初めてのヒッチハイク
駐車場から学校までの道のりを、てくてく歩いていたとき。ぶぉーっと勢いよく、私を通り越していったピックアップが急ブレーキをかけた。と思いきや、突然、これまた勢いよく10メートル近くもバックしてきた。そして私の横まできて停まると、助手席の窓が開き、わりと派手な感じの若い白人女性が「カモーン!」と元気よく手招きしたのだった。
教室の近くの駐車場はスペースが少ないため、校舎からは少し離れた(200メートルくらい)遠い駐車場にいつも車を停めるようにしている。そのほうが駐車場争いをしなくていいし、広くてぶつけられる心配もないからだ。そして、そのわずか200メートルの道を歩いていると、今までにも何度か、教室の側まで乗っていかないかと車から誘われたことがある。もちろんどれも見知らぬ人たちからのお誘いだ。ありがたいが、たいした距離でもないので、いつも断っていた。
「早く乗りなさいよー。カモーン」
わざわざこんなにバックまでして誘ってきたこの人は初めてだ。そこまでするか。しかも少し遅刻気味の時間だというのに。誘っている時間があったら、あんた早く行ったほうがいいんではないかと言いたくなるが、こういうときアメリカ人はほんとうに親切なのだ。助手席のドアまで開けてくれて待っているし、断っている時間もないし、なにせ気が弱い性格なので、今回は乗せてもらうことにした。短い距離とはいえ、初のヒッチハイク体験(半ば強制的だけど)。
そういえば、家の近所でも、ヒッチハイカーをたまに見かける。たいていはハイウェイの入り口付近で、「〇〇まで行きたい」と手書きのマジックで書いてある段ボールを掲げている、いかにもヒッチハイカー風の容貌をした人たちだ。何があるか分からないので、今まで乗せてあげたことはないのだが、帰りに同じところを通ると、もういなかったりするので、けっこう乗せてもらえるのだろう。
一度だけ思いがけない道で、ヒッチハイクを求められたこともある。それは海岸の近くの住宅街。大通りに向かう急激な上り坂でのことだった。サーフィンの帰り道とおぼしき、裸足=砂だらけ、ウエットスーツ姿=びしょぬれ、の若者2人が、私の車を見つけるやいなや、突然親指を立ててきたのだった。おい、君たち。サーフィンをする元気があるくらいなら、坂道もがんばって登りたまえよ。残念ながら、うちの車には2つのサーフボードを積む場所もないのだった。あのとき停まってあげていたら、いったいどうやって乗るつもりだったんだろうなぁ、あの人たち。
というわけで、あの坂道の上まで乗せてとか、そこの駐車場まで乗せてという、お手軽ヒッチハイクをするアメリカ人もままいるのだった。でもまさか自分がすることになるとは…。
私がしぶしぶ乗り込もうとしたおねえちゃんの車の助手席は、座席の下はもちろん座席の上まで何かの書類であふれかえっていて、そこら中に空き缶も転がっていて、とにかくおっそろしく散らかっていたのだった。ど、どこに座れば…。それより何より、乗りたくない…。しかしそんなこと言ってる時間も、片付ける時間もないので、見えなかった振りをして、そのまま書類の上に座ることにしたのだった。
そして走り出すや否や、ぺらぺらと自分のことをしゃべりだし、教室の前についてもまだその話は続いていて、終わる気配は一向にないのだった。ありがとう、親切なおねえちゃん。でももう分かったから、降ろしてね。うぅぅ、やっぱり歩けばよかった。
おお!すごい体験でしたね。
しかしアメリカ人て面白い面がありますね。
フレンドリーというのか何というのか?
こーのすけとのお別れ、寂しいですね。
お口の模様がハンサム!あんよがらぶりい!
元気で暮らすのよ~~!
へぇぇぇぇ~。おもしろーい(^-^)/
(話を聞いている分には…)
いいことがあったのかしらね。その人。
こんにちは!
ふふふ、大変でしたね!
でも興味深いです。アメリカ人て
フレンドリーだなぁ~。
ヒッチハイクといえば、私の姉は数年前
サンフランシスコの友人の家へ行く途中で
道に迷い、なんとヒッチハイクで家まで
やって来たらしいのです。
帰国後その話を聞いて家族はぶっ飛びました(笑)
アメリカ人の方を疑うわけじゃないのですが、
本当に無事でよかった・・・。
姉は親切そうなおじさんに乗せてもらったと
言ってケロッっとしていましたが、アメリカで
5年暮らしてた弟にもやはり怒られていました(笑)
もしかしてその人、すでに遅れてるし、だったら誰かと話したいわーって思ってた時に鴨(noirさん)がネギしょって歩いてたんじゃないかしらん?
しかし、アメリカならではですねー。あはは♪
ヒッチハイクとヒッチコックって似てませんか。なんとなく。
映画の『サイコ』にもヒッチハイクのシーンありませんでしたっけ。
(なかったかも…うろおぼえ)
今、王監督率いるチーム日本が優勝したとこです。おめでと〜!!
ペトコ・フィールドはnoirさん家の近所ですよね。
サンディエゴの知名度アップ!
これに乗じて黒猫振興会も、ついでに世界征服!!
あはは、とんだヒッチハイク経験でしたねー。
僕も以前エルパソへ遊びに行ったときに、ヒッチハイクされたことがあります。今回のNOIRさんのように、先方が勝手に車を停めて、「乗りなよ~」ってやつです。まあ、綺麗なお姉さんだったし、身に危険を感じなかったので乗ってしまいましたが、でも、これは例外中の例外ですね。やはりどんな人がいるかわからないですし、やはりヒッチハイクは乗るのも乗せるのもちょっと怖いなぁ。
先日も、カストロのバス停でバスを待っていたら、一台の車が僕の前で留まり、「どこまで行くの? 連れてってあげるよ」というお誘いを受けたのですが、これはきっぱりお断りしました。だって、相手の魂胆が丸見えだったので、あはは。
>あずきさん
そうなのですよー。アメリカ人のこういうところ
面白いですよね~。初めてヒッチハイクしてしまいました(笑)。
それにしてもこのおしゃべりなのは、ちょっと…^^;
こーのすけ、今ごろもう日本についているはずです。
無事かしら~。
>riderさん
あはは。いいことあったのかもしれませんね、あの人。
すっごくご機嫌そうでした(^^) それとも、単なる
おしゃべりなだけ?! 若い女性で、こんなことする
人って、日本人ではちょっと想像つかないですよね~(笑)。
>ナイルさん
ほんとにフレンドリーですよね。びっくりします。
さ、サンフランシスコでお一人でヒッチハイクするとは
お姉さまは、かなり大胆な方のようで(笑)。全体的に
すごくフレンドリーで親切な人が多いような気は
いたしますが、やっぱり事件も多いし…。とにかく
ご無事でよかったですねぇ、お姉さま。
私を乗せてくれたこの若いお姉さんは、もうとにかく
しゃべりたくて仕方なかったようで、隣に乗ったのが
言葉が不自由なアジア人であっても、全然関係ないよう
でした(笑)。たいへんでした~^^;
>うさをさん
その通り~!
絶対この人、誰かと話したい、というより自分の話を
聞いてもらいたい、って思っていただけのようでした。
車だったらほんの数秒の距離なのに、ずーーーっと
話して、着いても全然話し終わりませんでしたもの~^^;
あー疲れた(笑)。
>なみさん
やっほー。優勝しましたねー、日本!いや、めでたい
めでたい。なみさんもテレビ見てました?あの解説の
おじさん、いやに日本通じゃなかったですか(笑)。
オオサン(王さん)だとか、オオコントク(王監督)
っていう言葉が耳についてついて(^^)
あはは。黒猫振興会もついでに知名度アップしますかね(笑)。
サンディエゴは普段は取り立てて何も有名になることの
ないところですが、今回は話題の地になりましたね。
日本の知り合いからも、メールがたくさん着ましたよ。
みんな、遊びにきて~♪
ヒットハイクとヒッチコック!確かに似てるし、何か
共通点があるような気すらしてきます(笑)。10回繰り返
して言うと、絶対どっちか分からなくなりそう!(^O^)
>matthewさん
カストロで声かけられたのは、それはヒッチハイクでは
ありませんともっ。絶対ナンパ、ナンパ(笑)。
matthewさんもてるだろうからなぁ(笑)。気をつけて
くださいね♪
ヒッチハイク乗せるのも怖いですよね。急に車内で
ホールドアップなんてされそうで。そういえば私は
日本で一度乗せたことがありますよ。あのときの
おばさん元気かしら。
それにしても、matthewさんのエルパソでの経験といい
ほんとうに、アメリカ人ってフレンドリーですよね~。