クールなビール売り場

冬でも暖かいサンディエゴは、めったに寒くならないのだが、ここ最近嫌に寒い。ジャケットのひとつでも車に入れておかないと、突然の寒さに対応できない。
車の中に防寒具を入れておくのはもうひとつ理由がある。スーパーの冷蔵食品売り場が、夏でも冬でもどこもまた寒いのだ。なぜあんなに冷やす必要があるのか分からないが、とにかくがんがん景気良く冷えている。買い物に行くには、絶対上着が必要。
今日は、週末お客さまを呼ぶので、その用意のビールを物色しにスーパーへ行った。とにかく寒いのが分かっているので、かねて用意のジャケットを着込む。この日着たのはリーバイスの茶色のコーデュロイのジャケット。かなり古いものなのだけど、気に入っているのでたまに着る。厚手なジャケットは、このサンディエゴではめったに活躍の機会がないのだ。
ビール売り場に直行して、あれこれ悩んでいると、店員に話し掛けられた。
アメリカでは、スーパーで買い物してても何かと話をせずにはいられないのだ。店員はたいてい、「何か質問ある?」とか、レジでは「買いたいものは全部みつかった?」とか聞いてくる。レジでお金を払う直前でこんなことを聞かれても、Yes以外の答えがあるとは思えないのだが、買いたいものが本当に見つからない人もたまいいる。そういうときはこの段階で、平気でレジを中断してレジ係に物探しをさせるのだ。そんな大胆不敵なおばあさんを見たことがある。そんな時は、豪傑さんの後ろに並んでしまった自分を恨み、早く探し物が見つかることを祈りつつ、じっと再開を待つしかないのだった。
しかし、今日話し掛けられたのはそういうことではなかった。
「ワーオ、クールなジャケットだね!気に入ったよ、それ!」とリズミカルに話し掛けてきた黒人店員。「まるでライフガードみたいだよ!」とにっこり笑顔で去っていったのだった。
いちおう誉め言葉だと受け取って、サンキューと答えておいたが、今日は本当にどのビールがいいか質問しようと思っていたのに、出鼻をくじかれて聞けなかった…。
あたしの色に合ってるわね。 → あたしの色に合ってるわね。

8件のフィードバック

  1. >Yes以外の答えがあるとは思えないのだが
    あはは。本当にそうですよね。
    ジャケットとソフィ、とてもぴったり。
    ちょいふみしてるのがかわいいこと。

  2. 確かにアメリカのスーパーは寒かった(笑)
    夏なのに冬のようでした。
    それに冷凍食品の多さもすごかったですね。
    あるお客さんなんてブロッコリー(冷凍)を
    棚にカートをくっつくて、奥に手をいれて
    20袋はカートに入れていました(汗)
    あんなに買って冷蔵庫に入るのだろうかと
    ものすごく不思議に思ったのを覚えています。

    それにアメリカってとっても気軽に人を誉めますよね♪
    あれはものすごく良い習慣だと思いました。
    誉められればやっぱり嬉しいし元気になれますしね♪

    日本でももっと気軽に誉める習慣が欲しいです。

    家はまだプランをたてているところですから
    完成するのは当分先です。
    本当に遊びに来てください(笑)

  3. きゃ~~~、、そふぃちゃん、かわゆい(はあと)
    ドイツの店員さんの不機嫌極まりない対応と
    えらい違いですね。あ、たまたまその人が
    不機嫌なだけであって、ドイツ人の店員さん
    全部がそうとはないと信じていますが。
    どこにでも豪傑なおばさまはいるのですね。
    大阪だけではないんやわ!
    ココらへんでも冷凍食品売り場は寒いので、
    いつもくしゃみが止まらず困るのですが、
    アメリカのあの規模で寒いのだったら、
    相当でしょうね。
    で、おいしそうなビールはどれにしたのですか?

  4. 華奢なnoir殿に、まるでライフガードみたいだよって
    どういう意味なんだろうかねぇ……..
    ほんとにあの人たち、何か言わなきゃいけないって思ってるんだねぇ….

  5. そうやって見ると、日本は寡黙な国ですね。
    ぶつかっても黙ってる。エレベーターでもし~ん・・・。
    電車の中でも、携帯をひたすら触っていたり、音楽を聴いて自分の世界に入り込んでたり…。会社でもし~んとしているところあるし…。

    でもでも、ライフガードって…(笑)
    褒めるなら、もう少し分かりやすくしてくれっ!って感じですよね。
    今度は絶対、ビール事を聞いてね!

  6. それぞれの社会生活の習慣の違いを
    noirさんのページでは学べます。
    日本じゃ(私だけ?)レジ係はレジ係り、商品のことを聞くには売り場で陳列している人に聞くっていうのが一般的かと。
    でも、それはひろーいスーパーの売り場まさにスーパーな売場だからこそなんでしょうね。欲しいものが見つからない、定員さんすら見つからないってこともあいうる?のかなぁ。
    売場がスーパー広いってことでビールでも多量の種類があるんだろうなぁ。
    社会科の勉強になりました。

  7. >Kさん
    ジャケット暖かいのでしょう。置いておくといつも
    乗ってます(片付けろよ)。最近寒いですよね~。

    >水樹さん
    冷凍食品は恐ろしいほど種類がありますよねぇ。
    アイスクリームだけで1列。冷凍ピザだけで1列。なんて
    具合ですからねぇ。そりゃあ寒いはずだわ。
    あはは。冷凍ブロッコリーをそんなに大量に買う人が
    いるのですね。よっぽどお気に入りなのか。そういう
    ときは、そんなに買って何に使うの?と聞いてあげると
    おしゃべりなアメリカ人は喜んで教えてくれるはずです
    よ~(^^)
    誉める習慣って確かにいいですね。社交辞令だと思っても
    やっぱり嫌な気分はしないですものね。ライフガード
    だと言われても、まぁ、いいかと(笑)。

    >あずきさん
    さすが酒飲みは、他の人と違う反応をしますね(笑)。
    ビールたくさん種類があるのですよ~。キリンやアサヒ
    やサッポロも買えます(^^)

    >momomoさん
    ドイツ人の店員が不機嫌なのというのは、イメージ的に
    ぴったりですね(笑)。それに比べて、カリフォルニア
    だからなのか、アメリカ人がみなそうなのか、愛想の
    良さは、どこでも過剰なものがあります^^;
    このね、スーパーで客も店員も話し掛けてくる話を
    書いていたとき、大阪のおばさんを思い出しながら
    書いていたのですよ(笑)。大阪人はアメリカ人と気質が
    似ているような気がいたします。あ、もちろん良い
    意味でね(^O^)
    結局迷ったあげく、いつものビールにしてしまいました(涙)。

    >Akiさん
    ライフガードって、やっぱり意味不明だよねぇ。
    でも雰囲気的に、誉めてくれてるようだったよ(ほんとか?)。
    そうそう、何も思いつかなければ、話し掛けなければ
    いいのにねぇ(笑)。こういうの大阪人に似てない?

    >riderさん
    ほんとですよね。アメリカ人は、日本人に比べて
    フレンドリーというか、おしゃべりというか、気さくと
    いうか…。
    あ、でも↑momomoさんのコメントじゃありませんが、
    私以前大阪に遊びに行ったときに、エレベーターや地下鉄
    の中で、大阪弁が飛び交ってにぎやかだったことを
    思い出してしまいました(笑)。大阪だけはどうやら
    別のようですよ~(^^)

    >あゆさん
    ねー、あゆさんもそう思うでしょ。
    レジに係に物を探させるなよ、と思いますが、こういう
    ときアメリカ人は本当に我慢強くって、レジに並んでいる
    人たち、だーれも文句も言わないのですよ。だからなの
    かなぁ、聞くほうも、時間かけることに全然やましいと
    思わないのは。
    ほんとに、アメリカ人のこういうところは、日本人とは
    違うなーといつも感じます。
    ビール種類いっぱいありますよ!
    日本のビールももちろん買えて、しかも日本よりも
    安いのでうれしいです~(^^)

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