こんなところへも行ってきた。
旅行中には、ペンシルベニア州にあるランカスターという田舎に遊びに行った。
ランカスターには、アーミッシュの村がある。『刑事ジョンブック 目撃者』という一昔前の映画をご覧になった方だったらすぐに思い出すであろう。アーミッシュというのは、電気や車などを使用せず、昔ながらの生活を続ける厳格で保守的なキリスト教の宗派の人々のことだ。ドイツからの移民で、ペンシルベニア州などにコミュニティーを作って、皆で助け合って静かに暮らしているそうだ。(3年近く前だが、この地ではアーミッシュ学校襲撃事件があった)
人々はジッパーもベルトも使わない地味で質素な服装をしている。
男性は黒のズボンに青いシャツと麦藁帽子、長いひげ。女性はつま先がのぞく程度の丈の黒のオーバースカートに、同じく紫や青などのシャツと、真っ白のエプロンとボンネット。ボンネットの下にわずかにのぞく金髪は、真ん中できちんと櫛が入り、きれいに編みこみがされている。もちろん化粧っけひとつない、なんという清潔感。
「大草原の小さな家」を子供の頃からバイブルのように愛読していた私にとって、ボンネットは永遠のあこがれだ。金髪のボンネットの少女が川で水遊びをしている。そんな姿を遠くからみただけで、胸がきゅんとなるではないか。なんて素敵なの。これがコスプレでもなんでもなく、この人たちにとってはいつもの普段着なのだからすごい。
こんな服装の人たちが、農作業をしている。15歳くらいの子供たちが素朴にボール遊びをしている。ボンネットの女性たちが木陰に集まりおしゃべりをしている。家族で馬車に乗り、家族で自給自足の生活をしている。
アメリカでは初めてみたが、洗濯物がそこかしこではためいていた。大家族で住んでいることが多いそうで、庭一面シーツやキルトが干してあったりしていた。洗濯機も使わないのだそうだ。手では絶対洗いたくない大量のシーツだ。たいへんだなぁ。
いいですねぇ、こんな生活。一日くらいやってみたい。
村中どこをとってもフォトジェニックな人々と風景ばかりなのだが、いかんせん彼らは写真に撮られるのが嫌いだそうだから、うかつに無粋なカメラを向けるわけにはいかず、目に焼き付けるだけで我慢した。
アーミッシュの村といっても、隣の家は普通のアメリカ人宅だったりして、明確な仕切りがあるわけではない。家々の前には、馬車・馬車・トヨタ・ピックアップ・馬車・馬、などの乗り物が混在しているところが面白い。ちなみに、彼らは車は使わないが、自分の力で走るものは使ってもいいそうで、上述の服装のままで、ローラースケートやキックボードや自転車などにさっそうと乗っている様子は、たいへん新鮮な光景だ。
ところで、この村の近くには屋根つきの橋(covered bridge)がある。映画『マディソン郡の橋』を思い出すではないか。
こうして写真に撮るとたいへん趣のある景色なのだが、実はこのすぐ横はショッピングモールなのだ。
村にはレストランもあり、普通にアーミッシュの人たちが食べに来ていたのも、新鮮な驚きであった。そうか、別に外食はOKなのか。どこまで厳格な生活なのかよく分からない人たちだな。
メニューは、ザワークラウトやソーセージやピクルスなど、いかにもドイツ系っぽい。
デザートに食べたのがこれ。有名なシューフライパイだ。
レシピをみると、パイ生地の上に、ブラウンシュガーやモラセスシュガーや卵を混ぜたものを流し込み、上にcrumbs(パン粉のような状態の、小麦粉と砂糖をまぶしたもののこと。アメリカのスーパーではcrumb mixという袋入りのものをよくみかけた)を乗せて焼いて作るようだ。大量のホイップクリームを添えて食べる。想像しただけでなんとも甘そうなパイではないか。しかし食べてみると、案外甘さ控えめ。味は想像していた通りに素朴で柔らかく、たいへんおいしかった。きっと甘くて食べられないだろうからと、4人で1つだけにしておいたのだが、これなら一人1つでも食べられたかも。
しかし自分では決して作らないであろうし、自分では絶対にこの味が出せないような気がするのだった。
アーミッシュ学校襲撃事件は殺され方が惨かったですよね。
どこまでも のどかで平和な村の印象があります。
でもショッピングモールで外食 あんがい緩くて面白い。
左のカリフラワーや、お豆さんたっぷりなのはピクルス?
食べてみたいな〜 美味しそう。
シューフライパイもそそられます(@@)love
とても楽しく読ませていただきました!
すっごく羨ましい!!!
何年か前に友達にニューヨークに誘われた時に、行っときゃ良かったと思いました。
ノアちゃんソフィーちゃんはおりこうさんだったかな?
昨日、ダッチスーパーで、シューフライパイを購入してみました。
でも、やはり、お店で食べたのと違い、豆の(小豆っぽい)味はせず、noirさんが調べた、レシピに入っている材料達の味でした。
でも、気のせいかもしれないし、確実なことはわからないのですが。
もう一度、あのお店に行って、レシピを聞くしかないですかねえ・・。
ランカスターにいけて、本当に良かったです。
世界は広いなあ、と思いました。はい。
いつまでもアーミッシュの人たちがそのまま暮らせるといいなって思いながら読んでました。
でもきちんと外食(笑)
ちょっとびっくりです。
普通のアメリカ人も同じ地区に住んでるんですね・・・こちらもかなりびっくり。
カゴ、すごくかわいいです。
猫たち大喜びで入りそうではないですか!!
シューフライパイやスープ、豆のサラダ?、美味しそ〜。
>黒糖さん
カリフラワーと豆のは、友人が注文したサイドディッシュのピクルスです。
思い切って甘くて酸っぱかったです^^;サイドディッシュとは思えない量です
よね。これとスープとパンだけで、お腹一杯になりそうでした(^o^)
シューフライパイは、とてもおいしかったですよ~。
>ロッタのママンさん
今度はママンさんがお友達を誘って、ニューヨークへ行って来てください
まし~。楽しかったですよ~。
留守の間、ノアとソフィーはおりこうにしていたようですが、帰ってきて
しばらくはソフィーは私のことを忘れていたようで、クローゼットに隠れ
てしまいました。お利巧とは言いがたいですね~(T_T)
>あづ。さん
おー。ホールで購入されたのですね!完食しましたか!?
味はやっぱりこの間のとは違っていたのですねー。あれ、やっぱり豆が
入っていたのでしょうかね。まるであんこのような味しましたものね。
だから日本人的には食べやすかったのかもしれませんね。見た目はどれも
そっくりなんですがねぇ^^;
いろいろ連れて行っていただきまして、どうもありがとうございました。
ランカスターに行けて私もとてもうれしかったです。一生の思い出です(^o^)
>あずきさん
ほんとですね。アーミッシュの方たちが、いつまでも平和に暮らせると
いいですねぇ。他のアメリカ人と自然に交わっている生活が、とても
面白かったです。
このカゴ、私もとても欲しかったのですがね、どう考えてもスーツケース
に入らないし(笑)、機内持ち込みするのもどうかと思うような形だった
ので、あきらめました^^; 猫たちが入っていたらかわいいでしょう
ね~。1匹1カゴ。もしくは2匹で1カゴ(入らんか。汗)!いいな~。
だだだ、「大草原の小さな家」に激しく反応してしまいました、こんばんわ。
いつの日か「ローラ・インガルス・ワイルダー記念館」に行ってみたい私が居ます。
http://littlehouselife.blog42.fc2.com/blog-category-14.html
そうか、今はもうアノコロの生活を当時の場所で垣間見ることが
かなわないなら、そのような生活を今もされている人の居るところへ行けばいいのね。
目からうろこです。いいなーいいなー。
ローラのお母さんのキャロラインの本、ローラのおばあさん(キャロラインの
お母さん)の本も出ているそうです。まだ見てないけど。
noirさんの素敵な(&おいしそうな)写真を拝見できて、とってもうれしいです。
洗濯物の写真いいですね。青空といろとりどりの洗濯物。きれいです。天気もよさそうで、良い旅だったことと思います。
はなこの入会ありがとうございました。黒猫のよさをスウェーデンに広めれるようにがんばりますっ。
アーミッシュ。ERを随分前からNHKで見ているのですが、その中で一度出てきたような…その程度の知識しかありません。(笑)
しかし、なんだかほのぼのするところですね。一日ぼーっとしていたい感じ。
カゴ。あたしも猫が入ったらさぞかわいいだろう!と思いました。
多分、おじさんは入らないか、もしくは無理矢理入って壊すまたは転がる(丸っこいですものね、形状が。)ような気がします。(苦笑)
>momomoさん
ほー。キャロラインとそのお母さんの本があるのですか。知らなかったです。
ローラのおばあさんというと、大きな森でメープルシロップキャンディーとか
作ってたヒトですかね。あれはチャールズのお母さんだったか?
いいですねぇ。あの頃の生活をしてみたいものです。
大草原の小さな家は、あまりに好きだったので、アメリカで英語版も全作買っ
てきてしまいました。年とったら読もう(←まだ読んでない)。
momomoさんもお好きなのですね。気が合いますね~♪いつかゆっくり
語り合いたいものですねぇ(^o^)
>barbachikakoさん
スウェーデン在住の方は初めてです!ようこそいらっしゃいました。
ブログもまた遊びに行かせていただきま~す。
アーミッシュ村へ行ったときは、ほんとお天気もよくて、さわやかで
気持ちよい日でした。あんな暮らしをしてみたいです~(洗濯除く。笑)。
>がらさん
おー、ERでアーミッシュがでてきましたか。私はハリソン・フォードの
映画でしか知りませんでした。サンディエゴにいたころは、全然みかけた
こともなかったので、今回初めて間近で拝見する機会があって、とても
新鮮でしたよ(^o^)
キルトもかごもかわいかったのですが、さすがに持って帰るのはためらって
しまいまし~。うちの猫たちも、おじさん同様絶対にカゴになど入らない
と思います(T_T)