近づくとウシャーとやられるのだが、それでも隙をみてはまたもやマウント。いいかげんにせいっちゅうの。
ボランティア先にいる猫たちは、できればみんなうちに持って帰りたいと、いつも思うのだが、Gatsbyに限ってはそんな気はおきない。もし連れて帰ったらソフィーが襲われること間違いない。どうか、オス猫だけを飼っている人の家に、早くもらわれますように。
メス猫の中でもいつもいつも狙われているのが、Tofuttiで、誰に対してもおとなしいこの猫が、Gatsbyに対してだけは激しく怒る。なるべく一緒に出さないようにしてやるのだが、どうもメス猫が多いもので、すまぬねTofutti。
狙われるTofutti → 猫にごはん

ところでこの日は子猫が2匹いた。生後8週間の兄妹猫で、柄もそっくり。元気いっぱい走り回っているので、落ち着いていることがないくらいだ。柄があまりに似ているので、どっちがメスだかオスだかすぐに分からなくなってしまう。
そっくりな兄妹。 → 猫にごはん

ところがGatsbyったら、こんな小さな子猫にまでマウントしてしまうのだねぇ。もちろん子猫はミーミー泣いて嫌がるので、すぐさま引き離す。しかしこんなにそっくりな2匹なのに、いつも間違わずにメスにだけ向かうところがさすがは動物だ。おかげで区別がつきやすかったよ。
膝乗り猫Royal。 → 猫にごはん

これは、甘えん坊大将のオス猫Royal。体重が10キロ以上もあるというのに、膝の上に乗るのが大好きなのだ。この日もずいぶん長いこと膝に乗られていた。あ、もしかして足の筋肉痛が治らないと思っていたのは、このせいだったか...。

2007年5月31日

寝癖猫

先日仲良し皿を買ったときに、実はもう一つ別の皿とどちらにするか、かなり迷った。それはテーブル付きの皿で、20センチくらいの高さの台(テーブル)に皿が二つ埋め込み式になっているもの。こういうの犬用の食器ではよく見るが、猫用としても売っているのだなぁ。見た目はかわいいが、テーブル付き、猫は気に入るだろうか。食べやすそうにも、食べにくそうにも思える。迷うなぁ。
迷って、とりあえずテストをしてみたのだった。
実験中の食事風景。 → 猫にごはん

簡易猫用テーブル(←ただのワインの木箱ともいう)。
店で売っていたテーブルの高さとほぼ同じくらいなのだが、埋め込み式になっていない分、皿の高さだけ高くなってしまう。猫缶を入れて、ささっおたべ、と出してみたところ、食べることは食べる。しかしかなり食べにくそう。皿の奥のほうまで届かない感じ。特に前足の短いソフィーには向いてなさそうだ。うーむだめか。実験になっていないともいうが。
どなたか、テーブル付き皿をご使用の方から、評判を聞かせていただきたいものだ。
やっぱり床のほうがいいわね。 → 猫にごはん

というわけで結局、このたびは仲良し皿のほうを購入することにしたのだった。
相変わらず使ってはいるが、もともとノアのほうが明らかに早食いのうえ、食べ物に関しての暗黙の優先権があり、自分の分を食べ終わるとすぐさまソフィーの分を横取りしてしまうのだ。皿がくっついていると、さらに(←だじゃれか)横取りしやすいようで、食べかけのまま人のを奪いに行くという、お行儀の悪さがさらに(←しつこい)目立つのだった。きみたち、仲良し皿なのだから仲良くしようねぇ。

ところで今日はまたもやアパート全体がサプライズ断水だった。朝8時から夕方まで完全断水。おかげで、ペットボトルの飲み水で気持ちだけ顔を洗い、寝癖のまま外出するはめになった。お願いだから前もって教えてくれー!
なぜか今日はノアも寝癖。 → 猫にごはん