アリゾナⅡ
アリゾナ2日目はフェニックス(Phoenix)。
サンディエゴは冬も夏も適度に暖かい。真夏でもめったに汗はをかかないし、さらりと快適で日陰に入ると涼しく感じるほどだ。それに比べてアリゾナったら。もう暑いこと暑いこと。まだ初夏だというのに、平気で96°F(約36℃)にもなってしまうのだから、普段やわな気候に慣れている身では、外に出るだけでぐったりする。真夏に来たら死んでしまいそう。毎日ここに住んでいる人はたいへんだなぁ。
フェニックスでご飯のおいしい店を事前にチェックしたのだが、どうも見つからなかった。こうなったら野性の勘で適当に走って、地元の人で混んでいる店を探すしかない。ダウンタウン近郊を走ること30分。見つけた!この店だけ超混雑してる。駐車場の車もアリゾナナンバーしかない。ここだ、ここだ!
入ってみるとオムレツの店だった。うーん、卵とバターのいい香り。見た目全然楽勝に見えるが、食べるとすごい。オムレツを半分まで食べたところで、もう無理だと実感する。このボリュームを出すには、一人前卵6個以下ではとうてい作れまい。なんて高カロリーなのだ。近くに座った常連風のアメリカ人のおばあさんたち、ぺろりと食べていた。年配の人の、こういうこってりした朝ご飯を食べなれている様子を見るといつも感心する。しかしアリゾナの暑さを乗り切るにはこんなパワーブレックファストが必要なのだ。
バターもチーズも卵もたっぷりオムレツ。 →
今日の目的地はインディアン博物館(HeardMuseum)だ。ここは知り合いのゲイの人類学者一押しの所だ。インディアンの工芸品ばかりではなく、各部族の現在の人口や主な産業など詳しく紹介してある。主な産業のほとんどがカジノ運営だというのが悲しい。西部にだけかたまっているのかと思っていたインディアン居留地(Indian Reservations)は、全米各地に存在していており驚く。中でも数が多いのがニューメキシコ州だが、居留地の大きさはアリゾナが広い。
ラグマットとしてだけでなく身につけたりもするらしい。 →
インディアンが名前を変えられ、髪を切られ、消毒され、学校に行かされるようになった成り立ちが分かる。全体的なトーンは、その文明化の様子を、皮肉な調子で紹介しており、インディアン側の立場である。しかしアメリカ政府を責める様子も、政府側の反省や謝罪の態度も、ここでは感じられない。これだけ広い全米各地にある居留地の中、アメリカの税金も法律も及ばない地域で行われている、カジノ経営やタバコ販売。アメリカ人が、今のインディアンたちのことを実際どう思っているのか、本音のところが知りたくなる。入場料10ドル。なかなかみごたえのある博物館だった。確かにお勧めです。
帰り道、アリゾナ州とカリフォルニア州の間にあるユマに立ち寄った。休憩がてら町中をぶらぶらしていて見つけたペットショップ。大手チェーン店ではなく独立系の小さな店だった。中に入ると猫の鳴き声がするではないか。奥のケージに、みると猫、それも子猫ばっかりがぎっしり。全部で30匹はいる。犬も仔犬ばかりいる。ま、まさか売っているのだろうか。先日の日記で、生体を売ってるペットショップなど見たことがないなどと書いたばかりなのに!
さっそく聞いてみる。
私「この猫たちアダプション?それとも売ってるの?」
店「もちろん売ってるのよ!」
がーん。
私「去勢手術とかワクチンとかしてあるんだよね?」
店「してるわけないじゃなーい!」
再びがーん。ケージの横にはでかでかと、『返品不可』の張り紙まである。さすがアメリカ、隣の州でもこれだけ違うか。アメリカは~、などと一般化して物を言うことはできんな。ちなみに子猫の値段は1匹19ドル。初診料+初回ワクチン込みだと。儲けているわけではなさそうだ。みんな無事にもらわれることを祈る。
売られてる子猫たち。 →
不思議なことに、カリフォルニアに入ったとたんに、サボテンなど一つも見かけなくなる。同じハイウェイ沿いの道なのに、ずいぶん景色が違うものだ。サボテンを見たくなったらまた行こう。さらばアリゾナ。
見慣れたカリフォルニアの風景。 →
カリフォルニアの風景素敵ですね。
見慣れちゃったんですか?
コレが肉眼で見れるなんて感動しちゃうんだろうなぁ。
慣れって怖いですよ。
返品不可って。
なんかニャンコだって生きてるんだからそんな風に書いてほしくないなぁ。
昨晩ぷっちゃんがケガしちゃいました。
原因は不明です。
インディアン博物館いいな。ぜひ行きたい。
今日の猫、うつくしー。昨日のとはまた違う魅力だ。まさにソフィーの系統ですね。
朝から高カロリーの食事をぺろりと平らげるばあさん。たのもしい。
ひょっとして、日本に帰ってきたら、どーなってしまうんでしょうか。
場所が変わると、こんなにも違うんですね。
>あゆさん
ほんとに!この景色最初に見たときはすごいと思ったのに
今は当たり前のようになっていた。むしろ、あぁ、帰ってきた
なぁと懐かしく思うように…。確かに慣れって怖いな。
めずらしいサボテンの風景は感動ものでしたよ~。
>Kさん
この博物館、Antholopology専攻のKさんなら、ぜーったい
もっと楽しめたと思う。インディアンのこともっと知りたく
なりました。バルボアパークにもこういうのあるのだろうか?
>riderさん
日本に帰ったら、きっと春ならすぐに花粉症、それ以外なら
間違いなく風邪引きそうです(笑)。
アメリカは広いから隣の州でも全然風景が違って、いろいろ
新鮮です♪
アリゾナかぁ~興味ある有る!
背の高いサボテンの頂点に咲く花は可愛いね
サクラメントでの104度も凄かったぁ~
猫ちゃん達、愛されるおうちに貰われると良いね^o^
オムレツ大好物です。けんどもこの大きさは一体・・・。
私は卵アレルギもあるのでコレだけ食べるとおいしくても痒くなりそうです。中に何か入っているのですか?付け合せはじゃがいも?
猫ですが,イネスがまさにこのような感じでした。
注射も刺青もなし。ただ売っているだけ。
しかもイネスはシーズンはじめで高い値段。しばらくして見に行ったら「値下がり」していたのにはショックでした。
値段が下がってショックというより,猫が生き物ではなく本当にモノ扱いということにショックを受けました。
ペットショップなのだから,とわかっていてもショックです。
>Kalakaさん
サクラメントもそんなに高温になるのですねぇ…。サンディエゴ
もそうだけどハワイもいつも快適な気温だから、たまにそういう
暑いところや寒いところに行くと、体壊しますよね(笑)。
花は奇妙だけど、背の高いサボテンは面白かったです。
機会があったら、ぜひアリゾナもおもしろいかも!
>ma cocotteさん
まここっちゃん、卵アレルギーでしたか。それなら絶対この
ボリュームたっぷり卵オムレツはやめたほうがいいでしょう。
少なくとも6個から8個は使ってたはず。マッシュルームが
少しと、チーズがたっぷり中にはいってました。
付け合せはバターで炒めたじゃがいもだけ。どうですか!
この生野菜のかけらもない悪魔のような朝ご飯。もうこれで
一日分のエネルギーをとったような気がします(笑)。
猫の値段のお話、ショックですよねぇ。ソフィーをもらって
きたボランティア団体のところは、同じ子猫でも微妙に値段
が違ってて、たぶん色とか柄とかで高くなってるのですよ。
そんなに微妙な値づけをしなくてもねぇ…。
イネスちゃん、半額にされる前によい飼主を見つけて本当に
よかったです♪