猫にごはん

 

 

 

 

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2007年6月 3日

マラソンと日の丸

今年もまたマラソンの日がやってきた。一年は早いものだ。昨年は友達が4人出場したが、今年もまた2人も出場する。もちろん私は走ったりはしないが、沿道で応援するのもとても楽しみなのだ。
10周年になるサンディエゴロックンロールマラソン(San Diego Rock'n'Roll Marathon)はその名の通り、地元のバンドがポイントごとにロックンロールを大音量で演奏し、エルビスプレスリーの仮装ランナーが大勢参加するマラソン大会なのだ。ダウンタウンからスタートし、ハイウェイの上を走り、海沿いを走り、ミリタリーの基地にゴールする、たいへんサンディエゴらしいコースは去年と一緒だ。ハイウェイの電光掲示板には数日前から、マラソンのため閉鎖のお知らせが表示されていた。それをみて、もうすぐ友人たちがこの上を走るのかと思うと、出場もしないというのに何日も前から早くも感動的な気分に浸る私。
エルビス軍団はとても目立つ。 → 猫にごはん

前回沿道で応援してみて分かったのだが、もうすぐ友人がこのポイントを通過するはずだと分かっていながらも、あまりに大勢走っているので、案外見つけられないということが盲点だった。向こうから声をかけてもらわなければ、そのまま気づかずに通り過ぎてしまうところだったのだ。その失敗をふまえ、今年はちゃんと準備したのだ。
手作り日の丸。 → 猫にごはん

応援する側も目立たなければ、通過点で友人と会うのは難しい。メキシコの国旗やカナダの国旗などは、よく見かけるが、日の丸はそうはいない。しかも、プリンターで赤丸をがーっと印刷して、手作りも簡単にできることが良いではないか。
そして面白かったのが、沿道で日の丸を振っていると、声をかけてくる人がそれは多いことだ。旗を見つけるなり、近寄ってきて「コニチハー」「オゲンキデスカ」「ガンバッテ」などと知っている日本語で話し掛けてくる陽気なアメリカ人ランナーたち。応援しているこちらのほうが、がんばってと声をかけられてしまったよ。
「コイビトにアゲタイデス」と、一旦通り越したのにわざわざ引き返して旗を欲しがるランナーもいたので、結局手作り国旗は2本も人にあげてしまった。本当に彼は恋人にあの旗をあげたのだろうか。日の丸をもらった日本人の彼女は、さぞかしびっくりしたことだろう。想像して笑ってしまった。
手作りポスターで応援する人が多い。→猫にごはん

友達2人(マルコさんとトム)は2人とも見事4時間台で完走した。それはすばらしい計画通りのペース配分で走ってくれたため、3箇所の通過ポイントで待ち時間なしに2人に会うことができ、応援も充実できた。よくがんばったねぇ。おつかれさまでした。こちらもとても楽しかった。
疲れて歩くエルビス。 → 猫にごはん

ところでマラソンの前日は、これまた昨年同様我が家でカーボロードパーティー(パスタ祭り)を開催した。前の日に炭水化物をたくさん摂ることで持久力の持続に役立つのだ。というわけで、山盛りのスパゲティを、走りもしない私たちまで大量摂取。5人で1300グラムも完食したのだ。一人平均260グラム。日本の上品なレストランでは、一人前のパスタは80グラム程度だということを考えれば、すごい量だ。おかげで、このエントリーを書いている24時間後の今でもお腹がいっぱい状態の私。あぁぁ、このカーボを早く私も何かで消費しなければー。
盲目のランナーも見事ゴールイン。 → 猫にごはん

2007年5月19日

夜の運動

今日は一日よく遊んだ。
ずっと念願だったバッティングセンターに、この日初めて私は行ったのだ。学生の頃、球技大会などで、かろうじて一度はバットを触ったことがあるような記憶が、はるか彼方にあるのだが、もはやあまりにも昔のことなので思い出せない。一度はバッターボックスに立ってみたいという、果たせなかった願いがこのアメリカでようやく叶った(←大げさ)。
このサンディエゴにも、私が知る限り3軒のバッティングセンターがある。今日行ったのはその一つで、『Boomers!』という小規模遊園地兼ゲームセンターの中にある。バッティングセンターは全体が円形になっていて、その中心部分から放射状に、各ボックスへ球がでてくる仕組みになっているのだ。頭上にはネットが張ってあり、サンディエゴらしく屋外にある。
真ん中からボールがでてくる。 → 猫にごはん

ヘルメットとバット(どちらもかなりしょぼい)を借りて、いざ打席へ。しかしその前に、他の人のボールに合わせて、素振りも10回ほど行う。バッターボックスに立つと、『Very slow(すごくゆっくり)』の球のコーナーなのに、かなり速く感じるものだ。全部空振りするかもと思ったが、思いのほか当たるものだ。30球のうち、快心の当たりは1球、空振りが1球。うーん、こんなものか。しかしすごく楽しい。いいストレス発散にもなる。これだけ楽しめて2ドルなら安いものだ。

そしてこの日のメイン遊びは、なんといってもカジノだ。Sycuan Casinoという、初めて行くカジノに挑戦。だいたいJと私が行くときは、適当なスロットに適当に掛けて、適当にいつも負けて帰ってくるのが常だ。しかし、今日は違う。カジノのベテラン友人Aさんに教え導いていただいたのだった。
Aさんは本当にすばらしくスロットマシンに精通している。台を全て知り尽くしていて、ボーナスポイントが高い台だとか、当たりが少ないが長く遊べる台だとか、それはそれは詳しいこと驚嘆するばかりなのだ。こういうすごい人が世の中にはいるのですねぇ。
Aさんに教えてもらった台で、Aさんに教えてもらった通りの掛け方で、Aさんに教えてもらった通りにスロットをやっていると、本当にがんがんボーナスポイントがくるのだ。いつもと変わらぬ低予算で、結局5時間あまりも遊べた。結果としてトータルは負けたのだが、とても楽しかった。いえ、負け惜しみじゃございません。これほんと。
Aさんは親切にも、いい台や当たりがきそうな台を、毎回譲ってくれ、遊び呆ける私に飲み物まで運んでくれ、至れり尽くせりの指導をしてくれたのだ。どうもありがとうございました。

ところで翌日私は、上半身が激しく筋肉痛になった。特に背中と両手の親指。まさかたったの30球あまりのバッティングのせいか、それともカジノで過ごした5時間のせいか。これだけ定期的に泳いでいるというのに、まだ違う普段使わない筋肉があるということが、驚きだ。どんなものでも、運動になるのだなぁ。
実はゴーカートもやった。このせいか?→ 猫にごはん

2007年5月17日

女子更衣室の秘密

相変わらず週に2回プールに通っている。最近はだいたいいつも同じ曜日の同じ時間に行くことにしている。このプールではアクアビクスのクラスをやっていて、そのクラスが終わった直後だと、いつも以上にプールが空いていてとてもよいのだ。アクアビクスのクラスは、年配の女性が圧倒的に多い。なので、私が更衣室に入ると、だいたいおばあさま方の着替えの現場を目撃することになるのだ。
それはもう更衣室はにぎやかなのだ。ただでさえおしゃべりなアメリカ人。しかもおばあさま方。しかもみんな仲良し。静かなはずがない。そしてその着替えっぷりも、たいへんおおらかで大胆。
個室になっているシャワーが5個並んでいるのだが、シャワーカーテンも閉めずに、シャワー中もおしゃべりに興じているおばあさま。もちろん全裸だ。
そう。全裸の人が多いのも、私にとっては衝撃だった。タオルで髪の毛を包んだりはしているが、体を隠そうという気配がないのだよね。先日もロッカーの鍵が閉まらなくておたおたしていた私に、全裸のままでやり方を教えてくれたおばあさんは、たいへん親切な女性であったが、もうどこに目を向けていいのか分からず、私のほうが赤面してしまった。タオルで隠しながら、脱ぎ着をする私が、とってもシャイな大和撫子のように思えてしまうではないか。
さらに、洋服を着る順番にも驚きの事実は続く。私の着替え方が一般的かどうか、比べたことがないので果たして分からないが、まず私の順番はパンツから。そしてブラジャー、シャツ、Gパン、靴。いたって普通だ。
ところが先日みかけた、仲良し3人組おばあさんたちは、なんと全員全裸のまま靴から履いていたのだ。更衣室に入るなり、靴だけ履いた3人の全裸の女性たちと目が合って、私は本当にびっくりしてしまったよ。頭にはタオル。みんな愛想よく「ハーイ」などと声をかけてきたので、ひきつった微笑みだけをかろうじて返すことができたのだった。
そんなこんなで、驚くことも多々あるが、私は彼女たちの下着が好きだ(←観察しすぎ?)。花柄だったり、ショッキングピンクのサテン地だったりと、それはかわいらしい。私も年とってからも、ああいうかわいい下着を身に付けていたいものだと思う。


基本からしっかり覚える水泳

『基本からしっかり覚える水泳』
買ったばかりのこの本は、タイトル通り泳ぎに関して、本当に基本的なことが写真入りで書いてある。水に顔をつける方法、もぐってみる方法、など。いくらなんでもちょっと簡単すぎるのではと思ったが、ところがどっこい。読んでみるとたいへん役に立つ本なのだった。

水泳の本を買おうと思ったきっかけは、何を隠そう、『クイックターン』をマスターしたいという野望を持っていたからなのだ。なぜなら、それはかっこいいから。(※クイックターン:水中で前転しながら壁をけるターン)
クイックターン、それは子供の頃からの憧れであった。水泳教室に通っていた幼少の頃は、まだ幼すぎて教えてもらえなかった。学校でも水泳部の人しかできなかったクイックターン。大人になってからは、もちろん誰もやり方を教えてなどくれないのだった。
そんな憧れのクイックターンを、すいすいとやっているアメリカ人が、私の行っているプールにはけっこういるんだなぁ。あぁ、かっこいい。やってみたい。そこで、この本(クイックターンに関してはたったの2ページしかない!)の写真を穴のあくほど眺めてから、いざ実践。
ぐぐぐっ。鼻に水が入る。前転が難しい。壁との間のとりかたが難しい。壁に近いと激突しそうなので、壁から離れすぎてじたばたしてしまう。
と、なかなか一筋縄ではいかない。この日たまたま隣のレーンに、いかにも遊びじゃないわよといった風情の水泳選手(たぶん)ががんがんクイックターンをしていたので、眺めて参考にさせていただいた。そして何度も何度も練習しているうちに、とうとうできるようになったのですねぇ。うれしー。
クイックターンのいいところは、休む暇がないことだ。ターンのとき壁際で一息ついていたりしたのが、このおかげでかなり少なくなった。そしてクイックターンをやりたいばかりに、他のことは何も考えずに集中するので、疲れが少なかったこと。全くもって、いいこと尽くめではないか。客観的に自分のターンがどんな様子なのか見ることができないのが残念だが、たぶん(希望)ちゃんとできていると思われる。いや思いたい。
参考までに、こちらのサイトにある、クイックターンの動画もたいへん役に立った。しかし基本は練習あるのみだと私は思う。この年になってできるようになるとは、まさか思いもしなかったので、感激もひとしおだ。
そしてもう一つ。この本を読んで私は、クロールの息継ぎの基本的なところを間違っていたことを発見した。正しい呼吸法で泳げば、苦しさも半減。何事も基本は大事だねぇ。

2007年5月15日

申気ヅヤー

中国の偽ディズニー遊園地のことを、ここ最近日本のネットニュースでよく見かける。そのニュースをみて、思い出したことがいくつか。
うちは日系スーパーよりも、中国系・韓国系・ベトナム系スーパーで買い物することが多いのだが、そこではもう目を覆いたくなるほどたくさんの日本の商品が真似されている。私の印象では、中国スーパーでよくみかけるのが、めちゃくちゃな日本語を使ったお菓子などで、「日式」と書かれていたり、「Selling in Japan」と、わざわざただし書きまでしてあったりする。特徴はカタカナに間違いが多いこと。特に、シとツの違いに弱い。誰か日本人が一目みたら、こんな日本語はおかしいと思うはずなのに、そこまでやってないんだなぁ。チェックが甘いというか、ディテールにこだわっていないというか、かなり適当なのだ。
こガた乾魚。 → 猫にごはん

比較して韓国系のお菓子でよくみかける偽物は、パッケージの柄も本物そっくりで、もしかしたらこちらの方が本物だったか?と見まがうようなものが多い。ヘンな日本語は全くなく、全部ハングルなので何が書かれているのかは不明。例えば「おっとっと」や「エンゼルパイ」や「ポッキー」や「かっぱえびせん」にそっくりなお菓子が、堂々と並んでいる。かっぱえびせんは、何種類か試してみたけれど、本物のほうがさくさく感があるのは間違いないが、かなり近いのもある。
最初これらの真似っこ商品の洪水を見たときには驚いたが、今では当たり前のように感じてしまうから慣れとは怖いものだ。むしろ日系スーパーに行ったときに、ここに置いてあるお菓子は全て本物なのだと、改めて思い出して感心してしまうほどだ。

この写真は、少し前に中国スーパーで撮ったものだ。このFujitronicという会社の製品は、このスーパーでは非常によく見かけるが、まるで山崎パンにそっくりのロゴマークではないか。そして電気ポットには怪しげな日本語『申気ヅヤー式ポツト』。
申気ヅヤー。 → 猫にごはん

中国人の友人から、中国に里帰りしたときのお土産を何度かもらったことがある。それらは、明らかな海賊版の宮崎アニメのDVD(中国語・英語字幕付き)だったり、偽物サンリオの文具や、よく分からないが見たことのあるブランドのアクセサリーだったりする。もちろん彼女は悪気があるわけではない。たまたま自分の故郷で日本のもの(もどき)を見つけて、日本人の友達にあげたら喜ぶだろうと思ってのことなのだ。だから、この映画知ってる!とか、これもしかしてサンリオ?とか私が当てる(?)ととてもうれしそうにする。
一度彼女に、「中国で海賊版DVDが氾濫していることがハリウッドで問題になっているが、そのことをどう思うか?」と聞いたことがある。そのとき彼女は、それはそれは明確に答えたものだ。
「偽物の何がいけないのだ?本物でも偽物でも安いほうがいいに決まっている。高くて買えないような商品を作っているほうが悪いのだ」
偽物がいけないということが、全く意識にないのだよねぇ。悪気がないということは恐ろしい。お願いだからね、それらを他のよく知らない人に見せたりしてはいけないよ。ましてや、あげたり、売ったりしては絶対にいけないのだよ、と言い聞かせる私。すると「売れるかな?」と目を輝かせる、恐るべし中国人。絶対だめっ!

これは本物のドーナツ。 → 猫にごはん

話は変わるが、これは本物のクリスピー・クリームのドーナツ。1ダースで、$5.99(約700円)。近頃"Hot Now"(揚げたて1個無料サービス)がとんと無くなって、店内も活気がなくがらがらだ。大丈夫か。
ダイエットサイズと称して半ダース(6個)入りの箱も飾ってあった。6個も食べたらダイエットにならんだろうな、と思いつつ、やっぱりいつもの通り1ダース買ってしまったのだった。いかんなぁ。

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2007年5月 5日

ニューメキシコ旅行その4

その3で終わりにしようと思っていたのだが、もう少し書きたいことがあったので追加。旅行記長いですがこれで本当に終わりです。どうぞ我慢してお付き合いくださいまし。

猫にごはん

最後の晩に泊まった宿は、チマヨという小さな村にある。チマヨは、ネイティブ・アメリカンに伝わるチマヨ織りで有名なところなのだ。チマヨへ行くにあたって、チマヨ織りのラグマットを一枚購入しようと、Jと決めていった。うちにはメキシコで買ったいんちきラグマットが2枚あるが、本物のちゃんとしたラグが欲しい。しかし織物はそれこそピンからキリまである。安いものはあくまでも安く、高いものは目の飛び出るほど高い。
チマヨの一軒の店で見せてもらったその一枚は、それはそれは美しいものであった。店主いわく、Legendary(伝説的)な織物士のインディアンが作った作品で、3ヶ月に一枚しか作れないというラグ。きみたちだけに特別見せてあげると、別室から取り出してきてうやうやしく広げられたそれは、素人目から見ても、織り目がしっかり詰んでいて、素朴な柄がくっきり表現されている。触った感じも、ウールの糸がいかにも高級な感じ。値段ももちろん高級であったが、絶対に購入不可能なほどではない。悩む。
結局悩んだ末、もう1軒のOrtega's weaving shopという店で見つけて、まぁそれほど高くないほうのラグを買うことにしたのだった。というのも、何枚か値段をみずに、触って見た感じで値段当てをしたところ、私たちにはそれほど微妙な違いが分からなかったことと(値段が全然当たらなかった)、どうせうちでラグを使ったら、ノアがゲロを吐いたり、ソフィーが爪研ぎをしてしまうだろうという理由からであった。もう一つの理由は、最初の店の店主がどうも商売っけがありすぎる感じで、伝説の品を目の前に電卓叩きまくり、口上述べまくりなのだった。関係ないが、どうも重みがない感じなのだよね。
それでも我が家としてはかなり値段の張った、第2候補のそのラグマット。床に敷けずに壁にかけて飾ることになりそうな予感なのだった。
奇跡の教会 → 猫にごはん

チマヨにはもう一つ有名なものがある。それは『奇跡の教会(El Santuario de Chimayo)』。その砂をかけるとたちどころに病が治るという奇跡の砂があるのだという。
ところが、私たちがこの教会の中に入って約1分後、突如として、朗々たる歌声が聞こえたのだった。見るとローマ法王と見まがうような豪華な衣装に身を包んだ神父さまが登場した。巻き舌の美声でアヴェ・マリアを歌いながら現れると、聞こえたのはパイプオルガンの演奏ではなく、ギターの生演奏。さすがスペイン宣教師たちの作った古い教会だけのことはある。迫力の歌声と演奏にしばし聞きほれる。それにしても、この教会、てっきり観光用に残っているのだと思っていたが、まだしっかり現役なのだった。
巻き舌に圧倒された私たちは、そのままお布施だけをして帰ってきてしまったが、そういえば奇跡の砂を探すのを忘れていた。がーん。

最後の晩に泊まった宿は、Rancho de Chimayo。この宿のことを私はきっと一生忘れない。なぜなら素敵な出会いがあったのだ。それは、キングの愛称を持つこの方。
膝乗り猫エルー氏 → 猫にごはん

7室しかないこの小さなB&Bにチェックインしたところ、受付に堂々と現れたのが、この茶トラの猫エルーちゃん。わー、かわいいと誉めてなでまくる私たちを、組しやすい客と判断したこの猫は、私たちが部屋に入るとすぐに訪れてきた。
膝の上に乗り、ゴロゴロと喉を鳴らし、人懐っこいったらありゃしない。かわいー。しばらくスキンシップの時間を与えてくれた後、はいおしまい、と毛づくろいして、ベッドの真ん中で本格的に寝はじめた。おいおい、それは客用ベッドだろう。しかし猫バカ夫婦は、もちろんそんなことで怒るはずもなく、さらに、わーかわゆい~ん、と相好を崩しまくり、写真撮りまくりなのだった。その横で、どうどうとくつろぐエルー氏。完全に猫に舐められているな。
朝ご飯のオムレツもスパイシー → 猫にごはん

ここは、併設レストランでの食事もおいしく、部屋もかわいらしく、値段もリーズナブルで、おまけに猫までいる、満足度150%の宿なのであった。またいつか会いたいね、エルーちゃん。
ここは全部ボクの部屋だ。 → 猫にごはん

ところで今回は2つの宿で暖炉がついていたので、さっそく薪を燃やしてみたのだが、部屋の中で火が燃えているのは、本当にいいものだ。いつまで眺めていても見飽きない。あぁ、ここにうちの猫たちがいたらなぁ。
それにしても、火が燃えていると、何か焼きたくなってしまうのは貧乏性だからか。焼き芋ができるとか、鮎の塩焼きを焼きたいとか、マシュマロを買ってくればよかったとか、食べ物のことばかり思い浮かぶ。我ながら食い意地が張っているものよ。
そろそろうちの猫たちに会いたくなってきた。
暖炉の前には膝の上でくつろぐよその猫 → 猫にごはん

2007年5月 4日

ニューメキシコ旅行その3

サンタフェはアメリカで最も古い歴史を持つ古都で、1607年に創設された。長年ネイティブアメリカンとスペイン人入植者との奪い合いが続いた土地で、今でもプエブロと呼ばれるプエブロ族の村と、芸術家が多く住む芸術と観光の街が近接して存在している。
街を歩いていると、インディアンそのままの血の濃いネイティブアメリカンたちや、いかにも芸術家風の白人をたくさん見かける。アジア人は皆無に近いほど見かけなかったが、観光シーズンではなかったからだろうか。
青い空に、土壁のアドビ造りの建物、そして真っ赤なチリが美しく映える。とてもきれいな街なのだ。
鮮やかなチリ。 → 猫にごはん

サンタフェの中心部、プラザ周辺ではインディアンたちが露店を営む。ここは観光客でとてもにぎわっていた。みんなとても寒そうにしているが、このあと雪が降ってきたのだ。どうりで寒いと思った。しかし5月だというのに雪が降るなんて、山の天気は分からないものだ。
露店が並ぶプラザ。 → 猫にごはん

サンタフェから車で2時間程度の場所にあるタオス・プエブロは、数あるプエブロの中でも最も有名な村だ。入場料とカメラ一台につき5ドルの撮影料を払い、プエブロの中に足を踏み入れてみる。土と木で何もかも作られている昔の家々は、あたりの景色にしっくりなじんでたいへん美しい。
タオス・プエブロ → 猫にごはん

家の中はインディアン・ジュエリーや素朴なお土産物を売っている店として使われている。たぶん彼らの生活する家は別にあるのだろう。なぜなら、一軒のインディアン・ジュエリーの店のおばあさん(いかにもインディアンっぽかった)と話している途中、携帯電話が鳴ったのだった。聞くとはなしに聞いていると、「あとで車で迎えに来て。食事はレンジでチンして食べてね」という会話が聞こえたのだった。土壁の家で携帯電話が通じるということにも驚いたが、会話の内容に笑ってしまった。
このジュエリー製作と販売を営むインディアンのおばあさんは、お孫さんがカリフォルニアに住んでいて、よく遊びに行くのだと言っていた。なんとなく、この荒地で頑固に昔のままの生活様式で住み着いているインディアンを思い浮かべていたので、プエブロの外に行って普通にアメリカの生活もしていることが想像できなかったのだが、考えたら当たり前の話だ。
プエブロの教会 → 猫にごはん

プエブロの中で売っているインディアン・ジュエリーは、思ったよりもずっと安い。街中のお土産物屋さんで売っているものよりも、素朴でシンプルなのがよいし、何よりここで使うお金は、間違いなく直接インディアンの人たちに渡るのだと分かるところがよい。
ここでは、このおばあさんが作った、太陽神(Sun God)のシルバーのネックレスと、シルバーのドリーム・キャッチャー型のピアスを購入。Sun Godはプエブロ族にとってたいへん重要な神様なのだそうだ。ありがとう。大事に使うね。
犬も暑さでぐったり → 猫にごはん

サンタフェからアルバカーキへ向かう途中の山の中にも、小さな村がある。山の中に突如出現する芸術家の村。それまでずっときれいに舗装された道だったというのに、ここだけ舗装もなしで土のまま。絵画やオブジェ、アンティークやヒーリンググッズなど、立ち並ぶお土産の店もいかにもなアーティスト風。
ここで私たちはカフェに寄ったのだが、働く人もまるでヒッピーのようないでたち。トイレも水洗ではないというのに、コーヒー豆はオーガニック使用というこだわりが、たいへん納得がいく。きっとみんな本当に昔はヒッピーだったのだろう。今でも何かに反抗し続けているのだろうかと、つい想像たくましくしてしまう。村の名前はMadrid。昔は鉱山で栄えた町だったそうだ。こだわりのケーキとコーヒーはなかなかおいしかった。

猫にごはん

このように、白人とインディアンが混在して構成されているサンタフェ周辺は、見所満載であった。スキー場も近くにたくさんある。いつかここで、1週間くらいのんびりB&Bに滞在しながら、ゆっくりスキーをやるという、優雅な休日を過ごしたいものだ。
サンタフェはオキーフの作品でも有名 → 猫にごはん

2007年5月 3日

ニューメキシコ旅行その2

次なる観光スポットは、ニューメキシコ州東南部に位置する世界遺産のカールスバッド鍾乳洞国立公園(Carlsbad Caverns)。ここには40万匹ものコウモリが生息しているのだ。洞窟を最初に発見したのは16歳の牛飼いの少年ジム・ホワイトくんで、ある日山の奥で煙が上がっているのを見つけ、行ってみたところそれは煙ではなく、コウモリの大群が洞窟から飛び立つところだったのだそうだ。ジムくんが松明片手に洞窟を探検してみると、それはそれは巨大な鍾乳洞が広がっていたのだという。長さ2キロにもわたる洞窟を一人探検したジムくん。なんて勇敢なんでしょう。思わず帰りに、ジムくんの自叙伝まで購入してしまった。
美しい鍾乳洞。 → 猫にごはん

コウモリが怖いので早い時間に行ったにもかかわらず、数は少ないが昼間でもコウモリはしっかり飛んでいた。さらに洞窟の入り口近くでは、天井を見上げると、コウモリが所狭しとびっしりとまっていて眠っている様子が、たいへん恐ろしい。コウモリは虫を食べる益獣だと分かってはいても、どうも気味が悪くてならない。ジムくん、きみは本当にすごいよ。
歩いて鍾乳洞へ入り、帰りはエレベーターで登ってきたが、それでも2時間近くかかるほどの長さなのだ。ここは世界最大ではないが、鍾乳洞マニアの中では世界で最も美しい洞窟として知られるている(←オーディオガイドの説明より)。確かに、まるで作り物かと見まがうような、それはそれは美しい広大な鍾乳洞なのだった。

さらなる目的地は、ロズウェル(Roswell)という町にあるインターナショナルUFO博物館(International UFO Museum and Research Center)。インターナショナルなんて名前につけている時点で、かなりの胡散臭さがただよっている。もちろんこれもJの趣味だ。
ロズウェルはUFOでもっている町だというので行ってみたところ、全然そんなことはなくちゃんと立派な町であった。(※ロズウェルUFO事件についてはこちら) 博物館に関してのコメントは省略するが、私としては入場料をとること自体が驚きであった。
これが宇宙人の正体だっ! → 猫にごはん


ここからは、ただひたすら北上する。地図で見ても途中は何もない。何もないということが、どういうことかというと本当に何もないのだ。360度見渡す限りただただ平原だけがずーーーーーーーっと続いている。山もない。緑もない。ただまっすぐな道路だけ。
一般道なのに最高時速は100キロOKだし、そもそも走っている車の数も非常に少ない。10分くらい前に追い越された車が、はるかかなたの地平線を走っているのが見えるだけという、殺人的に退屈な道路なのだ。よくもこんなまっすぐな道を作ったものだ。これなら免許がない人でも簡単に運転ができる。すれ違う車の運転手が、両足を窓から突き出していかにもけだるそうに運転していた。クルーズコントロールにすれば、もうアクセルもブレーキも何一つ必要ないし、なんだったらハンドルも固定しておけば、手も足も必要ないくらいだ。なにせカーブがひとつもない。見るべきものも、動くものもひとつもない。あー、退屈だ。
退屈のあまり運転中に撮った写真。 → 猫にごはん

そして半日車でひた走り、たどり着いたのはサンタフェ(Santa Fe)。そう。宮沢りえのヌード写真集で有名な(古っ)サンタフェの街だ。この日の宿は、宿カタログで事前にチェックしてめずらしく予約まで入れた、Pueblo Bonito Bed and Breakfast Inn。B&Bに泊まるのは初めてなのでかなり期待が高まる。部屋数も少なくこじんまりとして、見るからにかわいらしいアドビ造りの建物だ。
各部屋には暖炉。 → 猫にごはん

午後のお茶は軽いアルコールとスナックが用意されていた。マルガリータを飲みながらソファでくつろぐ老夫婦の姿。そう。アメリカの観光地は年齢層が高い。仲良く手をつないで歩く老夫婦の姿をみるのは、たいへんほほえましくて、こちらまで幸せな気分になる。
本日の食事。朝オムレツ、昼BBQ、夜生牡蠣。なぜに山奥のサンタフェで生牡蠣を食べたかはさておき、昨日よりはかなり改善された食生活なのだった。
絶品BBQ。 → 猫にごはん

2007年5月 2日

ニューメキシコ旅行その1

4日間の旅行の目的地はニューメキシコ。同じ道を行って帰ってくるのが大嫌いなJがたてた旅の計画は、行きはレンタカー、帰りは飛行機というものだった。これだと帰りの空港まで車をずっと使えてとても便利。ただし、時間はものすごくかかるのだ。
まず夜中にサンディエゴを出発し、初日の宿泊予定地テキサス州のエルパソまでは864マイル(約1400キロ)、休憩含めて13時間もかかったのだ。まるで長距離トラックの運転手の方々のように、交代で仮眠を取りながら、ひたすら東へ向かって走る。実際たくさんのトラックと平行してハイウェイを走りつづけた。しかし、どんなに乗用車がスピードを上げて追い越しをかけながら走ったところで、休憩をほんの数分取ってしまうと、たちまちさっき追い越したトラックたちに追い抜かれてしまうのだ。そうなのだ。長距離のコツはスピードを出すことではなく、どれだけ停まらずに走りつづけられるかなのだ、ということを今回のドライブ旅行で私は学んだ。
平原の中にいきなりミサイル。 → 猫にごはん

まずは初日の観光はミサイル博物館(White Sands Missile Range Museum)。もちろんJの趣味だ。博物館は残念ながら閉まっていたのだが、ミサイルパーク内の見学はできた。Jの説明を聞きながら、写真をぱちり。
果てしなく白い砂漠。 → 猫にごはん

続いて、今日の目玉のホワイトサンズ国定公園(White Sands National Monument)。ここは石膏を含んだ水が長い年月をかけて自然に作り出した、世界最大の白い砂漠だ。白い砂の正体は、豆腐に使われるにがり成分の塩化マグネシウム。塩のように見えるが舐めてみたところ、ぴりりとにがい。
雪山のような白い風景が一面に広がり、写真でみると寒そうにも見えるが、気温は30℃を越す暑さで、おそろしく乾燥している。白すぎてサングラスをかけていても、目が痛くて涙がでてくる。靴下を脱いで裸足になると、白い砂は身が引き締まるほど冷たく、たっぷりと足首まで沈み込んで、もし水虫だったらあっという間に完治しそうな清潔な雰囲気なのだ。
しかしこんなところにもBBQグリル。 → 猫にごはん

世界中の音が止まったかのように、静まり返っていて、気が遠くなるほど果てしなく白く、たいへん美しい。遠くに停めた車が小さく心細い。
右端中央の小さいのがうちの車。 → 猫にごはん

このあたりはメキシコとの国境に近い。車で走っていると何度もボーダーパトロールの検問に停められ、パスポートの提示を求められた。サンディエゴにも検問はいくつかあるが、今まで一度もひっかかったことがないのに、なぜかニューメキシコとテキサスでは毎回必ず厳しくチェックされた。その理由は、この辺ではアジア人が少ないせいか、もしくは他州のナンバープレートのためかと最初は思ったが、どうも違う。レンタカーとして借りた車(Dodge/Charger)の人相(車相)がものすごく悪く見えたせいではないかと推測される。
この車は、やたらバカでかくて、やたらガソリンをくい、やたら窓が小さく見通しが悪く、いかにも悪いことしそうに見える。しかしパワーだけはあるといういかにもなアメ車なのだ。中は無駄に広々し過ぎているので、確かに長距離ドライブには向いている。それにしてもガソリン高いこと。石油がとれるテキサス州に入ったらきっと安いだろうと思ったが、それでも1ガロン$3.20程度。高いのぉ。
Welcome to Texas。 → 猫にごはん

テキサスでは、こんな道路標識をよく見かける。『Proud Home of President George W. Bush(誇りあるブッシュ大統領の故郷』。さすがはテキサスだ。
さびれ具合がいい感じのモーテル。 → 猫にごはん

夜になってたどり着いたエルパソのメキシコ国境は、あまりにもすさんだ雰囲気だったので、国境越えは断念した。適当なモーテルを見つけて、倒れこむようにチェックイン。あー疲れた。
本日の食事。朝ホットドッグ、昼ハンバーガー、夜ローストビーフサンドイッチ。野菜少なし。
これがTex-Mex。 → 猫にごはん

2007年4月23日

店の中の動物たち

動物にふれあいたくなると、買い物がてら近所のペット用品店へ行く。ここでは店内で犬のしつけ教室をやっていたり、ペットホテルもあれば、グルーミングルームもあり、里親募集コーナーもある。もちろん動物連れで買い物もできるので、とにかく店内にはさまざまな犬猫たちがいるのだ。いつもほんとに感心するが、どうしてみんなこういい子なのでしょうねぇ。喧嘩をする犬なんて皆無だし、吠える声もめったに聞かない。よくしつけられていること。
みんな仲良し。 → 猫にごはん

これは、ペットホテルの室内運動場。ガラス張りになっているので外から眺めることができる。ざっと見たところ、10匹以上の大小の犬が一部屋にいて、人間は一人しかいない。おねえさんが投げるボールをみんなで仲良く追いかけ、だれも喧嘩したりしないのだ。アメリカの犬は特によくしつけられているのか、それともペットホテルに預けられるような犬は当然しつけができていなくてはいけないのか、問題のある犬は奥の別室にひっそり閉じ込められてでもいるのか。正解は分からないが、できすぎていて本当に不思議だ。
リコールのお知らせ。 → 猫にごはん

猫餌のコーナーへ行くと、ペットフードリコールのせいで棚がスカスカなのが生々しい。1ヶ月前にも書いたが、あれから更に増えている。アイムス、ユカヌバ、サイエンスダイエット、ニュートロ、おまけに今度はナチュラルバランスまでが対象になった。ナチュラルバランスは素材がいいものを使っていると聞いたことがあるので、以前うちでも買ったことがあったのに、信用ならないものだ。リコール対象商品は増えつづけているので、気をつけてチェックしておかないとね。(※FDA(US Food and Drug Administration)のサイトはこちら
リコールのお知らせ。 → 猫にごはん

そして買い物の際に、必ず立ち寄るのが、この店の里親募集コーナーだ。
約4年前、うちのソフィーはこの店の右端上のケージに入っていたのだ。ソフィーが何日くらいこのガラス張りの部屋で過ごしたのかは知らないが、ここにくるたびに感慨深い思いで同じケージを眺める。はぁ、他の人に目をつけられる前に、かわゆいソフィーをもらうことができてなんて私はラッキーだったのだろう(←猫バカ)。他の猫たちもどうか早く里親がみつかりますように。
里親募集コーナー。 → 猫にごはん

しかしこの店の里親募集コーナーで気になるのが、たまにこうして張られているセールのお知らせ(写真右中央の緑の張り紙)。この写真は少し前に撮影したものだが、毎回書いてある内容は同じ。
『BLACK CAT SPECIAL!! Adopt a black cat or kitten today, save $20 off the regular adoption fee! After all, black cats love you just the same!  (黒猫スペシャル!本日黒猫は通常料金より20ドル引き!黒猫だって他の猫と同じようにかわいいですよ!)』
どうですか、この張り紙のひどいこと。これを見かけるたびに、眉をしかめてしまう。いくら黒猫が人気がないからってねぇ(涙)。ちなみに私のボランティア先では、このような特殊なセールは一度も開催されたことがない。20ドル引きだからという理由で、黒猫を選ぶ人がいたら、そのほうが問題だと思う。かえって逆効果じゃないかと思うのだが、いかがでしょ。
2匹でドライブ中? → 猫にごはん

駐車場にはおとなしくお留守番している犬たちもいる。みんなかわいいねぇ。

2007年4月17日

水泳中毒?

つい先日プールの話をしたばかりなのに、また同じネタになってしまうが、今日ははじめての体験をしたのでぜひとも記しておきたいことがあるのだ。

朝起きると空一面の曇り空。あぁ、水泳日和だと思う。
それはなぜかというと、私が行っているプールは実は屋外プールなので、快晴の日に泳いだりすると、それはもうあっちゅう間に日焼けをしてしまうからなのだ。このプール、たいへん気に入っているのだけれど、屋外だというのだけが難点だ。プールは年中適度な温水に保たれているので、冬だってやっている。雨が降らないサンディエゴならではだね。
それにしてもサンディエゴの日差しの強さはハンパではない。プールに通い始めた最初の頃、適当な日焼け止めを適当に塗った状態で泳いだら、一日で顔まで真っ黒に日焼けしてしまったことがあるのだ。そのときもSPF50という数値の高い日焼け止めではあったが、甘かった。ウォータープルーフなんていったって、1時間も水をかけつづけていたら、そりゃあハンパな日焼け止めだったら取れてしまうはず。以来、雑多な知識をネットで仕入れて、評判の高い、ウォータースポーツをやる人向けの強力日焼け止めを、適切に使用している。ちなみに今使っているのは2種類。オーストラリア製Very Water Resistantなスポーツ用日焼け止めクリームと、長時間水泳をやる人用のスティックタイプの日焼け止めをあわせて使用しているのだ。これはかなりよろしい。
なぜずっと泳いでいるだけなのに、顔まで焼けるかというと、快晴だと日差しがプールの底に反射して、表側も焼けてしまうというわけなのだ。だから、曇りの日は背中側が焼けるのは仕方がないとして、顔側だけでも避けることができる。そういう理由で、曇りの日はまさに水泳日和。おまけにプールはいつも以上に空いているしね。

今日は絶好の曇り空だ。泳いでいるのは、ほぼいつもの顔ぶれ。隣のコースの派手な水着のおばさん(日焼けしすぎて、もはや白人だか黒人だか区別はつかない)は、今日の水の温度はとてもワンダフルだと教えてくれた。うん。暖かすぎず、冷たすぎず、確かにいいね。
しばらく泳いでいると、日差しがさーっと差し込んできた。
ぎらぎらした太陽ではない。柔らかくそっと、4メートルの水の底にようやく光が届く感じ。日焼けが嫌いだとはいえ、やっぱり日が差し込んだ水の中はとてもきれいなのだ。プール全体がきらきら光り、自分の立てる波しぶきの光が、水の底に映りこんで、ひとつひとつ形を感じられるほど美しい。水はすばらしく透明で輝き、神々しいとしかいいようのないほどの状態だ。やはりこのプールのいいところは、屋外だということだね(←さっきと反対のことを言っている)。水の中にいるだけでうっとりする。
ターンが同時になったとき、隣のおばさんがまた話し掛けてきた。
「今日のプールは、私のベスト中のベストだわ!」
あぁ、おばさんも同じこと思っていたのね。ちなみにこの人は、冬は週に3回、夏は週に5回プールに泳ぎに来ている水泳中毒。そんなマニアックなおばさんが最高だというなんて、やっぱり今日はいいねぇ。

すると、そのとき。それは、それは、私に訪れたのだった。
体全体がふっと軽くなり、突然泳ぐことが驚くほど楽チンになったのだ。その瞬間、数秒前とのあまりの違いにすぐに気がついた。こ、これが、いわゆる『ランナーズ・ハイ』なのね。あぁ、私もとうとう体験ができた。うれしー。
ランナーズハイ : 脳内麻薬の一種で、マラソンなどで長時間走りつづけると気分が高揚してくる作用。水泳の場合は、スイマーズハイという。

距離にして1.5キロ、時間は45分を過ぎたあたりで唐突にそれはきた。
それはもうエクスタシーとしかいいようがない。息継ぎなどしなくても(←ほんとはしているけど)、いくらでもするする泳ぎ、魚と見まがうばかりに(←妄想)、力強くぐいぐい泳いでいる私。たぶん体半分水の中に溶け込んでいるに違いない。はぁ、気持ちよすぎる。もう私は一生このプールの中で暮らすことに決めた。
ターンの回数を数えるのも、時計をみるのも止めた。この快適な水の中で、日差しをいっぱいあびながら、今は好きなだけ泳ごう。いつもは14かき必要な平泳ぎも、このときは11かきで同じ距離を進んだので、あながち全部が私の脳内妄想だけではなさそうだ。今の私には休む必要など全く感じられない。あぁ、いつまでも続いて欲しいこのトランス状態。
結局それから30分、何かに取り付かれたかのごとく狂ったように泳ぎ続けたが、ふくらはぎに鈍痛を感じてしぶしぶ水からあがらざるを得なかった。その間、完全にノンストップで泳いだ。いつもはターンのときにちょっと休んだりもするのだが、この30分は全く休まず。こんなことは、私にとってはじめてだ。すごかった。

家に帰って、以前マルコさんのブログで読んだ、ランナーズハイを再び読み返す。まさにこれだと思わず膝をたたく。この記事を最初に読んだときは、よっぽどマルコさんは運動オタクの特殊な体質の人なのだろうと思っていたが(失礼!)、まさか自分にも同じことがおとずれるとは。あぁ、カ・イ・カ・ン...。(←ふるっ)
ぼくは水は嫌いですから。 → 猫にごはん

2007年4月11日

マニアックなプール

しばらく前に、気に入った市営プールを見つけたので、ここ最近週2回はそこで泳いでいる。
そこのプールは25ヤード四方の大きさ(約23メートル×23メートル)で、10レーン。つまり1つのレーンがとてもたっぷりしている。そして何が一番気に入ってるかというと、とても深いことだ。浅いところでも胸くらいまでの深さがあり、最も深いところでは4メートルもあるのだ。
そんな深いプールで泳いだことがなかったので、最初は2メートルくらいのレーンを選んでいた。しかし試しに4メートルのレーンを泳いでみたところ、もう気持ちいいのなんのってあなた。文章で説明するのは難しいのだが、例えると、水をぐいんとかいたときに水がたっぷりあり過ぎて、自分の腕ではかききれないような感じ。プールは深ければ深いほど快適だということを、私はここで知った。どっちにしろ真ん中で立ったりしないので、深くても全然怖くないのだ。以来、レーンが空いていれば、いつも一番深いところで泳ぐことにしている。
こんなにナイスなプールが混んでいるかというと、いつもがら空き。まぁ、平日の午前中なんぞ人が少なくて当たり前か。たぶん夜は混むのかもしれない。ちなみに早朝6時から夜7時半までやっている。出勤前にひと泳ぎする人も多いのだろう。

空いているので、いつもひとつのレーンを占領できる。それどころか先日の天気の悪い日など、ふと気がつくと泳いでいるのは私一人だけだった。なんとプールを独り占めだ。しかし、プールサイドに目をやると、いつも一人しかいない監視員がなぜかそのときに限って二人もいる。しかも寒そうにウインドブレーカーを着込み、膝掛けまでしながら、私一人をじっと監視しているではないか。どうしよう。しかしここで上がってしまっては、まるで遠慮しているみたいでヘンだ。そこで、なるべく急いで休まずにがんばって泳ぐことにした。
だいたいいつも、1時間で2キロくらい泳ぐのだが、このときほど緊張しててきぱきと泳いだことはない。私が水から上がるのとほぼ同時に、監視員たちも監視台から降りてきた。すまなかったね。おかげさまで、溺れずに安心して泳ぐことができました。

しょっちゅうプールに行っていると、知り合いもできてくる。ほぼ皆勤賞で毎日プールに通う白人のおばさんは、3時間ノンストップでクロールを続ける。この前、おばさんは更衣室で、私に一枚の写真を見せてくれた。それは一年前のおばさんの写真で、なんとそこには、立ち上がることもままならないと思われる、巨大なおばさんその人が写っていたのだった。今でも決して痩せているとはいえないが、ほぼ中肉中背の体型。推定体重60キロ。いったい一年でどれくらい体重が減ったのか聞くと、なんと約73キロ(160ポンド)落としたのだという。それも水泳だけで。他に一切の食事制限もなく。す、すごい。でもね、おばさん。一日3時間はちと水泳中毒になってやしませんかねぇ。ま別に問題はないか...。

このおばさんもそうだが、ここのプールで泳ぐ人は、道具を使う人が多い。ビート板、足ひれ、シュノーケル、マスク、スイムベルト、アクアシューズ、スイムブイ、リング、何でもありだ。Jに言わせると、そこは特別マニアックなアメリカ人が集まっているプールだそうだが、見ていると私も欲しくなる。そこで、おばさんお勧めのSwim gloves(水泳用手袋)を購入することにした。二の腕の肉を落とすのにいいわよー、とのこと。そう言うおばさんの二の腕は、ちょっとあり得ないくらいの大きさなのだが、まぁそれは良しとしよう。指の間に水かきがついているゴムでできた手袋なのだ。速く泳げそうに思える。
何これ、ゴムくさい。 → 猫にごはん

さっそく試してみると、確かにすごく進む。数えたら、いつも28かきするところが、24かきに短縮された。ひとかきで、すごく前に進むのだ。しかしながら速く泳げるかというと、水の抵抗がその分あるので、腕が重くゆっくりになり、時間的にはほとんど変わらず。
着けて泳ぐといかにも、きてるなーと感じるくらい、二の腕に負担がかかっているのが分かる。効果のほどはまだ不明だが、普段は全然筋肉痛にならないのに、翌日腕だけがだるくなった。むふふ、いいかも。おばさん、ありがと。

2007年4月 8日

たまには遠出を

猫にごはん

ロサンゼルスの北、パサデナにある全米最大といわれるフリーマーケット(『Rose Bowl Flea Market』)に行った。月に一度アメフトのスタジアムで開かれるこのフリーマーケットは、2200店以上の売主、20000人以上の買主が訪れるそうな。一度行ってみたいと思っていたのだが、なにせサンディエゴから車で2時間以上もかかるのでついでがないとなかなか気軽には遊びに行けない。
着いてみると、確かにすごい。広々としたスペースに果てしなく露天が並ぶ。主に古着、アクセサリー、古道具、アンティーク家具など。サンディエゴでもフリーマーケットには何度か行ったことがあるのだが、いずれも何も買う気にならないような、どうでもいいようなものばかりだったのだ。しかしここは違う。もう雰囲気がみんな本気な感じだし、物も本当に良さそうな、ちょっと買ってもいいかもと思わせるものが多い。
ここには日本からも買い付けにくるバイヤーがたくさんいるそうで、歩いていると確かにいかにも日本人らしき人々がカートを引きずりながら物色している。日本で売ったら数倍の値段がつくと思われる、アメリカの昔の小物など見ていると、うーん、そういう仕事って楽そう楽しそうだなどと思ってしまう。
果てしなく続く露天。 → 猫にごはん

パサデナに行ってみたかった本当の目的は、ノートン・サイモン美術館(Norton Simon Museum)で、フリーマーケットからすぐそばにある私営の美術館だ。ケチャップ会社の株で大もうけしたユダヤ人のノートンさんの個人コレクションが展示されている。中世以降の絵画が中心。特にドガのコレクションがすばらしかったが、17世紀オランダの絵画も見たかったものがたくさんあって、うっとりする。ジャンルが多岐にわたっていないところが、見やすくてとてもよい美術館だった。

そしてもうひとつの目的地は、ローランドハイツ(Rowland Heights)というところにあるのチャイナタウンなのだ。観光名所のロサンゼルスダウンタウンのチャイナタウンとはかなり離れたところにある。行ったのは香港プラザ(Hong Kong Plaza)というショッピングモールだ。もうその周辺の道路から、見るからに整備が悪く、建物も汚く、環境が悪そうなので、かなり期待がもてる。そして確かに、いかにも現地に住む中国系の方々が買い物される雰囲気むんむんの、ディープな店が建ち並ぶ。私は、こういう店をウインドウショッピングするのが大好きなのだ。
愛想のよい臭豆腐屋 → 猫にごはん

おいしそうだなーと思って屋台をのぞいてみると、あらら、平気で『C』の表示。
Cが並ぶ → 猫にごはん

これはレストランの衛生度合いの評価で、AからD(Dは即営業停止)まであり、Aが一番よい。ちなみにサンディエゴではA以外の店など見たことがない。しかしここでは、あそこの店も、この店もC。ロサンゼルスのコリアンタウンではBばかり目立ったが、ここはそれよりもすごいのだ。
絶品水餃子。 → 猫にごはん

結局食べたのは、エルモンテ(El Monte)というところにある水餃子(評価『A』の店)なのだが、それはもう、いまだかつて食べたことないほどおいしい水餃子なのだった。
特にエビと黄韮の水餃子は、箸で持ち上げただけでわかる、ぷりぷり具合で、もう絶品。香りも高く、皮がすばらしく薄く、きっちりと包まれていておいしい。絶対にこんなの家では作れない。なかなか遠くて行けない店なのだけれど、ぜひもう一度食べたいものだ。

2007年3月17日

この日何の日

イラク戦争開戦からちょうど4年がたった。アメリカに住んでいても、戦争当事国という感覚を味わうことはめったにないのだが、開始前と後とで身近に感じる変化もあることはある。
まずはガソリンが激しく値上がりしたこと。4年前のほとんど倍の値段になった(現在サンディエゴの平均は$3.15!)。もはや日本のガソリンの値段とそうは変わらない。
そして、黄色いリボンのマークをつけた車をたくさん見かけること。出征した兵士の無事を祈って黄色いリボンを木に結んでおく習慣が、南北戦争の頃からアメリカにはあったからだそうで、車につけるマークには『家族が海兵隊にいます』などメッセージが書かれている。これは軍港の街サンディエゴだからよく見かけるのだろうか。黄色いリボンを見かけるたびに、この人は無事に帰還されただろうかと心配せずにはいられない。

今日は友人E夫が、6ヶ月の戦地任務から帰還したので、ウェルカムホームパーティーに呼んでもらった。半年前に会ったE夫は、とても穏やかでおっとりしたアメリカ人で、軍人さんには全く見えなかったのだが、久しぶりのその姿は、見違えるほどがっしりとたくましく、凛々しい雰囲気だった。数日前に帰ってきたばかりなのだものね。無事で元気で本当によかった。お帰りなさい。

ところで3月17日といったら、セントパトリックデー(聖パトリックの祝日・St Patrick's Day)だ。サンディエゴでも毎年パレードがあり、お祭りがあり、公園でアイリッシュビールが飲める。
この日は緑色の服を着る人々で街があふれるのだ。みんながどんなに緑色かというと、こんな感じ。
大人もみんな緑。 → 猫にごはん

私もせっかくだから(?)と、緑色の服を一枚先週購入したのだが、この方々と比べるとたいへん地味なのだった。
アイルランド関係のグッズを売る出店もたくさんでる。こうして国の色がはっきり決まっていると、おみやげも作りやすくて楽だろうなといつも思う。日本だったら、赤?うーん、ちょっと違うかなぁ。
緑の小物がたくさん。 → 猫にごはん

ところで今日は、いつもいつもいつもアメリカのお祭りに行くたびに憧れていた(しかし買うのはためらわれた)、綿菓子(Cotton Candy)をはじめて買ってみた。綿菓子なんて食べるの、そう、おそらく四半世紀ぶりだ。子供の頃大好きだった。この、いかにも体に悪そうな人工的なピンク色が魅惑的。どれどれ、ぱくり。感想は...
「あ、甘すぎる...」
当たり前だが、ただただ甘いだけなのだった。昔はものすごくおいしかったような気がしたのに、あれは子供だったから?それとも日本の綿菓子が特別おいしかったのか(←ありえない)。これで一年分の糖分を一気に摂取したような気分だ。あと四半世紀食べられなくても、全然気にならないだろう。ごちそうさまでした。
Cotton Candyはピンク。 → 猫にごはん

2007年3月15日

ネコ語コメント

『猫にごはん』に新しく機能を追加いたしました。その名も、ネコ語コメント。

コメント入力時に、名前に@nekoを付けるとネコ語になります。例)noir@neko

コメントは普通の人間言葉で入力してください。どのように変換されるかは....、よく分かりませんのでどうぞお試しくださいませ。

2007年3月11日

週末の夜はパトカー

今日はぽかぽかね。 → 猫にごはん

今年は1ヶ月早く、今週末からサマータイムが実施され、同時に一気に春らしい暖かさになったサンディエゴ。朝晩も半そでで過ごせるくらいぽかぽかだ。
週末だし暖かいし、たまには夜のドライブでも行くとしましょ。といっても、車だとお酒も飲めないし、急に行くところなんてたいしてないのだ。夜遅くまで開いているビデオ屋に行ってみたり、スーパーに行ってみたり、スタバでコーヒー飲んでみたり。2人で無為に時間を過ごしたが、しかしこの日はひとつだけ収穫があった。それはパトカーをつかまえられたこと。パトカー『に』捕まえられた、訳ではありません。念のため。

パトカーに用事があったので、ここのところずっと車に乗りながらきょろきょろしていたのだった。それは1ヶ月前、片側のフロントライトが切れていることに気づき、ライトの替えを買いに出かけたそのとき、まさにそのとき、ライトが切れているからと違反切符を切られてしまったのだ。がーん。
そのとき切られた違反切符は、期限内に修理したのち、警官に見せてOKのサインをもらい、罰金(10ドル)を添えて返送しろというものだった。OKのサインは、走っているパトカーを停めて、その場で車を見てもらえばよいという。しかしね、あなた。車で走るのは、ほとんどがハイウェイばっかりというこのサンディエゴで、どうやってパトカーつかまえろという。停められないでしょ。そこらに停まっているパトカーなんて、探してみるとめったにいやしない。
しかし、まもなく締め切りが近づいてきたその夜、コンビニ前で休憩中の警官2人組のパトカーを、ようやく見つけたのだ。しかもこの日に限ってそんなパトカーを2台も発見した。やっぱり夜になると活躍していたのね、この方たち。そういえば違反切符を切られたのも夜だったな。
親切なおまわりさん。 → 031107_1.jpg

それにしても罰金、日本よりずっと安くてまだましだ。今まで駐車違反でも2回ほど切符を切られたが、いずれも20ドル程度だった。日本は今は2万円くらいだったか(おまけに減点だし)。アメリカの罰金額は日本の10分の一程度だが、今後は違反しないよう気をつけます(反省)。

ボリューム満点。 → 猫にごはん

そして週末のお昼は、あづ。さんのブログでも紹介されていたマクドナルドの新製品『ANGUS THIRD POUNDERS』にチャレンジ。日本のメガマックはこちらでは食べられないが、このアンガス・サード・パウンダーズという、アンガスビーフを150g(1/3ポンド)つかったハンバーガーも、ボリュームがあってすごい。マクドナルドにしてはお肉もジューシーでおいしい。見回したところ、少年たちも家族連れもみなアンガスを食べていた。新しもの好きな人たち(←人のこといえない)。
久しぶりなので調子に乗ってポテトやシナモン・メルトなど、サイドオーダーまでしてしまい、お腹いっぱい。昼から食べ過ぎだー。

2007年3月 3日

もらいやすい女とクジラ

一度は行ってみたいと思っていた、ホェールウォッチングに初めて行ってみた。クジラが見れなかったら、料金は戻ってくるそうだから、シーズンが終わる前もっていかなければね。この辺りで見ることができるクジラは、Gray whale(コククジラ)という種類で、体長15〜50フィート。70年以上も寿命があるのだそうだ。ちなみにサンディエゴのホエールウォッチングシーズンは3月末まで。まだ間に合いますよ、みなさん。
週末のツアーはとても混んでいて、席がなく立っている人たちもいた。私とJは、私たちにしては非常にめずらしく、15分も前に着いたため、楽勝で海側の良い席がとれてラッキーだった。この船、どこかで見たことがあると思ったら、前回サンディエゴ湾内クルーズで乗った船と全く一緒ではないか。全行程3時間もかけて、外海まで行くというのにこんなに小さいクルーズ船で大丈夫なのかと心配になる。
クジラレクチャー中。 → 猫にごはん

いざ出航。しかしクジラはなかなか現れず。軽快なしゃべりのガイドの話も尽き果て、船中に気だるい退屈ムードが漂い始めた。そんな時、突如として船のエンジンが止まり、「クジラがいた!」とのアナウンスが流れる。近くの海中に沈んでいるらしい。静かにしていれば3分から20分後に呼吸のために海上に出てくるのだそうだ。に、にじゅっぷん....。2時の方向を注視するよう言われると、ほぼ全員が右側のデッキに移動するので、船が倒れないかまたも心配になる。しかし、それにしてもすごい揺れ。船が動いているときよりも、止まっているほうがずっと揺れるのだ。
そして、出たっ!ほんとにクジラだっ!思ったよりも近い海面に、まず大きく波打ち、そして大きなごつごつした灰色の背中が見え、尾びれが見え、勢いよく潮を吹きあげる。すごいー。
結局2頭のクジラが、2回ずつくらい海面に姿を見せた。しかしいずれもタイミングがはかれずなかなか写真に撮るのが難しい。イルカも何頭か見えたのに、これまたカメラが追いつかず全然決定的瞬間が撮れないのだ。それでも初めて生で見るクジラはやはり感動的に大きく美しかった。船内に地響きのようにわき起こる「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜」という感動のどよめき。
分かりにくいが、これがクジラだっ。 → 猫にごはん

感動の話のあとでこんなことを書くのもどうかと思うが、汚い話も少々。私は子供の頃、非常に乗り物酔いのしやすい体質で、車に乗っては吐き、電車に乗っても吐き、飛行機に乗っても吐いていた。もちろん遠足のときは先生の隣に座らされ、そこで吐いていた。しかし大人になるにつれ、なぜか酔わなくなり、今ではすっかり丈夫な人間になった。だから大丈夫。自信をもって船に乗り込む。
案の定全然平気でいたのだ。しかし、しかーし。途中トイレに立ったのが全ての敗因。私が、女性トイレの3つの個室の真ん中に入ったその時、ほぼ同時に両隣から聞こえてきた、その音。うわぁぁぁ、みんな吐いてる〜。そして用を足して急いで個室から出ると、うわぁぁぁ、洗面所でも吐いている人がいる〜。
その時、急に脳裏に浮かび上がる幼少の頃の悲しい思い出。そうだ。私ってもらいゲロしやすい人間だった。遠足で先生のそばに座らされる子供は、みな乗り物酔いしやすい体質で、そういう子は、誰か一人が吐くと、それを見てみんなつられて吐いてしまう。そんなところに集まって座らせるから、まさに悪循環が発生するのだ。みんなでもらいゲロ。
そんな嫌なことを思い出してしまったため、にわかに気分が悪くなる私。そして、うぅぅやっぱり吐いてしまいました。しくしく。それまで本当に全然平気だったのに(←しつこい)、急に船酔いになってしまったのだった。大人になってからは酔わないはずだったのに。悲しすぎる。これで船酔いする人間だというレッテルを貼られてしまった。何がそんなに悲しいって、いつか船に乗って思いっきり海釣りすることが夢なのに、これじゃダメじゃん。しかし吐いたあとには、立ちどころに復活したので、正確にはこれは船酔いと言わないのかもしれない。いや言わないに違いない(←負けず嫌い)。
帰りがけに見たら、船内にいくつか置いてあったゲロ袋の容れ物は、みな空になっていた。私も一枚使用した。足りてよかった。次に乗る機会があったら、ちゃんと自分の袋を持参しよっと。
サンディエゴらしく軍艦もたくさん。 → 猫にごはん

2007年2月22日

映画とコーラと

musicAndLyrics.jpg『Music and Lyrics』
評価は、IMDBでは6.6。YahooMovieではB-、と取り立てて良くはないが、私の中ではけっこう◎的に良い映画だった。
とにかくヒュー・グラント好きにはもうたまらない。とてもシンプルなラブストーリーで、おまけにハッピーエンドで、観終わったあとで、こちらもハッピーになれるような楽しい映画だった。80年代のポップス色満載で、最初から最後まで懐かしすぎるったらありゃしない。そしてやっぱり、ハッピーエンドなラブコメはそれだけで単純に良いものだ。
Wikipediaによるとヒュー・グラントは現在46歳。くたびれた、困ったようなこういう役がぴったりなお年頃だ。この人のいかにもな『エロバカかっこよさ』がよーくでていて、とってもナイス。
日本公開はGWなのだそうだ。しかし邦題、『ラブソングができるまで』って....、いかがなものかなぁ。

theQueen.jpgそしてもう1本、最近観た映画は、『The Queen』。ダイアナ妃の亡くなった直後の、イギリス王室内部のストーリー。
こちらは、IMDBで7.7。YahooMovieでA-と、かなりいい評価だ。
地味でたんたんとした展開の映画なのだが、なにせエリザベス女王の旦那さん役が、ドラマ『24』の悪役(最新シリーズ6)なので、どうもそういう邪念の目でみてしまうのだった。こちらは、日曜の午後という時間帯にもかかわらず、車椅子や杖をついたお年よりのたいへん目立つ客層であった。どこでも皇室・王室好きは、年齢層が高いのか。

ところで、今日は映画館に初めて、飲み物を持込んでみた。アメリカでは映画館に飲み物や食べ物を持込むと叱られると聞いていたし、確か叱られている人を実際に見たことがあるような覚えもあり、一度たりとも持込んだことなどなかった私。
マルコさんの、絶対に大丈夫だ!との強いお言葉を信じ、どきどきしながら、スタバのコーヒーをわざわざ見えるような位置で持って入場してみたが、ほんとうに全然OKだった。なんてことだ。アメリカの映画館といったら、ポップコーンとソーダしか売っていないので、今までずっと場内で高いコーラなど買うか(5ドルくらいする)、飲まず食わずで我慢していたのにっ(←大げさ)。

2007年2月19日

夢の中のソフィー

昔から私は奇怪な、それでいて妙にリアルな夢をよくみるのだが、ここ数日ソフィーがでてくる夢を続けて2回ほどみた。
今朝みた夢の中では、私は料理をしていたのだった。それも初めて作る料理らしく、英語の料理の本をみながら何かを作っていた。その本は写真付きでなかったので、何ができるのかは分からないままに作業をすすめる私。でき上がってみると、なんとその料理は、ソフィーのひげの毛穴からジャムがどんどんしみでてくるという料理だったのだ(どんな料理だよ...)。あぁぁこんなにべたべたなの作っちゃって、ごめんよ、とソフィーに謝りつつも、指についたそれをなめてみると、すごくおいしいあんずジャムだった、というもの。
びっくりしたので、起きてすぐにソフィーを探して異常がないことを確認したのだった。もちろんジャムなどしみでてない。あー無事でよかった。

もう一つは、アカデミー賞の会場に黒いドレスを着て出席している私。なにかにノミネートされているのだ。それも映画監督として。外国語作品賞の受賞作発表で、読み上げられたのは私のフルネーム、とその作品名。それがなんと、「トクメーイカカリチョー(特命係長)」と外人のプレゼンテーターがたどたどしく発音したではないか。
えー!あんなの絶対私の作品じゃないっ!と驚いて席から飛び上がり、そこで夢から覚めた。するとベッドの足元に丸まって寝ていたソフィーもびっくりして起きて、抗議するように私に向かって鳴いたのだった。
「トクメイカカリチョウ!キャックー」
↑これほんと!
もうあまりのことに驚愕して、隣に寝ていたJを叩き起こし、今ソフィーがこんなふうに鳴いた。絶対に本当だ。と説明するが、もちろん全く相手にされないのだった。でもほんとにそう鳴いたのよぉぉぉ。どこまでが夢だったのー。

いったいどういう精神構造でこういう夢をみるのでしょうね。一度専門家に夢占いしてもらいたいものだが、いずれにせよ何だか人間性の底が知れるような、全人格を否定されそうな恥ずかしい夢なのだった。
そんな鳴き方してないわよ。 → 猫にごはん

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2007年2月11日

テトのお祭り

ベトナムのお正月(テト)は、今年は2月17日。旧暦のため、テトの日は毎年ずれるが、おおむね1月末~2月にあたる(ちなみに中国のお正月(春節)は今年は2月18日。ずれる年もあるのね)。カリフォルニアはベトナム移民がたくさんいる。LA近郊には、リトルサイゴンという南ベトナム亡命政府があるくらいなので、サンディエゴにもたくさんのベトナム人が住んでいる。去年はリトルサイゴンにフォーを食べに行ったが、今年はサンディエゴのテトのお祭りを見学した。テト・フェスティバルは、3日間にわたって、QualcommStadiumで行われていた。
ベトナム料理の出店がたくさんあったので、お腹を空かせていけばよかったと激しく後悔。しかし屋台は、どうもプロの店というよりも、なんなく学園祭に来たみたいな雰囲気なんだよね。なぜかというと、たぶんベトナム人がみな小柄で若く見えるから、どうも学生さんがやっている店のように見えてしまうからなのだ。
民族衣装がかわいい。 → 猫にごはん

それにしても、こんなにサンディエゴにもベトナム人がたくさんいたかと驚くほど、会場はベトナムムード一色。時間が合わなかったため見逃したが、今回のイベントの目玉は、"Miss Vietnam of San Diego"だそうで、ポスターにもでかでかと美女軍団の写真が載っており、会場のあちこちには、それはそれは美しいアオザイを着たアジアンビューティーたちが闊歩しておりました。みんな小柄で痩せていて、ほんとにきれいだこと。
このアオザイという民族衣装、私は一度だけ着たことがある。ベトナム人の友人のを着せてもらったのだが、私が着ると何着試してもどうしても、いんちきマジシャンにしか見えなかったという悲しい思い出...。きっとベトナム人にしか似合わないのだ(←負け惜しみ)。
美人コンテストの代わりに見たのが、素人のど自慢大会。Jと2人で何曲か聴いた感想は、『何語で歌われていても、下手な人は下手だし、上手い人は上手い』。信じがたいことに、同じ会場で同時に3ヶ所で歌がうたわれており、帰りの車の中ではベトナム語の「~ミャンミャン♪」とか「~にゃんにゃん♪」とかいう歌詞が(←ほんとにそう聞こえる)、頭の中をいつまでも渦巻いていたのだった。
けっこう激しい乗り物。 → 猫にごはん

会場には、移動遊園地もあった。安全上問題がありそうな、なかなかキケンそうな乗り物もあって、見ているだけではらはらする。このアメリカのイベント会場でよく見かける移動遊園地は、乗り物などの他、射的やくじや綿飴など、まさに日本の縁日と一緒だ。この手の、一見明るい華やかな、しかしうらびれた少々物悲しい雰囲気が、私はけっこう好きなのだ。
さとうきびジュース屋。 → 猫にごはん

おいしかったのは、このさとうきびのジュース。新鮮なさとうきびを、がーっとその場で挽いてくれる。しぼりたてのジュースは少々青臭いが、ほの甘くておいしー。
Sugar Cane Juice。 → 猫にごはん

2007年1月29日

水になります

うちは、なぜだかよく断水する。
住んでいるアパートの問題なのか、地域の問題なのかは分からない。事前に連絡があるときもあれば、連絡なしのサプライズ断水のときもままある。たとえ連絡があったとしても、玄関のドアにはさまれる『断水のお知らせ』の紙には、『今日は断水』や『もうすでに断水。いつ復旧するか不明』などというものもあるので油断ならないのだ。最初は驚いたが、たいてい1~2時間で勝手に復旧するので、もうすっかり慣れた。
今日の断水は、めずらしく一週間も前から連絡がきていた。しかし8時間もの断水だと。こういうとき、日本だったら夜中に作業をするだろうに、どうどうと早朝(8時半)から昼間一日中だ。文面を見ると、もちろん謝罪の言葉なんぞ一つもなく、協力に感謝する、ちゃんと事前に水を汲んで置けよと書いてあるだけ。

言われた通り、さまざまな容器に水を汲み置く素直な私。バケツ、やかん、寸胴鍋。8時間も水が出ないと思うと、にわかに不安になるものだ。何しろ、全然工事や事務仕事に信用ならないので、本当に時間通りに終わるかどうかも怪しいものだ。寸胴鍋がうちには3つもあるので、かなり大量の水が確保できた。そして朝8時半。試しに水を出してみると、おぉ、ほんとに出ない。こういうときばかりは時間通りだな。

こんな日は仕方がないので、外出するに限る。友達を誘って外でお昼を食べて遊ぶ。お昼ご飯は、めずらしく日本食のレストランだ。うちはめったに日本食の店には行かないので、この店ももちろん初めてだ。まるで日本のようなさまざまなランチメニューに感心する。私が選んだのはメンチカツ定食($7.50)。こういうときって、つい自分で作れない、もしくは家で作るのが面倒くさいものを注文してしまうのよね(←貧乏性)。
ウエイトレスさんも全員日本人で、私とそう変わらない年齢と思われるが、
『メニューの方、お下げしてよろしいでしょうか』
『メンチカツになります』
などという、久しぶりに聞く言葉が新鮮でおかしい。うちだと、こういう言葉遣い、日ごろからギャグになっているのだ。メニューの方、ってどっちの方角だ!とか、じゃあメンチカツになってみろ!とかつい言いたくなってしまう。いや、もちろんそんなこと外では言いませんよ。思っただけ。
メンチカツになります。 → 猫にごはん

家に帰ると、本当に水がほぼ時間通りに復旧したのでびっくりした(10分遅れ)。どうしよう、この大量の汲み置き水...。
ぼくが飲む。 → 猫にごはん

2007年1月27日

朝陽選抜チーム

なんだか最近、近場の遠出をしていない。一日かけてどこかへ行きたい。何かの景色を見たい。そういうとき、さてどこへ行こうかと考えると、思いつくのはやっぱり砂漠だ。南カリフォルニアはどこでも砂漠のような乾いた土地なのだが、たまに本格的な砂漠を見たくなる。

夜中に出発し、朝陽に間に合うよう、ひたすら車で飛ばす。4時間かけてたどり着いたところは、Mojave Desert(モハベ砂漠)。ハイウェイを降りてからは、徐々にすれ違う車の数が減り、最後はとうとう前も後ろも対向車線にも1台も他の車を見かけなくなる。もちろん街灯なんてありもしないので、たよりないうちの車のヘッドランプだけが唯一の文明の明るさなのだ。しかし地平線のすれすれから180度にわたって星が明るく見える。目的地は砂漠の中にある砂丘(Kelso Dunes)。
朝陽を見たときの気温はたぶん3℃くらい。砂漠の朝は寒い。
モハベ砂漠。 →