アリゾナⅠ

週末の小旅行の行き先は、カリフォルニアの隣の州、アリゾナだ。車で片道約400マイル(650キロくらい)、金曜の夜出発して明け方前には着いた。二人で交代で運転し、5時間くらいだ。計算すると平均時速130キロ。夜中のハイウェイは空いてて走りやすくて良い。
夜中は暗くて分からなかったが、朝陽が昇って見ると、一面のサボテンに驚く。ハイウェイの左右どこを見渡してもサボテン、サボテン。地平線に見える山のふもとまで続くサボテン。こういういかにも西部劇に出てくるような、先が十手のようになっている背の高いサボテンのことを、サワロサボテン(柱サボテン/SaguaroCactus)というそうだ。初めて本物をみたのと、あまりの量の多さに圧倒される。
果てしなく続くサボテン。 → 果てしなく続くサボテン。

最初の目的地は、アリゾナ・ソノラ砂漠博物館(Arizona Sonora Desert Museum)。ここは自然そのままのサボテンや、砂漠に住む生き物がたくさんいる。見どころ満載で楽しい。特にお勧めはCat Canyon。数種類の山猫たちが、広い檻というか自然風の仕切られた場所で元気に遊ぶ様子は、全く猫そのもの。あぁ、うちの猫たち今ごろどうしてるだろうかと早くも寂しくなる私。
食事中のプレイリードッグ。 → 食事中のプレイリードッグ。

そして、ツーソン(Tucson)の町へ(ツーソンといえば、思い出すのは『マザー2』。あぁ、なつかしひ。←このネタ誰か分かる人いるだろうか…)。サンゼイビア・デル・バク伝道教会(Mission San Xavier del Bac)とサワロ国立公園Saguaro National Parkを見学する。ここはサボテン公園なので、またもやサボテンばかり。さすがに見飽きてくる巨大なサボテン。アリゾナは地平線までサボテンだらけなのだ。
比較の対象がないと分かりづらいが、近付くとかなりでかい。大きいもので高さ15メートルくらいあるそうだ。ちょうど花が咲く時期だったのか、どのサボテンもてっぺんに白い小さな花を付けている。こんなにきれいだと思えない異様な花の咲きようが、他にあるだろうか。まるでイソギンチャクか、虫の触角のようで、むしろ気持ち悪いくらいだ。大きすぎるからいけないのかなぁ。
サボテンの花盛り。 → サボテンの花盛り。

さらに北へ進んで、オラクル(Oracle)にあるBiosphere2へ。ここは早い話が、巨大な密閉空間の中で人が住めるかどうか実験した場所で、地元の投資家が巨額のお金をつぎ込んだにもかかわらず、実験はたったの2回で終わってしまったという跡地なのだ(詳細はこちら)。最長で8人の男女が2年間この実験施設の中で暮らしていたのだそうだ。ガラス張りの建物の中には、人工の海もまだ波を作っている。しかし見た感じ、大量にあリ過ぎる植物は手入れがされないままになっており、いったいここが、これからどうなってしまうのか気になる。今は観光にのみ使われ、売りに出されているそうだ。こんな辺鄙な場所で、誰か買う人がいるのだろうか。ツアー付きで19ドル。案外面白かった。
もてあまし気味の巨大な施設。 → もてあまし気味の巨大な施設。

10件のフィードバック

  1. そうか,ワニを食べに行ったのだな・・・。
    ワニのフルコース。
    そしてワニ革のバッグと靴・・・。
    私の母が爬虫類小物好きでした。ひひひ。

  2. すごいなサワロサボテン。恐竜の首みたいに長いな。
    十手形のサボテンこそ、サボテンの王道。一度この目で見てみたい。
    それにしても、一日の間にたくさんの見所を抑えてるところが渋い。

  3. 砂漠ですねえ。
    やっぱり暑いんですか?

    イソギンチャク風のサボテン見てみたいです!
    アメリカだと5時間のドライブなんて、割と当たり前なんですよねえ。
    やっぱり高速がフリーってうらやましいなあああ。

  4. ま、マザー2、、
    (妙なところに反応する私って。。)
    この実験場は、こんなところにあったのですね。
    (もひとつ妙なところに反応する私。。)
    一度行きたいとは思っていたけれど、ツアー19ドル
    なのですね(メモメモ)
    いいご旅行だったようですね。続きが楽しみでっす。

  5. お帰りなさい。良かった〜♪
    禁断症状まで間一髪でしたよぉ(笑)←マジで。
    noirさんはノアちゃんとソフィーちゃんシックになりかけたようですね。

    アリゾナの景色、空が広くて気持ちいいですね〜。
    見事なサボテン群!!ウチのサボテンなんて、まだまだ子供ですね。
    プレーリードッグや山猫をけっこう間近で見られるのでしょうか!?
    山猫が遊んでる姿…見てみたいなぁ〜。

  6. はじめてコメントさせてもらいます。
    いつもかわいい猫ちゃん達のお話楽しく読ませてもらっています。今回のアリゾナの日記に反応してしまいました。結婚してから3年ツーソンで生活していて、つい1ヶ月ほど前にシアトルに引っ越して来ました。まだシアトルには慣れず、遠いツーソンの事を思い出す事が多いです。サボテンの写真を見て懐かしく寂しく思いました。ツーソンは暑かったでしょうね。これからも日記楽しく読ませて頂きますね。

  7. noirさん、お帰りなさい♪
    アリゾナ、暑かったですか~?
    アリゾナって意外と(?)見所満載なのですね。
    続きが楽しみー♪
    自分があまり旅行できないぶん、人様の旅行記を読むのが
    大好きです。

  8. >Ma cocotteさん
    ワニは残念ながら(?)見かけませんでした。^^;
    ワニ皮のバックと靴も、あーん思いつかなかった~。
    小さい革製品を一つだけ買いました。でもとても言えない…
    しくしく。
    爬虫類好き、ではなくて爬虫類小物好きのお母さま、センスが
    良さそうですね♪

    >Kさん
    恐竜の首みたいでした。確かに。人間と比較してとった写真
    もあるのですが、反対に合いそうなので(Jの)、採用しま
    せんでした(笑)。一日にたくさん見すぎですよねー。
    初日疲れ果てました^^;

    >うさをさん
    暑いです。ほんとに、めちゃめちゃ暑かった。
    サンディエゴなんかにいると、体がやわな気候に慣れてし
    まいたいへんでした~。
    確かにうさをさんのおっしゃるように、高速代がかからない
    のが大きいですね!ガソリン代だけでどこまでもいけるのが
    うれしい。でもねぇ、夜中5時間走りつづけるのはちょっと
    辛いですよ~。^^;

    >momoさん
    さすがっ!マザー2に反応されるのは、momoさんだけだと
    思ってました!!(^^) 私の中では名作の一つです、これ(笑)。
    実験場、面白かったですよ。ツアーガイドの話だと、2010年
    以降は、この施設もどうなるか分からないんですって。
    早く行ったほうがよさそうですよ。というか、これ本当に
    売れるのか?!

    >踊る運び人さん
    またまた、うれしいこと言ってくれちゃって!このこのっ。
    私出かけると、いつもうちの猫たちに会いたくなって仕方な
    いのですよ(←猫バカ)。ほんの2日間だけなのにね~(笑)。
    プレーリードッグ、この公園の中に、すごく近くにたくさん
    いましたよ!かっわいいったらないですよ、もう。
    山猫が遊んでる姿に、私も時の経つのを忘れて呆けて見て
    ました。そして山猫の柄からソフィーを連想し、また寂しく…(←バカ)。

    >さやかさん
    はじめまして!初コメントありがとうございます♪
    ツーソンに住んでらっしゃったのですね~。さやかさんの
    アリゾナ日記拝見して、いきなりサボテンの景色がどーんと
    あってびっくりです。サボテンを見て懐かしく思うなんて
    アリゾナって本当にサボテンだらけのところなんですねぇ(笑)。
    ツーソン、めちゃくちゃ暑かったです。シアトルと比べると
    天候が全然違うことでしょう?急激な変化に体調壊したり
    しませんでしたか?また、サイトにおじゃまさせていただきますね。
    これからもどうぞよろしくお願いします!

    >マルコさん
    ただいまー。マルコさんのところは犬も猫もいるから
    旅行はなかなか難しいでしょうね。うちは、猫だけなのに
    やっぱりあまり旅行はしてません(泣)。ドライブ旅行
    好きなので、また行ったことないところに行きたいなーと
    今は思ってます(笑)。
    アリゾナ、暑かったです。すごく!だめですねぇ。サンディ
    エゴにいると、体がやわになって、もうばてばて。真夏には
    行かないようお勧めします(^^)

  9. noirさん、おかえりなさあああい♡
    なんとまぁ、充実した素敵な旅行になりましたねぇ
    私はお写真のプレーリードッグ君が一瞬、
    土の色と同化していて見えなかった!!!
    さすが保護色!自然に生きるものはすごいなぁと
    感動しましたよぅぅ

    今にもしゃべりだしそうなサボテンがすてき!
    こうして日本の下町でこのレポを読んでいると、
    何だかアリゾナいるような不思議な気持ちになりますよぅ

  10. >さくらくらさん
    ただいま~♪
    たった2日の旅行でしたが、楽しかったです。隣の州なのに
    こうも違うかと驚きました。
    プレーリードッグ、かわいいでしょう。色がほんと、土色で
    動いてなければ、きっと気がつかないかも。すぐに穴の中に
    入っちゃうし。なんだか、日本では立つ動物が流行っていると
    聞き、立ちあがってるプレーリードッグの写真をUPしてみました(ちょっと違うか?)。

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