優しい人たち
二日前から怪しいとは思っていたうちの車。とうとう…、とうとう…。しくしく。
学校へ行く途中のこと、赤信号で停まった瞬間に、しゅるるるるるるぅ、と悲しい音とともにエンジンが停まってしまった。場所はまさに交差点のまん中。あぁぁぁ。目の前が一瞬暗くなるが、なんとか心を落ち着けてもう一度エンジンをかけてみると、なんとかかるではないか。学校はもう目と鼻の先。このまま行くしかない。どうかこれ以上信号がありませんようにと祈りつつ、無事にたどり着いた。
しかし同じようなことが二日前にも起こっていたのだった。『Check Engine』の警告ランプもしばらく前から点いたり消えたりしていたし。
でもだからといって、もう学校まで来てしまった以上、何とか自力で帰るしかない。不安なまま授業を終えた帰り道。な、な、なんとまたもや停まってしまった。今度は走っている最中、アクセルを踏んでいるというのに。昼間の大通り、エンジンが突然停まったまま、パワステも切れたためハンドルも利かない。惰性で路肩までたどり着くが、もうこれ以上は無理だ。このままハイウェイに乗って帰る勇気は、さすがの私にもない。ラッキーなことに、以前ブレーキの異常音を修理してくれた親切な修理屋がすぐ近くにある。そこまで。そこまで何とか行かなくては。静かな車内で、一人心臓をばくばくさせている私。後続車が来ない瞬間を狙って、再度エンジンをかけ、そのまま一気に修理屋まで飛び込んだ。やった。これでもう大丈夫。
前回と同じジャスティンという親切なアメリカ人の修理工さんがいた。彼に助けを求めて、車の状態を片言英語で説明する。優しいジャスティンは、しっかり聞き取ってくれるが、今日は3連休前の金曜日。来週の火曜日以降になるかもという。車もう一台持っているかと聞かれ、うなだれる私。よっぽど哀れに思ってくれたらしく、なんとか交渉して2時間後にうちの車をみてくれることになった。修理はそれから始まるが、直るかどうかは不明。おまけに、仕事帰りでよかったら僕が家まで送ってあげるよとまで申し出てくれた。うぅぅ、いい人だ。
とりあえず、連絡がくるまで待たなくてはいけない。どうしよう。Jに電話で訴えると、バス停まで歩いて(たぶん1時間くらいかかる)、そこからバスで帰ってくればよいという(たぶんプラス1時間くらいかかる)。そりゃぁそうだけどさぁ。とりあえずトボトボと、修理屋から徒歩5分のところにある、日系スーパーまで歩く。実は真っ先に電話しようと頭に浮かんだ友人が一人いたのだが、自分でなんとかなるかもしれないのに頼るのもどうかと思って、止めたのだ。しかしこの日系スーパーは、彼女の行きつけのスーパーであることを私は知っている。そこには座れる場所もあるし、ファーストフードの店もある。幸いにも持っていた新しい本を読みながら、かつ駐車場にも目を向けつつ、待つこと2時間。
なんとそのとき、見覚えのある鮮やかな美しい黄色い車体が駐車場に滑り込んできたのだった。
「マルコさ~~~~~~ん(涙)」
『サンディエゴで犬猫と暮らす』でおなじみの、マルコさんが偶然にも現れたのだった。そう私が真っ先に思い浮かべたその人が、今目の前にいる。こんなにも、会えてうれしかった友達がいまだかつていただろうか(失礼)。待ちくたびれた私を、優しく家に連れ帰ってくれ、お茶とお菓子と犬猫スキンシップで慰めてくれたマルコさん。優しい。
その後車はとんとん拍子に事が進み、営業時間ぎりぎりに無事修理が終わった。どこが悪いか、電話でジャスティンに説明してもらったときには、「Oxygen(酸素)、oxygen」としか聞き取れなかったが、のちにJに日本語で説明してもらっても、理解の程度はたいして深まらなかったのだった。どうやらどこぞに酸素がうまく通っていなかったのだそうだ(←全然分かってない)。
ちょうど一ヶ月前に、Smog checkという排ガスの検査を別の店でしてもらったばかりなのに、なんでそのとき分からなかったものか。いったいあのときは何の検査をして、OKだったのだろうか。まぁ、とにかく無事に車も戻ってきた。終わりよければ全てよし。本日の出費、328ドル。痛っ。
怪しい排ガス検査。 →
マルコさんとトム、本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。
いやぁ~ひやひや物で読みましたよ、ラッキーにも修理屋さんまで行けたから良かったね。私だったらどうしたるだろぉ~汗流しながら路肩に押してるんだろうな・・・って想像してまたもや汗・・・・
他人のことはかまわないアメリカ人だけど、こう言う時って結構色々な所から手助けしてくれるよね。変わった国だ。。。
私も車のとはいくら説明されてもチンプンカンプン?でも、直ればよっしゃぁ~!!^O^
黄色い車体で誰だかすぐにわかりました。あれは目立ちますよね。(笑)車の故障、大変でしたね。でも連休前に直って良かった!親切なマルコさんと修理屋さんに心温まりました。
よかったですねー!
持つべきものは友ですよ!
でも、すごい偶然ですよね。
どこぞに酸素が行き渡るようになって、よかったですね。
車がないと生活できない場所では、本当に「足」ですものね。
車が黄色くなかったら、noirさんもうっかり見逃していたかもしれませんね(笑)。
黄色い車が役に立ってよかったです。
それにしても、行きつけとはいえ、週に1度、それもたいてい月曜日にしか行かないスーパーに、
たまたまネギだけを買うために立ち寄った金曜日に偶然会ったなんて、
ちょっと運命を感じますねぇ。
これが男女だったら間違いなく結婚するだろうな(笑)。
こちらこそ、その後すっかりごちそうになってしまい、ありがとうございました。
トムは翌日、ちょっとお尻がやばかったようです(笑)。
私は全然平気でしたよー。
うわー、でもその日のうちに直って良かったですね。
私は以前、友人の車を運転していて、交差点、右折レーンに入ったところでぷすん、となったことがあります。
うわー!こんな交通量多いところでどーすんのー!!しかも人の車!しかも、後ろにはお巡りさん。突然止まったわたしを不審そうに迂回していく車の中、大雨も降ってきました。
お巡りさんにどつかれる前に、助けを訴えてみたら、なかなか親切で、Towing Truckも呼んでくれました。当時携帯電話を持っていなかったのですが、たまたまその友人につきあって整備工場にいったこともあって、その整備工場まで同乗して車をおいて、うちまでまた送ってもらいました。
ああ、お巡りさんに親切にしてもらったし、あー女で良かった(!?)と思ったことがあります。刺青入れた人相の悪い兄さんだったりしたらあまり親切にしてもらえないんじゃないだろうかそういう時。
止まってしまいましたか~。でも修理工場まで自力で行けてよかったですね~。
私も車止まったことあるんですが、自力で車屋さんにはたどりつけず、レッカー呼びました(=_=)車の通りが激しい2号線で止まり・・・友人と2人で車を端に寄せ・・・めっちゃ恥かしかったのを覚えてます 笑。
優しい修理工さんと偶然出会えたお友達、とっても運がいいかもっ。何事もなくてよかったですね。
私もドキドキして読んでいましたが、次々に襲い掛かるピンチを、ラッキーで乗り切る主人公に感動しました(笑)
優しい方々と強運に感謝!!ですね。
>「マルコさ~~~~~~ん(涙)」
この一言に、noirさんの切ない気持ちが込められてますね~。
偶然にマルコさんに会えて、車も直って本当に良かった!!
すごい展開!
私もハラハラしながら読みました。
そっか黄色はハンカチ以外でも幸運の印なんだ(笑)
覚えとこ~っと。
犬猫スキンシップ、案外これが一番の癒しだったりして♪
車に酸素ねぇ・・・・不思議な組み合わせだっ!
(私もちんぷんかんぷんです、はは)
ほっ、よかったですねえ。
車が止まるだけでも、焦るのに、アメリカで、それも、交差点で。
ひええええええエ〜〜〜〜〜〜〜。
しかし、黄色い車に乗ったtomoさんをひたすら待った、noirさん。よかったですね。心細かったでしょう。もしかしたら予知能力あるかもしれませんね。
しかし、来なかったら、どうなったんでしょうね・・・・・?
おお、今回もご無事で何より。
私なら、片っ端から知ってる電話番号かけまくりまっしぇ。(→迷惑なやつ)
優秀なジャスティンさんの修理工場までたどり着き、運良くマルコさんにも会えてよかった。
けど、会われへんかったらどうしてはったの?
>Kalakaさん
ほんとにラッキーでしたよ。もうあとはAAAに電話するしか
ないとあきらめてましたから(涙)。
車で毎日移動しているから、車がハイウェイの真中で
壊れたら…と思うとほんとに恐怖ですよね^^;
アメリカ人のこういう融通の利く優しいところが好きです。
ありがたや~^^
>ゆーこさん
ふふふ。黄色い車体で誰だか分かる方は、ここにはそう
多くはないでしょう(笑)。もう必死で追いすがりましたよ~。
おかげで無事休日を過ごすことができております。
マルコさんには感謝感謝です♪
>riderさん
そうなのですよ。まさに、持つべきものは友!
うれしかったなぁ、会えたとき(笑)。ラッキーな偶然
にも感謝です♪
はい。おかげで、どこぞに無事に酸素が通っている
様子です。よかったよかった~。
>マルコさん!
あのときほど、黄色い車とマルコさんが神々しく光輝いて
見えたことはありません(笑)。
勝った!って思いましたもん(誰にだ)。まるで役満
だしたときみたい(って、まだだしてなかったか)。
ほんとに、運命感じますねぇ。思いが通じたって感じ♪
どうもありがとうございました。
おかげで、車も無事に動いておりますよ~。
>kawausoさん
そうなのですよ~。その日のうちに、直るか直らないかで
その後のライフスタイルが変わってしまうくらい、大きな
ことなのです。よかったよかった。
あぁぁ、kawausoさんもそんな目に合ったことがあるのですね。
災難でしたねぇ。右折レーンってことは、日本でですね。
日本のお巡りさんも、そんなに融通が利いて、親切な
方もいらっしゃるのですねぇ。いい話だ。
そうそう!携帯電話があったことにも、今回はとても
感謝です。携帯があるから、いざとなったらどうにか
なる、と思えましたねぇ。
お互い優しい人にめぐり合えてよかったですね。しかも
女でよかった(笑)。
>がちょんこさん
なんと、車が停まってしまったことがある人が、けっこう
いるものなのですねぇ。がちょんこさんも、たいへん
でしたね。
そのとき、お友達と2人だったからよかったですね。
一人だと心細い~(涙)。
ほんとに、運がいいです。優しいマルコさんに感謝です♪
>モモねこさん
あはは。
>次々に襲い掛かるピンチを、ラッキーで乗り切る主人公
これ、いいですね。私のことですね(笑)。
そのときは、なんて運が悪いのだと思ってましたけど、
考えたらよい方によい方に、話が進み、全体として
みればラッキーなのかもしれませんねぇ(笑)。
強運だなんてうれしいお言葉!これからも、ピンチを
乗り切れるようがんばります(って、もうピンチには
合いたくない~。涙)。
>くろねこ・ママさん
でしょ~~~~~。マルコさんの背中に、必死で追いす
がったのですよ。すぐに、「車壊れた?」と反応してく
れた、察しのよいマルコさんでした(笑)。
会えた偶然に感謝です。ありがたい~♪
>エミさん
確かに!黄色は幸せのしるしですね。
あの車が見えたとたんに、周囲の景色が色あせてモノ
トーンにさえ見えました(←そこまで言うか)。
2時間待ったあとに、犬猫たちが大歓迎してくれたとき
には、あぁ、生きていてよかったと(←大げさ)。
持つべきものは友ですね(^O^)
>うさをさん
そうか、あれは予知能力だったのか(笑)。
あのとき、何かに導かれるように、日系スーパーの前に
迷わず向かいました。何かに呼ばれていたのかも(笑)。
マルコさんがこなかったら…、いったいどうしたでしょ。
実はあまり想像しませんでした。ここにいれば、もう
大丈夫だと思って。なぜだ?やっぱり予知能力(爆)?
>Kさん
会えなかったら、どうしたでしょうねぇ。バスには
乗らなかったような気がする。
↑うさをさんのところにも書きましたが、なんとなく
あそこで待てば何とかなるような気がしていて(笑)。
Kさん、以前ジャスティンに会ったことありますよね。
今回も優秀でございましたよ。助かった~。
すーごーいー。
マルコさんが女の子でほんと、惜しかったですね(笑)。
この広いサンディエゴで、物凄い偶然。。。
運命としか思えないもん^^
にしても、よかった、よかった。
車がないとどうにもなりませんもんねえ、アメリカ。
昔、大昔、、、路上でガス欠でエンストして、
全然、知らないお兄さんが一緒にガソリンスタンドまで
無理やり、エンジンをかけながら連れてってくれたことが
ありました、そういえば。昔ですが(しつこい(笑))。。。
いえいえ、アメリカでした。コネチカットにいた時に。
右折レーンって日本独特なんだっけ… うーん、とにかく右に曲がろうとしてたんですが、特別なレーンなわけじゃなかったですね!こりゃ失礼。ただの右折です。はは。
しかも友達の車の保険、他人が運転する場合をカバーしない一番安い保険だったので、日本人女の名前なんてアメリカ人にわからなかろう、と、もし訊かれたら友達だと言い張ろう… と思ってましたがお巡りさんに記録もとられず。ほ。
>こるーさん
ほんとですねぇ。女の子で惜しかった(笑)。
考えたらすごい偶然ですよね。でもあのときは、絶対に
ここにいたらもう大丈夫、というふうに思ってたの。
何でだろ。ちなみにNスーパーです^^;
ま、こるーさんもエンストで停まってしまったことあるの
ですね。実は私も同じく、数週間前に危ないことになり
そうでしたのよ。ほら、最近ガソリン高いから(笑)。
で、そのときの知らないお兄さんというのが、もしや
旦那さまだったりして~~~~~~~~~。(ほんと?)
優しい人ってたくさんいるものですねぇ。私も今度
車故障して、困った人を見つけたら助けてあげよ(役に
たつのか?)。
>kawausoさん
おぉ、コネチカットでそんなことがあったのですか。
いえ、アメリカの右折はいつでも簡単にできるから、
てっきり日本の右折レーンかなぁと思っただけですのよ。
あぁ、その車の保険のこと、私確認してみたことがある
のですよ。で、保険というのは、保険会社と個人の問題
なので、警察は全く預かり知らぬことなのですってねぇ。
そういわれれば、そうですけど、なんだかこちらは
どきどきしてしまいますよね^^;
kawausoさんもラッキーでしたね!お互いこのまま強運な
星のもとにいたいものですよね(笑)。
noirさん、今日そんなこと一言も言ってなかったからこれ読んでびっくりしましたよ!金曜日そんなことがあったのですね。私も、いつでも言ってもらえば、すぐ行きますよ。もしマルコさんがダメなときがあったら、次の手段で私を思い浮かべて下さい。
でも何はともあれ、車もなおったようで良かった!
そろそろMTBで本気で学校まで通うかな?
私は7月本気でそうしようかと思ってます...。
>にこぷんさん
お!初コメントですね。ありがとうございます^^
コメントの入力に時間がかかってしまうのですよー。
多重は勝手に削除しておきますので、どうぞ気になさらず
またコメントしてくださいね。
金曜日、早く終わったのに、結局一日がかりになって
しまいました(涙)。もちろん、にこぷんさんのことも
思い浮かべましたですともっ!でもねぇ、ほら私
とってもシャイなもので、誰かに電話するのが恥ずかしくて~。
優しいお言葉、心強いです(^O^) 次のとき(またあるのか?)
よろしくお願いしますね。
MTB登校かぁ。実は私もちょっと狙ってます。
お互いがんばりましょうね~。
突然なんですよね~、車の故障って。
でも、すぐに直って良かったですね。
私も毎日足にしてるから人事ではありませんよ。
何たってパンク4回も経験してますから!
自慢じゃないけど…。普通ないよね。あは。(⌒-⌒;
おぉ!エンジンかかってよかったですね。
ウチもタイムリーなことに、車のトラブルが(TT)
ウィンカーが出なくなったのです。これも結構怖いんですよ~。なにやらの連携がうまくいっていないらしい・・・。まだ出していません。
取りに来てもらわないと、ウィンカー出ない車なんて怖くて乗っていけません~(TT)
>rambling roseさん
パンク4回!
すごい。いったいどんな荒くれ道を通っていらっしゃるの
ですか(笑)。確かにめずらしいかも~。
私はパンクは1回だけありますよ(えばってどうする)。
そのときJに修理の仕方を教わったので、今ならたぶん
自分で修理&スペアタイヤの交換ができる、はず、たぶん、
きっと…ごにょごにょ。
お互い気をつけましょうね~(^O^)
>月の輪猫さん
あはは。タイムリーですね、確かに^^;
ウインカーが出ないだけだったら…、私ならそのまま
乗り続けるかも(笑)。アメリカ人はウインカーださない
人が非常に多いのですよ。だから私も最近気にしてない
(いいのか?)。
そういえば、ウインカーの点滅のスピードが異常に
早くなったことがありましたが、そのうち直りました(笑)。
なにやらの連携。なぞですね。
早く直るといいですね~。
お疲れ様です~。
マルコさんの姿を発見した時の気持ちを考えると
涙がにじみますね。
心細かったことでしょう。
でも、本当に良かったですね。
その日のうちに修理してもらえるなんて、ラッキーですよ。
ところでnoirさんは英語、話せないのですか?
以前からちょっと疑問に思っていたのですが・・・
>水樹さん
心細かったですよ~。黄色い車(とマルコさん)が
天使のように輝いて見えましたもの^^; いやほんとに
当日中に直って何よりでした。おかげで、以来たいへん
好調に走っております。
>ところでnoirさんは英語、話せないのですか?
もう4年も住んでいるというのに一向に上達しません(涙)。
でも不思議なことに、「君泳げる?」って聞かれたら
オリンピック選手並でなくても、普通に泳げたら
みんな「泳げる」と答えますよね。
それに比べて英語って、「話せる」と自信もって
いえるのって、通訳できるくらいにならないと
だめなような気がするのは、気のせいでしょうか^^;
でもね、へたくそでも、住んでるだけなら全然支障は
ないですよ~。あはは(^O^)