食べ物いろいろ
昼過ぎに思い立って、メキシコでお昼ご飯を食べることにした。タコスがとにかく好きなので、ティファナへ行くといつも牛肉のタコス(カルネアサダ)と豚肉のタコス(パストール)ばかり食べてお腹がいっぱいになってしまう。たまには違うものを食べてみよう。
というわけで、私が頼んだのは牛肉ブリトーのセットで、Jは鶏肉のモレソース(Mole Poblano con Pollo)。モレソースとは、カカオを使ったソースで見た目もチョコレート色をしている。ずっと気にはなっていたが、食べるのは初めてだ。さてお味は....。
これがモレソース料理。 →
おいしい!
チョコレートソースだと聞いていたので、甘い味を想像していたが、全然甘くはない。なんというか、濃くて、複雑で、もっさりした、そして完成された味。鶏肉も柔らかくて、よくできている。これは家では作れないなぁ。
しかし帰りにスーパーで、Jはしっかりモレソースを二瓶も購入。ほんとに作るのか、これ。おい。
ブリトーもおいしい。 →
メキシコからの帰りといえば、国境はいつも車は渋滞、人は大行列を作っているのが当たり前だ。週末の今日、行列覚悟で国境のゲートへ向かうと、なんと人の列はがら空きだった。めずらしい。こういうこともあるのだねぇ。本日の国境越えにかかった時間はわずか20分。うーん、ラクチンだ。確か前回は2時間以上もかかり、もう2度と週末のメキシコへ行くまいと心に誓ったというのに、ずいぶん違うものだ。
右がアメリカへ向かう国境の行列。 →
ところで、列を作って並んでいると、私たちの数メートル前に並んでいた、クルーカットの白人グループがある頼みごとをしてきた。こんなところでのお願いなんて、どうせろくな話ではあるまいと、にわかに身構える私たち。先ほどから、いかにも酔っぱらってご機嫌そうな彼らだった。禁制品の持ち込みの手伝いなんてしてきたら、即座に英語しゃべれませーん、と断らなくてはね。しかし結局話というのは、
「シャツを貸してくれないか」
ということであった。グループの中の上半身裸の男性を指差しながら話す、礼儀正しいネイビーの若者。聞くところによると、裸だと国境を越えられないのだと。ほんまかいな。その人はちょうど体型もJと同じくらい。JはTシャツの上に、長袖シャツを着ていたので、ゲートを通る間だけ、シャツを貸してあげることになった。その間の保証にと、ネイビーのIDカードまでわざわざ私たちに預けてくれたのだった。よかった、ささいなお願いで。それにしても、そんなことを知っていながら、シャツはいったいどうしたのかね。酔っぱらってどこかで脱いできてしまったのか。初めて見るミリタリーのIDカードを記念にぱちり。
おいしい食べ物といえば、前日の晩は、中国人夫婦Rの家でごちそうになった。たくさん作らなくていいと事前に言っておいたのに、でてきたのはこの量。じゃん。
さすがのもてなし中華料理。 →
大人4人で多すぎだちゅうに。1週間前からメニューを考えていたというだけあって、それはすばらしいバランスの良い構成だった。さっぱりした野菜から、揚げ物、肉、魚、豆腐。どれも、中華レストランのメニューで見つけてもなかなか頼まないようなものばかり。中国の家庭料理だというが、まったく持ってレストラン並のおいしさだった。
全12品。それも、小さなまな板ひとつ、大きな中華包丁ひとつ、中華鍋たったふたつで、これだけの料理を作る。Rはやるときはやる人なのだ。すばらしい。ごちそうさまでした。
さらに遊びは続き、深夜から明け方にかけて、あづ。さん夫婦とカジノへ。このところ3週連続してカジノへ行っているのだ。あー、楽しい時が経つのは早い。実はまもなく引っ越しをする我が家。いいのか、こんなに遊んでばかりで?