人生初の…(もう快復しましたが)

先週、人生初の点滴をした。

いやー、なんというか手持ち無沙汰なものだった。初めての点滴は1時間半もかかった。突然点滴することになったので、心の準備もなく、本など用意しているわけでもなく、薄いカーテン越しに病院のざわめきが気になって気になって、眠ることもできなかった。ただただ薬が一滴ずつ規則的に落ちてくるのを眺めて、自分の血管の中に正しい物がすうっと入っていくのを感じているだけで時間が過ぎた。(2日目からはしっかり本を持参した)

高熱が4日も続いたので、さすがにこれはただの風邪ではなかろう、と近所の病院へ行ったところすぐに肺炎と診断されたのだ。自分のレントゲン写真を見せられ、ほらこんなに白くなっている、三角形に白くなってここに線が見えている、などと言われたが、それはまるで夜空一面の星空を眺めて、ほら天秤の形に見えるでしょ、ほらあれはウミヘビ座などと言われるくらい、私にはさっぱり分からなかった(高熱でもうろうとしていたのかもしれないが)。
入院するかぎりぎりのところだと脅されたが、なんとか数日間の点滴と自宅安静で乗り切ることができた。本日から無事出社。

熱があまりに高くなると、楽しみは熱がどれだけ高くなったか体温計ではかることだった。最高39.77℃だったが、もう少しで40℃になるかも、と数十分おきにはかり続けたものだ。そのうちもしかしたら、この体温計がおかしいのかもしれない、と疑っていたが、今はかるとちゃんと36.21℃と平温を示しているので、あれは本当に正しかったのだ。39.77℃も私の人生初の高熱だ。

具合が最大に悪かったときは、猫たちは一匹も寝室にすら入ってこなかった。なんなのでしょうねぇ。いつもだったら、朝な夕なにお腹が空くと大声で絶叫するノアも、にゃんとも言わない。たまにベッドから起き上がってよろよろと用を足す私のことを、別の部屋から遠巻きに薄気味悪そうに眺めていた。ひどい。
しかし、抗生物質が効いてきて熱が下がりだすと、とたんにくっついて寝たり日常に戻った。いつもながら、うちの猫たち病人に対するこの態度は、病気の生き物に近寄らないようにしようという、猫的な防衛本能なのだろうか。

病気の間なんだか気弱になっていたのか、会社の人や親からの優しいメールに思わずうるうるしてしまう。心配してもらえるって幸せなことだ。そして、クラムチャウダーやクリームシチューや私の好きな物をいろいろ作ってくれたJ、ありがとう。
もうすっかり元気になりました。

14件のフィードバック

  1. それでも病み上がりなんですから無理されませんように。
    お大事になさって下さい。

    点滴はその分多く体に水分が入るせいか
    トイレに行きたくなって困ります。。。

  2. 39.77度!!noirさん、それは一大事だわ!
    すっかり良くなったとは言え、何日か横になったままの生活を送った後、日常生活に戻ると意外に疲れが出たりしますよね。
    どうぞ、ご自愛くださいませ。

    我が家の猫は、具合が悪くて寝ていると、今なら安心とばかりドスドスあたしを踏みつけます。
    多分日ごろの仕返しだと思われる(笑)

  3. おお!そうでしたか!!早く快復してよかったね。
    しかも人生初点滴なんて・・・お見事!
    ノアちゃんもソフィーちゃんもきっと心配してた筈ですよ。

  4. 回復されてよかった〜
    39.77℃はキツい…大人だとなおさらキツいです。
    あまりにも高熱だとふぁふぁしないですか?
    私は子供の頃(超遥か彼方)41越えして
    体温計が壊れたんです。
    「そのなごりで、この子は…」と母が笑い話に
    してました(実はマジ?汗)

    猫達は塩梅をわきまえてるのじゃないかしら。
    あまり辛そうだと遠くから見守ってるのかも。

    んん…我が家の猫達は遠慮がちに
    布団の隅っこにいたりしますね。

    明日から更に気温が下がるようです。
    くれぐれもご自愛くださいね。

  5. ぎょー、それは大変だったね…
    回復してよかった…

    noirさん家はご飯作る人が二人いるから、どっちかが倒れてもいいね(って、よくないけど)

    猫たち、寄ってこなかったって、やはり野生のするどい感覚なんやねぇー

  6. 大変でしたね〜。それにしても、人生初の点滴とは!今までずっと健康だったということですね。
    私の場合、30代前半はしょっちゅう40度前後の高熱を出して、病院で点滴を打ってもらっていました。
    体力も落ちているでしょうから、しばらくは無理をせず、のんびりお過ごしくださいね。

  7. 久しぶりにHPにアクセスしてびっくり。
    すわっ、一大事じゃー、電話しようか、
    いや具合悪いから電話したらあかんと
    気を落ち着けて読んだら回復なすったとのこと。
    よかったー。ゆるりと休んでくだされ。

    肺炎でしかも、熱が39.77度なんて、
    おし、いやいや、苦しかったでしょうね。
    メキシコのカレキシコの気温と同じくらいでしょうか。

    Jさん、いつも以上にごちそうを作ってくださったのですね。
    相変わらずやさしーーー♡

  8. Noirさん、大変でしたねー。もうすっかりよくなったのでしょうか?
    ブログをのぞきに来て、更新されてないなぁーと少し心配していたところでした。
    私も一度点滴を受けたことがあります。ビタミン剤の点滴でした。
    口の中に、ビタミン剤の香りがただよったのを覚えてます。
    さて、飼い主の具合が悪いとき猫はどのように反応するか?の件ですが
    ミストラルが来てから、わたしはまだあまり体調を崩していないのでわかりません。
    しかし、野枝のばあい…野枝はわたしが病気で弱っているときは
    看護婦さんのようにかいがいしかったのです。べつにおじやをつくってくれるとか
    そういうわけではないのですが(そんなことあるわけない!)、気づくといつも
    そばで眠ってくれているのでした。添い寝ってやつです。しかも野枝は、普段は
    割とクールな猫だったので、その心遣いにはさらに心打たれました。
    なつかしいです。

    おかげさまでミストラルもすくすくと育っていますよ!

    それではNoirさん、くれぐれもお大事に。

  9. それはそれは大変でしたね!
    私は、会社員時代、仕事中急に熱が出て、会社を抜けて病院に行ったら、咽頭炎と診断され、今から点滴します、とのことで、会社に電話をかけ「点滴受けてから戻ります」と…会社の制服のまま点滴受けました(笑)
    あとは、入院も何度かしてるので、点滴は何度も経験あるなー…
    決して楽しいものではありませんね~
    肺炎なのに比較的早く回復されたようで何よりです。
    うちの父は、肺炎で2ヶ月ほど入院していたので…(今はすっかり元気ですが)

    具合が悪いと、本当に、元気でいられることのありがたさが身にしみますよね。
    そして、家族がいることのありがたさも痛感。
    (うちは料理はできないのですが、料理以外の家事ならやってくれるので。それと、誰かいると心強いですよね)
    病み上がりですから、優しいJさんとノアちゃんソフィーちゃんとゆっくりお過ごし下さいね。

  10. 肺炎ですか~辛かったですね。
    大人になって39度以上の熱は、かなりしんどいです。
    papaも、2,3年前のインフルエンザだったかな?39度以上になり、朦朧としていました。
    >熱を測るのが楽しみ・・・そうですね。連続して測れる機械があれば、瞬間体温40度突破~が見られたかも。
    でも、きっと気になって、病気が悪化するので、メーカーも作らないでしょうね。

    猫さんたちは、本能が働くのでしょう。
    クロは、クロ自身が風邪をひいて、熱があったとき、2日ほど、まったく食べませんでした。
    あわてて、病院に連れていき、点滴をしましたが、ジッとしているのが、治す方法なのでしょうね。

  11. >かちゃにゃさん
    ありがとうございます。
    点滴されたことあるのですね。そういえばトイレに行きたくなったかも!
    病気に効く薬と、脱水症状のための水分を補給されて、いかにもじんわり
    効いてる~という感じがしてました。プラシボ効果かも(笑

    >がらさん
    がらさん平熱がとても低いとおっしゃっていたから、39.77℃だったら
    たぶん私よりもずっと苦しかったことでしょう。
    おじさん、具合の悪いがあさんを踏みつけるなんて、面白いですね~。
    元気のない飼い主を、元気づけてあげようとおじさんなりに努力して
    いるのかもしれませんよ~(^O^)

    >ロッタのママンさん
    猫たちほんとに心配してくれていたでしょうか~^^;
    病気が治った今や、私が寝室へ向かうと、嬉々として2匹ともくっついて
    くるのにほんと不思議でした。
    ママンさん、ご心配いただきありがとうございます(^O^)

    >黒糖さん
    そうそう。高熱のときってふぁふぁします。立ち上がると、心臓が
    ゆらゆらして、頭もほあんほあんと一枚幕がかかっているようでした。
    体温計が壊れることなんてあるのですね!いったいそのとき、本当は
    何度あったのでしょうね!もしかして水銀の昔の体温計でしょうか。破裂?
    なんて怖いですね~。
    あぁ、遠慮がちに布団の隅っこにいてくれるのだったら、具合の悪い
    ときもうれしいですよね~。うちの猫たちも、見習って欲しいわ~^^
    ご心配いただきありがとうございます!

    >あきこさん
    ありがとう。もうすっかり回復しました~(^O^) ※回復・快復、どっ
    ちがこういう場合ふさわしいのだろうか?うーむわからん。
    確かにご飯作ってくれてありがたかった。あきこさんが倒れたら、きっと
    K3さんがご飯…うーん、買ってきてくれるかも~^^;?

    >マルコさん
    おぉ!しょっちゅう点滴を打っていたことがあったとは。今のマルコさん
    たち健康夫婦からは全く想像ができないです!
    人生初の点滴は、最初の一回目はちょっと感激でしたが、毎日点滴される
    と、だんだん無感動になってきましたが、点滴が終わるのが気になって
    気になって、点滴薬から目が離せない!^^;
    もうすっかり元気になったので、コンサート楽しみにしてまーす(^O^)

    >Kさん
    あはは。メキシコの気温こんなに暑いのか。それは苦しいだろうなー。
    風邪以外にろくに病気になったことがなかったので、肺炎なんて言われた
    だけで、もう重病人のような気分でした^^;
    Jは、おかゆとかクリームシチューとか、たくさん作ってくれました。
    こういうときは、ありがたいですね~。
    Kさんのところだって、おっちゃんがきっとご飯を作ってくれますよ~
    あ、病気じゃなくても、いつも作ってくれてましたね(笑
    ご心配いただき、ありがとうございます(^O^)

    >Karine-Kさん
    こんなに更新の少ないブログを、いつも見てくださりありがとうございます(^O^)
    Karine-Kさんも点滴受けたことがあるのですね。ビタミン剤の点滴、って
    何か栄養不足?とかだったのでしょうか。口の中にビタミンの香りがする
    って面白いですね!私のときも何かしてたのかな。気がつかなかった~。
    野枝ちゃんは、優しい看護婦さんだったのですね!いつも添い寝してくれ
    るなんて、なんて心優しいのでしょ!うちの薄情な猫たちとは、大違い
    ですね。うちの猫たちはいつもは私にべったりくっついて寝るのに、
    全く寄り付いてくれないので、寂しかったです~。でも苦しくて寝返り
    うったり咳き込んでいたので、日頃の寝相のよい私しかしらない猫たち
    にとっては、一緒に寝たくない相手だったのかも(嘆
    ミストラルちゃんも元気そうで何よりです!ずいぶん大きくなったこと
    でしょうね~。
    ご心配いただきありがとうございます(^O^)

    >にゃうちろさん
    えー、そんなに何度も点滴や入院をしていらっしゃったとは。すごい
    ベテラン?ですね~。
    私もJも、点滴も入院もしたことがないので、ほんと重病人になったような
    気分でした。
    肺炎はほんと苦しかったです。風邪と似たような症状なのに、咳と熱の
    出方が異常でした。お父さまは2か月も入院されていたのですね。
    私ももし入院になったら、最低2~3週間はかかるだろうと言われ、
    おびえておりました。
    料理以外の家事をやってくださるご家族も、いいではないですか~。
    掃除や洗濯ですよね?うちは逆に、Jは料理はたくさん作ってくれるの
    ですが、部屋がすごい有様に…(T_T)
    ご心配いただきありがとうございます!もう大丈夫です~。

    >クロpapaさん
    クロちゃん点滴したことがあるのですね!猫の点滴って、よく点滴の間
    じっとしてますね。えらいなー。
    うちのノアだったら発狂し点滴をかみちぎりそうだし、ソフィーだったら
    おびえて点滴引きずったまま、部屋の隅に逃げ込みそうです(T_T)
    連続して測れる体温計が売り出されたら、私絶対買います!ピークに熱が
    出たときに、頻繁に測っていましたが、ついうっかり?数時間寝てしまい
    熱が測れなかったときなど、しまったーとがっかり?しておりました(笑
    papaさんも39度以上の熱があったのですね。高熱はほんと辛いですよ
    ね。お互い体調管理に気を付けましょうね~。

  12. 遅ればせながら、大変でしたね〜。
    肺炎は苦しいらしいですね・・・って経験が無いもので(笑)

    点滴は私も猫たちもベテラン(爆
    私はずいぶん前にひどい胃潰瘍になって入院、一週間安静&点滴でした。

    猫は亡くなったあかね、はなこは毎日自宅で点滴していたし、今はあんこが週三回点的してます。

    猫も人も健康が一番ですね。

  13. 点滴経験は多いですよ、私。
    20歳のときに膀胱炎のひどいのやって治る感じがしない、との医者の判断で
    1週間くらい毎日点滴。治るのが遅くてレントゲンを撮る為に猛スピードの点滴で造影剤。
    就職してすぐ高熱を出して、仕事の途中で点滴。
    訳あって手術したのでなんやかやと点滴<麻酔に術後の点滴に。。。
    子供を産むときも帝王切開だったのでこれも点滴。
    血管は太くはないんですが、よく見えるので針が入らないってことはありません<自慢?

    ちなみにみいたさんもみみちゃんも点滴されたことありますよ〜

  14. >あずきさん
    優しいお言葉、ありがとうございます~。
    肺炎苦しかったです。今でもまだ咳が残っていて、たまに止まらなくなり
    ます(涙)。しかしおかげさまで、元気にはなりました^^
    自宅で猫たちに点滴、ということはあずきさんが、点滴されたのですか?
    猫たち点滴の間ってじっとしているものなのでしょうか…。
    うちは爪切る間だけでも、暴れて大変なので、病気になったときのことを
    考えると心配でなりません~。

    >かちゃにゃさん
    おぉ、膀胱炎で点滴することもあるのですね。たいへんでしたねぇ。
    膀胱炎、苦しいですものね。
    みなさん(?)そんなに点滴ベテランだなんて!
    うちは、人も猫も誰も点滴したことなくて、私が初だったのですよ。
    Jも私も入院もしたことがないので、入院かも、と言われただけで
    あたふたしてしまいました^^; 
    ちなみに私も血管がよく見えるほうで、注射しやすい、とほめてもらった
    ことがあります^^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください