果樹園のハム

復活祭(イースター)の日曜日は、お昼ごはんをみんなで食べてゆっくりするのが、アメリカの家族の典型的な過ごし方なのだという。友人マーサとその友達一族が、イースターブランチパーティーに招待してくれたので、私とJも参加させてもらうことになった。イースターの花といえば百合。お土産はやっぱりイースターリリーの花束しかなかろう。
サンディエゴから北へ車で約1時間あまりのところにある、この辺りはranch(牧場)というだけあって、家の周囲一帯に横木の柵がめぐらされ、馬や馬車用の歩道になっているのだ。見ると地面に蹄鉄の跡がたくさんついていたので、馬を持ってらっしゃる方が本当にここらには多いのだろうと思われる。
広い庭とは別に、小さいながら果樹園もあり、アボカド、レモン、ライム、無花果、オレンジなどが実っていた。この写真は、レモン狩り(←レモンもぎか?)の風景。この先が籠のようになった3メートルくらいの長い棒でレモンをとるのだ。もぎたてのレモンは、実よりも茎からさわやかなすっぱい匂いがする。
レモン狩ってみた。 → レモン狩ってみた。

イースターの食事がどんなものか知らなかったのだが、メインはやっぱりハムなのだそうだ。感謝祭のときもクリスマスのときも、ハムじゃないかとツッコミを入れたくなるが、七面鳥にしろハムにしろ、こういう肉類を扱わせたらアメリカ人は本当に上手なのだ。今までに見たことのないほど、柔らかくてジューシーで肉厚なできたてハムに感動する。おいしいー。そして代々この家の秘伝だというソーセージキャセロールもびっくりするほどおいしかった。たぶん簡単な料理法だと思われるのに、絶妙な味付けと組み合わせ。どうやったらこんなに味がまとまるのか。秘伝、教えて欲しい。
その他は、卵サンドイッチ、チーズ、生野菜、果物、マフィン、コーンブレッド、ハーブブレッドなど。ユダヤ人のマーサは、ソウルフードのベーグルとノヴァスコシア産のサーモンを用意していた。ブランチなので比較的軽いものが多いが、デザートだけは、歯茎がとろけて歯が抜け落ちそうなほど、甘い甘いチョコレートケーキが2種類。
イースターブランチ → イースターブランチ

この家族も、ほんとうにみんな仲が良い。一族3世代プラス友達など20名近くが集まって、和気あいあい。下は7歳くらいから上は70歳くらいまで。こういう仲の良い家族の集まりは本当にいいものですねぇ。見ているこちらも幸せな気分。
焼きたてコーンブレッド → 焼きたてコーンブレッド

8件のフィードバック

  1. 今日のソフィーちゃん、またたびでごきげんですね(^_-)-☆

    イースターのブランチパーティー、おいしそうだけど甘そう(笑)
    何気ないバーベキューだとかソーセージ、ハムなんてほんと上手ですよね。でもでもあの甘いデザート。頭にがつーんときますね。

    このところ筍や豆腐、魚、野菜など楚々としたものばかり食べております^^;

  2. あまーい、あまーいチョコレートケーキ
    思い出します高校生の時横須賀ベース内在住の
    方に英会話を習っていた時、クリスマス招待されて・・・
    砂糖がジャリっと歯ごたえがあるチョコレートケーキ
    食べました。衝撃的でした。
    当時の先生の体格を見て、あぁ納得でしたけど。
    チョット太目の日本人の中年女性とは比べ物にならない
    体格でした。映画とかで見る外国のママそのものでした。
    包容力があって、あんまり英語が上達しない私のため(?)
    なのか日本語をちょっと勉強してくれました。
    ベース内の学校では日本語の授業あったから、
    お子さんに教えてもらったのかな?
    とにかくいい方でした~。

  3. >あずきさん
    おぉ、いいではないですか。筍や魚だんなんて、もう
    うらやましくってよだれがでそうです。そういうのは
    食べられませんからねぇ。
    そうなのですよ。何気ないバーベキューなんて本当に
    上手です。このハムもすごくおいしかったです。
    アメリカ料理(?)も捨てたものではないなーと
    思ったりします。でもデザートだけは…(T_T)

    >あゆさん
    へー、横須賀のベースで英会話を習っていらっしゃった
    のですか。高校生のときだったら、アメリカ人のお宅
    へ行くのはさぞかし新鮮で面白かったでしょうね。
    その方とは、今でもお付き合いがあるのですか?優しい
    よい先生だったようですね。
    砂糖がジャリっとするような、って分かりますよ~。
    今回食べたチョコレートケーキも、スポンジ部分が
    信じられないほど甘いので、上にかかっていたグレーズ
    の砂糖がかえってさっぱりと感じられたくらい。
    砂糖がけのお菓子が好きみたいで、マフィンや何かにも
    いつもじゃりっとするようなグレーズがたっぷりかかって
    おります^^; 太る~。

  4. 私のイメージなんですが・・・
    日本人って、概ね閉鎖的なとこがある家庭が
    多いような気がして、アメリカの家庭はオープンで、
    ゲストを大いに迎え入れる。

    家の広さ、冷蔵庫の大きさ(笑)にもよるんでしょうが・・・。

    レモン狩りとは初めて聞きました!
    結構高い木なんでしょうか??
    もぎたてのレモンをがぶりっ!というのは、
    無理なんでしょうが・・・新鮮で、レモンハイを作ってみたい。
    って、また飲みに走ってしまいました。

  5. >judyさん
    私も常々そう思っております。
    家に人を、それもよく知らない(怪しいかもしれない)
    外国人を呼んでくれるなんて、なかなか日本人宅では
    できることじゃないですよねぇ。お客さんを呼びなれて
    いるからできることなのでしょうね。
    それと、確かに家の広さにも関係してますよ~。土地が
    広いと、家も庭も広いし、道路も広いし、つまり人が
    大勢車で押しかけても、路上に停めるスペースもたくさ
    んある。これだけでも随分違いますものね。でもね、
    家の広さなんて気にしないで、楽しいパーティーを
    開くことが肝心なことですよね!私もこういうところは
    見習いたいと思います(^O^)
    あはは。もぎたてレモンでレモンハイを作ろうだなんて
    思いもよりませんでした(笑)。さすが飲兵衛の鑑ですね!
    さっそくやってみようっと(^^)
    レモンは一番高いところで、2メートルくらいの高さ
    でした。そんなに高くないものなのですね~。

  6. 落ち着いたイースターを過ごされたのですね。
    私は子供大多数のパーティにかり出されてたので
    とっても阿鼻叫喚な1日でした。
    お菓子でハイになった子供軍団が、庭に隠された
    チョコやお金入り卵を狙ってお騒ぎ。
    弱肉強食…とか、芥川龍之介の蜘蛛の糸…とか、
    人生騙し騙され…とか、やっぱ菓子より金か…とか、
    そういう事を考えながら1日過ごしました。
    とっても世俗にまみれた気分の日。

  7. 素敵なイースターをお過ごしだったようですね。僕たちはイースターらしきことは結局なにもしませんでした。

    それにしても、あま〜〜〜〜いアメリカのホームメイドのケーキ。あの甘さといったら半端じゃないですよね。日本人には、一種拷問に近いものがー。

    それから、こうして海外で生活をしていると、家族揃って何かをする、みたいな機会ってなかなかないですよね。一家団欒、ちょっと恋しい今日このごろです。

  8. >なみさん
    おぉ、なみさんはそんな阿鼻叫喚なイースターを
    過ごされたのですか。そこで蜘蛛の糸のことなど考える
    とはさすがは日本人です(笑)。
    私が行った家では、エッグハントはお客さんがくる前、
    朝のうちに済ませてしまったそうです。子供が大騒ぎして
    落ち着かないから、とのことでした。ほんとうにそんなに
    すごい盛り上がるのだったか!一度みてみたいかも^^;

    >matthewさん
    ふふふ。そうなのですよ~。ホームメードのお菓子だった
    ので、少しは期待していたのですが(だって、肉は
    とてもおいしかったし…)、見事に裏切られました(T_T)
    ほんとうに申し訳なかったのですが、半分まで食べて
    もう何があっても一口も入らない~(泣)と思って
    残してしまいました。あうあう。
    こういう一家団欒って、とてもいい感じですよね♪
    アメリカ人家族の仲の良さにいつも感心します。

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