出発のとき
友人Lがサンディエゴを離れる日がきた。
Lが8年越しの超遠距離恋愛を実らせて、とうとう結婚したのはこの3月のことだ。しかし事情があって、まだ新夫(←にいおっと?)とは一緒には住んでいなかったのだ。結婚相手は日本人なので、Lは今日いよいよ日本に向けて旅立つことになった。
耳の聞こえない、アメリカ英語の手話しかできない、筆談ももちろん英語しかできないあのLが、日本でどうやって生活していくのか、不安でならない。電話もかけることができない日本で(カリフォルニアには、耳の不自由な人専用の24時間無料オペレーター電話がある)、何かあったらいったいどうするのだろう。
しかし、そんな私の心配をよそに、本人はいたって平気な様子。この人は本当にたくましい人だ。まぁ、行ってしまえばどうにかなるのかもしれないけれど…。
最後なので、サンディエゴ空港まで見送りに行くことにした。Lの家の前では、めったに姿を見かけることのないLのお母さんもいた。このお母さんは生粋のベトナム人で(Lはベトナム人とアメリカ人のハーフ)、あまり外人と話すのが好きではないようで、まともに会話をするのはこれが初めてだ。
ベトナム訛りの強い英語で、「私はこの娘がとても心配なのだ」と私の肩を抱きながら、涙ぐむ。そうだろうよ、私も心配だ。長いこと母娘二人だけで暮していたのだもの。お母さんも寂しくなるだろうなぁ。
Lとはアメリカに来てからわりとすぐに友達になり、もう3年の付き合いになる。よく泊りにもきたし、一緒にベトナムにも旅行に行ったし、喧嘩もした。私にとって、友達といえる初めての外国人だった。行き先は日本だとはいえ、もう当分会えないと思うと、私もとてもとても寂しい。
一緒に空港まで行こうと、何度も勧めたが、お母さんは行きたくないと首を振る。泣いてしまうからだと泣きながら言っていた。それを見て、私も思わずもらい泣きをしてしまう。車に乗り込む前に、お母さんはお礼にと、冷たいビニールの包みをもたせてくれた。
淡々とすすむチェックイン。 →
サンディエゴ空港はいつも通り空いていて、手続きはあっけないほど簡単に終わり、とうとうゲートへ向かう時がきた。セキュリティーをくぐって、振り返ったLは最後に
「Thank you. I love you.」
と笑顔で手話をしてくれた。
さようなら、L。日本でどうか辛い目にあいませんように。幸せになるのだよ。
おお、ついに日本へ旅立ったのですね。そして、やはり見送りはほかのだれでもなく、ノア殿だったのだ。
さんざんお世話になってる人に挨拶すらしないL母ってどういう人かと思っていたけど、最後に涙を流してたと伺いほっとしました。(鬼の目にも?)
Lさんは外来カブト虫のように、たくましく生きていくでしょう。彼とともに成長されるよう祈ってます。
(おまえにだけはいわれたくないっていわれちゃうか。ははは。)
猫のボランティアといいLさんんといい、ええことしてる人にはいつかきっとご褒美がどーんともらえると思う。
お見送りお疲れ様。寂しいですね。
事情はよくわからないけど、かなりLさんの今後が
気になりますね。ご近所に英語のできる親切な人が
いるといいのだけど。
お母さんの下さったお土産が何故か泣かせます…。
とうとう旅立っちゃったのね。。。
ウルウルしちゃいましたよ、、
多難な日々が続くだろうけど、それは本人が一番知ってること、そしてそれでも!と旅立ったのだね。日本で幸せに暮らし始めることを心から祈ってます
がんばれぇ~Lさん!!!
日本人は書いてもらった方が会話ができるかもしれません。
辞書片手に世話を焼く人がいると思います。
日本人は基本的にやさしいですからっ。
大丈夫ですよ。
8年越しの超遠距離恋愛を実らせたLさんだもの、今の幸せ以上に恐いものは何も無いはず。
きっとどんな事でも彼と2人なら乗り越えられる。。。
こんなガッツのあるお友達がいなくなってnoirさんとお母さんは寂しくなっちゃうけど…いいですね、大切な人が幸せになるって…こっちまで心が温かくなる。。。
そうかぁ〜、Lさんは今頃、日本の空気を吸っているのですね。
日本を少しでも気にいってくれるといいのだけど…。
こっちに慣れて、楽しく幸せに暮らして欲しいですね。
ようやく最愛のダンナさんと一緒に暮らすのだし、きっと大丈夫かな♪
あぁーーーーついにL日本へ行ったのだね。
日本に行ったら、アメリカみたいに障害者サポートが充実してないだろうからほんとに大変だろうな。でも今までの人生もきっと大変だったろうし、これからも力強く生きていくのだろうな、Lは。
がんばれ、L!!!
>Kさん
あいかわらずの鋭いコメント、ありがとうございます(笑)。
Lはとうとう日本に旅立ちましたよ。私も彼女の
お母さんはいったいどういう人かと、今まで首を
かしげておりましたが、ようやく話ができてよかった
です。
日本でいったいどういう生活になるのだろうなぁ…。
>koruさん
外人のあまり住んでいなそうな地方に住むので、
英語ができる人を見つけるのはたいへんではない
かと思います….。でも日本人は親切ですものね。
きっと何とかなるだろうと、祈っております。
そうそう。お母さんのエビは、何かしら寂しくて
何だか胸の痛くなるような、お土産でした。(^^)
>Kalakaさん
そうですね。楽ではないことは、本人も重々承知
していると思います。本人が選んだ道ですから
周囲は暖かくみまもって、応援してあげなくては。
仲良かった人がいなくなると、ほんとに寂しいです~(泣)。
>riderさん
riderさんのコメント読んで、すごくほっとしました。
そうですよねぇ。日本人は英語の筆談で何か
助けを求められたら、無視なんてしないですよね。
きっと親切にしてくれる人がいるだろうな。
うん。大丈夫ですよね。
ほんとに、ほっとしました。ありがとうございます♪
>rambling roseさん
確かに!なんてったって、8年越しのこれほどの
超遠距離恋愛を実らせたのですものね。
なかなか普通できることではない。こんなに強い
人ですからね!いろいろ辛いことはあっても、今
が一番の望んでいた幸せのはず。がんばれーL!
>踊る運び人さん
うんうん。私もそう思いますよー。
早く生活に慣れて、楽しく幸せに…って。
もし、こんな外人を見かけたら、どうか話し掛けて
やってくださいね~。
でも、彼女がもう日本にいるなんて、私まだ信じら
れないような気分ですよ~(^^)。がんばれ、L!
>あきこさん
そうなんだよ。ついにLはもう日本だよー。
信じられないねぇ、ほんとにこんな日がくるなんて。
アメリカは電話も使えるし、通訳もすぐにつけて
くれるし。サポートがほんとに充実しているよ。
日本ではどうなんだろうねぇ。辛い目にあわない
よう祈ってるよ。うん。がんばれー、L!
日本は親切な人も多いけど、私が住んでた頃は東洋人に対する差別がかなりあったように覚えてます(自分たちも東洋人なのに)。 最近は変わったのかな? でもまぁ、案ずるより生むが易しで、とりあえずあたってくだけろですよね?(ん?ちょっと自分に言い聞かせてる?爆)
>雅子さん
それはいえますねぇ。東洋人は、外人というより
外国人と呼ばれたり(微妙な違いがある)、白人ほど
親切にされないような気がする。なんででしょうか
ねぇ。彼女もアメリカ人なんだけど、見た目アジア人
だからなぁ…。でも本人の気持ちが一番。強い意志で
立ち向かえば大丈夫!何より、つよーい愛の力が
ありますしねっ、雅子さんっ!(^o^)丿がんばれ~!