我が家の恐怖

発作的に物を捨てたくなることがある。
もう家中に物があふれかえっていて、これ以上ひとつも物を増やせない!何か、何か早く捨てなくてはっ!という切羽詰った状況に突如陥ってしまうのだ。これって、よくあることなのだろうか。それとも私がおかしいのか?
持っているもの全ての許容量が100だとしたら、家の中の荷物は、常に80くらいに抑えておきたいと私は思う。ところが誰とは言わないが(Jが)、突然何か大きい物を購入してしまうと、許容量のバランスがにわかに崩れ、もう居ても経ってもいられない気分になる。

昨日、そういう発作に突然襲われた。
通販でJが購入して届いたその荷物は、あまりに大きかった。私が想像していたよりも3倍くらい場所をとった。それは車用のチェーンで、もしかしたらそんなに目くじら立てるほどの大きさではないのかもしれない。しかし雪国に住んでいるわけでもなく、スキーも3年に一度くらいしかいかないのに、チェーンのこの大きさ。3年に一度の出番のために、それ以外の365日×3年-1日=1094日も家の中にあるなんて!
「ベランダに置けばいいよ」と気軽に答えるJ。
いやいや違うだろ。ベランダはそういう場所ではない。このままずるずると、あってはならない場所に物を置き続けたら、そのうちゴミ屋敷になってしまう。

そう、私の恐怖はゴミ屋敷なのだ。たまにテレビで、近所迷惑なゴミ屋敷の様子をやっているでしょう。あれを見るたびに、心底不安に思う。そのうち、そのうち、我が家もこうなってしまうのだ。こういうゴミ屋敷の住人だって、まあいいやベランダに置いておけば、などという最初は気軽な気持ちで物をとっておいたはず。おそらくかつては、どれもが確かに「まだ使える」ものだったのだろう。しかしそのうち物が増えすぎて、やがて自分でも手が付けられなくなり、もはや捨てようにもどうにもならない状態になってしまったはずなのだ。誰かが途中で止めてあげれば救われたのかもしれない。もうこれ以上増やしてはいけないよ、いらないものを捨てなくてはいけないよ。

猫にごはん

こんな広々したところで物のない暮らしがしたい。
(※イメージ写真)

我が家でその役目を担っているのがこの私だ。一刻も早くいらないものを捨てなくてはならない。
恐ろしいことにうちには、不要なものがたくさんある。Jの持ち分として存在するクローゼットA、私の持ち分として存在するクローゼットB、2人のものを入れるクローゼットC、Dの4箇所のうち、どうにも気になってならないのがクローゼットAの存在だ。Aにはどう考えても不要としか思えないものがぎっしり詰まっている。おまけにAの周囲には、本来Aにきちんと収納されて目に見えないようになっていなくてはならないAに属するものが数点はみ出ている状態だ。
クローゼットAのものは勝手に処分しない取り決めがあるため、いくら私でもこっそり捨てたりはしない。以前ネットみつけた記事で、奥さんに勝手に鉄道模型を捨てられて廃人になってしまった旦那さんの話を読んだことがあり、ゴミ屋敷に勝るとも劣らない恐ろしい話だと思ったことがある。
勝手に捨ててはいけない。ちゃんと宣言しよう。

ちなみに昨日発作に襲われた私は、クローゼットB、C、Dの中からゴミ袋一袋分もの「もう使わないもの」を処分し、関係ないが家中のカーテンをわしわし洗った。大きさにして、新しいチェーンの3倍くらいの場所を開けたわけで、それでいったん気持ちはおさまり、今は平穏な気分だ。まだ大丈夫。危ないところだったが、この家の平和は私が守った。
しかし、まだまだ油断はならない。Aからはみ出ているものたちのうち、誰も3年以上も手を触れていない不用品があるのを私は知っている。あれらが気になってならない。そんな私のことをJは「妄想にかられてすぐに恐怖に陥ってしまうぼのぼの 」のようだというが、やっぱり私がおかしいのだろうか。

そして本棚にふと目をやると、昔Jが買ったこんな本が並んでいたりして。

「捨てる!」技術 (宝島社新書)

←きーっ全然役にたってないっ!また発作がおきそうになるではないかっ!

13件のフィードバック

  1. 今日は部屋を本気で掃除しました。
    雑誌の山が廃棄コーナーに移動しました。
    コドモの小さくなった服をお下がりコーナーに移動しました。
    明日から仕事場のバックヤードの片付けでいらない書類等を廃棄する予定。

    でも一番捨てたいのは一家用の靴箱1つを埋めている姑の靴なのは内緒
    <なので他の家族用に靴箱がもう1つある!

  2. うち、ものすごくものが多いです!
    私は服やバッグ、靴、化粧品など、
    ebizouは楽器や機械モノ…
    お互い「なんでそんなにいろいろ持ってるんだ」と思いあってますが、
    自分にとっては必要なものなのでしょうね。
    でもね、私のものはいつも使ってるものだけど、
    彼のものはぜんぜん使わない楽器とかが多いんですよ。
    めったに使わないキーボード(演奏用の)を、
    勝手に処分したい衝動に駆られます…
    後輩夫婦の家が、玄関はいってすぐダイニングキッチンともう一部屋しかないのですが、ものがすくない(テレビもない)のでひろびろすっきりしてるんです。あんな暮らしが理想です。
    一軒家に二人暮らしなのに、どうして広々暮らせないのかな…
    noirさん、Jさんとの闘い(?)がんばってください!

  3. 断捨離(字合ってるうだろうか??)が流行ってますが・・・
    私は、買う買う病ですが・・執着は無く・・捨ててしまうのも好き^^
    でも・・常時雑然とした我が家・・・すべて私のせいです。

    整理整頓が持続しない為に(ズボラである為)このような事態に・・^^;;
    家族には、謝るしかありません。ゴメン
    もう少し暖かくなったら、ゴソゴソといらん物を処分しようかな・・・

  4. 書こうか?どうしようかすっごく悩んだんだけど・・・(^^;
    noirさん、あなたがおかしいんじゃあない、断じて宣言します。アタシも
    いっしょです。なんで書こうか?どうしようか悩んだかというのは、
    だって夫とは別れてしまったんですものー(核爆)原因はこのことも一因です。
    いやね?コメ返しに苦労するだろうから傍観してスルーしようかなぁとも
    思ったんですけど。とかく男・・・いやいや、女性でもいるかもしれない。
    収納能力がないくせに購買意欲だけはある人間っています。
    片付ける場所がないものは買うなって、マジで(笑)
    あ、それと夫にナイショでどんどんモノ捨てましたよぉ~。プレミアついたGIジョーとか、すっごい高価な釣竿とか、叩き折りましたもの(笑)お互いかもしれませんが自分のものにはとかく寛大になり、相手のものは捨てたくなりますね。
    多分、これはきっと永遠の骨肉の争いになると思われます。

  5. この家へ引っ越すとき、ものすごくたくさんの物を捨てて身軽になって来ました。
    今度は物を増やさないぞ!と思ったもんです。
    でもね、やっぱり増える。
    同じところに16年も住んでると少しずつ増えます。
    だから身軽になるために引越ししたいくらい。
    引っ越すから処分するんだっていう言い訳ができるでしょ?

    そしてね、自分の物は処分できても
    両親の物は手が出せない
    「いつか使うかもしれない」と言って16年しまいこんだままの物がどれだけあるやら・・

    そんなわけで暖かくなったら自分の身の回りの物あれこれ処分するつもりで〜す。
    (ここで宣言して実行に移すのです・笑)

  6. >かちゃにゃさん
    おぉ!お掃除おつかれさまでした。
    「本気で掃除」
    気合が感じられます!お姑さまの靴は無事内緒で捨てられましたでしょうか(笑)。
    靴は確かになかなか捨てられないけど、けっこう履かない靴もたくさんある
    ものですよね~。家族と別の靴箱があるとなると、間違えて捨てた、といい
    にくいところが難しい^^;
    かちゃにゃさん、がんばれ~^^

    >にゃうちろさん
    あー、そうそう。私のものは、いつも使うものとか、せめて思い出のもの
    とかばかりなのに、Jのものときたら、買って一度も使ってない〇〇とか
    人からもらったけど全く使わない〇〇とか、そんなのばかりなのです
    よ~(>_<) 楽器も捨てにくいですねー。パソコンのキーボードと間違えて、ebizouさん のキーボード捨ててしまったらどうでしょう(←悪魔のささやき。笑) 広々使っているうちありますよねぇ。私の友人宅も子供一人いるとは 思えない、物のすくなさ、片付きぶりなのです。あー、うらやましい。 応援(?)ありがとうございます。がんばりまーす(^o^) >メガネさん 買うのが好きでも、メガネさんのように執着心がなく、捨てることができ るのならまだいいです!全然それなら大丈夫! 整理整頓が持続しないなんて、問題ないですよ~。だって片付ければ きれいになるのですもの。そんなことは誰か別の人にやってもらえば 問題解決です。いっけん散らかっていても(失礼!)、ごみ屋敷には ならないはず。それに比べて物に執着して、全然捨てられないのは本当に 困ったものです(>_<) あーまた怒りがこみ上げてきた。きーっ! >みやごんさん あははは。面白いコメントありがとうございます!そういうなまなましい コメント大好き。核爆に笑ってしまいました(^o^) プレミアついたGIジョーや、すっごい高価な釣竿とか、今だったらヤフオク にじゃんじゃん出せそうですね~。うーん、気持ちは分かりますが、売ら ずに叩きおったのが惜しい(←そこか?) そういわれてみたら、私も猫のものには非常に寛大かもしれません(笑)。 ノアが仔猫のときにつけていた赤い首輪、まだとってあります。でも これは大事な思い出だから、捨てなくてもいいですよねぇ?(だめ?) >あずきさん そうそう。引越しすると、荷物片付きますよね!私も引越しのたびに すっかりいろいろ片付くので、大好き。 でも、あずきさんのところは、ご家族も多いし、猫も多いし、なかなか 物を減らすのは難しそう。ご両親のものに手をださないのは、えらいなぁ。 私だったら、少しずつこっそり処分してしまいそうです^^; あぁ、ほんとに引越ししたくなってきました。荷物を片付けると、隠れて いた猫のおもちゃとか、たくさん出てきたりするのですよね。あー、でも 猫にとってはストレス大だろうなぁ...(>_<)

  7. (姑の靴なんですけどね、2つ目の靴箱が届いたときに
     整理するつもりで段ボール箱2つにちょっと入れといたんですって。
     そしたら舅にゴミと間違えて捨てられちゃったんですよ。
     それでもまだ靴箱1杯分あるってんだから…(苦笑))
    <内緒話のつもり

  8. ぐさ!…っと来ました。
    多分、あたしJさん寄りの人間です(笑)

    あたしが多いのは洋服。
    どうしても着るかも…?(実際2年くらい着なかった服をいきなり着だしたりする。)なんて思ってなかなか捨てられないのです。
    あと本とCDとDVD。

    明らかに家の収納スペースに対して120%くらい。
    あふれてます。

    そしてもっと悪いのは家の構成員がみんなあまり片付けるのが上手でないこと。
    noirさんのような人が家族に一人いたらきっともっと我が家は片付いているに違いない…。
    うらやましいです。^^;←うらやましがってないで片付けなさい!と思わず自分にツッコミ。

  9. noirさん 我が家へ来たら失神するにちがいない。
    私が雑な性格なのかしら(ちょっととぼけてみる)
    散乱した部屋(blog)見たらわかるよね(笑)

    ちゃんとしてた時代もあったような気がするんだけど(汗)

    遺伝したらしく子供達の部屋もテンコ盛り。
    しかも独立したのに実家(私んち)は倉庫らしく
    まったくそのまま残ってます(ふぇ〜ん)
    そして私は子供が小さい時から、小さな物も
    黙って処分しないのがポリシー。されるのイヤだもんね。
    なので子供達に絶大な信頼がありますが、でも
    今となっては処分したい気持ちムクムク
    グレて処分しちゃおうかな〜 ぁ〜自分のもよね。。

  10. noirさんは、わが家でも失神できます(きっぱり)
    あまりに散らかりまくっているので、猫の写真で猫ブログといきたくても
    背景のとりちらかりようで「絶対無理」。だもんでイラストか、せいぜい縫い物を
    机に広げて撮るくらいです。
    猫がかくれんぼするのに、ちらかっているほうがi(銃声

  11. >かちゃにゃさん
    お姑さんたくさん靴があって、まるでイメルダ夫人のようですね(←ねたが
    古い)。
    キャリーのよう(Sex&theCityの)といったほうがよかったか。
    長期戦で、少しずつ処分していきましょうね(ひそひそ)。

    >がらさん
    洋服が多いのかぁ。それはなかなか捨てられないかもしれませんねぇ(>_<) 2年着なかった服を着るなんてすごい!ますます捨てられなさそう。 では、買うときに、この服を1枚買うためには、どれか2枚捨てる、と 決めてから買ってみたらいかがでしょ。2枚捨てられないなら、買わない とか。あぁ、でもこんなことで処分できるようなら、とっくにやっている でしょうからねぇ。 そうだ。捨てるのが難しいのなら、売りに行ったらいかがでしょ~。 流行おくれになる前に売ると、けっこう高くうれますよ~。それか 私のこと、おうちで雇っていただく、とか(笑)。いい仕事しまっせ~(^o^) >黒糖さん あははは。いいお母さんですね~。 うちなんて、帰国したあとは、実家においてあった荷物全部持っていくよ う言わましたよ(T_T) なんとかお願いして、卒業アルバムとかダンボール ひとつ分だけ、許してもらってます(きびしー)。 どうせ何年も使わないものなんて、なくなっても絶対気がつかないと 思いますよ~。子供部屋の荷物は全部捨てちゃいましょ~(←悪魔の ささやき)。あぁ、でもお子様たちの絶大な信頼を今更裏切るのもねぇ。 そうだ。子供部屋の荷物は全部ダンボールにつめて、独立した家におくって あげちゃう、っていうのはどうでしょ(笑)。 >momohinさん あははは。失神してみたくなったら、黒糖さんかmomochinさんのお宅に うかがわせていただきますね(笑)。 momochinさんなららブログ絶対大丈夫ですよ~。とても器用だから、 きっとphotoshopなど駆使して、背景片付けることなんて朝飯前です(そ ういうことか?)!

  12. お久しぶりでーす。
    ノア殿が元気でいる限り、あなたの家が汚屋敷になることはありません。
    だいじょぶと思う。

    うちは、許容量を100としたら、うちはもう300位になってあふれている。。
    失神を通り越して絶命してしまうかもしれません。
    もし、今わが家が引っ越すことになったら、大変だ。
    そんな過酷な環境でうちの猫はけなげに元気に生きています。

    ↑まったく同じ本じゃないかもしれませんが、同じ作者の類似本持ってます。
    その手の本はいくつもあります。(苦笑)

    来月、大阪を通過する仙台のM夫妻に会える予定です。楽しみ。

  13. >Kさん
    お久しぶりです!
    そういえば、サンディエゴのときKさんのお宅で、発作におそわれた私は
    Kさんのキッチンのものを大量に片付けてしまったことがありましたね。
    あぁ、あの節はほんとうに失礼いたしました。ひとの家なのに、なんてこと
    をしてしまったのでしょう(>_<) M夫妻、久しぶりですねぇ。お元気でしたでしょうか。九州男児とまた 飲みたいなぁ。うちにも来ていただきたいです。

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